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ボルト締付トルク強度区分JIS

ボルト締付トルク(サイズ×強度区分)

六角ボルトの締付トルクを呼び径・強度区分・摩擦条件から即算出。機械組立・鉄骨接合・自動車整備・配管フランジ締結の標準値ツール。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

ボルト締付トルク(サイズ×強度区分)ツール

締付トルクの理論式

T = K × d × F

T: 締付トルク(N·m) / K: トルク係数(標準0.20) / d: 呼び径(m) / F: 軸力(N)

K値は摩擦係数(μ)・ねじピッチ・座面形状で決まる係数で、標準0.20が便覧値。実際は0.15(油塗布)〜0.25(乾燥無処理)で変動。目標軸力から必要トルクを逆算します。

強度区分8.8 標準トルク早見(N·m)

呼び径4.88.810.912.9
M64.89.51316
M812233239
M1023466578
M124080112136
M16100200280340
M20195390546663
M243356709381139
M30675135018902295

ボルト締付トルク(サイズ×強度区分)の詳しい解説

ボルト締結の目的は「必要軸力を確保して緩みを防ぐ」ことです。締付トルクは軸力を発生させる手段で、T=K×d×Fの理論式に基づき、目標軸力から逆算します。強度区分8.8の場合、M12で80N·m、M16で200N·m、M20で390N·mが標準値。強度区分10.9(高力ボルト)ではこの1.4倍のトルクが必要です。

実務で最も注意すべきは摩擦係数の管理。同じM12ボルト・強度8.8でも、油塗布(μ=0.10)なら60N·m、乾燥標準(μ=0.14)なら80N·m、無処理錆あり(μ=0.20)なら120N·mと2倍差になります。整備マニュアルの指定トルクは特定の摩擦条件を前提としており、条件が違えば軸力もズレます。

鉄骨造の高力ボルト摩擦接合(F10T相当=強度10.9)では、施工後にトルクレンチで再確認(トルク法)、または軸力計付きボルトの残余長さ確認(締付軸力法)で品質管理します。JASS 6・SSBAガイドラインに基づく検査が義務化されており、締付管理表への記録が必須です。

業界・現場での使い方

機械組立・保守

生産設備・産業機械の組立・点検時のボルト再締結。トルクレンチでの数値管理。

鉄骨接合(高力ボルト)

S造・鉄骨橋梁での高力ボルト摩擦接合。F10T/F8T等の規格ボルトで管理値遵守。

自動車整備・エンジン組立

シリンダーヘッド・クランクベアリング・ホイールナット等の指定トルク締結。マニュアル遵守。

よくある間違い・注意点

  • 潤滑条件を無視して指定トルクを適用 — 油塗布・グリス・無処理で軸力が2倍以上差。マニュアルの前提条件確認。
  • 強度区分を鉄骨と機械で混同 — 機械は8.8標準、鉄骨は10.9(F10T相当)。区分違いで安全率崩壊。
  • トルクレンチ精度を過信 — 安価品±10%、精密品±3%誤差。校正済み機器で±5%以内が実用目標。

関連する規格・法規

  • 六角ナット — 寸法規格。
  • 一般用メートルねじ用締結用部品 機械的性質 — 強度区分規定。
  • 日本建築学会 鉄骨工事標準仕様書 — 高力ボルト接合。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

M12ボルト強度8.8の推奨トルクは?

約80 N·m(摩擦係数0.14の標準条件)。潤滑変更で±30%変動する。

強度区分の数字の意味は?

8.8 = 引張強さ800N/mm²、降伏比0.8。10.9 = 1000N/mm²、降伏比0.9。高強度ほど緩みにくい。

鉄骨のF10Tと機械8.8の違いは?

F10T=引張1000N/mm²(高力ボルト用)、機械8.8=800N/mm²。同一強度クラスだがF10Tは建築特化規格。

トルクレンチの選び方は?

デジタル±3%、クリック式±5%が実用精度。定期校正(年1回)必須。

締付トルクの安全率は?

降伏点の60-70%を軸力目標にするのが慣行。過大トルクで塑性変形すると再締結不可。