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不動産住宅ローン繰上返済利息

繰上返済効果|住宅ローンの期間短縮月数と減る利息を計算

住宅ローンの繰上返済(期間短縮型)の効果を計算する無料電卓。残高・金利・残りの期間・繰上返済額から、短縮される月数と減る利息を算出します。効果の大きさは金利と残期間で決まり、同じ金額でも入れる時期によって差が出ます。住宅ローン控除との関係、手数料、手元資金とのバランスまで整理しました。

最終更新:2026-08-18/監修:計算ツールズ編集部

繰上返済効果 計算ツール

計算式と前提

毎月返済額 = 残高 × 月利 × (1+月利)^残月数 ÷ ((1+月利)^残月数 − 1)

繰上後の残月数 = (残高 − 繰上返済額) を、毎月返済額で返し切るまでの月数

減る利息 = 繰上前の総利息 − 繰上後の総利息

既定値の「残高2,500万円・年1.0%・残り25年」であれば、毎月返済額は約94,218円、返し切るまでに払う利息は約326万円です。ここに300万円を繰り上げると、返済は40ヶ月早く終わり、利息は789,092円減ります。毎月の返済額は変えず、元金だけを先に減らす「期間短縮型」を前提にしています。手数料と税金は含めていません。

繰上返済額別・金利別の効果 早見表

いずれも「残高2,500万円・残り25年」で計算しています。金額はツールの出力と同じ値です。

繰上返済額短縮される期間減る利息繰上1万円あたりの利息削減
100万円13ヶ月277,179円約2,772円
200万円26ヶ月540,115円約2,701円
300万円40ヶ月789,092円約2,630円
400万円53ヶ月1,024,431円約2,561円
500万円66ヶ月1,246,426円約2,493円

金額を増やすほど総額は増えますが、1万円あたりの削減効果はわずかに落ちます。先に返す分ほど遠い将来の利息を消すため、後半の元金に対応する利息は残り期間が短く、単価が下がるからです。

金利と残期間による違い(繰上300万円)

条件短縮される期間減る利息
金利0.5%・残り25年38ヶ月373,193円
金利1.0%・残り25年40ヶ月789,092円
金利1.5%・残り25年42ヶ月1,251,707円
金利2.0%・残り25年44ヶ月1,765,251円
金利1.0%・残り10年15ヶ月296,005円
金利1.0%・残り30年49ヶ月968,064円

金利が0.5%から2.0%へ4倍になると、同じ300万円で減る利息は約4.7倍になります。短縮される月数の差は小さくても、金額の差は大きく開きます。

繰上返済の効果を読み解く

期間短縮型の繰上返済で減る利息は、おおまかには「繰り上げた金額 × 金利 × その金額を借りたままにするはずだった残りの年数」で決まります。だから同じ300万円でも、金利1.0%より2.0%のほうが効果は大きく、残り10年より30年のほうが大きくなります。早見表で金利0.5%と2.0%の削減額が約4.7倍開くのはこのためで、短縮月数は変わらないのに金額だけが大きく動きます。逆に返済の終盤は残っている利息そのものが少なく、いくら入れても削減額は伸びません。

判断が分かれるのは、まず期間短縮型と返済額軽減型のどちらを選ぶかです。利息の削減額は期間短縮型が明確に大きい一方、返済額軽減型は毎月の支出が下がるため、収入が不安定な時期や教育費が重なる時期の守りになります。次に、住宅ローン控除を受けている期間中に繰り上げるかどうかです。控除は年末残高に対して計算されるため、残高を減らすと控除額も減ります。適用金利が控除率を下回っている場合、繰上返済で減る利息より失う控除のほうが大きくなることがあり、控除期間の終了を待ってから返すという選択が出てきます。三つ目は、繰上返済と資産運用のどちらを優先するかで、これはローン金利と同じ利回りを確実に取るか、変動を受け入れて上を狙うかという比較になります。

見落とされやすいのは制度の要件です。住宅ローン控除は返済期間が10年以上あることが条件のひとつなので、繰上返済によって当初借入時からの返済期間が10年未満になると、その後の控除が受けられなくなります。短縮しすぎて数十万円規模の控除を失う例もあります。手数料も見落としがちで、インターネット手続きは無料でも、窓口や固定金利期間中の手続きには費用がかかることがあります。さらに、団体信用生命保険は残高に対する保障なので、繰り上げるほど万一のときに消える借金は小さくなります。手元の現金をローンに振り替えると、保障と流動性の両方が細るという見方もできます。

条件による違いも押さえておきます。変動金利であれば、本ツールの結果は入力した金利が最後まで続いた場合の値にすぎません。金利が上がる局面では削減額は表示より大きくなるため、上振れを想定した金利でも計算しておくと判断に幅が出ます。夫婦それぞれが借りている場合は、控除の残り年数や金利が違うことが多く、どちらの残高を先に減らすかで結果が変わります。本ツールは元利均等返済・全期間同一金利・手数料ゼロという前提を置いた単純なモデルです。大きさをつかむには十分ですが、実行前に金融機関の試算を取り、税制は税務署や税理士に確認してください。

よくある間違い・注意点

  • 短縮しすぎて住宅ローン控除の要件を外す — 返済期間が10年未満になると控除が受けられなくなります。期間短縮型では、残る期間が10年を割らないかを先に確認します。
  • 控除期間中に低金利のローンを繰り上げる — 適用金利が控除率を下回る場合、減る利息より失う控除のほうが大きくなることがあります。控除の終了時期と合わせて考えます。
  • 手元資金を使い切る — 繰り上げた資金は原則として引き出せません。生活費の半年分程度と、近い将来に確定している支出は現金で残しておくのが安全です。
  • 手数料と保険を計算に入れていない — 窓口手続きの手数料、固定金利期間中の取り扱い、団体信用生命保険の保障額の変化は、本ツールの計算に含まれていません。
  • 「利息が減った額=得した額」と考える — 同じ資金を運用していれば得られたはずの収益(機会費用)と比べる必要があります。ローン金利が判断の基準線になります。

関連する制度・公的資料

※本ツールは元利均等返済・全期間同一金利・手数料ゼロを前提とした参考計算です。実際の返済額や控除額は契約内容と各年の税制で決まります。返済計画は金融機関に、税務の判断は税務署または税理士にご確認ください。

よくある質問(FAQ)

期間短縮型と返済額軽減型はどちらが有利ですか?

利息を減らす効果は期間短縮型のほうが大きくなります。毎月の返済額を据え置いたまま元金だけが減るため、残高に金利がかかる期間が短くなるからです。一方、返済額軽減型は毎月の負担が下がるので、収入が不安定な時期や教育費が重なる時期には有効です。本ツールは期間短縮型を前提に計算しています。

住宅ローン控除を受けている間に繰上返済してもよいですか?

控除期間中は年末残高に対して一定率の控除を受けられるため、適用金利が控除率を下回る場合は、繰上返済で減る利息より減る控除額のほうが大きくなることがあります。加えて、繰上返済で返済期間が10年未満になると控除の要件を満たさなくなり、その後の控除が受けられません。制度の適用可否は年ごとの状況で変わるため、税務署や税理士に確認してください。

いくらから繰上返済できますか?

金融機関により異なりますが、インターネット手続きなら1万円以上1円単位など小口から受け付ける例が一般的です。窓口や電話の手続きでは最低金額が100万円といった制限が付くこともあります。少額を何度も入れる運用が可能かどうかは、契約している金融機関の手続き方法で決まります。

手数料はかかりますか?

インターネット経由の一部繰上返済は無料としている金融機関が多い一方、窓口・電話での手続きや、固定金利期間中の繰上返済には数千円から数万円の手数料がかかる場合があります。本ツールは手数料をゼロとして計算しているため、実際の効果は表示より手数料の分だけ小さくなります。

変動金利でもこの計算をそのまま使えますか?

使えますが、あくまで入力した金利が最後まで続いた場合の値です。変動金利では将来の金利が上がると利息の削減額は表示より大きくなり、下がれば小さくなります。金利上昇が心配な場合は、想定金利を1%ほど高めに入れた場合の値も確認しておくと、判断の幅を持てます。

繰上返済と資産運用はどちらを優先すべきですか?

繰上返済はローン金利と同じ利回りを確実に得るのと同じ効果があります。金利1%のローンなら、税引後で年1%を確実に上回る運用ができるかが判断の分かれ目です。ただし運用には価格変動があり、繰上返済には確実性があります。手元資金を使い切らないことを優先し、生活費の半年分は現金で残すのが一般的な考え方です。

繰上返済すると団体信用生命保険はどうなりますか?

団信は残高に対する保障なので、繰上返済で残高が減れば、万一のときに保険で消える借金の額も減ります。手元の現金をローン残高に振り替えると保障が目減りするという見方もできます。保険での備えが十分かどうかを確認したうえで、繰上返済の額を決めるのが安全です。