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三角関数高校数学大学入試物理

三角関数 計算ツール|sin・cos・tan・直角三角形を一発算出

角度からsin・cos・tan・cot・sec・cscの6三角関数を瞬時に計算。直角三角形の対辺・隣辺長、度数法(°)⇔弧度法(rad)変換、特殊角(0°/30°/45°/60°/90°/120°/180°/270°/360°)の一覧、逆三角関数(arcsin/arccos/arctan)、加法定理・倍角公式・半角公式まで。高校数学(数学I/II/III)・大学入試(共通テスト・二次試験)・建築(屋根勾配/梯子角度)・物理(単振動/波動/交流回路)・ゲーム開発(2D/3D回転)・機械学習(フーリエ変換)で日常的に使う関数を、日本数学会・文部科学省学習指導要領・大学入試センター(現DNC)の公式資料に基づく解説付きで提供します。

最終更新:2026-07-26/監修:計算ツールズ編集部

三角関数 計算ツール

主な公式・定義

sin² θ + cos² θ = 1(三角関数の基本恒等式)
tan θ = sin θ / cos θ
1 + tan² θ = sec² θ
1 + cot² θ = csc² θ
弧度(rad) = 度 × π / 180
度 = 弧度 × 180 / π
直角三角形:sin θ = 対辺 / 斜辺、cos θ = 隣辺 / 斜辺、tan θ = 対辺 / 隣辺

三角関数は元来「直角三角形の辺の比」として定義されましたが、単位円上の点(cosθ, sinθ)を用いることで負角・大きな角にも自然に拡張されます。この定義により、周期関数・波動関数として物理現象を記述する基礎となっています。

特殊角の値(覚えるべき7角)

大学入試・共通テストで頻出の特殊角の値です。分母・分子に無理数(√)が入るため、暗算・暗記が求められます。

角度sincostan
010
30°(π/6)1/2√3/21/√3
45°(π/4)√2/2√2/21
60°(π/3)√3/21/2√3
90°(π/2)10
120°(2π/3)√3/2−1/2−√3
135°(3π/4)√2/2−√2/2−1
150°(5π/6)1/2−√3/2−1/√3
180°(π)0−10
270°(3π/2)−10
360°(2π)010

度数法⇔弧度法の換算

高校数学IIで度数法(°)から弧度法(rad)へ切り替わります。物理・工学・プログラミングでは弧度法が標準で、JavaScriptのMath.sin/cos/tanは弧度法のみ受け付けます(Math.sin(30)は30radの計算になる)。

度数(°)弧度(rad)π表記
00
30°0.524π/6
45°0.785π/4
60°1.047π/3
90°1.571π/2
180°3.14159π
270°4.7123π/2
360°6.283

加法定理・倍角公式・半角公式

【加法定理】
sin(A±B) = sinA·cosB ± cosA·sinB
cos(A±B) = cosA·cosB ∓ sinA·sinB
tan(A±B) = (tanA ± tanB) / (1 ∓ tanA·tanB)

【倍角公式】
sin 2θ = 2·sinθ·cosθ
cos 2θ = cos²θ − sin²θ = 2cos²θ − 1 = 1 − 2sin²θ
tan 2θ = 2tanθ / (1 − tan²θ)

【半角公式】
sin²(θ/2) = (1 − cosθ) / 2
cos²(θ/2) = (1 + cosθ) / 2

加法定理は三角関数の応用の基礎で、大学入試の記述試験・共通テストでは頻繁に問われます。導出は単位円上の回転行列またはオイラーの公式(e^iθ = cosθ + i·sinθ)から明快に得られ、大学以降の解析学・複素関数論・フーリエ解析の土台となります。

逆三角関数(arcsin/arccos/arctan)

逆三角関数は「三角関数の値から角度を求める関数」で、電卓では「sin⁻¹」「cos⁻¹」「tan⁻¹」またはinv+sinで計算します。プログラミングではMath.asin/acos/atan/atan2で利用可能。

関数入力範囲出力範囲(主値)用途
arcsin (sin⁻¹)−1 ≤ x ≤ 1−90°〜+90°斜面の角度・振幅から位相
arccos (cos⁻¹)−1 ≤ x ≤ 10°〜180°ベクトル間の角度計算
arctan (tan⁻¹)−∞〜+∞−90°〜+90°傾き・勾配・アークタンジェント
atan2(y, x)2引数−180°〜+180°2D座標の角度(象限を区別)

特にatan2(y, x)は座標(x, y)から原点方向の角度を−π〜+πで返し、ゲーム開発・ロボット制御・GPSナビゲーションの必須関数です。

受験・実務での応用シーン

大学入試(共通テスト・二次試験)

数学Iの三角比(90°以内)、数学IIの三角関数(一般角・加法定理・倍角)、数学IIIの微積分応用。共通テストでは毎年三角関数の設問が出題され、二次試験では加法定理を用いた最大最小問題、方程式・不等式が頻出です。

建築・土木・測量

屋根の勾配計算(3寸勾配 = tan⁻¹(3/10))、梯子の設置角度(75°安全)、傾斜地の切土・盛土量、トラス構造の応力解析、測量の三角測量法(トータルステーション)。建築士試験・測量士試験でも必須知識。

物理(単振動・波動・電気回路)

振り子・バネの単振動 x = A·sin(ωt+φ)、波の伝播 y = A·sin(kx−ωt)、交流電圧 V = V₀·sin(2πft)、LC共振回路のインピーダンス計算。大学理系の入試・院試・物理系資格試験で頻用。

ゲーム開発・CG(2D/3D)

キャラクター回転(rotate transform)、円運動、放物運動、視野角(FOV)計算、3Dのオイラー角回転・四元数回転、光線追跡(レイトレーシング)の反射・屈折。Unity/Unreal Engine/Blenderの内部処理で常時使用。

音響・信号処理

音波の合成・分解(フーリエ変換)、MP3等の音声圧縮アルゴリズム、ノイズキャンセリング、音響機器のイコライザー、楽器のチューニング(440Hz A音)。FFT(高速フーリエ変換)は三角関数を高速に計算する手法。

機械学習・データ分析

時系列データのサイクル分解、季節性抽出、位相コード(sin/cos特徴量)、ニューラルネットワークの位置エンコーディング(Transformer)、画像処理のDCT変換(JPEG)。データサイエンティストの必修数学。

物理・工学での三角関数

物理現象の多くは「周期性」を持ち、三角関数で自然に記述されます。単振動・波動・電磁気・量子力学・熱伝導方程式まで、微分方程式の解として三角関数が現れます。オイラーの公式 e^iθ = cosθ + i·sinθ は数学・物理を貫く最も美しい等式の一つとされ、複素平面上の回転を表します。フーリエ解析(任意の関数を三角関数の和で表現)は信号処理・画像圧縮・量子力学・データ分析の基礎となり、現代技術のあらゆる場面で活躍しています。

よくある間違い・注意点

  • 度数法と弧度法の取り違え — JavaScriptのMath.sin(30)は「30ラジアン」の計算で、想定と異なる値を返します。度数を渡す場合はMath.sin(30 * Math.PI / 180)と明示変換が必要です。
  • tan 90°の未定義 — cos 90° = 0のため tan 90° = 1/0 で数学的に未定義(∞)。プログラミングでは無限大やエラーが返るため、90°付近の入力では別処理が必要です。
  • 逆三角関数の主値の範囲 — arcsin/arctanは−90°〜+90°、arccosは0°〜180°しか返しません。全角度範囲が必要な場合はatan2を使うか、象限判定で補正します。
  • 加法定理の符号ミス — cos(A+B) = cosA·cosB − sinA·sinB(引く)、cos(A−B) = cosA·cosB + sinA·sinB(足す)。sin と逆の符号ルールで、頻出のミスパターン。
  • 倍角公式の混同 — cos 2θ には 3つの等価表現(cos²−sin², 2cos²−1, 1−2sin²)があり、問題に応じて使い分けます。半角公式導出では 1±cosθ の形が便利。
  • 直角三角形の斜辺・対辺の混同 — sin θ = 対辺/斜辺、cos θ = 隣辺/斜辺。「SOH-CAH-TOA」の英語ゴロで丸暗記するか、単位円で位置関係を視覚化しておくと混同しません。
  • 特殊角の分母有理化 — 1/√3を √3/3 と書くのが学校数学の慣習ですが、大学以降・工学では 1/√3 のまま扱うことも多い。答案では有理化する方が安全です。

関連する学習指導要領・出題範囲

  • 高等学校学習指導要領(数学) ― 文部科学省告示。数学Iで三角比、数学IIで三角関数、数学IIIで導関数・積分応用を扱う。
  • 大学入学共通テスト ― 独立行政法人大学入試センター(DNC)実施。数学I・A、数学II・Bで三角関数分野が毎年出題。
  • 日本数学会(MSJ) ― 数学の学術研究・教育推進の日本代表学会。中高数学の教育カリキュラム提言・研究発表を行う。
  • SI国際単位系(2019改訂) ― 角度の単位はラジアン(rad)、平面角の無次元量として定義。度(°)は非SI単位だが実用上容認。

参考文献・公的資料(発リンク)

より深く学びたい方は以下の公的機関・学会・教育団体の一次資料を参照してください。

※本ページはJavaScriptの浮動小数点演算(IEEE 754倍精度)を用いた計算のため、有効桁数は約15〜17桁です。特殊角(30°/45°/60°等)の理論値は分数・無理数で表現されますが、本ツールでは近似小数で表示されます。厳密な代数計算・記号計算にはWolfram Alpha・SymPy・Mathematicaなどの数式処理ソフトを併用してください。受験対策は上記の文部科学省学習指導要領・大学入試センターの公式資料を優先し、教科書・参考書の演習を推奨します。

よくある質問(FAQ)

sin/cos/tanの覚え方は?

サインは斜辺分の対辺、コサインは斜辺分の隣辺、タンジェントは隣辺分の対辺」。英語圏ではSOH-CAH-TOA(Sin=Opp/Hyp, Cos=Adj/Hyp, Tan=Opp/Adj)が有名。直角三角形の図を書いて位置関係で覚えるのが最も忘れにくいです。

度数法と弧度法の違いは?

度数法(°)は円を360等分、弧度法(rad)は円を2π(≒6.28)等分。180° = π radの関係。高校数学IIまでは度数法、数学III・大学以降・物理・プログラミングは弧度法が標準です。JavaScriptのMath.sin等は弧度法のみ受け付けます。

三角関数はどこで使う?

1. 建築(屋根勾配・梯子角度)、2. 物理(波動・振動・交流回路)、3. ゲーム開発(2D/3D回転)、4. 音響(音波合成・FFT)、5. 統計・機械学習(フーリエ変換・位置エンコーディング)、6. 測量・GPS。理系分野で最も応用範囲が広い関数です。

逆三角関数(arcsin等)とは?

sin x = 0.5 → x = 30°のように三角関数の値から角度を求める関数。arcsin(sin⁻¹)は−90°〜90°、arccosは0°〜180°、arctanは−90°〜90°を返します。関数電卓では「inv」「sin⁻¹」ボタン、プログラミングではMath.asin/acos/atanで計算可能。

加法定理・倍角公式はなぜ重要?

sin(A+B) = sinA·cosB + cosA·sinB等の加法定理は三角関数応用の基礎。倍角:sin 2θ = 2sinθcosθ。解析学・物理・工学の入口で、大学入試の記述問題でも定番出題。オイラーの公式 e^iθ = cosθ + i·sinθ の解釈にも直結する重要事項です。

tan 90°はなぜ計算できない?

cos 90° = 0のため tan 90° = sin 90° / cos 90° = 1/0 で数学的に未定義(発散して∞)になります。90°の直前(89.99°)では tan は非常に大きな値、直後(90.01°)では非常に大きな負値と、不連続に変化する特異点です。

atan2はatanと何が違う?

atan(y/x)は−90°〜+90°しか返せず、第2・第3象限を区別できません。atan2(y, x)は2引数を受け取り−180°〜+180°の全周角度を返します。ゲーム開発・GPS・ロボット制御でオブジェクトの向きを求めるのに必須の関数です。

単位円とは何?

原点中心・半径1の円上の点(x, y)を(cos θ, sin θ)と定義する概念。三角関数を実数全域(負角・大角)に自然に拡張する基本モデルで、周期性(sin(θ+2π)=sinθ)・対称性(sin(−θ)=−sinθ)が視覚的に理解できます。高校数学IIの単元始点。

π(パイ)の正確な値は?

π = 3.141592653589793238…と続く循環しない無限小数(超越数)。円周率とも呼ばれ、円周÷直径で定義されます。IEEE 754倍精度では約15桁の精度で扱われ、多くの言語ではMath.PIで参照できます。ラマヌジャン公式など高速収束の計算式が知られています。

三角関数のグラフの特徴は?

sin/cosは周期2π(360°)・振幅1の滑らかな波形。sinは原点(0°で0)、cosはピーク(0°で1)から始まり位相が90°ズレます。tanは周期π・値域は全実数で、90°±180n°で発散する漸近線を持ちます。物理の振動・波動の基本形。

三角比と三角関数の違いは?

三角比は直角三角形の辺の比(0°〜90°限定)、三角関数は単位円で定義された実数全域の関数。高校数学Iで三角比、数学IIで三角関数と段階的に学びます。学問的には同じ概念の異なる表現。

フーリエ変換とは?

任意の周期関数を「様々な周波数のsin/cosの和」で表現する数学的手法。JPEG圧縮(DCT)、MP3音声圧縮、量子力学、電気信号解析、地震波解析など現代技術の基盤。高速フーリエ変換(FFT)アルゴリズムでコンピュータで実用計算可能。