ロードインデックス(LI)→最大負荷 計算ツール|タイヤ側面のLI値からJATMA・ETRTO規格の負荷能力(kg)・4輪合計・安全率20%考慮値を即算出
タイヤ側面に印字されたロードインデックス(LI)は、そのタイヤ1本が支えられる最大負荷能力(kg)を国際規格に基づいて数値化した重要指標。JATMA(日本自動車タイヤ協会)・ETRTO(欧州規格)の対応表に基づき、LI 80=450kg、LI 91=615kg、LI 100=800kg、LI 110=1,060kg、LI 140=2,500kgと定められています。乗用車は91-97、SUV・ミニバンは100-110、商用車・トラック・バスは115-140が典型範囲。タイヤ交換・インチアップ・スタッドレス選定時に純正LI以上を選定することが道路運送車両の保安基準および車検適合の必須要件で、下位選定は車検不合格・法定義務違反・安全性能低下(バースト・偏摩耗リスク)を招きます。本ツールは1本あたり最大負荷、4輪合計、安全率20%考慮値の3値を即参照でき、SUV/ミニバン購入時の適合確認・積載計画・カスタムパーツ選定・車検事前チェックの実務で使えるプロ仕様です。
ロードインデックス→最大負荷ツール
ロードインデックスの読み方
タイヤ側面表記例:205/55R16 91V
→ 91 = ロードインデックス値(最大負荷615kg)、V = 速度記号(最高240km/h対応)
タイヤ側面(サイドウォール)に印字された「91V」「95H」「110T」等の数字と文字の組み合わせのうち、数字部分がロードインデックス(Load Index)、文字部分が速度記号(Speed Symbol)を示します。LIは1本あたりの最大負荷能力(kg)をJATMA/ETRTO国際規格対応表で参照する仕組みで、対応表を手元に持たなくてもLI値を憶えていれば大まかな負荷能力が算定できます。
本ツールでLI値を入力するだけで、1本あたり最大負荷・4輪合計・安全率20%考慮値の3値が即座に表示されます。安全率20%は「常用可能範囲」の目安で、常時この値以下で使用することでタイヤ寿命が長く安全性も高まります。トラック・商用車の積載計画では特にこの安全率考慮値を基準にする実務が多いです。
LI規格の歴史
ロードインデックス(LI)は20世紀後半に国際的にラジアルタイヤ普及と共に整備された規格です。それまでのバイアスタイヤ時代は「PR(プライレーティング)」で強度を示していましたが、ラジアル構造ではより精密な負荷能力表記が必要となり、1970年代に欧州のETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation)が現在のLI対応表を制定しました。
日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会)が国内規格として整備。ETRTO準拠でありながら国内車両特性・気候条件に合わせた微調整を含む「JATMAイヤーブック」を毎年発行し、業界標準として定着しています。米国ではTRA(Tire and Rim Association)が独自規格を持ちますが、LI値自体はETRTOと概ね一致します。
2000年代以降、SUV・ミニバンの普及で高LI(100-115)タイヤの需要が急拡大。商用車・EV(電気自動車)のバッテリー重量増加で更に高LI(115-125)のニーズも登場しています。EVは車重が同クラスの内燃機関車より150〜300kg重いため、EV専用の高LI・低転がり抵抗タイヤが2020年以降ブランド化されるトレンドが続いています。
LI早見表(主要値)
| LI | 負荷kg | LI | 負荷kg |
|---|---|---|---|
| 75 | 387 | 100 | 800 |
| 80 | 450 | 105 | 925 |
| 85 | 515 | 110 | 1060 |
| 90 | 600 | 115 | 1215 |
| 91 | 615 | 120 | 1400 |
| 92 | 630 | 125 | 1650 |
| 94 | 670 | 130 | 1900 |
| 95 | 690 | 135 | 2180 |
| 97 | 730 | 140 | 2500 |
LI完全対応表(60-150、JATMA/ETRTO準拠)
| LI | kg | LI | kg | LI | kg |
|---|---|---|---|---|---|
| 60 | 250 | 90 | 600 | 109 | 1030 |
| 65 | 290 | 91 | 615 | 110 | 1060 |
| 70 | 335 | 92 | 630 | 115 | 1215 |
| 75 | 387 | 93 | 650 | 120 | 1400 |
| 80 | 450 | 94 | 670 | 125 | 1650 |
| 81 | 462 | 95 | 690 | 130 | 1900 |
| 82 | 475 | 96 | 710 | 135 | 2180 |
| 83 | 487 | 97 | 730 | 140 | 2500 |
| 84 | 500 | 98 | 750 | 145 | 2900 |
| 85 | 515 | 99 | 775 | 150 | 3350 |
| 86 | 530 | 100 | 800 | — | — |
| 87 | 545 | 105 | 925 | — | — |
| 88 | 560 | 108 | 1000 | — | — |
ロードインデックスの詳しい解説
ロードインデックス(LI)はタイヤの負荷能力を数値化した国際規格の指標で、タイヤ選定時に必ず確認すべき最重要スペックの一つです。数値はLI 60(250kg)からLI 150(3,350kg)まで、対応表で連続的にkg値が定められており、車両重量と積載物の合計を4本のタイヤに均等に分散する前提での上限値を示します。
LI 91(615kg)は現代の乗用車で最も一般的なLI値。4輪合計2,460kgまで支えられる計算で、車重1,500kg+乗員4名(240kg)+荷物100kg=1,840kgの一般的な乗用車で十分な余裕があります。LI 95(690kg)はセダン中大型・SUV小型、LI 100(800kg)以上はSUV・ミニバン・小型トラック、LI 110(1,060kg)以上は中型トラック・商用車という区分が業界標準です。
タイヤ選定・交換時は純正LI以上を選ぶのが実務原則。純正LIを下回るタイヤを装着すると、①道路運送車両の保安基準違反で車検不合格、②メーカー保証対象外、③走行時のバースト・偏摩耗・振動増加による安全性能低下、④保険適用時の争点になるなど、複数のリスクを負うことになります。
特にSUV・ミニバンでのインチアップ時は要注意。純正17インチ(LI 100)から18インチ(LI 95)に「見た目重視」で下げるカスタム事例が散見されますが、車検不合格・安全性能大幅低下の典型例。カスタムショップの提案通りに変更する前にLI適合性の確認が必須です。
近年注目されるEV(電気自動車)は、バッテリー搭載により同クラス内燃機関車より150〜300kg重く、純正でLI 100〜110の高LIタイヤが装着される傾向。EV専用の低転がり抵抗+高LIタイヤが各メーカーからブランド化されており、EV充電1回あたりの走行距離を伸ばす狙いで技術革新が続いています。
車種別 適正LIの目安
車種・用途に応じたLI選定の実務目安を整理します。
軽自動車
N-BOX・タント・ワゴンR等。LI 75-85(387-515kg)が典型範囲。車重650-1,050kgに対してタイヤ4本で3,000kg以上支えられる十分な余裕。純正LIを守ることが軽自動車車検の必須要件。
コンパクトカー
ヤリス・フィット・ノート等。LI 80-88(450-560kg)が典型。車重1,000-1,200kgクラスの街乗り用途で、燃費重視の低転がり抵抗タイヤと組み合わせて選定される。
セダン(小〜中型)
カローラ・シビック・アクセラ等。LI 88-95(560-690kg)が典型。バランス重視のツーリング性能とグリップ性能のバランスが選定の焦点。純正よりワンランク上のLI選定でスポーツ走行時の安定性向上。
SUV(小型)
ヴェゼル・ライズ・CX-3等。LI 91-98(615-750kg)。悪路走行・低速トルク走行に耐える強度が必要で、AT/MTシリーズタイヤと組み合わせられる。
SUV(大型)・ミニバン
ハリアー・CX-5・アルファード・ヴォクシー等。LI 100-115(800-1,215kg)。車重1,600-2,500kg+乗員6-8名+荷物想定で、余裕あるLI選定が事故時の負荷分散に効果。
ピックアップ・小型トラック
ハイエース・ハイラックス・キャラバン等。LI 105-115(925-1,215kg)。積載300-1,000kgを想定した高LI選定が必須。積載時のバースト回避が実務課題。
中大型トラック・バス
4t車・10t車・観光バス等。LI 115-140(1,215-2,500kg)。積載1-10tを想定し、日常点検でLI適合と空気圧管理の徹底が事業者責任。
EV・PHEV
テスラ・リーフ・アリア等。バッテリー重量で+150〜300kg増、純正LIは同クラスICEより1-2ランク高い。EV専用の低転がり抵抗+高LIタイヤが2020年以降主流に。
インチアップ時のLI適合性
タイヤ・ホイールのインチアップ時は、外径・幅・LI・SIの4項目全てで純正と同等以上を確保することが車検適合の必須条件です。
純正17インチ→18インチの適合例
純正205/60R17 91V→カスタム225/55R18 95Vの場合、LIが91→95に上がっているため問題なし。外径・幅・SIも問題なければ車検適合。人気の適合パターンです。
純正17インチ→18インチの不適合例
純正225/60R17 100H→カスタム235/45R18 94Wの場合、LIが100→94に下がっており車検不合格。見た目重視のインチアップで典型的な不適合パターンで、事前チェック必須です。
細幅化のリスク
インチアップに伴う細幅化(225→215等)ではLIも下がる傾向。「同じ扁平率で細めが乗り心地良い」といった選定はLI適合性チェックが疎かになりがち。カスタムショップでも計算間違いは頻発する項目です。
チェック方法
純正タイヤの表記を控え、候補タイヤのLI値と比較。LI差が0またはプラスなら適合、マイナスなら不適合。オンラインのタイヤカタログでは各タイヤのLI値が明記されているため、購入前の確認が容易です。
空気圧との関係
LIは「規定空気圧時の最大負荷能力」という前提条件があり、実際の負荷能力は空気圧の状態で変動します。空気圧管理はLI適合と表裏一体の実務項目です。
規定空気圧とLI
JATMA/ETRTO対応表のLI値は、乗用車で240kPa(2.4bar)、SUV・ミニバンで250kPa(2.5bar)、商用車で400kPa(4.0bar)前後の規定空気圧を前提としています。この空気圧を下回るとLI相当値も下がるため、実質的な負荷能力が減少します。
低空気圧の影響
空気圧20%低下(240kPaが190kPa)でLI相当値は1-2下がる相当。バースト・タイヤ変形・偏摩耗・燃費悪化の複合リスクが増加します。ガソリンスタンドでの月1回程度の空気圧チェックが実務標準です。
高空気圧の効果
規定より10-20%高い空気圧では、LI相当値は若干上がりますが、乗り心地悪化・接地面減少による偏摩耗が発生。「積載時に一時的に空気圧を上げる」実務はトラック運送業界では標準操作です。
TPMS(空気圧監視システム)
EU・米国では新車のTPMS装備が2010年代から義務化。日本では任意ですが装備車両が増加中。タイヤの負荷能力を長期維持する仕組みとして今後は日本でも標準装備化が予想されます。
空気圧チェックのタイミング
実務標準は月1回の給油時ついで確認、長距離ドライブ前、季節の変わり目(気温変動)の3タイミング。特に気温10℃変化で空気圧が10kPa前後変動するため、季節の変わり目のチェックは重要です。事業者では日次点検が労安衛法上義務。
業界・現場での使い方
タイヤ販売店・カー用品店
純正LI以上の互換タイヤ選定。ユーザーに車検適合と安全性を説明。ホイール・タイヤセット販売時にLI・SI適合を必ずチェック。
整備工場・車検代行
車検時のLI適合性確認、不適合車両への交換提案。中古車購入時のタイヤLI確認も、走行時安全性と将来の車検通過性の両面から重要。
運送・物流業界
商用車・トラックの積載重量管理。運行前点検で空気圧+LI適合性を毎日確認、事故時の企業責任回避に直結。安全率20%考慮値を実務基準に。
カスタムショップ
インチアップ・ドレスアップカスタム時のLI適合性チェック。カスタム提案時の車検適合確認を怠ると顧客とのトラブル・事故責任問題に発展。
個人ユーザー
タイヤ購入時のLI確認、SUV/ミニバン購入時の適合確認、インチアップ後の車検事前チェック。カー用品店任せでなく自分で確認する意識が事故予防に。
自動車メーカー・OEM
純正タイヤ設計時のLI要件仕様策定。車両重量・想定積載量・想定使用条件から、余裕を持ったLI選定と純正装着タイヤの契約設計。
実務ケーススタディ
LI適合性判断が実際の現場でどう使われているか、3ケースを紹介します。
ケースA:アルファードのタイヤ交換
純正225/60R17 103H(負荷875kg)のアルファードで、コスト重視のスタッドレス選定。候補①225/60R17 95H(690kg)はLI不足で車検不合格、候補②225/60R17 103H(875kg)は純正同等で適合、候補③225/60R17 105H(925kg)は純正超で余裕あり。実務では候補③を選定するのが安全マージン最大の実務判断です。
ケースB:EV(テスラ Model 3)の純正タイヤ確認
Model 3純正235/45R18 98W(750kg)。車重1,830kg+乗員4名で、必要負荷は2,070÷4=518kg/本。純正LI 98の750kgに対して232kg(31%)の余裕があり、EVバッテリー重量を吸収する設計。インチアップ時は最低LI 98以上の選定が必須で、代替19インチではLI 100前後が推奨されます。
ケースC:ハイエースの商用利用
ハイエース商用車195/80R15 107L(975kg)。車重2,000kg+積載1,000kg=3,000kg÷4=750kg/本。LI 107の975kgに対して225kg(23%)の余裕で、常用20%安全率をギリギリ満たす設計。フル積載時はLI 109(1,030kg)以上への交換で余裕確保、トラック事業者では10%の安全マージン追加が定石です。
ケースD:メルセデス・ベンツE-Class純正装着
E-Class純正245/45R18 100Y XL(800kg・XL規格)。車重1,850kg+乗員4名で必要負荷は525kg/本。純正LI 100の800kgに対して275kg(34%)の余裕。交換時はXL規格・LI 100以上を必ず選定、通常の同LI標準タイヤ装着は保安基準違反リスクあり。ドイツ車オーナーはタイヤ選定に慎重さが求められます。
速度記号(SI)との組合わせ
ロードインデックス(LI)と対で表示される速度記号(SI: Speed Symbol)は、そのタイヤが対応する最高走行速度を示します。LIとSIは組合わせで見るのが実務。
主要な速度記号
P=150km/h、Q=160km/h、R=170km/h、S=180km/h、T=190km/h、H=210km/h、V=240km/h、W=270km/h、Y=300km/h。乗用車で最も一般的なのはH(210km/h)・V(240km/h)。SUVはT(190km/h)、商用車はL(120km/h)〜Q(160km/h)。
SIの選定基準
純正SI以上を選定するのがLIと同じ実務原則。低SI選定は高速走行時のバースト・タイヤ変形の原因。ただし現代の日本の法定最高速度は120km/hで、SI Sクラス(180km/h)以上あれば実用上十分です。
スタッドレスタイヤのSI
スタッドレスタイヤはSIが夏用より低い傾向。純正が「H(210km/h)」でスタッドレスが「Q(160km/h)」の場合、冬季限定でスタッドレスの低SIは車検通過する扱いです。ただし高速走行時は速度制限に注意。
SIと空気圧の関係
SIも規定空気圧を前提とした値。空気圧不足時はSI相当値も下がるため、高速走行前の空気圧チェックが重要。長距離ドライブ前、月1回の空気圧確認は安全運転の基本で、事業者では毎日始業前点検が労働安全衛生法上義務化されています。
Reinforced/Extra Load(XL)規格
タイヤ側面の表記に「Reinforced」または「XL(Extra Load)」の記載がある場合、これは標準規格より高い空気圧に耐える強化タイヤであることを示します。通常のLI表記と併記され、より重い荷重・スポーツ走行に耐える設計です。
XLタイヤの特徴
標準タイヤより10〜15%高い最大負荷能力と高空気圧(通常240kPaに対して290kPa前後)に対応。SUV・ミニバン・スポーツカーで採用が多く、EU規格を出典とします。
純正指定がXLの車両
近年のドイツ車・EV・SUV・ミニバンでは純正指定タイヤが「95W XL」等の記載があるケース増加。この場合、交換時もXL指定タイヤを選定することが車検適合要件です。標準タイヤに交換すると保安基準違反リスク。
空気圧設定の差
XLタイヤは規定空気圧が標準タイヤより20〜50kPa高い設定。取扱説明書の指定空気圧を厳守し、標準タイヤの数値をそのまま適用しない注意が必要です。空気圧誤設定は負荷能力低下の原因になります。
コストと入手性
XLタイヤは通常タイヤより1本あたり2,000〜5,000円高価。ドイツ車・EV純正では選択肢は少なくないが、日本の量販店では在庫が限定的で、通販・タイヤ専門店の利用が実務パターンです。
XL指定の見分け方
タイヤ側面表記に「XL」「Reinforced」「REINF」「EXTRA LOAD」の記載があるものがXL規格。純正装着タイヤ側面を必ず確認し、これらの表記があれば交換時も同表記のタイヤを選定する必要があります。カタログやメーカーサイトでも明記されているので事前確認が可能です。
よくある間違い・注意点
- LI下げてのタイヤ選定 — インチアップ・見た目重視・コスト重視でLIを下げると車検NG・保険適用外・安全性能低下。純正LI以上が絶対原則。
- LI大きすぎ選定の落とし穴 — 商用車用の高LIタイヤは剛性が高すぎて乗り心地悪化・燃費悪化。過剰なLI選定は無駄コスト。
- 4輪合計での判定ミス — 実際の車両重量は前後輪配分に偏りあり(FF車は前輪重、RR車は後輪重)。単純に4等分ではなく、重量配分を反映した判定が必要。
- 空気圧無視のLI判定 — LIは規定空気圧前提の値。低空気圧では実質LIが下がる。空気圧管理を怠ると純正LIでも負荷能力が不足する状況に。
- スタッドレスのLI/SI混同 — 夏用と冬用でLI/SIが違うのは業界慣行だが、SIは冬季で低くてもLIは同等以上が必須。SI低・LI低の二重ミスは車検不合格。
- 純正装着タイヤの銘柄選定ミス — 純正銘柄と互換タイヤでLIが違うケースあり。カタログ確認が必須。
- 4本中1本だけLI違い — スペア搭載などで4本のLIが揃わない場合、車検で不適合となる可能性。統一が原則。
- ホイールとの適合忘れ — LIだけでなくホイールのリム幅・PCD・オフセットの適合確認も必須。ホイール適合ミスは走行不能・事故直結。
- XL指定車両への標準タイヤ装着 — ドイツ車・EV・SUVの純正指定がXLの場合、標準タイヤ装着は保安基準違反リスク。純正表記を確認してXL規格を選定。
- 中古タイヤの負荷履歴不明 — 中古タイヤは過去の負荷履歴が不明で、既に強度低下している可能性。負荷能力に余裕を持たせた選定が推奨。
関連する規格・法規
- JATMA イヤーブック(負荷能力対応表) — 日本自動車タイヤ協会が毎年発行する国内タイヤ規格の公式書。LI・SI・空気圧の対応表を掲載。
- ETRTO Standards Manual — 欧州タイヤリム技術機構の国際規格書。JATMAはETRTO準拠。
- TRA Yearbook(米国) — 米国Tire and Rim Associationのタイヤ規格。米国仕様車のタイヤ確認に使用。
- 道路運送車両の保安基準第9条(タイヤ) — 日本の車検適合要件。純正LI以上の装着が明示されている。
- JIS D 4207「自動車用タイヤの空気圧・負荷能力対応表」 — 日本産業規格。JATMA準拠。
- ISO 4000-1「Passenger car tyres and rims」 — 乗用車タイヤの国際規格。
- UN ECE R30・R54 — 国連欧州経済委員会の乗用車・商用車タイヤ規則。
- 特定行政庁の車検基準 — 各地方運輸局の詳細基準。地域による解釈の差は基本的にない。
※本ツールは公的規格に基づく参考計算です。実際のタイヤ選定・車検適合判断は最新のJATMAイヤーブックおよび所轄の運輸支局の判断に従ってください。
参考文献・公的資料
タイヤ規格・車検適合性の詳細については、以下の業界団体・公的機関の一次資料を参照してください。
- JATMA(日本自動車タイヤ協会) — 国内タイヤ業界団体。JATMAイヤーブック公式配布、LI/SI対応表の一次情報源。
- ETRTO(欧州タイヤリム技術機構) — 国際タイヤ規格の欧州基準。LI/SI対応表の国際的一次情報源。
- 国土交通省 自動車検査・登録 — 道路運送車両の保安基準、車検適合要件。
- 国土交通省 自動車の安全 — タイヤの安全性・保安基準の一次情報。
- 国土交通省 特定行政庁通知 — インチアップ・タイヤ交換時の適合要件通知。
- ブリヂストン タイヤ表記の見方 — 国内タイヤ大手の技術情報。LI/SIの読み方解説。
- ダンロップ タイヤナビ — タイヤ技術情報・LI/SI詳細・車種別推奨タイヤ検索。
- ヨコハマタイヤ タイヤの基礎知識 — タイヤ技術の詳細解説。
- ミシュラン タイヤの基礎 — 国際メーカー視点でのタイヤ技術情報。
- ピレリ タイヤテクノロジー — 高性能タイヤ視点の技術情報。
- JAF タイヤQ&A — 日本自動車連盟。ユーザー向けタイヤに関するよくある質問と対応。
- 日本自動車整備振興会 — 整備業界団体。車検実務における最新情報。
よくある質問(FAQ)
LI 91は何kg?
615kg(1本あたり)。4輪合計2,460kg、安全率20%考慮で492kg/本。一般乗用車で最も普及するLI値です。
LI下げても車検通る?
原則NG。純正LI以上が道路運送車両の保安基準第9条の車検適合要件。下げると車検不合格・保険適用外リスクあり。
SUV・ミニバンで必要なLIは?
LI 100(800kg)〜LI 115(1,215kg)。車重1,600-2,500kg+乗員6-8名+荷物想定で余裕を持たせる。純正装着タイヤのLIを維持するのが原則。
LIと空気圧の関係は?
LIは規定空気圧時の値。空気圧が20%下がるとLI相当値も1-2下がる相当。空気圧管理を怠るとバースト・偏摩耗リスクが激増します。
インチアップ時の注意点は?
LI・SI・外径・幅の4項目で純正と同等以上を確保。細幅化・偏平化でLIが下がるのが典型ミス。カスタム前のスペック確認が必須です。
EVはなぜ高LIタイヤ?
バッテリー搭載で同クラス内燃機関車より150〜300kg重い。純正LI 100〜110の高LIタイヤが装着され、EV専用の低転がり抵抗+高LIタイヤが2020年以降主流化。
速度記号(SI)との関係は?
LIとSIは対で表記(例:91V)。両方とも純正以上が実務原則。スタッドレスは冬季限定でSIが低い車検通過扱いだが、LIは維持が必須です。
4本のLIが揃わないと問題?
車検で不適合となる可能性。純正LIに全4本を揃えることが原則。スペア装着時も緊急運転レベルで、恒常使用は不可。
商用車の安全率20%の意味は?
常用可能範囲の実務目安。安全率20%以下で常時使用することでバースト・変形・偏摩耗を防ぎ、タイヤ寿命を長く保つ実務。トラック運送業界の必須知識です。
スタッドレスとサマータイヤでLI違う?
基本は同等以上を選定。銘柄によって差がある場合はメーカーカタログで事前確認。冬季限定はSIが低い扱いですが、LIは原則同等以上が実務標準です。
ホイール適合との関係は?
LIだけでなくホイールリム幅・PCD・オフセットの適合確認も必須。ホイール適合ミスは走行不能・事故直結の重大リスクです。
純正LIはどこで確認できる?
①タイヤ側面の表記、②車検証、③運転席ドア開口部のタイヤラベル、④取扱説明書、⑤メーカー公式サイトの車両スペック。複数箇所で確認可能です。
Reinforced/XLタイヤって何?
標準規格より高い空気圧に耐える強化タイヤ。10〜15%高い最大負荷能力で、SUV・ミニバン・ドイツ車・EVで採用増加。純正指定XLの場合は交換時もXL規格必須です。
安全率20%考慮値の意味は?
「常用可能範囲」の実務目安。この値以下で常時使用することでタイヤ寿命が長く安全性が高まる。トラック運送業界の必須知識で、事業者責任の観点で標準的な運行基準です。
中古タイヤのLIは信用できる?
表記値自体は変わらないが、過去の負荷履歴で強度低下している可能性あり。中古タイヤ購入時は余裕あるLI選定・空気圧管理徹底が推奨されます。