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生命保険料試算ツール|定期・終身・収入保障の年齢別月額と必要保障額の計算

年齢・保障額・保険期間・保険種類から月額保険料と年額保険料を即座に試算。定期保険(掛捨)・収入保障保険(年金型)・終身保険(貯蓄型)の3タイプに対応し、非喫煙者割引・健康体割引の反映、生命保険料控除による節税額の計算、団信・県民共済との比較、末子独立方式で必要保障額の目安まで一括算出。FP相談・保険営業提案・家計の見直し・共働き夫婦の保障設計で使える実務向けツールです。

最終更新:2026-07-29/監修:計算ツールズ編集部

生命保険料 試算機

生命保険料の決まる仕組みと算式

3つの予定率(純保険料+付加保険料)

生命保険料は「純保険料+付加保険料」で構成されます。純保険料は予定死亡率・予定利率で決まり、付加保険料は予定事業費率(保険会社の運営コスト+代理店手数料)で決まります。

月額保険料 ≒ 保障額 × 死亡率係数 × 期間補正 ÷ 予定利率補正 + 付加

年齢が上がるほど死亡率が高まり保険料は指数関数的に上昇。40歳→50歳で約1.8倍、50歳→60歳で約2.2倍の上昇が一般的です。

種類別の保険料構造

定期保険:一定期間の死亡保障のみ。保険期間中は月額固定。掛捨てのため最も安価。
収入保障保険:死亡時に契約年齢まで年金形式で支払われる。時間経過とともに残受取総額が逓減するため、定期の6-7割の保険料。
終身保険:一生涯の死亡保障+解約返戻金あり。予定利率で積立部分を運用するため、定期の8-15倍の保険料。

定期保険 年齢別月額早見(保障3000万・20年・男性)

大手生保・ネット生保・共済で保険料水準は大きく異なります。以下はネット系定期保険の目安値で、対面型大手生保は1.5-2.0倍が相場です。

加入年齢喫煙者 月額非喫煙優良 月額20年払込累計
30歳約4,200円約2,900円約100万円
35歳約5,600円約3,700円約134万円
40歳約8,100円約5,300円約194万円
45歳約12,400円約7,900円約298万円
50歳約19,300円約12,000円約463万円
55歳約30,800円約19,000円約739万円

女性は男性の約60-70%が目安。40歳女性・非喫煙・3000万20年で約3,500円/月が相場です。

収入保障保険 月額早見(月20万×満期60歳・男性)

収入保障保険は遺族への月額給付を設計する保険。定期保険と同じ保障額でも保険料は6-7割で済み、遺族年金の考え方に合致します。

加入年齢喫煙者 月額非喫煙優良 月額受取総額(加入時)
30歳約3,400円約2,100円7,200万円
35歳約4,500円約2,700円6,000万円
40歳約6,300円約3,700円4,800万円
45歳約9,200円約5,300円3,600万円
50歳約14,100円約8,000円2,400万円

収入保障は最低保証期間(2年・5年など)を設定できます。契約末期に死亡した場合でも一定期間は年金支給される仕組みです。

必要保障額の計算(末子独立方式)

必要保障額は「遺族の生涯支出 − 遺族の生涯収入」で算出します。末子独立時までの生活費、教育費、住居費を積み上げ、遺族年金・配偶者収入・貯蓄を差し引くのが定石です。

計算式

必要保障額 = 遺族生活費 + 教育費 + 住居費 + 葬儀費 − 遺族年金累計 − 配偶者収入 − 現預金

試算例:40歳会社員・妻・子7歳&4歳のケース

項目金額(万円)算式
遺族生活費(子独立まで15年)4,500月25万×12×15年
妻の生活費(独立後30年)5,400月15万×12×30年
教育費(大学まで2人)2,0001,000万×2人
住居費(賃貸想定)3,600月8万×12×45年
葬儀費・整理費300実費目安
合計支出 A15,800
遺族基礎年金+遺族厚生年金6,500年約120-180万×平均
妻のパート収入3,600月10万×12×30年
現預金・退職金・団信2,700実残高+見込
合計収入 B12,800
必要保障額 A−B3,000

持ち家・団信加入者は住居費部分をゼロで再計算します。共働きで妻の収入が高い場合は必要保障額は1,000-1,500万円まで下がることもあります。

生命保険料控除の節税額

新制度(2012年以降契約)は一般生命保険料控除・介護医療保険料控除・個人年金保険料控除の3種類、各所得税4万・住民税2.8万が上限。合計で所得税12万・住民税7万が最大の控除額です。

年間払込保険料所得税 控除額住民税 控除額
20,000円以下全額全額
20,001〜40,000円払込×1/2+10,000払込×1/2+6,000
40,001〜80,000円払込×1/4+20,000払込×1/4+14,000
80,001円以上40,000円(上限)28,000円(上限)

年間8万円以上払っている場合、所得税率20%の会社員なら年約8,000円、住民税10%で年約2,800円、合計年10,800円の節税となります。20年で約22万円の節税額。

年齢別 保険料の急上昇カーブ

生命保険料は年齢とともに指数関数的に上昇します。予定死亡率が年齢の6乗に比例するゴンペルツ関数で近似されるため、加入時期が5年遅れると保険料は約1.4倍、10年遅れると約2倍になります。

加入年齢男性 定期20年 月額(3000万・非喫煙)30歳基準比
25歳約2,300円0.79倍
30歳約2,900円1.00倍
35歳約3,700円1.28倍
40歳約5,300円1.83倍
45歳約7,900円2.72倍
50歳約12,000円4.14倍
55歳約19,000円6.55倍

「保険は若いうちに」と言われる根拠がこの急上昇カーブ。30歳での加入と40歳での加入では20年払込累計で約58万円の差になります。

団信・県民共済・こくみん共済との比較

生命保険の代替として、住宅ローン契約者の団信・共済型商品も検討対象です。

商品保険料月額特徴注意点
ネット定期(40歳3000万20年)約8,100円掛捨・安価期間終了で保障なし
大手対面定期(同条件)約12,000-15,000円担当者フォロー手数料負担大
住宅ローン団信(一般型)金利0.2-0.3%上乗ローン完済で保険消滅健康告知で加入不可も
県民共済 熟年型4000円4,000円/月割戻金あり65歳以降保障半減
こくみん共済 総合タイプ1,800円〜年齢固定料率保障額200-1,200万と少

ネット定期+共済併用が現代の合理解。ローン残債=団信、生活保障=ネット定期、医療=共済という切り分けが節税効率も含めて最強です。

業界・現場での使い方

FP(ファイナンシャルプランナー)

ライフプラン表と紐付けて必要保障額を算出し、現契約とのギャップから見直し提案。CFP実技・AFP提案書の中核ツールとして活用します。

保険営業

顧客訪問時にタブレットで即試算。定期+医療+がん保険のパッケージ設計、遺族年金差引後の必要額提示、非喫煙割引適用のインパクト提示で成約率が上がります。

家計見直し・共働き夫婦

持ち家+団信+共働きだと必要保障額が想定より大幅に下がるケース多数。加入中の終身保険を減額し、差額をNISA・iDeCoに回すリバランス設計に使います。

税理士・社労士

年末調整・確定申告時に生命保険料控除の上限確認、法人契約(節税養老・逓増定期)の設計相談で保険料水準の妥当性確認に用います。

よくある間違い・注意点

  • 独身時代の高額契約をそのまま継続 — 独身時に必要保障はほぼゼロ、結婚・出産で必要保障増、末子独立で再び減少します。ライフステージごとに保障額を上下する「段階設計」が定石です。
  • 終身保険を貯蓄目的で加入 — 予定利率が0.5-1.0%と低く、手数料控除後の実質利回りは0.2-0.5%程度。NISA・iDeCoで運用した方が期待リターンは10-30倍。相続対策・法人保険の特殊用途に限定するのが賢明です。
  • 健康告知の告知義務違反 — 保険料を安くしようとして既往症・服薬を隠して加入すると、告知義務違反で保険金不払いのリスク。2年経過後も故意重大過失なら解除されます。
  • 団信加入者の高額生保重複 — 住宅ローン残債は団信で完済されるため、住居費相当の生保保障は不要。団信加入時点で保険を減額・解約する見直しが必須です。
  • 非喫煙割引・優良体割引の未申告 — 血圧・BMI・非喫煙で20-40%割引が適用されます。同じ会社の同商品でも申告有無で保険料が数千円/月変わります。
  • 解約返戻率の誤解 — 「20年払込で110%戻る」は保険料払込累計に対する比率で、機会費用・時間価値を無視した数字。IRR換算では年0.5-1.0%程度の低利回りです。

関連規格・法令

  • 保険業法 — 保険会社の免許、保険募集規制、告知義務、契約者保護
  • 保険法(2010年施行) — 保険契約の成立・効力、告知義務、保険給付、契約解除
  • 金融商品販売法・金融サービス提供法 — 説明義務、適合性原則、断定的判断の禁止
  • 所得税法76条 — 生命保険料控除、介護医療保険料控除、個人年金保険料控除
  • 厚生年金保険法 — 遺族厚生年金、中高齢寡婦加算
  • 国民年金法 — 遺族基礎年金、寡婦年金、死亡一時金

※本ツールは公表されている料率・法令に基づく参考計算です。実際の保険料は各社の料率表・告知結果・健康状態で確定します。保険加入・解約の判断は必ず契約前に保険会社・独立系FP等の専門家に相談してください。生命保険料控除の適用は年末調整・確定申告で行い、契約者が本人であること、給付金受取人が家族であることが要件です。

参考文献・公的資料

よくある質問(FAQ)

40歳・保障3000万・20年の月額はいくら?

男性喫煙者のネット定期で約8,100円/月、非喫煙優良体割引適用で約5,300円/月。20年払込累計で約194万-127万円。対面型大手生保では約12,000-15,000円/月が相場で、ネット系との差は主に付加保険料(事業費・代理店手数料)です。

定期保険と収入保障保険はどちらが得?

同じ加入時保障額なら収入保障のほうが6-7割安いのが一般則。時間経過とともに残受取総額が逓減する(右下がり)ため。ただし加入時点でまとまった資金が必要な場合(住宅ローン一括返済・葬儀費・整理費)は定期保険で確保。一般的には「収入保障(生活費)+定期(一時金)」の併用が合理的です。

終身保険を貯蓄目的で入るのはあり?

基本的に非推奨。予定利率0.5-1.0%と低く、手数料控除後の実質利回りは0.2-0.5%。NISA(つみたて枠120万・成長枠240万=合計360万/年)や iDeCo(月2.3万〜6.8万)で運用したほうが期待リターンは10-30倍。ただし相続対策の非課税枠(500万×法定相続人)、法人契約の節税、認知症時の資産保護目的では意味があります。

非喫煙者割引はどれくらい安くなる?

ネット定期で20-40%割引が一般的。40歳男性3000万20年で喫煙者8,100円→非喫煙5,300円は約35%割引。血圧・BMIも基準内なら「優良体」割引でさらに5-10%引き。過去1-2年禁煙していれば非喫煙者として扱われます(各社告知書で確認)。

生命保険料控除で実際いくら節税できる?

新制度で一般生命保険料は年間払込8万円以上で所得税4万円・住民税2.8万円が控除上限。所得税率20%の会社員なら年約10,800円の節税(所得税8,000+住民税2,800)。介護医療・個人年金も同枠で追加でき、3枠フルで年約27,000円の節税が上限です。20年で約54万円。

共働き夫婦の必要保障はいくら?

妻の年収400万・持ち家(団信済)・子2人小学生のケースで、必要保障額は夫婦それぞれ1,500-2,500万円が目安。妻も生保に加入するのが重要で、専業主婦想定の従来型設計(夫3000万・妻500万)は共働きでは片肺構造。「配偶者死亡時の家事育児外注費(保育・家事代行)+機会損失収入」を織り込みます。

50歳を過ぎたら保険は見直すべき?

末子独立時期を境に必要保障額はピーク時の1/2〜1/3に下がるのが通常。定期満期・更新型の保険料急騰タイミングで、①減額(保障を半減)②払済保険への変更(追加払込停止で保障縮小継続)③解約→医療・介護重視への切替、のいずれかを検討。60歳以降は生保より医療・介護保険の優先度が上がります。

健康告知に不安がある場合の選択肢は?

引受基準緩和型(告知3-4項目・保険料1.5-2倍)②無選択型(告知なし・保険料3-5倍・保障縮小)③職域共済・県民共済(告知簡易)の順で検討。持病があっても加入できる商品は増えていますが、保険料が高く保障が薄いため、健康状態改善で標準型への切替を検討します。

団信加入者は生保をどこまで減らせる?

住宅ローン残債(例:3000万)は団信で完済されるため、必要保障額から3000万マイナスできます。ただし団信は「ローン残債=住居費」のみカバー、生活費・教育費は別途必要。ローン残債+葬儀費=団信、生活費・教育費=ネット定期の切り分けが定石です。

遺族年金はいくらもらえる?

遺族基礎年金は子1人で年約102万円(78万+子加算23万)、子2人で年約126万円。遺族厚生年金は死亡した人の厚生年金加入期間と報酬に応じた金額で、平均月収40万・25年加入で年約60-80万円。合計で子2人・夫死亡(会社員)ケースで年約190-210万円、月16-18万円の受取が目安です。

保険料払込期間中に解約したらいくら戻る?

定期保険・収入保障保険は解約返戻金なし(掛捨)。終身保険は加入年数に応じて返戻金があるが、加入10年時点で払込累計の70-80%、20年で90-100%程度が一般的。返戻率100%を超えるのは通常25-30年経過後で、それまでは元本割れです。

保険料をクレジットカード払いするメリットは?

ポイント還元1-2%が実質値引き。ただし高額保険料は分割手数料が発生するカードもあり、口座振替のほうが割引される保険会社もあります。年払い(月払いより3-5%割引)+クレカ支払いの組み合わせが最もお得です。