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単位物理交通気象

速度単位換算 計算ツール|km/h・m/s・mph・ノット・マッハを国際規格で即変換

速度単位を一括で相互変換。km/h・m/s・mph(マイル毎時)・ノット(海里毎時)・マッハ・fps(フィート毎秒)を対応。自動車・自転車・船舶・航空機・宇宙工学・気象観測での使い分けと、道路交通法の制限速度、気象業務法の風速表現、航空法の飛行速度、新幹線・ジェット機の巡航速度まで、SI単位系と国際規格に基づき解説します。

最終更新:2026-08-02/監修:計算ツールズ編集部

速度単位換算計算機

計算式と単位系

基本換算式

1 km/h = 1000 m / 3600 s = 0.2778 m/s

1 m/s = 3.6 km/h

1 mph = 1.60934 km/h

1 ノット(knot) = 1 海里/h = 1.852 km/h

1 fps = 0.3048 m/s = 1.09728 km/h

マッハ 1 = 音速 = 約340 m/s(15℃気温)= 1224 km/h

SI単位系

国際単位系(SI)における速度の基本単位はm/s(メートル毎秒)。物理学・工学の理論式では常にm/sで計算し、実用では単位を変換して表現します。1 km/h = 1/3.6 m/s の関係式で、頭の中で3.6倍・3.6割の関係を覚えると便利です。

マッハ数の計算

マッハ数は物体の速度 ÷ 音速。音速は温度で変化し、乾燥空気中ではc = 331.3 + 0.606×気温[℃] m/sで近似できます。地上15℃で340.3 m/s、高度10,000mの成層圏(-50℃)では約296 m/s。航空機の巡航速度は高度に応じた音速との比で表示します。

単位ごとの用途と歴史

単位主な使用分野由来・歴史
km/h自動車・自転車・鉄道メートル法採用国の陸上交通標準
m/s物理・工学・気象(風速)SI単位系の基本速度単位
mph米国・英国の道路・鉄道ヤード・ポンド法。1マイル=1609.344m
ノット船舶・航空機・気象(海上風速)16世紀に船速測定でロープの結び目を数えた由来。1海里=1852m
fps米国工学・砲弾速度ヤード・ポンド法。1フィート=0.3048m
マッハ航空機・ミサイル・宇宙工学物体の速度と音速の比、無次元数
c(光速比)相対論・素粒子物理光速299,792,458 m/s=1として速度を表現

航海・航空でノットを使う理由は、緯度1分=1海里(1852m)と地球球面と直接対応するため。GPSが普及した現在も国際慣習として維持されています。

乗り物の速度早見表

乗り物速度備考
徒歩(普通)4-5 km/h(1.1-1.4 m/s)1時間で約4km
ジョギング8-10 km/h
マラソン世界記録ペース約20 km/h男子2時間切り相当
自転車(一般)15-25 km/h
ロードバイク(レース)40-60 km/hツール・ド・フランス平均40km/h
電動キックボード20 km/h(法定上限)特定小型原付
原付一種30 km/h(法定上限)
市街地の乗用車30-60 km/h
高速道路(一般車)100-120 km/h
新幹線 のぞみ285 km/h東海道
新幹線 はやぶさ320 km/h東北・盛岡以南
リニア中央新幹線(計画)505 km/h営業運転計画
ヘリコプター(民間)200-300 km/h
ジェット旅客機 巡航800-900 km/h(マッハ0.78-0.85)Boeing 787等
音速(マッハ1・地上)約1224 km/h15℃基準
戦闘機 F-15マッハ2.5(約3060 km/h)
宇宙第一宇宙速度7.9 km/s = 28,400 km/h地球周回軌道
宇宙第二宇宙速度11.2 km/s = 40,300 km/h地球脱出

自然現象の速度

現象速度
チーターの最高速度約110 km/h
ハヤブサ急降下約320 km/h
アマツバメ水平飛行約170 km/h
マグロ遊泳約90 km/h
台風の強風域(風速)15 m/s以上(54 km/h以上)
台風の暴風域(風速)25 m/s以上(90 km/h以上)
竜巻(F3級)最大89-102 m/s(320-370 km/h)
音速(マッハ1)340 m/s(1224 km/h)
ライフル弾丸800-1000 m/s(マッハ2.4-3.0)
地球の自転(赤道)約1670 km/h
地球の公転約107,000 km/h(29.78 km/s)
光速(真空中)299,792,458 m/s ≈ 30万km/s

風速階級と気象基準

気象庁は風速をm/sで表示し、以下の基準で警戒レベルを区分しています。

風速 m/skm/h換算状態
0.3未満1.1未満静穏
1.6-3.35.8-11.9そよ風・木の葉が動く
5.5-7.919.8-28.4疾風・木の枝が動く
10.8-13.839-50強風・傘させない
15以上54以上台風の強風域
20.8-24.475-88暴風・小枝折れる
25以上90以上台風の暴風域・災害発生
32.7-36.9118-133猛烈な風・建物損傷
50以上180以上特別警報級・木造家屋倒壊

航空・海上気象ではノット表示が国際慣習。1 m/s = 1.944 ノット。台風の中心気圧・最大風速はノット表記が国際気象通報で標準です。

道路交通法の制限速度

道路交通法施行令第11条・第27条に基づく法定速度と最高速度。標識のない道路は法定速度が適用されます。

道路種別法定速度
一般道(自動車)60 km/h
一般道(原付一種)30 km/h
高速自動車国道(乗用車)100 km/h(標識で120km/h区間あり)
高速自動車国道(大型貨物)90 km/h
自動車専用道路60 km/h(標識指定なし場合)
特定小型原付(電動キックボード等)20 km/h、歩道走行時は6 km/h
自転車制限なし(安全運転義務)
スクールゾーン30 km/h以下(自治体条例)
生活道路(ゾーン30)30 km/h以下

2026年9月から一般道の最高速度が原則60 km/hから見直し(30 km/h・50 km/h・60 km/h)されるゾーン化の議論が進行中。国土交通省・警察庁の告示を必ず確認してください。

実務での使い方

自動車業界(km/h⇔mph)

日本・欧州はkm/h、米国・英国はmph。輸出仕様の車ではスピードメーターを両単位表示、または国別に変更する対応が必要です。EPA燃費や新車性能公示のためのMPH表記も。

航空・海運業(ノット・マッハ)

ATC(航空管制)ではノット、巡航速度はマッハ(音速比)で表現。国際航空業務は全てノット・マッハ・フィート統一で、ICAO規格に準拠します。

気象観測(m/s⇔ノット)

日本の気象庁はm/s、国際気象通報(METAR等)はノット。台風の風速報告では両方が使われ、テレビ天気予報は視聴者向けにm/sとkm/h併記が慣習です。

スポーツ(ボール・ランニング)

野球の球速はkm/h(日本)とmph(MLB)、テニス・卓球はkm/h、陸上競技はm/sで風速を計測。マラソンの記録ペースはmin/km(1kmあたり分数)表現が主流。

工学設計(ベルトコンベア等)

製造ラインの搬送速度はm/min(メートル毎分)、粉体空気搬送は m/s。単位系を統一しないと生産計画・エネルギー計算にズレが生じます。

宇宙工学(km/s)

ロケット・衛星軌道の速度計算はkm/s。第一宇宙速度7.9 km/s、第二11.2 km/s、第三16.7 km/s(太陽系脱出)等、SI単位系のkm/sで表現されます。

頻用速度早見ダイジェスト

気象・防災の速度目安

台風の強風域15 m/s=54 km/h、暴風域25 m/s=90 km/hが避難判断の目安。テレビ天気予報の「風速20 m/s」は自動車の一般道法定速度60 km/hより速い風です。

スポーツ球速の比較

プロ野球ストレート150 km/h=41.7 m/s=93 mph、MLBトップクラス105 mph=170 km/h。テニスサーブ200 km/h=124 mphで、時速表記の国際慣習差を確認する参考値です。

ジェット機・ヘリコプター

ボーイング787の巡航マッハ0.85=約900 km/h=486ノット。ヘリ最高300 km/h=162ノット。ATC通信では常にノットが使われ、機長訓練でも同単位で覚えます。

宇宙開発の速度感覚

ISSの軌道速度7.66 km/s=27,600 km/h=17,150 mph。地球1周90分。有人宇宙飛行や国際協力事業ではSI単位系km/sで共通表記されます。

よくある間違い・注意点

  • 「1 m/s ≒ 1 km/h」と誤認 — 正しくは1 m/s = 3.6 km/h。気象の風速m/sを速度感覚で理解するにはkm/hに換算しましょう。風速15 m/s = 54 km/h の強風です。
  • マイル・海里・キロメートルの混同 — 1マイル=1609m、1海里=1852m、両者を「マイル」と略すと2〜3%の誤差。航空・海運では海里が国際標準です。
  • マッハ1を音速固定値と考える — 音速は温度・高度で変化。地上(15℃)340 m/s、高度10,000m(-50℃)は296 m/s。同じマッハ1でも実速度が10%以上変わります。
  • km/hをkm/秒と誤解 — 100 km/h=1000/36 m/s=約28 m/s ≈ 100 km/秒だと100万倍の間違い。単位を必ず確認。
  • ノットを「時速◯ノット」と表記 — ノット自体が「海里毎時」なので「時速」は不要。正しくは「◯ノット」または「◯海里毎時」と表記します。
  • 速度の平均を単純平均 — 往復で時速40と時速60ならば平均50ではなく、調和平均48。往復の平均速度は総距離÷総時間で計算します。
  • 加速度と速度の混同 — 加速度はm/s²(毎秒あたり速度変化)で速度単位ではありません。「時速100kmまで◯秒で加速」は加速度性能の表現です。

関連する規格・法令

  • SI基本単位(国際単位系) ― 長さm・時間s、速度はm/sを基本単位として定義。
  • JIS Z 8202 ― SI国際単位系・使用推奨単位。速度の推奨表記法。
  • 計量法(日本) ― 取引・証明用の速度計量は法定計量器を使用。速度計・タコメーターの精度基準。
  • 道路交通法・同施行令第11条/第27条 ― 一般道60 km/h・高速道100〜120 km/h等の法定速度。
  • 道路運送車両の保安基準 ― 自動車のスピードメーター精度基準(プラス表示側15%以内、マイナス10%以内)。
  • 航空法・ICAO Annex 5 ― 航空機の速度表現(ノット・マッハ)とATC通信の標準。
  • 気象業務法・気象庁観測平年値 ― 風速はm/s表記が公式、10分間平均を採用。
  • SOLAS(海上人命安全条約) ― 船舶航行速度・レーダー速度計の国際規格(ノット)。
  • NIST SP 811(米国) ― Guide for the Use of SI。fps・mphの国際換算基準。

参考文献・公的資料

速度単位の公式定義と実務での使用については、以下の公的機関の資料を参照してください。

※本ページの速度換算値は概算値です。取引・証明・法令適用・航空/海運の運航実務等では、上記公的機関の最新告示および有資格者(計量士・航海士・運航管理者等)の判断を優先してください。マッハ数は温度・気圧で変化するため、実際の航空機性能は運航マニュアルの数値を参照してください。

よくある質問(FAQ)

km/hとm/sの換算式は?

1 m/s = 3.6 km/h、1 km/h = 1/3.6 m/s ≈ 0.2778 m/s。時速に3.6を掛けるまたは割ると相互変換できます。風速15 m/s = 54 km/h、風速25 m/s = 90 km/h(台風暴風域)。

ノット(knot)は何 km/h?

1ノット = 1海里/時 = 1.852 km/h。船舶・航空機の速度の国際単位。20ノット=37 km/h、100ノット=185 km/h、ジェット機の巡航500ノット=926 km/h。

マイル毎時(mph)とkm/hの換算は?

1 mph = 1.60934 km/h、1 km/h = 0.621 mph。米国・英国の道路標識はmph表記。60 mph=97 km/h、100 mph=161 km/h、200 mph=322 km/h。

マッハ数はどう計算する?

マッハ数 = 物体の速度 ÷ 音速。音速は温度で変化し、地上15℃で340 m/s、高度10,000mの成層圏で約296 m/s。マッハ1は地上で1224 km/h、高度10,000mで1066 km/h相当です。

台風の風速は何 m/s から?

気象庁の定義で、最大風速17.2 m/s以上が「台風」、25 m/s以上の暴風域、33 m/s以上が「非常に強い」、44 m/s以上が「猛烈な」台風。10分間平均風速で判定します。

新幹線と飛行機の速度差は?

新幹線のぞみ最高285 km/h、はやぶさ320 km/h、ジェット旅客機は800-900 km/h(マッハ0.78-0.85)で約3倍。長距離で航空機が勝る根拠です。

光速はどれくらい速い?

真空中で299,792,458 m/s(約30万km/s)。1秒で地球を7.5周する速さ。相対論では物質は光速に到達不可能で、素粒子物理では速度を光速比(c=1)で表現します。

宇宙速度とは?

第一宇宙速度7.9 km/s(地球周回に必要)、第二宇宙速度11.2 km/s(地球脱出)、第三宇宙速度16.7 km/s(太陽系脱出)。ロケット・人工衛星の設計に不可欠な基本量です。

電動キックボードの速度規制は?

2023年改正道路交通法で「特定小型原付」に分類。車道走行時は最高20 km/h、歩道走行時は6 km/hに制限。免許不要でヘルメット努力義務、16歳以上が乗車可能です。

速度計は誤差があるの?

あります。道路運送車両保安基準で「実速度より速い側にプラス15%まで、遅い側にマイナス10%まで」の誤差が許容されています。GPS速度計との差はほぼこの範囲内です。

高速道路の120km/h区間はどこ?

2020年〜段階的に、新東名(御殿場JCT〜浜松いなさJCT)・東北道(花巻南〜盛岡)等で最高速度120 km/hの試行が実施されています。他区間は100 km/hが原則です。

速度と速さの違いは?

物理学では「速度」はベクトル(方向を含む)、「速さ」はスカラー(大きさのみ)。日常語では区別せず使いますが、航海・航空・力学では明確に区別され、速度=速さ+進行方向で表現します。