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太陰太陽暦二十四節気月齢

旧暦変換計算|太陰太陽暦・新暦の対応日と二十四節気・月齢・六曜

日本で1872年(明治5年)まで用いられていた旧暦(天保暦・太陰太陽暦)と、現行の新暦(グレゴリオ暦)を相互変換。月の満ち欠けと太陽の位置の両方を基準にする旧暦は、新暦とおよそ1〜2か月ずれるのが特徴です。七夕・お盆・月見・節分など年中行事の「本来の日にち」を確認するのに便利。国立天文台の暦要項・暦計算室のアルゴリズムに準拠します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

旧暦⇔新暦 変換計算機

※本ツールの旧暦変換は簡易アルゴリズムによる概算です。厳密な旧暦月日は国立天文台 暦計算室で確認してください。

旧暦の仕組みと計算原理

太陰太陽暦とは

1朔望月 = 約29.53日/1太陽年 = 約365.24日

旧暦は月の満ち欠け(朔望月)を基準に月を、太陽の位置(24節気)を基準に季節を決める暦法です。純粋な太陰暦(イスラム暦)と異なり、閏月(うるうづき)を約3年に1度挿入することで、太陽年とのずれを補正します。

朔(新月)=1日

旧暦の各月は「朔(さく)」つまり新月の日が1日となります。15日前後が満月、1か月は29日または30日。年12か月で354日、太陽年より約11日短くなるため、閏月(第13月)を挿入して調整します。

新暦とのずれ幅

旧暦は新暦より約1か月遅れるのが基本(旧暦7月7日≒新暦8月上旬〜中旬)。ただし閏月の入り方で最大2か月ずれる年もあります。中華圏の春節(旧暦1月1日)が1月末〜2月中旬にばらつくのも同じ理由です。

旧暦の歴史(宣明暦〜天保暦)

採用期間特徴
元嘉暦・儀鳳暦飛鳥時代百済から伝来した中国暦
宣明暦(せんみょうれき)862〜1685年(823年間)唐の暦。日本で最長使用
貞享暦(じょうきょうれき)1685〜1755年渋川春海による日本独自の暦
宝暦暦(ほうりゃくれき)1755〜1798年精度に問題あり
寛政暦(かんせいれき)1798〜1844年高橋至時が編纂
天保暦(てんぽうれき)1844〜1872年最後の太陰太陽暦。定気法採用
グレゴリオ暦(新暦)1873年(明治6年)〜明治政府が改暦

明治政府は1872年(明治5年)11月9日に「明治5年12月3日を明治6年1月1日とする」改暦令を布告。旧暦の12月は2日で終わり、翌日から新暦がスタートしました。政府は「太陰暦は閏月があると官吏俸給が13か月分になる」ことを財政的動機として説明しています。

二十四節気と七十二候

太陽の黄経15度ごとに設定される節気で、季節の目安として現代でも広く使われます。

二十四節気(新暦での目安日)

季節節気新暦の目安意味
立春(りっしゅん)2月4日頃春の始まり
雨水(うすい)2月19日頃雪が雨に変わる
啓蟄(けいちつ)3月6日頃虫が冬眠から目覚める
春分(しゅんぶん)3月21日頃昼夜の長さがほぼ等しい
清明(せいめい)4月5日頃草木が芽吹く
穀雨(こくう)4月20日頃春雨が穀物を潤す
立夏(りっか)5月6日頃夏の始まり
小満(しょうまん)5月21日頃草木が伸び満ちる
芒種(ぼうしゅ)6月6日頃稲や麦の種を蒔く
夏至(げし)6月21日頃昼が最も長い
小暑(しょうしょ)7月7日頃暑さが増す
大暑(たいしょ)7月23日頃最も暑い時期
立秋(りっしゅう)8月8日頃秋の始まり
処暑(しょしょ)8月23日頃暑さが和らぐ
白露(はくろ)9月8日頃朝露が降りる
秋分(しゅうぶん)9月23日頃昼夜の長さがほぼ等しい
寒露(かんろ)10月8日頃冷たい露が降りる
霜降(そうこう)10月23日頃霜が降り始める
立冬(りっとう)11月7日頃冬の始まり
小雪(しょうせつ)11月22日頃雪が降り始める
大雪(たいせつ)12月7日頃本格的な冬
冬至(とうじ)12月22日頃昼が最も短い
小寒(しょうかん)1月6日頃寒さが増す
大寒(だいかん)1月20日頃最も寒い時期

七十二候は二十四節気をさらに3等分した、5日ごとの季節指標。「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」など季節の移ろいを詩的に表現します。

月齢と月相

月齢は新月(朔)を0として、経過日数で表現。旧暦の日付とほぼ一致します。

月齢月相旧暦の呼称時刻
0新月(朔)1日日出とともに東
2〜3三日月3日夕方西の空
7〜8上弦の月7〜8日日没時に南中
13十三夜(後の月)13日秋の月見対象
14小望月・待宵月14日満月前夜
15満月(望)15日日没時に東の空
16十六夜(いざよい)16日満月の翌日
17立待月17日立って待つほどで出る
18居待月18日座って待つ
19寝待月・臥待月19日寝て待つほど遅い
20更待月20日夜更けに出る
22〜23下弦の月22〜23日真夜中に東の空
29〜30晦(つごもり)末日月末・月籠

中秋の名月(旧暦8月15日)、十三夜(旧暦9月13日)はいずれも月見の代表的な日。国立天文台によれば、中秋の名月と満月の日は必ずしも一致しません(数年に1回ずれる)。

年中行事の新旧暦対応

行事旧暦新暦月遅れ新暦当日
正月旧1月1日(春節)1月1日
ひな祭り旧3月3日4月3日で行う地域3月3日
端午の節句旧5月5日5月5日
七夕旧7月7日8月7日で行う地域(仙台七夕等)7月7日
お盆旧7月13〜16日8月13〜16日(月遅れ盆)7月13〜16日(東京盆)
中秋の名月旧8月15日9月中旬〜10月上旬
十三夜旧9月13日10月上旬〜中旬
重陽の節句旧9月9日9月9日(菊の節句)
大晦日旧12月末日12月31日

「月遅れ」は新暦の同月日を旧暦の1か月遅れとして扱う簡便法。仙台七夕(8月7日)、月遅れ盆(8月13〜16日)がこれに該当します。全国的にお盆が8月なのは、7月では農繁期と重なるため農村部で1か月遅らせた慣習の名残です。

閏月の仕組み

太陽年365.24日と、朔望月12回分の354日には11.24日のずれがあります。3年で約33日、つまり1か月分ズレるため、19年に7回の閏月を挿入する「メトン周期」で補正。閏月は「閏〇月」と表記され、その年は13か月になります。

閏月の決め方(天保暦の定気法)

二十四節気のうち「中気(春分・夏至・秋分・冬至等の偶数番目)」を含まない月が閏月となります。例えば旧暦6月に中気(夏至)が入らなければ、その月は「閏5月」となり6月の直前に挿入される仕組みです。

近年の閏月

西暦閏月備考
2014年閏9月
2017年閏5月
2020年閏4月
2023年閏2月
2025年閏6月
2028年閏5月予定

旧暦を使うシーン

伝統行事・祭事の日程

七夕・お盆・月見・重陽の節句など「本来の日にち」を確認。地方の祭りには旧暦基準で開催されるものが多く、観光カレンダーの参照に必須です。

農作業・園芸の暦

種まき・田植え・収穫の指標として二十四節気・七十二候を活用。JA全農・農水省の暦にも節気表記が併記され、露地栽培のスケジュールに直結します。

釣り・潮汐との関連

月齢は潮位の指標。大潮(満月・新月前後)は魚の活性が上がるとされ、船釣り・磯釣りの計画に月齢カレンダーが必須です。気象庁の潮位表と併用してください。

沖縄・アジア圏での慣習

沖縄の年中行事(旧盆・清明祭シーミー)は現在も旧暦基準。中華圏の春節・中秋節、東南アジアの旧正月も同じ暦法。国際的な文化理解に旧暦知識が役立ちます。

暦占い・六曜・九星

大安・仏滅などの六曜、九星気学、方位学は旧暦の月日を基準に計算。冠婚葬祭の日取り相談で使用されます。ただし科学的根拠はないため参考程度に。

古文書・郷土史の解読

江戸時代以前の文献はすべて旧暦表記。日付を新暦に換算しないと季節感覚がズレます。歴史研究・郷土史・古典文学の読解に旧暦変換は必須スキルです。

よくある間違い・注意点

  • 旧暦を「一律に新暦-1か月」で計算 — 閏月の入り方で最大2か月ずれる年があります。年ごとに正確な変換が必要で、機械的なオフセットは誤りです。
  • 中秋の名月=満月と思い込む — 中秋の名月は旧暦8月15日で固定ですが、実際の満月とは1〜2日ずれることがあります。国立天文台の暦要項で確認を。
  • 七夕を新暦7月7日と旧暦7月7日で混同 — 新暦7月7日は梅雨のさなかで晴天率が低く、旧暦7月7日(新暦8月上旬〜中旬)のほうが本来の趣旨に合致。仙台七夕が8月開催なのはこの理由です。
  • 閏月の意味を「4年に1回」と誤解 — 新暦の閏日(2月29日、4年に1回)と混同しないでください。旧暦の閏月は19年に7回、月単位の挿入(1か月増える)です。
  • 「暦の中日」を新暦の日にちで計算 — 春分・秋分は太陽黄経で決まるため、新暦の日にちが年により1日前後ずれます。政府の暦要項(前年2月官報)で確認を。
  • 沖縄・中華圏の旧暦を同じと考える — 日本の天保暦とは細部が異なる場合があります。特に閏月の位置は現地暦を確認してください。
  • 六曜と旧暦の関係を誤解 — 六曜は旧暦の月+日を6で割った余りで機械的に決まるだけで、宗教的・科学的根拠はありません。冠婚葬祭の判断材料として過度に頼らないよう注意。

関連基準・法令

  • 国立天文台 暦要項 ― 前年2月1日に翌年の暦要項を官報公示。国家の公式暦。二十四節気・国民の祝日・日食月食を含む。
  • 改暦ノ布告(明治5年11月9日太政官布告第337号) ― 太陰太陽暦から太陽暦(グレゴリオ暦)への改暦を定めた法令。
  • 年齢の数え方に関する法律(明治35年) ― 満年齢の計算基準。旧暦の数え年は非公式。
  • 国民の祝日に関する法律(祝日法) ― 春分の日・秋分の日は国立天文台の暦要項で決定。
  • 天保暦 ― 1844年から1872年まで使用された最後の太陰太陽暦。定気法(実際の太陽位置に基づく節気配置)を採用。
  • グレゴリオ暦(新暦) ― 1582年ローマ教皇グレゴリウス13世が制定。400年で97回の閏年を置く高精度暦法。

参考文献・公的資料

旧暦・新暦の変換や二十四節気・月齢の正確な情報は、以下の公的機関を参照してください。

※本ページの旧暦変換は簡易アルゴリズムに基づく概算です。厳密な日付・二十四節気・月齢が必要な場合は、国立天文台 暦計算室の暦要項(前年2月1日官報公示)を参照してください。冠婚葬祭・宗教行事等で正確な日取りが必要な場合は、菩提寺・神社・伝統文化専門家等にご確認ください。閏月の入り方で最大2か月ずれる年があるため、機械的な計算では対応できないケースがあります。

よくある質問(FAQ)

旧暦と新暦の違いは?

旧暦(太陰太陽暦・天保暦)は月の満ち欠けを基準に月を、太陽位置を基準に季節を決める暦法。新暦(グレゴリオ暦)は太陽の運行のみを基準にした暦です。日本では1872年(明治5年)まで旧暦を使用し、翌1873年から新暦に切り替わりました。

旧暦は新暦より何日遅れる?

およそ1か月遅れが基本ですが、閏月の入り方で最大2か月ずれる年があります。旧暦7月7日は新暦8月上旬〜中旬、旧暦1月1日(春節)は1月末〜2月中旬にばらつきます。

二十四節気とは?

太陽の黄経15度ごとに設定される24の節目。立春(2月4日頃)・春分(3月21日頃)・夏至(6月21日頃)・冬至(12月22日頃)など、季節の目安として現代でも広く使われます。国立天文台の暦要項で毎年正確な日にちが公示されます。

閏月とは?

旧暦で太陽年と朔望月12回のずれを補正するために挿入する13か月目の月。「閏〇月」と表記されます。19年に7回の頻度(メトン周期)。近年では2023年に閏2月、2025年に閏6月がありました。

お盆はなぜ8月にやるの?

本来は旧暦7月13〜16日に行う行事ですが、新暦導入後、農繁期の7月を避けて「月遅れ盆」として8月13〜16日に行う地域が増えました。東京・横浜など都市部では新暦7月盆、地方は8月盆と分かれています。

中秋の名月と満月は一致する?

必ずしも一致しません。中秋の名月は旧暦8月15日で固定ですが、実際の満月は1〜2日ずれることがあります。国立天文台の暦要項で年ごとに確認できます。

七夕は7月7日?8月7日?

本来は旧暦7月7日(新暦の8月上旬〜中旬)。新暦7月7日は梅雨の真っ最中で天の川が見えにくく、旧暦の日付のほうが天体観測に向いています。仙台七夕まつり(8月6〜8日)は月遅れの旧暦を採用しています。

月齢とは?

新月(朔)を0として経過日数で表現する月の指標。旧暦の日付とほぼ一致し、月齢0=1日(新月)、月齢15=15日(満月)、月齢29〜30=末日(晦)となります。潮汐計算や釣り・農業の暦としても活用されます。

六曜(大安・仏滅等)は旧暦?

六曜は旧暦の月+日を6で割った余りで機械的に決まる指標です。旧暦の1月1日は必ず「先勝」、7月1日は「先負」など始まりの曜が決まっており、そこから順に大安・赤口・先勝・友引・先負・仏滅が繰り返されます。宗教的根拠はありません。

春分・秋分の日は毎年同じ?

年により1日前後ずれます。太陽が春分点・秋分点を通過する日として厳密に決まるため、国立天文台の暦要項で計算し、前年2月1日に翌年の日にちが官報公示されます。祝日法上もこの日付を採用しています。

沖縄の旧盆はいつ?

旧暦7月13〜15日をそのまま採用しているため、新暦上の日付は年により変動します(8月下旬〜9月中旬)。沖縄では現在も旧暦基準の行事(旧盆・シーミー・十六日祭)が広く根付いています。

日本以外の国でも旧暦を使う?

中国・台湾・香港・韓国・ベトナム・シンガポール等の東アジア〜東南アジアで太陰太陽暦が使われています。中華圏の春節・中秋節、韓国のソルラル・チュソクなどが代表的な旧暦行事。細部の閏月配置は国ごとに異なる場合があります。