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損紙通し枚数用紙費印刷

損紙率込みの必要用紙枚数

刷り部数・面付面数・色数・損紙の条件から、通し枚数と総用紙枚数、連数と用紙費を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

損紙率込みの必要用紙枚数ツール

必要な通し枚数は(本刷り部数+予備部数)÷面付面数を切り上げます。既定値では(5,000+200)÷8=650枚。セット損紙は1色80枚×4色=320枚、連続損紙は650枚×2%を切り上げて13枚となり、総用紙枚数は983枚、うち損紙が333枚です。連数は0.98連で、四六判90kgなら総重量は88.5kg。1kg160円として用紙費は14,155円になります。

刷り方式ごとのセット損紙の目安

刷り方式1色あたりのセット損紙連続損紙率
枚葉オフセット(単色機)100〜150枚2〜3%
枚葉オフセット(4色機)60〜100枚1〜2%
オフ輪(輪転)500〜1,500枚相当3〜5%
デジタル印刷5〜20枚0.5〜1%

用紙の判型と連量の関係

判型寸法連量90kgの坪量
四六判788×1091mm約104.7g/m²
菊判636×939mm約150.7g/m²
A判625×880mm約163.6g/m²
B判765×1085mm約108.4g/m²

※参考計算です。保安基準・条例・製品仕様は改定されるため、最新の告示や各社の仕様書で確認してください。

損紙率込みの必要用紙枚数の詳しい解説

用紙の手配で部数をそのまま枚数に読み替えると必ず足りなくなります。刷り物は1枚の用紙に複数面を付けて刷るため、まず面付の面数で割って通し枚数に直す必要があります。そのうえで、機械を刷り出しの状態から本刷りの品質まで持っていく過程で捨てる紙と、走行中に断続的に出る損紙を積みます。前者は色を合わせ見当を追い込むための紙で色数に比例し、後者は通し枚数に比例するので、部数が小さい仕事ほどセット損紙の比重が跳ね上がります。

判断が分かれるのは予備部数の位置づけです。納品前の検品で抜ける分と、発注者が保管する見本の分を合わせて確保する考え方が一般的ですが、これを損紙率に含めて丸める工場と、独立の項目として立てる工場があります。含めて丸めると見積書は簡潔になる一方、部数が変わったときの再計算で根拠が追えません。予備は部数に対する割合、損紙は通し枚数に対する割合と、分母の違う数字なので分けて持つほうが後の説明が楽になります。

見落とされやすいのは断裁と後加工での目減りです。折り、綴じ、箔押し、型抜きと工程が増えるたびに数パーセントずつ抜け、最終の仕上がり部数が計画に届かないことがあります。加工賃は通し数で決まるため、加工分の余分も含めて通し枚数を決めておくと、後から少部数だけ刷り足す事態を避けられます。また用紙は連単位で入荷し、開封した残りは次の仕事に回せるとは限りません。実際の発注量は連の単位に切り上がる点も見込んでおく必要があります。

用紙費の読み方にも幅があります。単価はキログラム建てのことも、1,000枚あたりの連単位で示されることもあり、同じ紙でも表示が違えば単純に比べられません。連量は判型ごとに定義されているため、四六判の90kgと菊判の90kgでは坪量がまったく違います。輸入紙や特殊紙は最低発注量が定められており、少量では単価が上がるか、そもそも手配できないこともあります。見積もりの段階で判型・連量・銘柄の三つを揃えて確認しておくと食い違いが起きません。

条件による違いも押さえておきたいところです。厚紙やコート紙は静電気や給紙の当たりで損紙が増え、薄物は見当が動きやすくなります。特色を使う仕事はインキの練りと洗いに紙を使うため、セット損紙が標準より多めに出ます。季節による紙の伸縮も見当に影響し、湿度の変化が大きい時期は損紙率を上乗せしておくと現場が楽になります。

業界・現場での使い方

印刷会社の見積もり

部数と面付から通し枚数を確定し、損紙を含めた用紙費を根拠つきで提示します。

資材部門の発注管理

連数に切り上げた発注量を求め、在庫と入荷のタイミングを調整します。

発注者側の原価確認

提示された用紙費が損紙をどこまで見込んでいるかを検算します。

工程管理・改善

実際の損紙枚数と計画値を比べ、刷り出しの手順を見直す材料にします。

よくある間違い・注意点

  • 部数をそのまま用紙枚数にする — 面付の面数で割らないと必要枚数を大きく取り違えます。
  • セット損紙を色数に掛けない — 色ごとに見当と濃度を合わせるため、単色分だけでは足りません。
  • 予備部数と損紙率を混ぜて丸める — 分母が部数と通し枚数で違うため、部数が変わったときに再計算できなくなります。
  • 連量が判型ごとに違うことを忘れる — 四六判90kgと菊判90kgでは坪量が異なり、重量も用紙費も食い違います。
  • 後加工での目減りを見ない — 折りや綴じで数パーセント抜け、最終部数が計画に届かないことがあります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

5,000部・8面付ではどれだけ紙が要りますか?

予備200部を含めた通し枚数は650枚、セット損紙320枚と連続損紙13枚を足して総枚数983枚です。

セット損紙は何枚みればよいですか?

4色機で1色あたり60〜100枚が目安です。特色を使う場合や厚紙では多めに見ておきます。

連続損紙率の相場はどれくらいですか?

枚葉オフセットで1〜2%、輪転で3〜5%が一般的です。薄物や長時間の連続運転では上振れします。

連数とは何を指しますか?

用紙1,000枚を1連と数えます。既定値の983枚は0.98連です。発注は連の単位に切り上がるのが通例です。

用紙の単価はkg建てと連建てのどちらが正しいですか?

どちらも使われます。当ツールはkg建てで計算するため、連建ての単価は連量で割ってkg単価に直してください。

予備部数はどれくらい必要ですか?

検品での抜けと保管用の見本で、部数の2〜5%を確保する例が多くみられます。

デジタル印刷でも同じ考え方でよいですか?

同じ枠組みで計算できます。ただしセット損紙が5〜20枚と大幅に少なく、少部数では総枚数の差が大きく出ます。

総重量は何に使いますか?

運賃と保管の計画に使います。既定値の88.5kgならパレット1枚に収まる規模です。