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地震保険 火災保険特約 政府再保険 耐震割引 所得控除

地震保険料

都道府県・建物構造(M/H)・保険金額から地震保険の年保険料を即目安算出。耐震・免震・築年数の各種割引や保険金支払区分(全損/大半損/小半損/一部損)と合わせて、家計と事業のリスクヘッジ設計を1画面で。

最終更新:2026-07-29/監修:計算ツールズ編集部(損害保険・FP分野)

地震保険料ツール

地震保険料の仕組みと計算式

年保険料 = 保険金額(千円) × 都道府県・構造別料率(円/千円) × (1 − 割引率)

地震保険は火災保険とセットでのみ契約可能な特約性商品で、単独では加入できません。保険金額は火災保険金額の30〜50%の範囲内、上限は建物5,000万円・家財1,000万円です。料率は損害保険料率算出機構が算定し、都道府県を1〜3等地に区分、建物構造をM構造(耐火性の高いRC造マンション等)とH構造(木造等)に分けて決定します。東京・木造で1,000万円契約なら年約5.6万円が基準保険料の目安です。耐震等級割引(10-50%)、免震建築物割引(50%)、耐震診断割引(10%)、建築年割引(1981年6月以降新耐震10%)が用意され、条件を満たせば大幅減額が可能です。所得税・住民税の地震保険料控除(上限所得税5万円・住民税2.5万円)もあります。

地域別 基本料率(2019改定後)

地域H構造(円/千円)M構造(円/千円)1000万契約 年保険料(H)
東京・神奈川・千葉・埼玉・静岡2.751.6827,500円
大阪・愛知・京都・兵庫2.051.2520,500円
福岡・宮城・岐阜等1.300.7813,000円
青森・秋田・山口・北海道等0.900.559,000円

数値は基本料率の目安。実際の料率は各保険会社・改定年度・特約条件により変動します。

地震保険料の詳しい解説

地震保険は「地震大国日本の必須リスクヘッジ」として、1966年の地震保険法により政府と民間保険会社の共同運営で成立しました。1回の地震で総支払保険金が11.7兆円(2024年時点)を超えると民間が支払えなくなるため、政府が再保険で最大11.3兆円を負担する仕組みです。この官民スキームがあるからこそ、東日本大震災級の巨大災害でも保険金支払いが確実に保証されます。加入率は2021年度末で全国34.6%(付帯率69.0%)で、東京・宮城・愛知など地震リスクが高い地域ほど加入率も高い傾向です。2019年1月の料率改定で東京・千葉等の1等地は値上げ、2021年1月には全国平均5.1%引き上げが実施され、南海トラフ・首都直下地震のリスク織り込みが進んでいます。保険金支払いは全損(100%)・大半損(60%)・小半損(30%)・一部損(5%)の4区分で認定され、地震・噴火・津波による損害が対象です。火災保険では地震関連損害は原則対象外のため、地震特約なしでは大災害時に住宅ローンだけが残るリスクがあります。

業界・現場での使い方

個人(住宅所有者)

マイホームのリスク対策として火災保険とセット加入。耐震等級・免震・建築年割引の適用可否確認、保険金額を火災保険の30-50%内で最大化する検討。

マンション管理組合

共用部の地震保険加入判断、専有部との補償範囲切り分け、修繕積立金との併用設計。長期修繕計画への地震リスク反映。

保険会社・代理店

顧客への商品説明、割引適用に必要な証明書類(建築確認済証・耐震等級証明書等)の案内、確定申告時の控除証明書発行。

不動産・工務店

新築販売時の地震保険料試算資料、耐震等級取得によるライフサイクルコスト提案、旧耐震物件のリフォーム提案。

よくある間違い・注意点

  • 未加入 — 大地震で全損しても住宅ローンだけは残る。持ち家層で加入率34%は依然低い水準。
  • 保険金額を最低額で設定 — 100万円等の少額では再建・建て替え費用に全く足りない。火災保険の50%上限までの検討を推奨。
  • 割引の重複適用不可を知らない — 耐震等級・免震・耐震診断・建築年の各割引は重複適用不可で、最も割引率の高いもの1つのみ適用。
  • 家財保険に別途加入していない — 建物のみでは家具・家電が対象外。家財地震保険(上限1,000万円)の別途契約が必要。
  • 地震保険料控除の申告漏れ — 年末調整・確定申告で所得税5万円・住民税2.5万円まで控除可能。控除証明書を必ず添付。
  • 保険金支払い区分の誤解 — 「半損」は「大半損(60%)」と「小半損(30%)」に分かれ、認定基準により支払額が2倍差になる。

関連する規格・法規

  • 地震保険に関する法律(地震保険法・昭和41年)
  • 保険業法
  • 損害保険料率算出機構による地震保険基準料率
  • 租税特別措置法第41条の3の3(地震保険料控除)
  • 住宅品確法(住宅性能表示制度・耐震等級)
  • 建築基準法(新耐震基準 1981年6月施行)

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の保険料・割引適用・保険金支払判定は各損害保険会社の商品規定と最新料率、損害保険料率算出機構の告示、税制改正に従ってください。

よくある質問(FAQ)

東京・木造1000万円契約の年保険料は?

約27,500円(基本料率H構造2.75円/千円×1,000万円÷1,000)が目安です。耐震等級3で50%割引なら約13,750円、免震建築物なら同じく50%割引で約13,750円まで下がります。

地震保険は単独で加入できる?

できません。地震保険は火災保険とセットでのみ契約可能な特約です。保険金額も火災保険金額の30-50%の範囲内に限定されます。

保険金はどう決まる?

損害調査で全損(100%)、大半損(60%)、小半損(30%)、一部損(5%)の4区分に認定され、保険金額に該当割合を掛けた金額が支払われます。時価が上限です。

耐震等級割引の重複適用は可能?

不可です。耐震等級・免震・耐震診断・建築年の4種類の割引はいずれか1つのみ適用で、最も割引率が高いものを選択します。免震・耐震等級3が最大50%割引です。

地震保険料控除はいくら?

所得税で年間支払保険料の全額(上限5万円)、住民税で保険料の1/2(上限2.5万円)を所得から控除できます。年末調整または確定申告で控除証明書を添付します。

マンション(RC造)の場合の料率は?

M構造として木造H構造より約40%安くなります。東京の1000万契約なら年約16,800円が目安。RC造・SRC造・耐火建築物が対象で、耐震等級3や免震仕様なら更に50%割引で約8,400円まで下がります。

南海トラフ地震のリスクはどう料率に反映されている?

2021年1月改定で全国平均5.1%引き上げ、特に東京・千葉・愛知など南海トラフ・首都直下地震想定地域が値上げ幅大。国の地震ハザードマップと連動して5年ごと料率見直しが行われます。

本ページのまとめ

  • 地震保険は火災保険とセットでのみ契約可能。保険金額は火災保険の30-50%範囲内。
  • 都道府県1〜3等地×M/H構造で料率が決まる。東京・木造・1000万で年約2.75万円が基準。
  • 耐震等級・免震・耐震診断・建築年の4割引は重複適用不可、最大50%まで。
  • 政府再保険で総支払11.7兆円までカバー、東日本大震災級でも支払保証。
  • 保険金支払いは全損100%・大半損60%・小半損30%・一部損5%の4区分。
  • 地震保険料控除は所得税上限5万円・住民税上限2.5万円。