計算ツール
賞味期限納品期限食品物流ロット管理

賞味期限ロットの出荷可否計算

賞味期限と経過日数、納入期限のルールから、納品の可否・出荷の猶予日数・販売期限までの残りを算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

賞味期限ロットの出荷可否計算ツール

3分の1ルールでは製造から賞味期限の3分の1を過ぎると納品できません。既定値の賞味期限180日なら納品期限は製造から60日目で、そのとき必要な残存日数は120日です。製造から20日、納品まであと5日なら納品時点の残存は155日となり条件を満たします。出荷から納品までの2日を差し引いた出荷の猶予は38日。販売期限は製造から120日目で残り100日、陳列日数14日も確保できます。

納入期限ルール別の期限日(賞味期限180日)

ルール納品期限(製造から)必要な残存日数
3分の1ルール60日目120日
2分の1ルール(緩和)90日目90日
個別契約(残存90日)90日目90日
販売期限(3分の2)120日目60日

賞味期限の長さ別の納品期限(3分の1ルール)

賞味期限納品期限(製造から)販売期限(製造から)
30日10日目20日目
90日30日目60日目
180日60日目120日目
365日約122日目約243日目

※参考計算です。車両仕様・機材・商慣習・取引条件によって数値は変わるため、実際の運用条件で検証してください。

賞味期限ロットの出荷可否計算の詳しい解説

賞味期限のある商品で出荷の可否が日付だけで決まらないのは、小売との間に納入期限の商慣習があるためです。賞味期限180日の商品でも、製造から3分の1にあたる60日を過ぎると受け取ってもらえない取り決めが広く使われてきました。販売できる期間が残っていても納品はできず、返品や廃棄に回ります。残存日数ではなく納品時点で何日残っているかで判定する点が、在庫台帳の日付とずれる原因です。

判断が分かれるのは納入期限の緩和にどこまで踏み込むかです。3分の1から2分の1へ緩めれば納品できる期間が大きく延び、食品ロスの削減につながります。一方で店頭での販売期間が短くなり、売れ残りの負担が小売側に移ります。業界全体で緩和の取り組みが進んでいますが、適用は取引先ごとの個別契約で決まるため、社内の基準を一律に置くと商談で食い違います。

見落とされやすいのは出荷から納品までの日数です。判定は納品日の残存日数で行うため、出荷時点では条件を満たしていても、輸送に2日かかればその分の余裕が失われます。複数の拠点を経由すればさらに数日が消えます。賞味期限は製造日を起点とするため、生産計画の遅れで古いロットが残ると、出荷できる期間が入荷の前から削られている状態になります。

条件による違いとして、日配品や惣菜のように期限が数日の商品では時間単位の管理が必要で、日数の計算では追いつきません。逆に缶詰や乾物のように1年を超える商品では絶対日数が長く、実務上の制約は緩くなります。輸入品は通関と国内輸送で数週間を要し、入港時点で3分の1を過ぎている例もあります。取引先ごとの期限を台帳で管理し、受注段階で判定する仕組みが有効です。

社内での運用では、賞味期限の管理を製造ロット単位で行い、受注の引き当てでも同じ単位を使うことが前提になります。総在庫の数量だけを見て受注を確定すると、実際に引き当てられるロットが納品期限を満たさず、出荷の直前に判明します。同じ商品でも取引先ごとに期限のルールが違うため、受注データに取引先の条件を紐付けて自動で判定する仕組みが有効です。期限が近いロットは早い段階で把握し、期限に余裕を求めない販路や加工向けに回すことで廃棄を減らせます。判断が遅れるほど選択肢は狭まるため、週次で残存日数の分布を確認する運用が実務的です。

業界・現場での使い方

食品メーカーの出荷判定

ロットごとの経過日数から納品できる期限を確認し、古いロットから引き当てます。

卸・物流センターの在庫管理

納品期限を過ぎる前に転売先や値引きの判断を行い、廃棄を減らします。

小売のバイヤーとの商談

納入期限の緩和による販売期間の変化を数値で示し、条件を協議します。

生産計画の見直し

製造から出荷までの滞留日数が納品可能期間をどれだけ削るかを確認します。

よくある間違い・注意点

  • 賞味期限までの残日数だけで判断する — 納入期限のルールにより、期限まで日があっても納品できない場合があります。
  • 出荷から納品までの日数を数えない — 輸送日数の分だけ残存日数が減り、出荷時点の判定では条件を満たしません。
  • 取引先ごとの契約差を無視する — 同じ商品でも納入期限は取引先ごとに異なり、一律の基準では商談で食い違います。
  • 店頭での陳列日数を確保しない — 納品できても販売期限まで日がなければ、店頭で売り切れず返品になります。
  • 先入先出の引き当てを徹底しない — 新しいロットから出荷すると古いロットが残り、納品期限を超えて廃棄になります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

賞味期限180日の商品はいつまでに納品すればよいですか?

3分の1ルールなら製造から60日目までです。既定値では出荷の猶予が38日残っています。

3分の1ルールとは何ですか?

賞味期限を3等分し、最初の3分の1までを納品期限、3分の2までを販売期限とする商慣習です。

2分の1ルールに緩和されるとどう変わりますか?

賞味期限180日なら納品期限が60日目から90日目に延び、出荷できる期間が1か月増えます。

納品期限を過ぎたロットはどうなりますか?

通常の取引では納品できず、値引き販売や別の販路への転売、最終的には廃棄となります。

販売期限と消費期限は同じですか?

異なります。販売期限は店頭から引き上げる目安で、賞味期限そのものではありません。

陳列日数はどのくらい必要ですか?

回転の速い商品で7日前後、定番品では14日以上を求められることがあります。取引先の基準を確認してください。

輸入品で注意する点は何ですか?

通関と国内輸送で数週間を要するため、入港の時点で納品期限に近づいている場合があります。

期限管理はどう仕組み化すればよいですか?

ロットごとの製造日と取引先ごとの期限ルールを台帳で持ち、受注時に自動で判定する形が確実です。