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お盆・お彼岸・祥月命日 費用計算ツール|お布施・お供物・棚経の相場を即算出

お盆(7月盆・8月盆)・春秋のお彼岸・祥月命日・初盆(新盆)にかかる費用を、お布施・お供物・盆提灯・精霊馬・お花代・卒塔婆料など項目別に自動計算。全日本仏教会と国税庁の公式資料および全国相場データに基づき、宗派別(浄土真宗・曹洞宗・日蓮宗・真言宗等)の作法や盆棚(精霊棚)の飾り方、地域差まで解説します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

お盆・お彼岸 費用計算機

お盆・お彼岸とは(仏事の意味)

お盆(盂蘭盆会・うらぼんえ)は、亡くなった先祖の霊が家に帰るとされる日本の仏教行事。梵語「ウランバナ(逆さ吊りの苦しみ)」を由来とし、目連尊者が亡母を救済した『盂蘭盆経』の説話が起源です。全日本仏教会の解説によれば、日本では推古天皇14年(606年)に初めて宮中で盂蘭盆会が営まれた記録があります。

お彼岸は、春分・秋分を中日とする各7日間の仏事期間。「彼岸」は仏教用語で「悟りの世界(涅槃)」を意味し、太陽が真西に沈むこの時期に、西方浄土の先祖を偲び、六波羅蜜(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)を実践する日とされます。日本独自の仏教行事で、インド・中国仏教にはありません。

お盆・お彼岸に含まれる主要費用

総費用 ≒ お布施 + お供物 + お花 + 盆棚道具 + 卒塔婆料 + 会食(お斎)

時期と地域差(7月盆と8月盆)

お盆の時期は明治初期の改暦(旧暦→新暦)を機に地域で分かれました。

時期地域特徴
7月盆(7/13-16)東京都心・横浜・函館・金沢等新暦をそのまま採用
8月盆(8/13-16)全国大多数「月遅れ盆」。農繁期を避けた慣習
旧盆(旧暦7/13-16)沖縄・奄美・八重山年により7月末〜9月上旬に変動

お彼岸の日程

お彼岸期間
春彼岸春分の日(3/20か21)を中日とする前後3日、計7日間
秋彼岸秋分の日(9/22か23)を中日とする前後3日、計7日間

彼岸入り→中日(春分/秋分)→彼岸明けの流れで、お墓参り・仏壇掃除・お供え(ぼたもち・おはぎ)を行います。

お布施・供物の全国相場

2025-2026年の全日本仏教会周辺データおよび大手仏具店の実態調査に基づく相場。

項目相場(円)備考
お盆棚経(自宅読経)のお布施5,000〜20,000「お車代」5,000円別途、「御膳料」5,000〜10,000円別途
初盆(新盆)のお布施30,000〜50,000通常の2〜3倍が慣例
お彼岸法要(合同)のお布施3,000〜10,000お寺での合同法要
お彼岸法要(個別)のお布施10,000〜30,000個別祈祷
祥月命日のお布施5,000〜10,000毎年の命日
月命日(月忌参り)のお布施3,000〜10,000浄土真宗西日本で慣習
卒塔婆料(1本)3,000〜10,000浄土真宗は原則なし
お花代(1対)3,000〜5,000菊・ユリなどの供花
お供物2,000〜5,000果物・お菓子詰め合わせ
盆提灯(新盆用白提灯)3,000〜30,000初盆のみ使用、後で送り火時に処分
盆提灯(絵柄付き・毎年使用)10,000〜100,000床置き型・吊り型
盆棚・精霊棚一式5,000〜30,000ゴザ・真菰・お供え台
会食(お斎、1人)3,000〜10,000親族での精進料理

初盆(新盆)の特別費用

初盆(はつぼん)・新盆(にいぼん・あらぼん)は、故人が亡くなって最初に迎えるお盆のこと。四十九日忌を過ぎてから最初のお盆となるため、亡くなる時期によっては翌年に持ち越します。

白提灯(はくちょうちん)

初盆のみ使用する白木・白紙の吊り提灯。玄関先や仏壇脇に飾り、送り火の際に燃やす(現代は菩提寺で炊き上げ)のが伝統。3,000〜30,000円が相場。地域によって「初盆提灯」と呼ぶ場合もあります。

初盆用の特別なお布施

通常のお盆棚経の2〜3倍、30,000〜50,000円が全国的な相場。お車代5,000円・御膳料5,000〜10,000円を別途包むのが正式。菩提寺との事前確認が必須です。

親族の招待と返礼品

初盆は親族が集まる法要を行うのが一般的。お斎(会食)1人3,000〜10,000円、香典返し(いただいた御仏前・御供物への返礼)は半返し〜3分の1返しが慣習。

浄土真宗では「初盆」の概念なし

浄土真宗では亡くなった時点で往生成仏するため「霊が帰る」概念がなく、初盆・新盆の特別法要も原則行いません。歓喜会(かんぎえ)として通常のお盆を営みます。

盆棚(精霊棚)の飾り方

盆棚(ぼんだな)・精霊棚(しょうりょうだな)は、お盆期間中(8/13-16または7/13-16)に先祖の霊をお迎えするための臨時祭壇。地域・宗派で細部は異なりますが、基本構成は次の通りです。

飾り物意味目安価格
ゴザ・真菰(まこも)敷物。ハスの葉や麻布を使う地域も500〜2,000円
位牌・仏壇本体からのお迎え盆棚の中央に安置
精霊馬(きゅうり)・精霊牛(なす)先祖の乗り物(馬で早く来て、牛でゆっくり帰る)200〜500円(自作)
五供(ごくう)香・花・灯明・浄水・飲食各500〜3,000円
ミソハギ水鉢に浸して禊ぎに使う紫の花500〜1,500円
果物・野菜・そうめんお供え物。地域によって団子(迎え団子・送り団子)2,000〜5,000円
白提灯(初盆)/絵柄提灯(2年目以降)先祖の目印3,000〜100,000円
ほおずき提灯を模した縁起物500〜1,500円

精霊馬・迎え火・送り火

お盆の代表的な民俗行事です。

精霊馬・精霊牛の作り方

きゅうり(馬)となす(牛)に、割り箸4本を差して脚に見立てる。「馬で早く帰宅、牛でゆっくり戻ってもらう」の意で、迎え盆は馬を家に向け、送り盆は牛を外向きに配置。地域によっては米の穂を尻尾にする慣習もあります。手作り推奨、費用は数百円。

迎え火(8/13または7/13)

先祖の霊を迎える火。玄関先や門で、麻の茎(オガラ)を焙烙皿の上で焚くのが伝統。オガラは仏具店や花屋で200〜500円/束。マンションではLED式の電池迎え火が代替品として販売されています。

送り火(8/16または7/16)

先祖の霊を送り返す火。京都五山送り火(大文字焼)、長崎精霊流し、灯籠流しなど地域行事も。個人宅ではオガラを焚くほか、白提灯を菩提寺に持参して炊き上げてもらう慣習が広く残ります。

盆踊り

先祖供養の余興として発達した集落行事。徳島「阿波踊り」、岐阜「郡上おどり」、秋田「西馬音内盆踊り」など、国指定重要無形民俗文化財となっているものも。参加費は無料〜数百円。

宗派別の作法

宗派お盆・お彼岸の作法
浄土宗棚経を重視。念仏「南無阿弥陀仏」。盆棚・精霊馬あり
浄土真宗(西・東)初盆・新盆の特別法要なし。盆棚・精霊馬・迎え火送り火も原則行わない。歓喜会として通常勤行
曹洞宗・臨済宗(禅宗)棚経を重視。座禅・読経中心。精霊棚あり
日蓮宗「南無妙法蓮華経」の題目唱和。施餓鬼(せがき)会を重視
真言宗盂蘭盆会と共に施餓鬼を営む。灯篭流しの伝統も
天台宗盆踊り・精霊送り重視。京都五山送り火は天台系比叡山の伝統

宗派によって作法は大きく異なるため、菩提寺(檀那寺)の住職に事前確認するのが最も確実です。

お布施の書き方と渡し方

のし袋・封筒の選び方

お布施は「贈り物」ではなく「お寺・僧侶へのお礼」なので、水引は本来不要。白無地の奉書紙・封筒が正式。ただし地域・宗派によっては黒白または双銀の水引を使う場合もあります。

表書きの書き方

上段:御布施(または「お布施」)
下段:施主のフルネームまたは「◯◯家」
お車代・御膳料は別封筒で用意

金額は中袋に旧字体(壱・弐・参・拾・萬)で記載。筆・筆ペンの黒墨を使用し、ボールペンは避けます。渡すタイミングは、法要開始前(挨拶時)または法要終了後(お礼時)のいずれか。両手で袱紗(ふくさ)から取り出し、切手盆に載せて差し出すのが正式作法です。

よくある間違い・注意点

  • お布施を「相場を教えてください」と菩提寺に聞かない — お布施は「お気持ち」が原則で、金額を尋ねるのは失礼にあたるとされます。事前に近隣・親族に確認するか、「◯◯円で失礼にあたりませんか」と控えめに相談を。
  • お布施袋に「金額」を表記し忘れる — 中袋への金額記載を省くと、お寺の会計処理で困る場合があります。旧字体(壱萬円等)で記載し、住所・氏名も添えるのがマナー。
  • 浄土真宗で初盆・新盆の準備をする — 浄土真宗では「亡くなった時点で往生」の教義から、初盆の白提灯や特別法要は原則行いません。宗派を確認せず親族が用意すると気まずい状況に。
  • 精霊馬・迎え火の方向を逆にする — 迎え盆(8/13)は家向き、送り盆(8/16)は外向き。方向を逆にすると意味が反転してしまいます。
  • 盆提灯を毎年使い回してよいと思っている — 白提灯(初盆用)は1回限り。翌年からは絵柄付きの本提灯に切り替えます。
  • お盆の時期を7月と8月で混同 — 東京都心・横浜等は7月盆、それ以外の大半は8月盆。菩提寺の所在地に合わせるのが基本。
  • お彼岸のお墓参りの時期を間違える — 春分・秋分の日を中日とする各7日間。「中日にお墓参り」が最も一般的で、彼岸入り(3/17か9/20)から彼岸明け(3/23か9/26)までのいずれかで実施。

関連する法令・税制

  • 国税庁 相続税法(祭祀財産) ― 仏壇・墓石・仏具は相続税の非課税財産(相続税法第12条)。ただし転売目的の高額骨董は課税対象になる場合あり。
  • 宗教法人法 ― 菩提寺の運営基盤となる法律。宗教活動としてのお布施は所得税の非課税扱い(僧侶の給与とは別)。
  • 墓地埋葬法(墓地、埋葬等に関する法律) ― 墓地・霊園の設置・管理の基準。お墓参り時の霊園ルール(火気使用・時間帯等)の根拠。
  • 労働基準法(お盆休業) ― お盆休みは法定休日ではなく企業の裁量。有給・特別休暇での取得が一般的。
  • 祝日法 ― 春分の日・秋分の日は国民の祝日(法律第2条)。天文計算で毎年変動。
  • 寄付金控除(所得税法第78条) ― 一般的なお寺のお布施は寄付金控除の対象外。特定公益増進法人認定を受けた宗教法人のみ対象。

参考資料・公的情報

お盆・お彼岸の宗教行事・費用・関連法令については、以下の公的機関・宗教団体の公式情報をご参照ください。

※本ページのお布施・供物の相場は全国的な目安です。地域・菩提寺・親族関係により大きく異なる場合があります。宗派固有の作法は各宗派公式サイト・菩提寺の住職に、税制・法的取扱いは国税庁・税務署に必ずご確認ください。故人・遺族への配慮を最優先に、無理のない範囲でお勤めください。

よくある質問(FAQ)

お布施はいくら包めばよい?

通常のお盆棚経で5,000〜20,000円、初盆(新盆)で30,000〜50,000円が全国相場。加えてお車代5,000円・御膳料5,000〜10,000円を別封筒で用意するのが正式。菩提寺・地域・家格で差があり、直接尋ねるのは失礼とされるため、親族や近隣に確認してください。

お供物は何を用意する?

果物(季節のもの・盛りかご)、和菓子(まんじゅう・落雁)、そうめん、ジュース缶詰などの日持ちする食品が基本。2,000〜5,000円の詰め合わせが一般的。四つ足の動物性(肉・魚)は避け、殺生を連想させない品を選びます。

精霊馬・精霊牛は手作りすべき?

手作り推奨です。きゅうり(馬)・なす(牛)に割り箸4本で脚を差すだけの簡単な工作で、200〜500円程度。子どもと一緒に作る家庭行事として親しまれています。既製品もありますが、伝統的にはその年の初物野菜を使うのが本来の姿です。浄土真宗では作らないのが原則です。

お盆はいつ?7月と8月どちら?

東京都心・横浜・函館・金沢等は7月盆(7/13-16)、それ以外の全国大多数は8月盆(8/13-16)、沖縄・奄美は旧暦の旧盆。菩提寺の所在地に合わせるのが基本で、単身赴任先と実家が異なる場合は帰省時期を実家に合わせます。

初盆(新盆)と通常のお盆はどう違う?

初盆(新盆)は故人が亡くなって最初のお盆(四十九日忌後)。白提灯を用意し、通常の2〜3倍のお布施(3〜5万円)を包み、親族の会食を伴う法要を営むのが慣習。翌年からは絵柄付き提灯に切り替え、通常のお盆に戻します。浄土真宗では初盆の特別法要は行いません。

お彼岸のお墓参りはいつ行けばよい?

春分の日(3/20か21)・秋分の日(9/22か23)を中日とする前後3日、計7日間のうち都合の良い日で問題ありません。中日(春分・秋分の日)が最も一般的で、朝〜午前中の参拝を選ぶ家庭が多数派です。彼岸入り〜彼岸明けの間に必ずお墓参りをするのが伝統。

祥月命日と月命日の違いは?

祥月命日は年に1回、故人が亡くなった月日と同じ日(例:3月15日死去なら毎年3月15日)。月命日は毎月1回、故人の亡くなった日と同じ日付(例:3月15日死去なら毎月15日)。西日本の浄土真宗では月命日に「月忌参り」の習慣が残っています。

お布施は税務上どう扱われる?

国税庁の見解では、お寺への通常のお布施は寄付金控除の対象外。ただし宗教法人が特定公益増進法人の認定を受けている場合のみ控除対象になります。菩提寺のほとんどは対象外なので、確定申告での控除は原則できません。

盆提灯は毎年新しく買い替える?

白提灯(初盆用)は1回限り、送り火後に処分します(現代は菩提寺で炊き上げ)。絵柄付きの本提灯は10〜20年繰り返し使用可能。品質の良いものは5万〜30万円しますが、次世代に受け継げる資産となります。

マンションで迎え火・送り火はどうする?

火気厳禁のマンションでは、LED式の電池迎え火(2,000〜5,000円)が主流。玄関先・ベランダで火を焚くのは禁止されている物件が多いためです。あるいは共用部や菩提寺で炊き上げてもらう方法もあります。

卒塔婆は必要?

宗派・地域によります。禅宗(曹洞・臨済)・真言宗・天台宗・日蓮宗ではお盆・お彼岸に建てるのが一般的。浄土真宗は原則不要(教義上、亡くなった時点で往生成仏するため)。1本3,000〜10,000円で、菩提寺に依頼して用意してもらいます。

親族との費用分担はどうする?

施主(法要を主催する子・長男等)が全額負担するのが原則。参列する親族は「御仏前」「御供物」として1人あたり5,000〜10,000円を持参するのが慣例。会食(お斎)を伴う場合は施主の負担が増えるため、事前に親族間で分担を決めておくと円満です。