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電線管オフセット曲げベンダー電気工事

電線管 オフセット曲げの寸法計算

段差量・曲げ角度・管の呼び径から、電線管のオフセット曲げに必要な曲げ位置の間隔・縮み寸法・墨出しの位置を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

電線管 オフセット曲げの寸法計算ツール

2か所の曲げ位置の間隔は段差量÷sin(曲げ角度)です。既定値では60mm÷sin30度=120.0mm。オフセットを作ると管は短くなり、縮み寸法は段差量×tan(角度の半分)=60×tan15度=16.1mmとなります。全長3,660mmの管の中央にオフセットを作る場合、管端から1つ目の曲げまでは(3,660−120)÷2=1,770.0mm。曲げ後の全長は3,643.9mm、直角曲げの取り代はE25で曲げ半径152.4mmとして65.4mmです。

曲げ角度ごとの係数

曲げ角度間隔の倍率縮みの倍率
30度段差量の2.000倍段差量の0.268倍
45度段差量の1.414倍段差量の0.414倍
60度段差量の1.155倍段差量の0.577倍
90度(直角)該当なし取り代で管理

段差量ごとの曲げ位置の間隔

段差量30度45度60度
30mm60.0mm42.4mm34.6mm
60mm120.0mm84.9mm69.3mm
100mm200.0mm141.4mm115.5mm
150mm300.0mm212.1mm173.2mm

※参考計算です。規格・規程・メーカーの推奨条件は改定されるため、施工前に最新の資料と現場条件を確認してください。

電線管 オフセット曲げの寸法計算の詳しい解説

オフセット曲げの寸法が単純な三角関数で決まるのは、二つの同じ角度の曲げで平行な段差を作るという幾何が背景にあるからです。段差量を斜辺の垂直成分と見れば、曲げ位置の間隔は段差量をサインで割った値になります。30度を使う習慣が根強いのは、この倍率がちょうど2倍という覚えやすい数字になるためです。角度を大きくすれば間隔は詰まりますが、その分だけ管の縮みが増え、ケーブルの通りも悪くなります。

判断が分かれるのは角度の選び方です。狭い場所で段差を作るなら60度が有利ですが、縮みが段差量の0.577倍に達し、直線部の余裕がないと全長が足りなくなります。ケーブルの引き入れという観点では角度が浅いほど抵抗が小さく、長い区間を一度に引く計画では30度が選ばれます。天井裏で梁をかわす程度の段差なら45度が扱いやすく、間隔と縮みのどちらも極端になりません。

見落とされやすいのが縮みの累積です。1か所あたり16mm程度でも、1本の管に3か所のオフセットがあれば50mm近く短くなります。定尺の管を切らずに使う計画では、この縮みを見込まずに墨を出すと最後の接続で届きません。逆に長めに切って現場で調整するやり方は、ねじなし電線管では端部の処理が必要になり手戻りが増えます。曲げの順序を決め、1か所曲げるごとに実測して次の墨を出すのが確実です。

管の種類による違いも押さえておく必要があります。薄鋼電線管とねじなし電線管はベンダーで冷間曲げができますが、硬質ビニル電線管は加熱して曲げるため曲率が大きくなりやすく、縮みの実測値が計算とずれます。合成樹脂可とう管はそもそも曲げの計算を必要としない場面が多い一方、支持間隔を詰めないと自重でたわみ、意図した段差が保てません。金属管では曲げ半径を管の内径の6倍以上とする考え方が示されています。

仕上がりの美観も検討の対象です。同じ経路に並ぶ複数の管でオフセットの位置と角度をそろえると納まりが整い、支持金物も共通化できます。曲げ位置の墨を1本ずつ出すより、定規を当てて一括で出すほうが精度も揃い、後の点検でも経路を追いやすくなります。

業界・現場での使い方

電気工事の管加工

段差量から曲げ位置の墨を出し、ベンダーでの加工手順を決めます。

天井裏・ピット内の配管

梁や他配管をかわす段差を作る際の間隔と縮みを事前に把握します。

材料の切断計画

縮みの累積を見込み、定尺の管から何本取れるかを計算します。

技能訓練・施工教育

角度ごとの倍率の違いを数値で示し、加工の考え方を伝えます。

よくある間違い・注意点

  • 縮み寸法を見込まずに墨を出す — 1か所16mm程度でも複数箇所では50mm近く短くなり、接続で届きません。
  • 角度を大きくして間隔だけを詰める — 縮みが段差量の0.577倍に達し、直線部の余裕がなくなります。
  • 曲げ半径を確認せずにベンダーを選ぶ — 管の内径の6倍以上とする考え方があり、小さすぎると管が扁平になります。
  • 硬質ビニル管を金属管と同じ計算で加工する — 加熱曲げでは曲率が大きくなりやすく、実測との差が出ます。
  • 複数の管でオフセットの位置をそろえない — 納まりが乱れ、支持金物の共通化ができなくなります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

段差60mmを30度で曲げるときの間隔はいくつですか?

60÷sin30度で120.0mmです。30度では常に段差量の2倍になります。

縮み寸法はどう計算しますか?

段差量×tan(角度の半分)です。既定条件では60×tan15度=16.1mmになります。

30度・45度・60度はどう使い分けますか?

長い区間を引くなら30度、狭い場所では60度、汎用には45度が扱いやすい角度です。

直角曲げの取り代とは何ですか?

曲げによって直線寸法が短くなる分で、曲げ半径×0.429が目安です。既定条件では65.4mmです。

曲げ半径はどの程度必要ですか?

管の内径の6倍以上とする考え方が示されています。これを下回ると管が扁平になり、入線が困難になります。

硬質ビニル電線管でも同じ計算が使えますか?

幾何の関係は同じですが、加熱曲げでは曲率が大きくなりやすく実測との差が出ます。

全長3,660mmの管に3か所のオフセットを作れますか?

既定条件では縮みの合計が48.2mmとなり、残りは3,611.8mmです。接続位置を確認して計画します。

墨出しはどこを基準にしますか?

管端からの実寸で出すのが基本です。1か所曲げるごとに実測して次の墨を出すと誤差が累積しません。