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二十四節気・七十二候 計算ツール|立春・春分・夏至・冬至と72の候を即時表示

任意の日付がどの二十四節気・七十二候にあたるかを即時判定。立春・雨水・啓蟄から大寒まで24気、東風解凍・土脉潤起・蟄虫啓戸ほか72候の意味・季節・和名を表示します。日本の伝統暦・農事暦・俳句の季語・和菓子の意匠・年中行事のシーンで幅広く活用可能。太陽黄経15度間隔で定義される節気の科学的根拠、平気法(等時間法)と定気法(等角度法)の違い、明治改暦以降の日本の暦学、国立天文台『暦要項』が毎年官報公示する翌年の節気日付の仕組みまで、公的資料に基づき解説します。

最終更新:2026-07-30/監修:計算ツールズ編集部

二十四節気 計算機

二十四節気とは・定義

二十四節気は、太陽の1年間の運行(黄道)を24等分し、各分点に季節を表す名前を付けた太陽暦に基づく季節区分です。中国の戦国時代(紀元前5〜3世紀)に成立し、日本には仏教伝来と同時期の6〜7世紀に伝わったとされます。

節気の中心 = 太陽黄経が15° × n(n=0〜23)となる瞬間

太陽黄経0°が春分、90°が夏至、180°が秋分、270°が冬至。この4点(二至二分)を軸に、二至の間を6等分して立春・立夏・立秋・立冬(四立)を配置、さらに間を細分化して合計24気を配置します。太陽黄経15°ずつ進むため、1気の長さは平均約15.2日で、地球の公転速度(近日点で速く、遠日点で遅い)により実際は14〜16日の幅があります。

二十四節気の歴史と日本での定着

中国では農業社会において季節管理が国家の重要事業であり、二十四節気は皇帝が公布する暦法(欽定暦)の中心概念でした。冬至・夏至・春分・秋分は古代から観測されており、紀元前104年の「太初暦」でほぼ現在の形になったと考えられています。

日本では、飛鳥時代に導入された元嘉暦・儀鳳暦以降、江戸時代の貞享暦(渋川春海)・宝暦暦・寛政暦・天保暦まで、和暦の中に組み込まれてきました。1873年(明治6年)の太陽暦(グレゴリオ暦)採用後も、二十四節気は生活文化の中に生き残り、現代でも「立春」「春分」「夏至」「冬至」などが暦・カレンダー・気象予報・農業ニュース・和菓子・俳句の季語として使われ続けています。

二十四節気の一覧(日付・季節・意味)

下表は平年の目安日です。実際の節気日付は地球公転位置により1日程度前後します。正確な日付は国立天文台『暦要項』を参照してください。

季節節気日付目安太陽黄経意味
立春2/4頃315°春の始まり・節分翌日
雨水2/19頃330°雪が雨に変わる
啓蟄3/5頃345°虫が冬眠から目覚める
春分3/21頃昼夜の長さが等しい
清明4/5頃15°万物が清らかに
穀雨4/20頃30°穀物を潤す春雨
立夏5/6頃45°夏の始まり
小満5/21頃60°万物が満ち始める
芒種6/6頃75°稲・麦の種まき
夏至6/21頃90°昼が最も長い
小暑7/7頃105°暑さが本格化
大暑7/23頃120°最も暑い時期
立秋8/7頃135°秋の始まり
処暑8/23頃150°暑さが収まる
白露9/8頃165°露が白く光る
秋分9/23頃180°昼夜の長さが等しい
寒露10/8頃195°冷たい露
霜降10/23頃210°霜が降りる
立冬11/7頃225°冬の始まり
小雪11/22頃240°雪が降り始める
大雪12/7頃255°本格的な雪
冬至12/22頃270°昼が最も短い
小寒1/5頃285°寒さが本格化
大寒1/20頃300°最も寒い時期

七十二候の考え方

二十四節気1気をさらに「初候・次候・末候」の3候に細分したのが七十二候。1年を72の期間に分けるため、各候は約5日間です。中国の宣明暦由来のものが日本にも伝わりましたが、江戸時代の渋川春海が日本の気候・動植物に合わせて改訂し、その後貞享暦・宝暦暦を経て現在の「本朝七十二候」の姿になりました。

例えば、立春の初候「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」、雨水の初候「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」、啓蟄の初候「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」など、5音・7音を基調とした美しい漢文調の名前が特徴で、俳句・短歌・和歌・和菓子・料理歳時記の題材として今も愛されています。

季節ごとの代表的な候

季節代表的な候意味
桃始笑(ももはじめてさく)啓蟄・次候、桃のつぼみがほころぶ
玄鳥至(つばめきたる)清明・初候、ツバメが南方から渡ってくる
紅花栄(べにばなさかう)小満・次候、紅花が咲きそろう
菖蒲華(あやめはなさく)夏至・次候、アヤメの花が咲く
禾乃登(こくものすなわちみのる)処暑・末候、稲穂が実る
菊花開(きくのはなひらく)寒露・次候、菊の花が咲き始める
朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)小雪・次候、北風が木の葉を払う
水泉動(しみずあたたかをふくむ)小寒・次候、地中で凍った泉が動き始める

雑節との違い(節分・彼岸・八十八夜)

二十四節気とは別に、日本独自の生活・農作業指標として「雑節(ざっせつ)」があります。中国由来の二十四節気を補い、より日本の気候に密着した目安として使われてきました。

雑節時期意味・行事
節分立春の前日(2/3頃)豆まき・恵方巻き。狭義の節分は年4回だが立春前を指す
彼岸春分・秋分を挟む7日間先祖供養・墓参り
社日春分・秋分に最も近い戊(つちのえ)の日産土神の祭日、農業感謝
八十八夜立春から88日目(5/1〜2頃)茶摘み・霜の別れ
入梅太陽黄経80°(6/11頃)梅雨入り目安
半夏生夏至から11日目(7/2頃)田植えの終期・タコを食べる地域も
土用四立の前18日間夏の土用にウナギ(丑の日)
二百十日立春から210日目(9/1頃)台風襲来の警戒日・農家の厄日

平気法と定気法の違い

二十四節気の日付を決めるには、天文学的な計算方式の違いにより歴史上2つの方式が並立してきました。

二十四節気の日付を決めるには、大きく分けて2つの方法があります。

方法定義特徴
平気法(恒気法)1年を24等分し、各節気を平均15.22日間隔で配置計算が簡単・古代中国採用
定気法太陽黄経15°ごとに節気を配置実際の太陽位置に忠実・日本の天保暦以降・現在採用

地球の公転は楕円軌道のため、近日点(1月上旬)付近では公転速度が速く、遠日点(7月上旬)付近では遅くなります。定気法では冬季の節気間隔が短く(約14.7日)、夏季が長く(約15.7日)なります。日本は江戸末期の天保暦(1844年)から定気法を採用し、現在も国立天文台がこの方法で暦要項を計算・公示しています。本ツールは平年の日付目安を用いた簡易判定です。

俳句・農事暦・和菓子など活用シーン

俳句・短歌・和歌

季語として二十四節気は不可欠。「立春」「春分」「夏至」「立秋」「冬至」は本季語、七十二候の「東風解凍」「雷乃発声」なども重厚な題材に。歳時記編纂・俳句会・句集出版で必須の基礎知識。

農業・農事暦

米作は「八十八夜の別れ霜」を目安に苗の遅霜対策。二十四節気は農地の作業予定・種まき・田植え・収穫のガイド。JA(農協)営農指導や気象庁の農業季節予報とも紐づく。

和菓子・料理歳時記

春分の「牡丹餅」、秋分の「おはぎ」、冬至の「柚子湯」「かぼちゃ」、立春の「桜餅」、夏至の「水無月」など、節気に合わせた季節菓子・行事食が全国で親しまれる。

年中行事・冠婚葬祭

春彼岸・秋彼岸の墓参り、立春前の節分、夏至頃の田植祭、冬至の一陽来復。神社仏閣の祭祀も節気と連動しており、地域文化の骨格。

気象・天気予報

「立春を過ぎても寒波」「大暑らしい猛暑」など、報道での季節言及に節気が頻用される。気象庁による長期予報・季節予報の説明でも参照される。

教育・生涯学習

小学校の理科・社会・国語で二十四節気を学ぶ単元あり。書道・華道・茶道・着付けなどの伝統文化の稽古でも節気が季節感の基準になる。

よくある間違い・注意点

  • 節気の日付は毎年固定と思う — 地球公転位置により1日程度前後します。特に「春分の日」「秋分の日」は前年2月の官報で公示される国民の祝日で、日付は年ごとに変わります。
  • 立春=春の始まり=暖かい と考える — 節気は太陽の位置に基づくため実際の気候とはズレます。日本の最寒期は大寒(1月下旬)から立春前後、最暑は大暑(7月下旬)から立秋前後で、実感と1ヶ月程度のズレが生じます。
  • 七十二候と二十四節気を混同 — 二十四節気は24区分、七十二候は72区分。各節気に3候ずつ配置されるため、日常会話で「今日の七十二候」を答えられる方は少なく、和菓子・俳句愛好家など専門的な場で使用。
  • 旧暦(太陰太陽暦)と二十四節気を混同 — 二十四節気は太陽暦、旧暦の月は太陰暦。旧暦の月名(睦月・如月…)と節気は独立した概念です。中国の農暦は太陰太陽暦で、月名は月の朔望、節気は太陽黄経で決まります。
  • 節分=年に1回と誤解 — 本来「節分」は「季節を分ける日」の意で、立春・立夏・立秋・立冬の前日をすべて指し年4回あります。ただし現代では立春前(2/3頃)のみが一般的な節分行事の日となっています。
  • 「大寒」に真夏日 のような表現でずれを冗談にする — 節気は北半球の太陽位置に基づくため、南半球や熱帯では実際の季節感と一致しません。文化的な文脈での用法です。

暦要項と公的根拠

  • 暦要項(れきようこう) ― 国立天文台が毎年2月官報で公示する翌年の暦。二十四節気の日時、日食月食、祝日、日出没時刻等を掲載。日本の暦の公式基準。
  • 国民の祝日に関する法律 ― 春分の日・秋分の日は「春分日」「秋分日」と定められ、政令で毎年前年2月に公布される。
  • 天保暦 ― 1844年施行の日本最後の太陰太陽暦。定気法による二十四節気を採用し、明治改暦後もこの計算方法が継承されている。
  • グレゴリオ暦 ― 1873年(明治6年)1月1日から日本で採用された現行の太陽暦。二十四節気は本暦上に季節指標として存続。

参考文献・公的資料

正確な日付や詳しい解説は、以下の公的機関の資料を参照してください。

※本ツールは平年の目安日による簡易判定です。正確な二十四節気日付・時刻は毎年変動するため、公式行事・祭祀・法令上の祝日確認には、国立天文台『暦要項』(官報公示)または内閣府公式資料をご参照ください。旧暦の月名・雑節との違いにご注意ください。

よくある質問(FAQ)

二十四節気の日付は毎年同じ?

いいえ。地球の公転位置により1日程度前後します。特に春分の日・秋分の日は国民の祝日で、前年2月の官報で公示される「政令」で日付が確定します。国立天文台『暦要項』が公式の基準です。

七十二候ってどのくらいの周期?

1年を72等分するため各候は約5日間です。二十四節気1気を「初候・次候・末候」の3つに分けます。江戸時代の渋川春海が日本の気候に合わせて改訂した「本朝七十二候」が現代の標準となっています。

立春なのに寒いのはなぜ?

二十四節気は太陽の位置に基づくため、実際の気温とはズレます。日本の最寒期は大寒(1月下旬)から立春前後で、地表の冷却が最大になるのは太陽高度の最低点(冬至)より約1ヶ月遅れるためです。

旧暦と二十四節気は同じ?

異なります。旧暦(太陰太陽暦)は月の朔望に基づき、二十四節気は太陽の位置に基づきます。旧暦の月名(睦月・如月)と節気は独立した概念です。旧暦上では節気日付が月内の位置を毎年変えることで太陽との調整が図られていました。

雑節と二十四節気の違いは?

二十四節気は中国由来で太陽黄経に基づく国際標準。雑節は日本独自の生活指標で、節分・彼岸・八十八夜・入梅・半夏生・土用・二百十日などがあります。より日本の気候・農作業に密着しているのが雑節です。

俳句で季語として使うときの注意点は?

節気は本季語となる場合(立春・春分など)と、傍題として使う場合(雨水・小満など)があります。歳時記により扱いが微妙に異なるため、投句先の主宰・結社のスタイルに従うのが基本です。

春分の日と秋分の日はなぜ祝日?

「国民の祝日に関する法律」で、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」と定められています。仏教の彼岸行事とも関連が深い日本独自の意味付けです。

冬至にかぼちゃを食べる意味は?

冬至は一年で最も昼が短い日で「一陽来復」の日。栄養価の高いかぼちゃを食べて栄養補給し、柚子湯で身を清めて厄除けと風邪予防を願う古くからの民俗習慣です。冬至は太陽が復活する起点でもあります。

夏至に食べるものはある?

関東ではあまり全国的な食習慣はありませんが、関西では「タコ」(半夏生)、京都では「水無月」(氷を模した和菓子)、香川ではうどんを食べる地域があります。稲の根がタコの足のように張るようにという願掛けの意味もあります。

八十八夜とはいつ?

立春から数えて88日目、5月1〜2日頃。「八十八夜の別れ霜」と呼ばれ、この日を過ぎると遅霜のリスクが減るとされ、農作物の目安になります。茶摘みの季節としても知られています。

二百十日とは何?

立春から210日目、9月1日頃。台風襲来期にあたる農家の厄日で、風鎮祭が各地で行われます。関東大震災も1923年の二百十日翌日に発生。防災の日(9/1)の由来にも影響しています。

南半球でも二十四節気は使える?

二十四節気は北半球中緯度の太陽位置に基づくため、南半球では季節感が逆になります(南半球の12月は夏)。文化圏として東アジアを起源とするので、日本・中国・台湾・韓国・ベトナムなどで生きた文化として使われる指標です。