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雪荷重施行令86条構造積雪

雪荷重(積雪深×単位重量×係数)

建築基準法施行令86条準拠で雪荷重(N/m²・kN)と屋根勾配係数を即算出。住宅・産業建屋・農業ビニールハウスの構造計算に。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

雪荷重(積雪深×単位重量×係数)ツール

雪荷重の算定式(施行令86条)

雪荷重 W (N/m²) = 積雪深 d (cm) × 単位重量 w (N/m³/cm) × 屋根勾配係数 μ

μ = cos(1.5β) (β=屋根勾配°)、60°以上でμ=0

建築基準法施行令第86条に基づく荷重算定。単位重量は多雪区域(北海道・東北・北陸)20N以上、その他地域は20N/m³/cmが標準。60cm積雪で1200N/m²(≒120kgf/m²)。

地域別 設計用垂直積雪量(目安)

地域垂直積雪量
北海道 札幌150cm
北海道 旭川200cm
青森・秋田・山形150-200cm
新潟(沿岸)150cm
新潟(山間)200-350cm
関東平野30-50cm
大阪・名古屋30cm
福岡・大分20-30cm

雪荷重(積雪深×単位重量×係数)の詳しい解説

雪荷重は建築基準法施行令第86条で規定される主要荷重の1つで、屋根・小屋組・柱・基礎の構造計算に必ず反映されます。垂直積雪量(cm)×単位重量(N/m³/cm)×屋根勾配係数μで単位面積荷重を算出。積雪60cm+単位重量20+屋根30度なら約1000N/m²(=100kgf/m²)の荷重が屋根にかかります。

屋根勾配係数μ = cos(1.5β)は勾配が急なほど雪が滑り落ちる効果を反映。30度でμ≒0.71、45度でμ≒0.38、60度でμ=0(雪積もらない)となります。ただし雪止め金具・凹凸屋根では雪が滞留するため、実務ではμを補正なしで安全側評価するケースもあります。

多雪区域(北海道・東北・北陸)では垂直積雪量が150-350cmと大きく、屋根荷重だけで2500-7000N/m²=1棟あたり数十トンの追加荷重になります。積雪期間の長期荷重として構造計算に反映するのが特徴で、通常の一般荷重の1.4倍(積雪長期0.7×積雪短期2.0)の複合設計です。

業界・現場での使い方

住宅・共同住宅設計

積雪地域の屋根・小屋組・柱の断面設計、基礎の地耐力設計。

工場・倉庫・体育館

大スパン屋根の構造計算。積雪1m超地域では鉄骨断面が非積雪地の1.5-2倍になる。

農業施設・ハウス

ビニールハウス・パイプハウスの雪対策設計。積雪30cm超で潰れる標準ハウスも多い。

よくある間違い・注意点

  • 地域別垂直積雪量を過小評価 — 関東でも山沿いでは50-80cm。市町村別データを行政ハンドブックで確認。
  • 屋根勾配係数を金属屋根で過信 — 雪止め有・凹凸屋根では係数補正なしで評価する保守設計。
  • 積雪の水分含有(湿雪)を無視 — 春雪は乾雪の2-3倍の重量。単位重量25-30N/m³/cmで再計算。

関連する規格・法規

  • 雪荷重の算定基準。
  • 詳細荷重算定手法。
  • 地域固有の設計用垂直積雪量規定。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

東京の設計用垂直積雪量は?

30cm(建築基準法特別区)。豪雪時40-50cmの実績あり。

雪1cmの重量は?

20N/m²(≒2kgf/m²/cm)が標準。湿雪は25-30N/m²と重い。

屋根勾配が急いと雪荷重は?

勾配30度でμ=0.71、45度で0.38、60度で0。急勾配は雪滑落で荷重減。

多雪区域の指定は?

北海道・東北・北陸各県+新潟・長野・岐阜の山間部。市町村指定。

ビニールハウス倒壊防止は?

積雪30cm対応が標準、60cm対応は補強タイプ、100cm超は雪対策専用ハウス。