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露点温度

室温と湿度から露点温度を求め、窓や壁の表面で結露が生じるかどうかを判定します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

露点温度ツール

計算式と考え方

飽和水蒸気圧はテテンスの式で求めます。25℃では約31.68hPaで、相対湿度60%なら実際の水蒸気圧は19.01hPaです。この圧力が飽和となる温度を逆算すると露点は約16.7℃になります。容積絶対湿度は「217 × 水蒸気圧 ÷ 絶対温度」で13.83g/㎥、床面積20㎡・天井高2.4mの48㎥では約664gの水蒸気が室内にあることになります。窓の表面温度が17℃なら露点との差は0.3℃で、結露寸前です。湿度を50%まで下げるには約111gの水分を除く必要があります。

室温別の露点温度(相対湿度60%の場合)

室温20℃露点は約12.0℃。単板ガラスの表面温度は外気5℃のとき10℃前後まで下がり、結露します
室温25℃露点は約16.7℃。複層ガラスでも外気が氷点下になると結露することがあります
室温18℃・湿度70%露点は約12.5℃。暖房を弱めても湿度が高いと露点はあまり下がりません
結露の防止表面温度を露点より高く保つか、換気と除湿で湿度を下げるかのいずれかになります

露点温度の詳しい解説

露点温度は、空気に含まれる水蒸気が凝結を始める温度です。空気が保持できる水蒸気の量は温度が下がるほど減るため、湿った空気が冷たい面に触れると、その面の近くだけ飽和に達して水滴になります。窓ガラスに結露が生じるのは、ガラスの表面温度が室内の露点を下回るからであり、湿度が高いからでも室温が高いからでもなく、両者の組み合わせが表面温度との関係でどうなるかが問題になります。この構造を押さえると、対策の選択肢が二つしかないことが分かります。表面温度を上げるか、露点を下げるかです。表面温度を上げる手段が断熱です。単板ガラスの熱貫流率は6.0W/㎡K前後で、室温25℃、外気5℃の条件では表面温度が11℃程度まで下がります。露点16.7℃を大きく下回るため確実に結露します。複層ガラスでは2.9から3.5W/㎡K程度となり、表面温度は17℃前後に上がって結露を回避できる水準に届きます。樹脂サッシと低放射ガラスを組み合わせた仕様では1.5W/㎡K前後まで下がり、外気が氷点下でも表面は露点を上回ります。窓の断熱性能が住宅設計で重視されるのは、開口部が熱の出入りの最大の経路であることに加え、結露という具体的な不具合に直結するためです。露点を下げる手段が換気と除湿です。冬季は外気の絶対湿度が低いため、換気すれば室内の水蒸気量は確実に減ります。室温20℃湿度60%の空気は約10.4g/㎥の水蒸気を含みますが、外気0℃湿度60%の空気は約2.9g/㎥しかありません。24時間換気のある住宅で結露が起きる場合、給気口が閉じられていたり家具で塞がれていたりすることが多くあります。判断が分かれるのは加湿とのバランスです。冬季に湿度40%から60%を保つことは乾燥対策として推奨されますが、加湿は露点を上げます。室温20℃で湿度40%なら露点は約6.0℃、60%なら約12.0℃で6℃の差が生じ、窓の表面温度が10℃程度の住宅では湿度50%が上限になります。見落とされやすいのが、目に見えない場所での結露です。壁の内部で生じる内部結露は発見が遅れ、木材の腐朽やカビにつながります。断熱材が濡れると性能が落ちて結露がさらに進む悪循環になるため、室内側の防湿層と外壁側の通気層が対策の基本です。また家具の裏側や押入れ、北側の部屋の隅は空気が動かず表面温度が下がりやすく、部屋全体では結露しない条件でも局所的に結露します。カビや健康への影響が疑われる場合は専門の業者や医師に相談してください。

業界・現場での使い方

結露の判定

室温と湿度から露点を求め、窓や壁の表面温度と比べて結露するかを確認します。

除湿量の見積り

目標の湿度まで下げるために取り除く必要のある水分量を把握します。

窓の性能検討

結露を防ぐために必要な熱貫流率を求め、サッシやガラスの仕様を選ぶ材料にします。

よくある間違い・注意点

  • 湿度が高いことだけを結露の原因と考える — 結露は表面温度が露点を下回ることで生じます。断熱性能を上げれば同じ湿度でも結露しません。
  • 部屋の中央の温湿度だけで判断する — 家具の裏や押入れ、北側の隅は表面温度が下がりやすく、局所的に結露します。空気が動く状態を作ってください。
  • 見える結露だけを対策する — 壁の内部で生じる内部結露は発見が遅れ、断熱材の性能低下と木材の腐朽につながります。防湿層と通気層の確認が必要です。

関連する規格・法規

  • 気象庁
  • WMO

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

露点温度とは何ですか?

空気中の水蒸気が凝結を始める温度です。物の表面温度がこれを下回ると、その表面に結露が生じます。

結露を防ぐにはどうすればよいですか?

表面温度を上げるか、露点を下げるかの二つです。断熱性能の向上と、換気や除湿による湿度の低下が対策になります。

冬の加湿はどこまでしてよいですか?

窓の表面温度が上限を決めます。表面が10℃程度しか確保できない住宅では、室温20℃で湿度50%が一つの上限です。