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数学微積分高校数学III大学入試

積分 計算ツール|多項式の不定積分・定積分・面積を一発算出

多項式(最大4次)の不定積分∫f(x)dx定積分∫ₐᵇf(x)dxを即時計算。原始関数F(x)+C、区間[a,b]における符号付き面積、F(a)/F(b)の個別値、区間幅までワンクリックで表示します。微積分学の基本定理(ニュートン・ライプニッツの定理)、置換積分・部分積分・部分分数分解などの積分テクニック、sin/cos/exp/logなど超越関数の基本積分公式、物理(仕事・位置)・幾何(面積・体積)・確率統計(確率密度関数)・経済学(消費者余剰)・機械学習(損失関数の期待値)における応用まで、文部科学省の高等学校学習指導要領・日本数学会の教材水準に沿って解説する無料ツールです。

最終更新:2026-07-26/監修:計算ツールズ編集部

多項式積分 計算機

積分の基本公式

関数 f(x)不定積分 ∫f(x)dx
0C(積分定数)
1(定数)x + C
xx²/2 + C
x³/3 + C
xⁿ(n≠−1)x^(n+1)/(n+1) + C
1/xln|x| + C
sin x−cos x + C
cos xsin x + C
tan x−ln|cos x| + C
eˣ + C
aˣ/ln(a) + C
ln xx·ln x − x + C
1/(1+x²)arctan x + C
1/√(1−x²)arcsin x + C

不定積分と定積分の意味

  • 不定積分 ∫f(x)dx ― 微分すると元の関数f(x)になる関数群(原始関数F(x)+C)。積分定数Cは微分で消える定数の任意性を表します。
  • 定積分 ∫ₐᵇf(x)dx ― 区間[a, b]におけるf(x)とx軸で囲まれた符号付き面積。値は F(b) − F(a) で計算(微積分学の基本定理)。
  • 広義積分 ― 積分区間が無限大、または被積分関数が発散点を持つ場合の極限操作としての積分。確率統計・熱力学で頻用。

微積分学の基本定理

F'(x) = f(x) のとき、∫ₐᵇ f(x)dx = F(b) − F(a)

微分と積分は互いに逆の操作であるという、微積分学における最も重要な定理です。この関係を発見したのがニュートン(1665頃)とライプニッツ(1675)で、微積分学(カルキュラス)の誕生を告げる歴史的発見となりました。積分計算の実務は、被積分関数f(x)の原始関数F(x)を見つけ、区間の端点で差を取ることに帰着します。

積分テクニック(置換/部分/分数)

置換積分(Substitution)

u = g(x)と置き、du = g'(x)dxで変換。例:∫2x·(x²+1)³dx で u = x²+1 と置けば ∫u³du = u⁴/4 + C = (x²+1)⁴/4 + C。連鎖律の逆操作。

部分積分(Integration by parts)

∫u dv = uv − ∫v du

積の微分則の逆操作。log/多項式×指数の形に有効。例:∫x·eˣ dx = x·eˣ − ∫eˣ dx = x·eˣ − eˣ + C。

部分分数分解

有理関数を部分分数に分解して積分。例:1/((x−1)(x+1)) = 1/2[1/(x−1) − 1/(x+1)]と分解し、各項をln形で積分。

三角関数の積分技法

sin²x = (1−cos 2x)/2 の半角公式、tan⁻¹x置換、tanx = t 置換など、被積分関数の形に応じた技法を使い分けます。

重要な積分公式一覧

被積分関数原始関数
sin²xx/2 − sin(2x)/4 + C
cos²xx/2 + sin(2x)/4 + C
sec²xtan x + C
xeˣ(x−1)eˣ + C
√(1−x²)(x√(1−x²) + arcsin x)/2 + C
1/(x²+a²)(1/a)·arctan(x/a) + C
e^(−x²) [ガウス積分・広義]−∞→+∞で √π

定積分の幾何学的意味

関数 y = f(x) と x軸、直線 x = a、x = b で囲まれた領域の符号付き面積を意味します。

  • f(x) > 0 の区間:プラスの面積(x軸より上)
  • f(x) < 0 の区間:マイナスの面積(x軸より下)
  • 定積分の値が0:プラスとマイナスが相殺した場合
  • 絶対面積 = ∫ₐᵇ |f(x)|dx で符号を無視した実面積

回転体の体積(π∫y²dx)、曲線の長さ(∫√(1+(dy/dx)²)dx)、質量・重心・慣性モーメントの計算など、幾何学・物理学の多くの量が定積分で記述されます。

実務・受験での応用シーン

大学入試(共通テスト・二次)

高校数学IIIで多項式・分数・無理関数・三角/指数/対数関数の積分を学び、二次試験では区分求積法・面積・回転体体積の応用が頻出。医学部・難関理系では置換・部分積分の複合問題も定番。

物理(位置・仕事・電荷)

速度v(t)の積分で位置x(t)、力F(x)の積分で仕事W、電流i(t)の積分で電荷Q。運動方程式・電磁気学・熱力学の実質は「積分方程式を解くこと」です。

幾何・面積・体積・重心

不規則な図形の面積・回転体の体積・弧長・重心・慣性モーメント。建築の梁の設計、機械の慣性計算、船舶の排水量計算などで必須。

確率統計・データ分析

確率密度関数p(x)を[a, b]で積分すると「その区間に値が入る確率」。累積分布関数(CDF)は確率密度の積分。正規分布・指数分布・カイ二乗分布などの解析。

経済学・ファイナンス

需要曲線・供給曲線と価格軸で囲む面積として、消費者余剰・生産者余剰・厚生損失を計算。金融工学のブラック・ショールズ方程式・オプション評価にも積分が登場。

機械学習・AI

損失関数の期待値、ベイズ推定における事後分布、変分推論、深層学習の連続時間モデル(Neural ODE)、強化学習の連続空間報酬。数値積分アルゴリズムがフレームワークに実装されている。

数値積分(台形法・シンプソン法)

原始関数が初等関数で書けない場合(e^(−x²)など)は数値積分で近似します。

  • 台形法(Trapezoidal rule) ― 区間を細かく分けて台形の面積で近似。誤差O(h²)。
  • シンプソン法(Simpson's rule) ― 3点を通る放物線で近似。誤差O(h⁴)で高精度。
  • ガウス求積法(Gaussian quadrature) ― 節点と重みを最適配置して少ない評価回数で高精度。
  • モンテカルロ積分 ― 高次元積分に有効。乱数を用いた確率的手法で機械学習でも活用。

数値計算ライブラリ(Python SciPy scipy.integrate、C言語GSLなど)には各種数値積分法が実装されています。

よくある間違い・注意点

  • 積分定数Cの書き忘れ — 不定積分では必ず「+C」を付けるのが大学入試の採点基準。忘れると減点対象。定積分では相殺して消えるため書きません。
  • x^(n+1)/(n+1)の n = −1 例外 — 1/x = x⁻¹ の積分は x⁰/0 で計算不能。∫(1/x)dx = ln|x| + C と別公式になります(絶対値の理由は負のxでも対応するため)。
  • 不連続点・発散点をまたぐ定積分 — 1/x を [−1, 1] で積分すると、x=0 で発散するため単純に F(1)−F(−1) = 0 と計算すると誤り。広義積分として左右別々に極限操作します。
  • 置換積分での dx 変換忘れ — u = g(x) と置いたら du = g'(x)dx で dx を du に必ず変換すること。積分区間も a, b から g(a), g(b) に変更する必要があります。
  • 負の面積を「面積」と答える — 定積分 ∫ₐᵇ f(x)dx は「符号付き面積」で、f(x)<0の区間では負値。「実際の面積(絶対値)」を問われた場合は ∫|f(x)|dx を計算します。
  • 部分積分の u, dv 選び間違い — 「LIATE ルール」(Log, Inverse trig, Algebraic, Trig, Exp) の順で u に選ぶと概ね上手くいきます。反対にするとかえって複雑化することも。
  • 初等関数で書けない積分 — ∫e^(−x²)dx (ガウス積分)、∫sin(x²)dx (フレネル積分)、∫1/lnx dx (対数積分) などは初等関数の閉じた形では書けません(リウヴィルの定理)。数値積分か特殊関数で対応します。

関連する学習指導要領・出題範囲

  • 高等学校学習指導要領(数学) ― 数学IIで多項式の定積分(面積)、数学IIIで一般関数の積分・置換積分・部分積分・面積/体積応用まで扱う。文部科学省告示。
  • 大学入学共通テスト ― 数学II・B・IIIで積分計算・面積問題が毎年出題。DNC(大学入試センター)実施。
  • 大学教養課程「解析学」 ― リーマン積分・ルベーグ積分・多重積分・線積分/面積分など。理工系全学部の必修科目。
  • 日本数学会(MSJ) 数学教育 ― 中高大の数学教育カリキュラムの提言。

参考文献・公的資料(発リンク)

より深く学びたい方は以下の公的機関・学会・教育団体の一次資料を参照してください。

※本ツールは4次までの多項式限定で、原始関数を代数的に求めて表示します。JavaScriptの浮動小数点演算(IEEE 754倍精度)を使用するため、有効桁数は約15〜17桁、極端に大きな区間や小さな係数では丸め誤差が生じることがあります。大学入試・数学記述試験では途中式の丁寧な記述と積分定数「+C」の記入が採点対象。厳密な記号計算にはWolfram Alpha・SymPy・Mathematica・Maplaなどの数式処理ソフトを併用してください。研究・実務での高精度数値積分にはPython SciPy(scipy.integrate)などの専用ライブラリを推奨します。

よくある質問(FAQ)

不定積分と定積分の違いは?

不定積分は「微分して元に戻る関数群」で結果は F(x) + C。定積分は「区間 [a, b] における符号付き面積」で結果は F(b) − F(a) という具体的な数値です。両者は微積分学の基本定理で結ばれています。

積分定数Cはなぜ必要?

ある関数f(x)の原始関数は無数にあり(F(x), F(x)+1, F(x)+π等いずれも微分するとf(x)になる)、その任意性を表すのが積分定数Cです。定積分ではF(b)−F(a)で相殺するため書きませんが、不定積分では必ず付けるのが数学の慣習で、大学入試の採点基準でもあります。

1/xの積分がln|x|+Cで絶対値なのは?

x < 0でも 1/x を積分するには、負の値でも定義される関数が必要です。ln|x|は正・負両方の x で微分可能で、d/dx ln|x| = 1/x が成り立ちます(x=0を除く)。

置換積分のコツは?

被積分関数の中に「複雑な部分の微分に見える部分」があれば、その複雑な部分を u と置くと上手くいきます。例:∫2x·(x²+1)³dx では 2x が (x²+1) の微分なので u = x²+1 と置換。

部分積分はいつ使う?

「多項式 × 指数」「多項式 × 三角関数」「log × 多項式」など、積の形で片方が積分・片方が微分で簡単になる場合。LIATEルール(Log→InverseTrig→Algebraic→Trig→Exp)の順に u を選ぶと概ね上手くいきます。

数値積分と記号積分の違いは?

記号積分は F(x) を数式で導く(∫x dx = x²/2)。数値積分は台形法・シンプソン法などで近似値を計算(∫x dx を [0,1]で ≈ 0.5)。原始関数が初等関数で書けない ∫e^(−x²)dx などは数値積分でしか計算できません。

広義積分とは?

積分区間が無限大 (∫₀^∞) や被積分関数が発散点(1/√x の x=0付近など)を持つ場合の、極限操作を伴う積分。収束すれば有限値を持ちます。ガウス積分 ∫₋∞^∞ e^(−x²)dx = √π は代表例です。

物理でよく出る積分は?

速度→位置の積分、力→仕事の積分(W = ∫F·dx)、電流→電荷、応力→ひずみエネルギー、確率密度→期待値。物理法則の実質は微分方程式・積分方程式です。

面積と符号付き面積の違いは?

定積分は「x軸より上を+、下を−」の符号付き面積を返します。実際の面積(絶対値)を求めるには、f(x) の符号が変わる点で区間を分割し、各区間で絶対値を取って加算するか、∫|f(x)|dxで計算します。

初等関数で書けない積分はある?

あります。∫e^(−x²)dx(ガウス積分)、∫sin(x²)dx(フレネル積分)、∫(sin x)/x dx(サイン積分)、∫1/ln x dx(対数積分)などは、初等関数(多項式・指数・log・三角関数の有限個の組み合わせ)では書けません。特殊関数として名前がついています(erf, Si, li 等)。

大学入試で頻出の積分技巧は?

1. x = sin t 等の三角関数置換、2. 部分積分(∫log x dx など)、3. 対称性の利用(奇関数の対称区間積分=0)、4. 部分分数分解、5. 半角公式による三角関数積分、6. 区分求積法との関連。難関大では複合技法も。

機械学習で積分はどう使う?

損失関数の期待値、ベイズ推論の事後分布正規化、変分推論のKLダイバージェンス、Neural ODE(連続時間ニューラルネット)、拡散モデルのスコアマッチングなど。連続分布を扱う多くのAI手法で積分が登場し、モンテカルロ近似で計算するのが主流です。