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座標計算方位角逆計算測量

座標から距離と方位角を計算

【ご注意】このページの計算結果・情報は参考値です。正確性・最新性は保証できません。税務・法務・お金・設計・施工・安全などに関わる判断は、公式の資料と専門家の確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。免責事項

2点の平面直角座標と標高を入れると、水平距離・方位角(度分秒)・逆方位角・象限と、高低差・斜距離・勾配・鉛直角を算出します。座標の逆計算、丁張り・杭打ちの準備、路線の勾配確認に使います。

最終更新:2026-09-16/監修:計算ツールズ編集部

座標から距離と方位角を計算ツール

計算式

座標差 ΔX=X2−X1、ΔY=Y2−Y1 から 水平距離 D=√(ΔX²+ΔY²)、方位角 α=atan2(ΔY, ΔX) です。平面直角座標では X 軸が北、Y 軸が東なので、方位角は北から時計回りに測った角になります。既定値の ΔX=300・ΔY=400 では距離 500.000m、方位角 53°07′48.4″(第1象限)、逆方位角は 180° を足して 233°07′48.4″ です。

標高差 ΔZ=12.000m からは 斜距離 √(500²+12²)=500.144m、勾配 12/500=2.40%(1:41.7)、鉛直角 atan(12/500)=1°22′29.4″ が求まります。atan2 を使うと象限判定を場合分けせずに 0〜360° の方位角が得られます。

座標差の符号と象限・方位角の範囲

ΔX(北)ΔY(東)象限方位角の範囲atan(ΔY/ΔX) からの補正
++第1象限(北東)0°〜90°そのまま
−+第2象限(南東)90°〜180°+180°
−−第3象限(南西)180°〜270°+180°
+−第4象限(北西)270°〜360°+360°

平面直角座標と数学の座標の違い

項目平面直角座標(測量)数学・CAD の座標
第1軸X=北(縦)x=東(横)
第2軸Y=東(横)y=北(縦)
角の基準と向き北から時計回り(方位角)東から反時計回り
CAD へ渡すときX と Y を入れ替える—

勾配の表し方の換算

勾配(%)1:n角度用途の例
1%1:1000°34′23″排水・道路の縦断
2.4%1:41.71°22′29″既定値
5%1:202°51′45″道路の縦断勾配の上限付近
10%1:105°42′38″急な取付道路
50%1:226°33′54″盛土法面
100%1:145°00′00″切土法面

※本ツールは計算式による参考計算です。公共測量・登記測量の成果は、公共測量作業規程の準則および国土地理院の公式計算・成果に従ってください。

座標から距離と方位角を計算の詳しい解説

座標から距離と角度を求める計算は「逆計算」と呼ばれ、測量計算の中で最も頻繁に行うものです。座標差の二乗和の平方根が距離、座標差の比の逆正接が方位角ですが、逆正接は −90°〜+90° しか返さないので象限による補正が要ります。ここでプログラムの atan2 関数を使えば、ΔY と ΔX の符号から 0〜360° の方位角が一度に得られます。手計算や関数電卓では、まず ΔX と ΔY の符号で象限を決め、第2・第3象限なら 180° を足し、第4象限なら 360° を足す、という手順を踏みます。

測量の座標で最初に注意すべきは軸の向きです。平面直角座標系では X が北、Y が東で、方位角は北から時計回りに測ります。数学や CAD の座標は x が東、y が北で角は東から反時計回りなので、CAD に測量座標を渡すときは X と Y を入れ替え、角度は 90° から引く必要があります。この取り違えは方位角がちょうど 90° 分ずれる、または東西が鏡になる形で現れ、図面上で建物が回転して見えるので気づきやすい反面、数値だけを扱っているときは見逃しがちです。

逆方位角は方位角に 180° を足した値で、360° を超えたら 360° を引きます。終点から起点を見た方向で、トラバースの計算やトータルステーションの後視設定に使います。象限は方位角を 90° ごとに区切ったもので、方位角そのものがあれば必要ありませんが、方位(N30°E のような表記)に直すときや、電卓での逆正接の補正を確認するときに役立ちます。

標高を加えると、水平距離と高低差から斜距離・勾配・鉛直角が出ます。斜距離は測距儀が直接測る量で、逆に斜距離と鉛直角が分かっていれば水平距離と高低差に戻せます。勾配は百分率、1:n、角度の3通りで表され、道路や排水は百分率、法面は 1:n、機械の設定は角度と分野で慣習が違うので、換算表を手元に置いておくと便利です。2.4% は 1:41.7、角度で約 1°22′ です。

精度の面では、座標の桁を落とさないことが大切です。平面直角座標は原点から数十km〜百km の値をとるため、mm を保つには小数点以下 3桁が必要で、表計算ソフトの表示桁数だけを減らして計算すると距離に mm の誤差が乗ります。また、平面直角座標上の距離は縮尺係数(原点で 0.9999)の影響で地上の実距離とわずかに違い、原点付近では 1km あたり 10cm 短く出ます。杭間の実測距離と座標計算の距離を比べるときは縮尺係数と標高による補正を忘れないでください。

別の条件での計算例

座標が負の領域でも扱いは同じです。起点 (X −1,200.500, Y 3,400.250) から終点 (X −1,450.500, Y 3,100.250) では ΔX=−250.000、ΔY=−300.000 で、水平距離は √(250²+300²)=390.512m です。atan(300/250)=50°11′39.9″ ですが ΔX・ΔY ともに負なので第3象限、方位角は 180° を足して 230°11′39.9″、逆方位角は 50°11′39.9″ になります。電卓で atan だけを取って 50° と答えてしまうと、正反対の方向を向いた杭打ちになります。標高が起点 12.400m・終点 9.150m なら高低差 −3.250m、勾配は −3.250/390.512=−0.83%(1:120.2)で、下り勾配として排水の最小勾配 0.5〜1% の範囲にあるかを確かめる、といった使い方になります。

業界・現場での使い方

杭打ち・丁張りの準備

基準点から各杭までの距離と方位角を計算し、トータルステーションの放射観測の設定値にします。

路線・管路の勾配確認

2点の標高と水平距離から勾配を出し、設計勾配や排水勾配の最小値と照合します。

用地・境界の復元

登記の座標から境界点間の距離と方位角を求め、現地での復元測量に使います。

CAD・GIS へのデータ受け渡し

X と Y の入れ替えと角度基準の違いを整理し、方位角が 90° ずれる事故を防ぎます。

よくある間違い・注意点

  • X と Y を入れ替えて入力する — 平面直角座標は X が北、Y が東です。CAD の x・y と逆なので、方位角が 90° ずれます。
  • atan の結果をそのまま方位角にする — atan は −90°〜90° しか返しません。象限で 180° や 360° を足すか、atan2 を使います。
  • 斜距離を水平距離として使う — 測距儀の生の距離は斜距離です。鉛直角で水平距離に直してから座標計算します。
  • 座標の小数点以下を丸める — mm を保つには小数点以下 3桁が要ります。表示桁を減らしたまま計算すると距離に誤差が出ます。
  • 縮尺係数を無視して実測距離と比べる — 平面直角座標上の距離は原点付近で 1km あたり約 10cm 短くなります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

座標から距離はどう求めますか?

√(ΔX²+ΔY²) です。既定値の ΔX=300・ΔY=400 で 500.000m です。

方位角はどう求めますか?

atan2(ΔY, ΔX) で北から時計回りの角が出ます。既定値では 53°07′48.4″ です。

逆方位角とは何ですか?

終点から起点を見た方位角で、方位角に 180° を足した値です。360° を超えたら 360° を引きます。

X と Y はどちらが北ですか?

平面直角座標では X が北、Y が東です。CAD の x・y とは逆です。

勾配はどう計算しますか?

高低差÷水平距離×100 で百分率、水平距離÷高低差で 1:n です。既定値では 2.40%、1:41.7 です。

斜距離と水平距離の違いは?

斜距離は2点を結ぶ直線の長さ、水平距離はその水平成分です。既定値では 500.144m と 500.000m です。

鉛直角はどう出ますか?

atan(高低差÷水平距離) です。既定値では 1°22′29.4″ の仰角です。

計算した距離が実測と合わないのはなぜですか?

縮尺係数と標高補正、または斜距離と水平距離の混同が主な原因です。

方位(N30°E)に直すには?

方位角の象限ごとに読み替えます。第2象限なら S(180°−方位角)E です。方位角・方向角の換算ツールで対応しています。