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1RM 計算|挙上重量×回数から最大挙上重量を推定(Brzycki・Epley・Lombardi)

挙上重量と限界回数を入れるだけで、1RM(1回挙上できる最大重量)をBrzycki・Epley・Lombardi の3式で推定します。2RM〜15RMまでの目標重量、トレーニング強度別(65%・75%・80%・85%・90%)の設定重量、ベンチプレス/スクワット/デッドリフトの体重比早見(男女別)、初心者〜プロレベルまでの標準値まで自動計算。米国ストレングス&コンディショニング協会(NSCA)、国際パワーリフティング連盟(IPF)、日本パワーリフティング協会(JPA)、日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)の公式強度理論に基づき、5×5・3×5・PPL・Push-Pull・Upper-Lower等の定番プログラム設計まで支援する筋トレ・パワーリフティング・ボディビル向け完全無料ツールです。

最終更新:2026-07-26/監修:計算ツールズ編集部

1RM 計算ツール

最大反復回数(RM)。1RM推定の精度は1〜10回までが信頼性高い。

1RM推定の3式と精度

Brzycki:1RM = 重量 ÷ (1.0278 − 0.0278 × 回数)
Epley:1RM = 重量 × (1 + 回数 ÷ 30)
Lombardi:1RM = 重量 × 回数^0.10

1RM(One Repetition Maximum)は正しいフォームで1回だけ挙上可能な最大重量のこと。筋力トレーニングの強度設定の基準となる値ですが、実測は怪我リスクが高いため、5RM〜10RM等の中重量挙上から推定式で算出するのが現代の主流です。

Brzycki式(Matt Brzycki, 1993)は5〜10回のレンジで精度が高く、米国のストレングストレーニング教科書の定番。Epley式(Boyd Epley, 1985)はネブラスカ大学スカルクラッシャーズ考案で、低レップ(1〜5)で精度が高い。Lombardi式(V. P. Lombardi, 1989)は高レップ(10回以上)で有効です。当ツールは3式を同時表示し、平均に近い「推定1RM」を算出します。3式の差は±5%程度で、実務上は誤差範囲内。

1RM推定の精度は1〜10回までが信頼性高いとNSCA(米国ストレングス&コンディショニング協会)ガイドラインで規定。12回以上になると乳酸蓄積・持久力要素が混ざり、純粋な筋力推定として精度が落ちます。

%1RM×レップ強度表(NSCA/ACSM準拠)

%1RM目安レップ主目的セット数インターバル
100%1最大筋力測定1-35分以上
95%2-3最大筋力向上3-53-5分
90%3-5筋力向上3-53-5分
85%5-7筋力+筋肥大3-52-3分
80%8-10筋肥大3-61-3分
75%10-12筋肥大3-61-3分
70%12-15筋肥大+持久3-61-2分
65%15-18筋持久力2-330-60秒
50-60%20以上回復・技術習得2-330秒

ベンチプレス 体重比早見表(成人男性)

米国パワーリフティング統計(Symmetric Strength)、国際パワーリフティング連盟(IPF)ランキング、日本パワーリフティング協会(JPA)データに基づく1RM/体重の目安です。

レベル1RM/体重比体重60kg体重70kg体重80kg体重90kg
初心者(3ヶ月未満)0.5x30 kg35 kg40 kg45 kg
初級(半年)0.75x45 kg53 kg60 kg68 kg
中級(1〜2年)1.0x60 kg70 kg80 kg90 kg
上級(3年以上)1.25x75 kg88 kg100 kg113 kg
エリート(競技者)1.5x90 kg105 kg120 kg135 kg
プロ・全国大会入賞1.75x105 kg123 kg140 kg158 kg
世界クラス2.0x以上120 kg140 kg160 kg180 kg

女性は男性の約60〜70%が同レベル目安。日本のジムでよく見る「体重×1倍のベンチプレス」は中級レベルの到達目標で、達成には1〜2年の継続的トレーニングが必要です。

スクワット 体重比早見表(成人男性)

レベル1RM/体重比体重60kg体重70kg体重80kg体重90kg
初心者0.75x45 kg53 kg60 kg68 kg
初級1.0x60 kg70 kg80 kg90 kg
中級1.5x90 kg105 kg120 kg135 kg
上級2.0x120 kg140 kg160 kg180 kg
エリート2.25x135 kg158 kg180 kg203 kg
プロ・全国大会入賞2.5x150 kg175 kg200 kg225 kg
世界クラス3.0x以上180 kg210 kg240 kg270 kg

デッドリフト 体重比早見表(成人男性)

レベル1RM/体重比体重60kg体重70kg体重80kg体重90kg
初心者1.0x60 kg70 kg80 kg90 kg
初級1.25x75 kg88 kg100 kg113 kg
中級1.75x105 kg123 kg140 kg158 kg
上級2.25x135 kg158 kg180 kg203 kg
エリート2.5x150 kg175 kg200 kg225 kg
プロ・全国大会入賞2.75x165 kg193 kg220 kg248 kg
世界クラス3.0x以上180 kg210 kg240 kg270 kg

パワーリフティング競技のトータルは「スクワット + ベンチ + デッド」で、日本記録・世界記録はIPF/JPA公式サイトで階級別に閲覧可能です。

定番プログラム別強度設計

プログラム強度ボリューム頻度対象
StrongLifts 5×585% 1RM5×5週3初心者
Starting Strength85% 1RM3×5週3初心者
Wendler 5/3/165-95%3×5/3/1週4中級
PPL(Push/Pull/Legs)70-85%3-4×8-12週6中級・肥大
Upper/Lower Split70-85%3-4×6-12週4中級
ドイツ式ボリューム(GVT)60% 1RM10×10週3肥大特化
SmoLov(スクワット特化)70-95%4-5週プログラム週4上級・PL
Sheiko(PL特化)70-90%高頻度・低RPE週3-4上級・PL

レベル別成長速度の目安

NSCAガイドラインおよびLyle McDonald(栄養学者)モデルによる、成人男性の1RM成長速度の目安です。

レベル期間ベンチ月間増加スクワット月間増加デッド月間増加
初心者ゲイン0-6ヶ月+2-4 kg+4-7 kg+4-7 kg
初級6-18ヶ月+1-2 kg+2-4 kg+2-4 kg
中級1.5-3年+0.5-1 kg+1-2 kg+1-2 kg
上級3-5年+0.2 kg+0.5 kg+0.5 kg
エリート5年以上年+2-5 kg年+5-10 kg年+5-10 kg

プラトー(停滞)打開には、種目変更(バリエーション導入)、周期化(ピリオダイゼーション)、デロード週(強度75%への意図的減量)、栄養(増量期・減量期のサイクル)、睡眠改善が有効。トレーニング日誌(Strong、Hevy、StrengthLog等のアプリ)で数値管理するのがプロレベルへの近道です。

目的別の活用シーン

💪 パワーリフティング競技準備

JPA・IPF公認大会(全日本大会、ジャパンクラシック、世界選手権)参加準備。BIG3(スクワット・ベンチ・デッド)のトータル向上を軸に、100%〜105%の試技重量設定、シェイコ・スモロフ等の周期化プログラム設計。

🏆 ボディビル・フィジーク大会

日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)や新設団体の大会準備。筋肥大目的の70-85%×8-12レップ設計、部位別分割、増量期・減量期のカロリー計算と連動した強度管理。

🏈 スポーツ選手のパフォーマンス向上

野球・サッカー・ラグビー・格闘技等のオフシーズン筋力強化。競技特異的筋群(体幹・下肢・回旋筋)を優先、Verkhoshansky・Bondarchuk等の高度ピリオダイゼーション適用。

🎯 減量・体組成改善

カロリー赤字期の筋量維持のため、強度は下げず(70-85%)ボリュームを維持。筋量減を最小化する「ステイストロング原則」(NSCA提唱)で、1RMを維持または向上させながら体脂肪率を下げる。

👵 中高年・シニアの筋力維持

サルコペニア(加齢性筋減少症)予防。日本サルコペニア・フレイル学会の推奨は週2回×主要筋群、負荷は自己1RMの60-80%。デスクワーカーの腰痛予防、寝たきり予防にもエビデンス多数。

🧑‍⚕️ リハビリ・術後トレーニング

整形外科術後(膝ACL再建、腰椎手術、肩腱板修復等)の段階的復帰。理学療法士監修の下、自重→30%→50%→70%と段階的に1RMを上げていく。医療機関・スポーツクリニックでの実施が安全。

よくある勘違い・注意点

  • 1RMを頻繁に実測 — 実測は神経系疲労と怪我リスクが高く、月1回以下、大会前のみが目安。5RM〜10RMの実測から推定する方が安全で精度も十分。上級者以外は推定値で十分です。
  • 推定式を12回以上のレップで使う — 3式とも1〜10回レンジで精度が高く、12回以上では乳酸蓄積・持久力要素が混ざり、純粋な筋力推定として精度が落ちます。ハイレップは肥大目的として別評価を。
  • フォームより重量優先 — 「ハーフスクワット×高重量」より「フルスクワット×適正重量」が圧倒的に効果的。可動域を確保できない重量は1RMとしてカウントしないのが競技標準(IPF公式規則ではdepth必須)。
  • ウォームアップ不足 — 高強度セットの前は、自重→30%→50%→70%→85%と段階的なアップセットが必須。特にデッドリフトは腰椎への負荷が大きく、ウォームアップ不足で椎間板ヘルニアの主因に。
  • 頻度過多・オーバートレーニング — 同じ筋群を毎日高強度で刺激すると回復が追いつかず、パフォーマンス低下・怪我・免疫低下。中級者以上は各筋群週2-3回が上限、48-72時間の回復期間を設定を。
  • 栄養軽視 — 筋力向上には体重×1.6〜2.2gのタンパク質摂取が推奨(ISSN公式立場論文)。カロリー赤字下では1RMの伸びが半減、増量期には維持カロリー+300-500kcalが目安。
  • プロテインだけで筋肥大 — サプリメントは補助的存在で、総摂取カロリー・PFCバランス・睡眠7-9時間が筋肥大の3大要素。プロテイン過信で他要素を軽視するのは典型的な初心者ミス。

参考文献・公的資料

1RM推定・トレーニング処方・競技規則に関する詳細は、以下の公的機関・専門団体の資料を参照してください。

※本ページの1RM推定値は概算です。実際の1RMは体調・フォーム・技術レベル・睡眠・栄養状態により±10%程度変動します。高重量トレーニングは怪我リスクを伴うため、初心者は必ず専門トレーナー(NSCA-CPT、JATI-ATI、日本スポーツ協会公認スポーツ指導者等)の指導を受けてください。腰痛・膝痛・肩痛等の症状がある場合、整形外科・スポーツ整形専門医の診断を優先してください。ステロイド・SARM等のドーピング薬物使用はJPA・IPF・WADA規則で禁止されており、健康被害・法的処分の対象となります。パワーリフティング競技参加時はJPA・IPFの公式規則(フォーム基準・装備規則・ドーピング検査)を必ず遵守してください。

よくある質問(FAQ)

1RMを実測すべき?推定で良い?

初心者・中級者は推定値で十分です。実測は神経系疲労と怪我リスクが高く、フォーム崩れの原因にも。上級者の競技用以外は5RM〜10RMの実測から3式で推定するのが安全かつ精度も十分。パワーリフティング競技者でも1RM実測は月1回・大会2週間前程度が定石です。

Brzycki・Epley・Lombardi、どれが最も正確?

レップ数で使い分けるのが正解。1〜5回ならEpley、5〜10回ならBrzycki、10回以上ならLombardiが比較的精度が高いとされます。3式の差は±5%程度で実務上は誤差範囲内。当ツールは3式を同時表示し、平均に近い「推定1RM」を採用しています。

1RMの体重比目安は?(BIG3)

ベンチプレス:男性体重×1.0が中級、×1.5で上級、×2.0でエリート。スクワット:×1.5中級、×2.0上級、×2.5エリート。デッドリフト:×1.75中級、×2.25上級、×2.75プロ級。女性は男性の約60〜70%が同レベル目安。IPF世界記録レベルは体重比2〜3倍超で、遺伝的要素と長年のトレーニングの結晶です。

5×5 や 3×5 のプログラムはどう組む?

StrongLifts 5×5は1RMの85%を5回×5セット、Starting Strengthの3×5は1RMの85%を5回×3セット。両者とも週3回で毎回2.5kg増量する初心者向け線形進行プログラム。月20-30kgペースで1RMが伸び、6〜9ヶ月で初心者ゲインを最大化できます。

1RMはどのくらいの期間で伸びる?

初心者は2〜3か月で20%増(初心者ゲイン)、中級者は半年で5〜10%、上級者は年5%以下と急激に鈍化します。プラトー打開には種目変更・周期化・デロード週・栄養調整(増量期)が有効。エリートレベルでは年+2-5kg伸びれば大健闘です。

筋肥大と筋力、どちらのプログラムがいい?

目的次第。筋力優先なら85-95%×3-5レップ×5セット、筋肥大優先なら70-80%×8-12レップ×3-4セット。両者は連動し、筋肥大→筋断面積増→潜在筋力向上、筋力向上→高重量扱える→筋肥大促進、と相互作用します。中級者以上は両方を周期化(線形/波状/ブロック)するのが定石です。

プロテインはどれくらい必要?

国際スポーツ栄養学会(ISSN)公式立場論文では、筋力・筋肥大目的の場合体重×1.6〜2.2g/日のタンパク質摂取を推奨。体重70kgなら112-154g/日で、通常の食事+プロテイン30-60gで達成可能。過剰摂取(3g以上)は腎臓への負担があり非推奨です。

週何回・何時間のトレーニングが最適?

初心者は週3回×45-60分(全身分割)、中級者は週4-5回×60-75分(Upper/Lower or PPL分割)、上級者・パワーリフターは週4-6回×90-120分。同じ筋群の頻度は週2-3回が上限で、48-72時間の回復時間を設定するのがNSCA標準です。

デロード週は必要?

中級者以上は4〜6週サイクルで1週間のデロード(強度70-75%に落とす期間)を推奨。神経系回復、関節・腱の炎症軽減、精神的リフレッシュにより、再開後の1RM伸びが加速します。上級パワーリフターは大会前の意図的デロードでピーキングを図ります。

怪我をしないためのフォーム原則は?

ベンチプレス:肩甲骨内転固定、足を床に踏ん張る、バーは胸中央(乳頭ライン)。スクワット:膝爪先方向、背中反り、太腿平行以下まで下ろす。デッドリフト:背中中立、バーは体に密着、ヒップヒンジ。初心者は必ずNSCA-CPT/JATI-ATI等のトレーナー指導を受けてから開始してください。

ステロイド・SARM等の薬物利用は?

絶対に非推奨。パワーリフティング・ボディビル競技ではWADA・IPF・JPA・JBBFで禁止薬物指定、検出時は永久追放・法的処分の対象です。健康被害(心血管・肝機能・生殖機能障害)も深刻で、日本国内では医師処方以外の使用は薬機法違反。ナチュラルトレーニングでも十分なリターンが得られます。

女性でも同じ計算式で良い?

Yes、計算式は男女共通です。ただし体重比の絶対値は男性の約60〜70%が同レベル目安。女性のパワーリフティング日本記録・世界記録も存在し、女性エリートはベンチ×1.0倍、スクワット×1.5倍、デッド×2.0倍が到達目標。骨盤幅・筋肉分布の違いで種目適性が男性と異なる場合があります。