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単位日本

尺・寸・間・里 ↔ m 日本伝統長さ単位 変換ツール

日本の伝統長さ単位「寸(すん)・尺(しゃく)・間(けん)・町(ちょう)・里(り)」を、mm・cm・m・kmに相互変換。建築・着物・武道・古典文学・地理計測に。

最終更新:2026-08-20/監修:計算ツールズ編集部

尺・寸 変換計算機

計算式と換算の基準

1 尺 = 10 ÷ 33 メートル = 0.303030… m

分 = 尺/100 寸 = 尺/10 間 = 6尺 丈 = 10尺 町 = 360尺 里 = 12,960尺

本ツールは、入力された値をいったんメートルに直してから、すべての単位へ割り戻しています。既定値は「6尺」で、6 × 10/33 = 1.8181… m。表示は1.818 m181.82 cm1.0000 間となります。1尺を10/33メートルとする換算は、明治24年の度量衡法で尺とメートルの関係が定められて以来使われている値で、現在も尺貫法をメートル法に読み替えるときの標準的な基準です。

日本伝統長さ単位の体系

単位尺との関係メートル法での長さ主な用途
分(ぶ)1/100 尺約 3.03 mm和裁の仕立て寸法、指物の細かい寸法
寸(すん)1/10 尺約 3.03 cm着物の裄丈・身丈、刃物の寸法
尺(しゃく)1 尺約 30.30 cm(10/33 m)建築の基準、畳・襖・障子
間(けん)6 尺約 1.818 m木造住宅の柱間、間取りのモジュール
丈(じょう)10 尺約 3.030 m反物・幟の長さ、文語的な高さの表現
町(ちょう)360 尺(60 間)約 109.091 m街道や農地区画の距離
里(り)12,960 尺(36 町)約 3.927 km街道の道のり、古典の距離表現

本ツールの計算機で「1」を各単位で入力すると、この表と同じ値が表示されます。表示は桁ごとに小数点以下の桁数を決めて丸めているため、たとえば1分は cm 欄では 0.30 と出ます(正確には 0.303 cm = 3.03 mm)。

畳1枚の実寸(地域による違い)

呼び名尺寸メートル法面積
京間(本間)6尺3寸 × 3尺1寸5分約 1.909 m × 0.955 m約 1.82 m²
中京間(三六間)6尺 × 3尺約 1.818 m × 0.909 m約 1.65 m²
江戸間(五八間)5尺8寸 × 2尺9寸約 1.758 m × 0.879 m約 1.54 m²
団地間(五六間)5尺6寸 × 2尺8寸約 1.697 m × 0.848 m約 1.44 m²

長辺は本ツールに尺寸をそのまま入れれば確かめられます(例:5尺8寸=5.8尺と入力すると 175.76 cm)。面積は長辺×短辺を掛けたものです。不動産広告で使う「畳」は、不動産の表示に関する公正競争規約施行規則により1畳あたり1.62 m²以上という意味で用いると定められており、実際に敷かれている畳の寸法とは別の基準です。

覚えておくと便利な換算

  • 1 m = 3.3 尺。逆に1尺=10/33 mなので、尺からメートルは「×0.3030」で概算できます
  • 身長5尺7寸 = 172.73 cm(約173 cm)
  • 3尺 = 90.91 cm、1間 = 181.82 cm。木造住宅の「910 mm グリッド」はこの3尺を丸めたものです
  • 1町 = 60間 = 360尺、1里 = 36町 = 12,960尺
  • 「四里十町」= 154町 = 16.8 km(154 × 109.0909 m)

詳しい解説

1尺が30.30cmという半端な値なのは、尺が先にあってメートルが後から当てはめられたためです。明治24年の度量衡法で1尺=10/33メートルと定められ、それまで各地でばらついていた物差しが1つの値に統一されました。33分の10という分数が選ばれたのは、当時使われていた曲尺の長さに最も近い簡単な比だったからで、この結果1メートル=3.3尺というきれいな逆算が成り立ちます。尺から換算するときに「×0.303」ではなく「÷3.3」と覚えたほうが暗算しやすいのは、この定義の作り方に由来しています。

実務で判断が分かれるのは、尺を丸めるかどうかです。木造住宅の設計では3尺(90.909cm)を910mmに、1間(181.818cm)を1820mmに丸めた「尺モジュール」が広く使われています。一方で、1000mmを基準にする「メーターモジュール」を採る設計もあり、同じ「4畳半」でも実際の広さが変わります。丸めの向きが上か下かで、10間の通りでは十数センチの差が出ます。リフォームで既存の柱間に新しい建具を入れる場合、図面上のモジュールではなく現場の実測値を採るのが原則になるのは、この累積誤差を避けるためです。着物の世界では鯨尺という別系統の物差しが使われ、同じ「一尺」でも建築の曲尺とは長さが違う点にも注意が要ります。

見落とされやすいのは、尺貫法が取引や証明には使えないという法律上の制限です。計量法第8条は、法定計量単位以外の単位を取引または証明に用いてはならないと定めており、尺貫法の単位はこれに当たります。同法第9条では、非法定計量単位の目盛を付けた計量器の販売・陳列も禁じられています。つまり、契約書や登記、商品の表示に「◯尺」と書いて済ませることはできません。設計や施工の現場、和裁、伝統工芸の内部で慣行として使う分には差し支えありませんが、外に出す書類ではメートル法に直す必要があります。不動産広告の「畳」表示についても、公正競争規約で1畳あたり1.62m²以上という意味で用いると定められており、産地や地域による実際の畳の寸法とは切り離された基準になっています。

地域や用途による違いも押さえておくと、換算結果の読み方が変わります。畳の実寸は京間で約1.82m²、中京間で約1.65m²、江戸間で約1.54m²、団地間で約1.44m²と、同じ「1畳」でも最大で約26%の開きがあります。「6畳」と書かれた部屋の実面積が地域によって変わるのはこのためで、広告の畳数から面積を逆算するときは1.62m²を掛けるのが規約上の読み方になります。距離の単位も同様で、里は時代や地域によって長さが異なった時期があり、現在使われる1里=約3.927kmは度量衡法以降に統一された値です。古典や古文書に出てくる「◯里」をそのまま現代の里で換算すると、実際の道のりと合わないことがあります。歴史資料の距離を扱う場合は、その資料が書かれた時期の基準を確認してください。

よくある間違い・注意点

  • 1尺を30cmちょうどとして計算する ― 1尺は30.303…cmです。10尺で3mmほど、1間で1.8mmの差が出ます。長い距離ほど誤差が積み上がるので、10/33で計算してください。
  • 建築の曲尺と和裁の鯨尺を混同する ― 本ツールが扱うのは曲尺(1尺=10/33 m)です。着物の寸法に使われる鯨尺は長さが異なるため、そのまま読み替えられません。
  • 「6畳」から地域差を考えずに面積を出す ― 畳の実寸は京間で約1.82m²、団地間で約1.44m²と2割以上違います。広告の畳数は1畳1.62m²以上という規約上の意味で使われています。
  • 契約書や登記に尺貫法で寸法を書く ― 計量法第8条により、法定計量単位以外の単位は取引・証明に用いることができません。外部に出す書類ではメートル法に直してください。
  • 尺モジュールの丸めを無視して部材を発注する ― 3尺は正確には909.09mmで、慣行の910mmとは0.9mm違います。既存の建物に合わせるときは図面ではなく現場の実測値を採ってください。

参考資料

単位の法的な扱いと、実務上の基準について確認できる資料です。

※本ページの換算は1尺=10/33メートルを基準にした計算値です。実際の建築や和裁では、地域や流派によって異なる基準が使われることがあります。契約・登記・公的な届出に用いる寸法は、計量法に基づきメートル法で表記してください。法令の適用について判断が必要な場合は、所管官庁や専門家にご確認ください。

よくある質問(FAQ)

1尺は何センチですか?

30.303…センチメートルです。1尺=10/33メートルと定められているためで、逆に1メートルは3.3尺になります。

なぜ10/33という半端な値なのですか?

尺が先に使われていて、後からメートルとの関係を定めたためです。明治24年の度量衡法で、当時の曲尺に最も近い簡単な比として10/33が採られました。

1間・1町・1里はそれぞれ何メートルですか?

1間=6尺=約1.818m、1町=360尺=約109.091m、1里=12,960尺=約3.927kmです。1里は36町、1町は60間にあたります。

住宅の「910mmグリッド」は尺と関係がありますか?

3尺(909.09mm)を910mmに丸めたものです。1間は1820mmに丸められます。1000mmを基準にするメーターモジュールを採る設計もあります。

畳1枚の大きさは決まっていますか?

地域で異なります。京間は約1.82m²、中京間は約1.65m²、江戸間は約1.54m²、団地間は約1.44m²です。不動産広告の「畳」は1畳あたり1.62m²以上という意味で用いると規約で定められています。

契約書に尺で寸法を書いてもよいですか?

計量法第8条により、法定計量単位以外の単位は取引または証明に用いることができません。外部に出す書類ではメートル法に直してください。

着物の寸法も同じ尺で計算できますか?

和裁で使う鯨尺は建築の曲尺と長さが違います。本ツールが扱うのは曲尺なので、鯨尺の寸法をそのまま入れると誤差が出ます。

古典に出てくる「◯里」をそのまま換算してよいですか?

里の長さは時代や地域で異なった時期があります。現在の1里=約3.927kmは統一後の値なので、古文書の距離は、その資料が書かれた時期の基準を確認してください。