計算ツールズ
自動車保険等級

自動車任意保険 等級 計算ツール

自動車任意保険の等級・割引率を計算。事故時の等級ダウン・復帰目安。

等級 計算機

等級による割増引を適用する前の年額です。現在の保険料と割引率が分かる場合は「保険料÷(1+割引率)」で逆算できます。

計算式と前提

現在の保険料 = 基準保険料 ×(1 + 適用割引率÷100)
翌年の等級 = 事故なし:現在+1(上限20)/1等級ダウン事故:現在−1/3等級ダウン事故:現在−3(下限1)
3年間の負担増 = 事故を使った場合の3年分保険料 − 事故がなかった場合の3年分保険料

既定値は15等級・事故有係数年数0年・基準保険料8万円です。15等級の無事故係数は−53%なので、現在の保険料は80,000×0.47=37,600円になります。ここで3等級ダウン事故を選ぶと翌年は12等級・事故有係数3年となり、事故有の−22%が適用されて62,400円です。等級は毎年1つずつ戻り、事故有係数年数も1年ずつ減るため、3年分をまとめて無事故だった場合と比べると差は75,200円になります。

等級別の割引率 早見表

損害保険料率算出機構が示す参考純率をもとにした代表的な割引率です。本ツールの計算もこの数値で行っています。7等級以上では、同じ等級でも無事故係数と事故有係数で割引率が大きく変わります。

等級無事故係数事故有係数
1等級+108%+108%
2等級+63%+63%
3等級+38%+38%
4等級+7%+7%
5等級−2%−2%
6等級(新規契約)−13%−13%
7等級−27%−14%13pt
8等級−38%−15%23pt
9等級−44%−18%26pt
10等級−46%−19%27pt
11等級−48%−20%28pt
12等級−50%−22%28pt
13等級−51%−24%27pt
14等級−52%−25%27pt
15等級−53%−28%25pt
16等級−54%−32%22pt
17等級−55%−44%11pt
18等級−56%−46%10pt
19等級−57%−50%7pt
20等級−63%−51%12pt

3等級ダウン事故を1回使ったときの3年間の負担増

基準保険料8万円・事故有係数年数0年から3等級ダウン事故を1回使った場合です。計算機に同じ条件を入れると同じ数字になります。

事故前の等級現在の年額翌年の等級翌年の年額3年間の負担増
6等級69,600円3等級(事故有)110,400円121,600円
10等級43,200円7等級(事故有)68,800円81,600円
15等級37,600円12等級(事故有)62,400円75,200円
18等級35,200円15等級(事故有)57,600円63,200円
20等級29,600円17等級(事故有)44,800円39,200円

上位等級ほど負担増が小さく見えますが、これは20等級が上限で頭打ちになり、無事故を続けた場合の伸びしろが小さいためです。等級が低いほど1回の事故が効きます。

等級と割引率の詳しい解説

ノンフリート等級別料率制度は、契約者ごとの保険金支払実績を保険料に反映させる仕組みです。割引率そのものは損害保険料率算出機構が算出する参考純率をもとに各社が定めており、統計上の事故率の差がそのまま等級間の刻みになっています。新規契約は6等級から始まり、1年間保険を使わなければ翌年に1等級上がって20等級で頭打ちです。8等級から16等級あたりの刻みが1〜2ポイントと小さいのに対し、6等級から9等級までは1等級で6〜11ポイント動くのは、初期の数年で事故率が急に下がる統計の形を反映しているためです。

2012年10月の制度改定で導入された事故有係数が、実際の負担を決める最大の要素です。3等級ダウン事故を1回起こすと、等級が3つ下がるだけでなく、事故有係数適用期間が3年加算されます。15等級無事故の−53%に対して12等級事故有は−22%ですから、等級3つ分の刻み(−53%から−50%)ではなく31ポイントも動きます。事故有係数適用期間は無事故の1年ごとに1年ずつ減り、0年になって初めて無事故係数の表に戻ります。

実務でいちばん判断が分かれるのは、車両保険で直せる程度の損害に保険を使うかどうかです。判断材料は3年間の負担増と修理費の比較ですが、負担増は基準保険料に比例するため、若年運転者を含む契約や料率クラスの高い車のように基準保険料が大きい契約ほど「使わない」側に傾きます。等級プロテクト特約を付けていれば1回の事故まで等級が据え置かれますが、特約保険料が毎年かかるので、事故を起こさなかった年の掛け捨て分も含めて比べる必要があります。

見落とされやすい点も整理しておきます。保険を使わないと決めた場合でも、事故そのものの報告義務は残ります。廃車や海外転勤などで一時的に車を手放すときは中断証明書を取得すれば等級を最長10年保存でき、再開時に同じ等級から始められます。同居の親族へは等級を引き継げますが、別居後は対象外です。他社へ乗り換えても等級は引き継がれる一方、事故有係数の残り期間も一緒に付いてくるため、乗り換えでリセットすることはできません。

最後に条件による違いです。ここで扱う割引率は等級だけの係数であり、実際の保険料は年齢条件、運転者限定、使用目的、車種ごとの料率クラス、車両保険の有無と免責金額で数倍の幅が出ます。割引率のテーブル自体も各社が独自に設定できるため、実際の見積もりとは数ポイントずれることがあります。過失割合や賠償額の扱いなど法的な判断が絡む場面では、保険会社の担当者や弁護士に確認してください。

よくある間違い・注意点

  • 等級の下がり幅だけで損得を判断する — 等級が3つ下がることより、事故有係数が3年間適用されることの影響のほうが大きくなります。15等級から12等級なら、割引率は−53%から−22%へ動きます。
  • 翌年1年分の差額だけで比較する — 事故有係数は3年続くため、1年分の差額のおよそ3倍が実際の負担増です。修理費と比べるときは3年分で見てください。
  • 保険を使わなければ報告も不要だと考える — 使うかどうかを決める前でも、事故の連絡は必要です。連絡が遅れると、後から請求へ切り替えられない場合があります。
  • 乗り換えで等級がリセットされると考える — 他社へ移っても等級と事故有係数の残り期間は引き継がれます。7日以上の空白期間を空けると等級を引き継げなくなる点にも注意してください。
  • 20等級なら事故の影響が小さいと考える — 上限で頭打ちになるぶん差額の見え方は小さくなりますが、17等級事故有の−44%まで割引率が落ちる事実は変わりません。

参考資料

制度の詳細や料率の改定状況は、以下の一次資料で確認できます。

よくある質問(FAQ)

事故有係数適用期間とは何ですか

保険を使った翌年から、同じ等級でも低い割引率が適用される期間です。3等級ダウン事故で3年、1等級ダウン事故で1年が加算され、上限は6年です。無事故の年が1年経つごとに1年ずつ減り、0年になると通常の無事故係数に戻ります。

修理費がいくらなら保険を使わないほうが得ですか

目安は、計算機が出す「3年間の負担増」と修理費の比較です。基準保険料8万円・15等級で3等級ダウン事故なら負担増は75,200円ですから、免責金額を引いた受取見込額がこれを下回るなら自己負担のほうが有利です。ただし基準保険料が変われば分岐点も動きます。

ノーカウント事故だと等級はどうなりますか

人身傷害保険や搭乗者傷害保険だけを使った場合など、ノーカウント事故に該当すると等級は下がらず、翌年は無事故と同じく1等級上がります。事故有係数も加算されません。どの補償がノーカウントに当たるかは約款で決まっているため、契約内容の確認が必要です。

1等級ダウン事故はどんなときですか

車両の盗難、落書きやいたずら、飛来中・落下中の物との衝突、台風・洪水・高潮による損害などです。2012年の改定で等級据え置き事故という区分がなくなり、これらは1等級ダウン事故として扱われるようになりました。事故有係数は1年加算されます。

1年間に2回事故を使うとどうなりますか

3等級ダウン事故を2回使えば等級は6つ下がり、事故有係数適用期間は6年(上限)になります。本ツールは1回分の影響を示す設計なので、複数回のときは結果に出た等級と事故有係数年数を入力し直して重ねて確認してください。

等級は家族に引き継げますか

記名被保険者の配偶者、同居の親族、配偶者の同居の親族へは引き継げます。別居している子どもは対象外なので、進学や就職で家を出る前に手続きするかどうかで結果が変わります。細かい条件は各社の約款で異なるため確認が必要です。

しばらく車に乗らない場合、等級は消えますか

解約や満期から一定期間内に中断証明書を取得すれば、原則10年間は等級を保存できます。海外渡航の場合はさらに長く扱われることがあります。手続きをせず7日以上空けてから再契約すると6等級からのやり直しになります。

本ツールの割引率は実際の見積もりと一致しますか

参考純率に沿った代表的な水準を使っているため、方向と大きさの把握には使えますが、各社が独自に設定する割引率とは数ポイント差が出ます。また年齢条件や車種の料率クラスは含めていないので、金額そのものは見積書で確認してください。

※本ツールの計算結果は参考純率に沿った概算です。実際の保険料や事故対応の可否は保険会社の約款によります。過失割合や賠償額など法律にかかわる判断は、保険会社の担当者や弁護士にご相談ください。