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受取手形期日

手形のサイトと資金化の方法から、実際に受け取れる金額と資金が寝る期間を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

受取手形期日ツール

計算式と考え方

売上から入金までの日数は「締日から手形受取までの日数 + 手形サイト」で求めます。30日+90日で120日です。受取から15日後に銀行で割引く場合、期日までの残り75日分の割引料がかかります。額面500万円に年利2.5%を掛け、75日分を按分すると25,685円です。手数料880円を加えた26,565円が差し引かれ、手取りは4,973,435円、額面に対して99.47%になります。年率に換算すると約2.59%です。月商3,000万円の4割を手形で回収していれば、常時4,800万円が手形の形で寝ている計算になります。

資金化の方法の比較

期日前に銀行で割引即座に資金化できるが割引料がかかる。銀行の与信枠を使う点に注意
仕入先へ裏書譲渡費用はかからないが、不渡りの際は譲渡した側が支払義務を負う
期日まで保有して取立費用は取立手数料のみ。資金繰りに余裕がある場合の選択肢
電子記録債権分割して譲渡でき、紛失や盗難の心配がない。手形からの移行が進んでいる

受取手形期日の詳しい解説

受取手形は、売上を計上してから現金になるまでの期間が長いという点で、企業の資金繰りに構造的な負担をかけます。締日から手形を受け取るまでに30日、そこから支払期日までに90日というのが一つの標準的な形で、合計すると売上計上から入金まで120日かかります。この間も仕入代金の支払いや人件費は発生するため、その差額を埋める運転資金が必要になります。月商3,000万円の4割を手形で回収している企業なら、常時4,800万円程度が手形の形で固定される計算になり、これが借入の必要額を押し上げます。手形の期間が長いほど、必要な運転資金は比例して増えます。資金化の手段は複数あり、それぞれ性格が異なります。銀行での割引は最も一般的で、期日までの残存日数に応じた割引料を払って早期に現金化します。割引料率は借入金利に近い水準で決まり、企業の信用力と手形の振出人の信用力の両方が考慮されます。ここで見落とされやすいのは、割引が銀行の与信枠を消費するという点です。割引枠を使い切っていると、いざというときの追加借入ができなくなります。また、振出人が支払えなかった場合、割引を受けた側が銀行に買い戻す義務を負うため、実質的には保証を伴う借入という性格を持ちます。裏書譲渡は手数料がかからない反面、同じ遡求義務が残ります。譲渡した相手に対して支払いの責任を負うことになるため、費用がゼロでもリスクがゼロではありません。取引先の信用状態を継続的に把握しておくことが前提になります。期日まで保有する場合は取立手数料だけで済みますが、その間の資金は使えません。手元資金に余裕があるかどうかで選択が変わります。制度面では大きな変化が進んでいます。紙の約束手形については、支払いまでの期間の長さが取引先の資金繰りを圧迫するという問題意識から、廃止に向けた方針が示されており、金融機関や産業界で電子的な決済手段への移行が進められています。あわせて、下請取引における支払期日についても、給付を受けてから60日以内という定めがあり、手形で支払う場合の期間についても短縮を求める運用が強まっています。従来120日が容認されていた業種でも、60日以内への短縮が求められる方向にあります。取引条件を見直す際は、最新の運用基準を確認する必要があります。電子記録債権は、手形の機能を電子的に置き換えたもので、額面を分割して譲渡できる、紛失や盗難の心配がない、印紙税がかからないといった利点があります。ただし、取引の両当事者が同じ仕組みに参加している必要があるため、取引先の対応状況によって使えるかどうかが決まります。いずれの手段を選ぶにせよ、資金化のコストを年率に換算して比較することで、判断の基準が揃います。

業界・現場での使い方

手取りの確認

割引料と手数料を差し引いた実際の入金額を把握します。

資金繰りの計画

売上から入金までの日数と、手形で固定される資金の額を確認します。

手段の比較

割引と保有のコストを年率に換算して比べます。

よくある間違い・注意点

  • 割引料の絶対額だけで判断する — 日数が短ければ額は小さくても年率は高くなります。年率に換算して他の調達手段と比べてください。
  • 裏書譲渡を費用ゼロと考える — 振出人が支払えなければ譲渡した側が責任を負います。信用リスクは残っています。
  • 割引枠と借入枠を別物と考える — 割引は銀行の与信枠を消費します。使い切ると緊急時の借入余力がなくなります。

関連する規格・法規

  • 日本商工会議所簿記
  • 企業会計原則

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

手形サイトの標準はどのくらいですか?

90日前後が中心とされてきましたが、支払期日の短縮を求める運用が強まっており60日以内への移行が進んでいます。

割引料はどう決まりますか?

自社の信用力と振出人の信用力を踏まえて銀行が料率を決め、期日までの残存日数で按分されます。

紙の手形はなくなるのですか?

廃止に向けた方針が示され、電子的な決済手段への移行が進められています。取引先ごとの対応時期の確認が必要です。