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SaaSMRRARRチャーンLTVCACNRRBurn Multiple

SaaS KPI総合計算機

MRR・顧客数・チャーン・CAC等の入力から、Net New MRR・成長率・ARR・LTV・LTV/CAC・NRR・Burn Multiple・Rule of 40・Runwayまで14指標を一括算出。SaaS事業の健全性を多角的に診断します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

SaaS KPI総合計算機ツール

SaaS主要指標の計算式

Net New MRR = 新規MRR + アップセルMRR − チャーンMRR − ダウンセルMRR

月次成長率 = Net New MRR ÷ 現在MRR × 100

ARR = 現在MRR × 12

月次チャーン率 = 解約顧客数 ÷ 期首顧客数 × 100

NRR(年換算) = ((MRR + Expansion − Churn − Contraction) ÷ MRR)12 × 100

ARPU = MRR ÷ 顧客数

LTV = ARPU × 粗利率 ÷ 月次チャーン率

CAC回収期間 = CAC ÷ (ARPU × 粗利率)

Burn Multiple = 月次バーン ÷ Net New MRR (David Sacks 指標)

Rule of 40 = 年次成長率(%) + 利益率(%) ≥ 40 を目指す

SaaS指標ベンチマーク

指標優秀健全改善要
月次成長率10%+5-10%<3%
ロゴチャーン(月)<1%1-3%>5%
NRR(年)120%+100-120%<90%
LTV/CAC5+3-5<3
CAC回収<12ヶ月12-18>24
Burn Multiple<11-2>3
Rule of 4040%+20-40%<20%
Runway18ヶ月+12-18<12

※SaaStr, ChartMogul, David Sacks等の業界ベンチマークを編集部にて整理。

SaaS KPI総合計算機の詳しい解説

SaaSはリカーリング収益モデルのため、伝統的な財務指標だけでは事業実態を捉えきれません。MRR・チャーン・LTV・CACなどのSaaS固有指標が事業評価の中核です。

成長性指標

Net New MRR(純増MRR)は「新規獲得 + アップセル − チャーン − ダウンセル」で、単純な新規契約数より事業実態を示す。月次成長率 10%+はT2D3(Triple-Triple-Double-Double-Double)の成長軌道。NRR 120%+は既存顧客だけで20%成長する状態で、ネットフリックス・Snowflake等の一流SaaSに共通。

ユニットエコノミクス

LTV/CAC 3+が持続可能SaaSの最低ライン、5+で優良。1未満は事業成立せず要抜本改善。CAC回収期間 12ヶ月以下が優良、18ヶ月以下が許容範囲。エンタープライズSaaSは18-24ヶ月も許容されるが、SMB向けは12ヶ月以下が理想。

資本効率と持続性

Burn Multiple(David Sacks 提唱)は「Net New MRR $1創出に燃焼した現金」。1以下で優秀、2以下で健全、3超は要注意。Rule of 40(年次成長率+利益率 ≥ 40)は成長と収益性のバランス指標で、Salesforce・Zoomなどの一流SaaSが基準達成。Runway 18ヶ月+はダウンラウンド回避と次回調達準備の目安。

チャーンの深掘り

ロゴチャーン(顧客数ベース)と収益チャーン(MRRベース)を分けて見る。大口顧客のダウンセルはロゴチャーンには出ないが収益チャーンで顕在化。エンタープライズはGross Revenue Retention 90%+が目安。

業界・現場での使い方

SaaS経営者

月次経営会議で全KPIを俯瞰。予算対比+競合比較で成長軌道を維持。

CFO・投資家

シリーズA/B/C調達時の事業健全性説明。Term Sheet評価・バリュエーション根拠に。

CS・営業部門

LTV最大化とCAC最小化の施策優先順位付け。オンボーディング改善で最大リターン領域を特定。

プロダクト・マーケ

アクティベーション率とチャーン率の相関分析でPMF・機能優先順位を判断。

よくある間違い・注意点

  • チャーンの過小評価 — 月3%チャーン=年30%以上損失。単月では小さく見えるが複利で大打撃。
  • CAC計算の甘さ — マーケ費だけでなくセールス人件費・CS費用も含めた真のCACを算出。
  • NRR100%満足 — エンプラSaaSでは120%+が業界標準。100%は成長機会損失のサイン。
  • Runway 12ヶ月切っての調達 — 次回調達準備に6ヶ月要するため、18ヶ月+の余裕が必要。

関連する規格・法規

  • SaaStr Metrics Guide(Jason Lemkin 主催の業界標準)
  • David Sacks「Burn Multiple」定義(Craft Ventures 2020)
  • Bessemer Venture Partners「State of the Cloud」年次レポート
  • ChartMogul, ProfitWell 等のベンチマーク統計

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

月次チャーン率と年次チャーン率の関係は?

月次3%チャーンは年次(1-0.97^12)=約31%の年間損失。複利で急激に増加するため月次で低く保つ必要あり。

LTVの計算に粗利率を掛ける理由は?

売上ベースのLTVは実際の企業に残る価値を過大評価。粗利ベースLTV(=ARPU×粗利率÷チャーン率)がCAC比較の正しい指標。

Burn Multiple 3以上はどうすべき?

成長投資の効率が悪い状態。マーケ費削減・営業組織見直し・製品PMF再検証で改善。

Rule of 40 未達だとVCから調達できない?

2020年代は低金利下で成長優先だったが、2022年以降は効率性重視。Rule of 40は現代SaaSのバリュエーション決定要因。

NRR 120%はどうやって達成する?

アップセル・クロスセル・使用量課金・価格改定で既存顧客からの追加収益を積み上げ。エンプラ+PLG併用モデルが典型的手法。