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NISA・iDeCo節税シミュレーター|2024新NISA枠1800万+iDeCo掛金控除の年間節税額

職業・年間積立額・所得税率・運用期間から NISA 運用益の非課税額と iDeCo 掛金の所得控除による節税額を即座に試算。2024年新NISA(つみたて投資枠120万+成長投資枠240万=年360万・生涯1800万非課税)とiDeCo(月23,000円〜68,000円・掛金全額所得控除)の両制度を同時計算し、会社員・自営業・公務員・専業主婦の職業別上限、企業型DC併用時の月55,000円ルール、受取時の退職所得控除・公的年金等控除まで対応。FP相談・税理士・家計見直し・老後資金設計のプロ向け実務ツールです。

最終更新:2026-08-18/監修:計算ツールズ編集部

NISA・iDeCo 節税シミュレーター

節税の仕組みと算式

NISA運用益非課税

NISA口座内の運用益(配当・分配金・売却益)は全額非課税。特定口座なら20.315%(所得税15.315%+住民税5%)が源泉徴収されるところがゼロになります。

NISA節税額 = 運用益 × 20.315%

iDeCo所得控除

iDeCoの掛金は全額が小規模企業共済等掛金控除として所得控除。所得税+住民税の税率分だけ節税されます。

iDeCo年間節税 = 年間掛金 ×(所得税率 + 住民税率)

複合効果

NISAとiDeCoは併用可能で、両方フル活用すると年間数十万円の節税+非課税運用の複利効果。20年で数百万円の格差になります。

2024新NISAの制度概要

項目つみたて投資枠成長投資枠
年間投資枠120万円240万円
非課税保有限度額(総枠)1,800万円(うち成長投資枠1,200万まで)
非課税保有期間無期限
口座開設期間恒久化
対象商品金融庁基準のインデックス投信上場株式・投資信託(除外あり)
売却枠の再利用可能(翌年復活)
両枠併用可能

売却後の翌年に非課税枠が復活する「枠の再利用」が旧NISAとの大きな違い。これによりライフイベント(住宅購入・教育費・老後)で一時的に取り崩しても、非課税枠が失われません。

iDeCo職業別上限

職業区分月額上限年額上限
会社員(企業年金なし)23,000円276,000円
会社員(企業型DCあり)20,000円※240,000円
会社員(DB・厚生年金基金あり)12,000円144,000円
公務員12,000円144,000円
専業主婦(第3号被保険者)23,000円276,000円
自営業(第1号被保険者)68,000円816,000円

※企業型DCとiDeCo併用時は、両方合算で月55,000円(DB併用なら27,500円)が全体上限。この55,000円ルールが2022年から適用され、企業型DC加入者もiDeCo活用しやすくなりました。

受取時の課税ルール

NISA

売却益・分配金いずれも非課税。特別な手続き不要でそのまま受け取れます。

iDeCo

受取時に課税されますが、退職所得控除・公的年金等控除が適用され実質非課税〜低税率に。

  • 一時金受取:退職所得扱い、退職所得控除(勤続20年で40万×20+800万=1,600万まで非課税)
  • 年金受取:公的年金等控除、65歳以上で年110万まで非課税
  • 併用受取:一部一時金+残り年金の組合せも可能

会社の退職金と重なると退職所得控除の枠を使い切って課税されるケースあり。退職金2,000万+iDeCo 500万の場合、iDeCo部分に課税されます。5年ルール(退職金より5年前にiDeCo受給)で控除の分離活用が定石です。

NISA vs iDeCo vs 特定口座

項目特定口座NISAiDeCo
拠出時 所得控除なしなし全額控除
運用益 課税20.315%非課税非課税
受取時 課税なしなし退職所得・年金扱い
年間拠出上限制限なし360万円14.4万〜81.6万円
途中引き出し自由自由60歳まで不可
選択の優先順位①(節税効果最大)

優先順位はiDeCo→NISA→特定口座。iDeCoは拠出時と運用中の二重節税で効果最大。60歳まで引き出せない拘束性を許容できる資金分は先にiDeCoへ、流動性重視の分はNISAへ配分するのが定石です。

年収・所得税率別 iDeCo節税額シミュレーション

会社員(企業年金なし・iDeCo月23,000円)ケースでの、年収別・所得税率別のiDeCo年間節税額です。

年収所得税率iDeCo満額の年節税20年累計節税
300万円5%約41,400円約82.8万円
400万円10%約55,200円約110.4万円
500万円20%約82,800円約165.6万円
700万円20%約82,800円約165.6万円
900万円23%約91,080円約182.2万円
1,200万円33%約118,680円約237.4万円
1,800万円40%約138,000円約276.0万円
4,000万円超45%約151,800円約303.6万円

高所得者ほど税率が高くiDeCoの節税効果が大きくなります。年収1,200万超の会社員は必ずフル活用すべき制度。自営業者はiDeCo月68,000円(年81.6万)が可能で、年30-40万円以上の節税が実現します。

20年後・30年後の資産形成シミュレーション

年利5%想定でのNISA+iDeCoの資産形成モデルケースです。

ケースNISA月額iDeCo月額20年後資産30年後資産
控えめ(年収400万想定)10,000円10,000円約822万約1,664万
標準(年収500-700万想定)30,000円23,000円約2,178万約4,410万
積極(年収900-1200万想定)50,000円23,000円約3,000万約6,073万
MAX(年収1200万超想定)100,000円23,000円約5,053万約10,229万
自営業MAX50,000円68,000円約4,848万約9,814万

老後2,000万円問題は月5-6万円の積立を20年続ければ十分クリア可能。共働き夫婦なら世帯で1億円超の資産形成も現実的です。早期スタートが最大の武器で、25歳から始めれば60歳で1億円は控えめな運用でも到達します。

業界・現場での使い方

FP(ファイナンシャルプランナー)

ライフプランに紐付けた老後資金設計、NISA・iDeCoの配分提案、既存の生保・年金保険との切り替え相談。CFP実技・AFP提案書で必須のツールとして活用します。

税理士

個人事業主・小規模法人経営者のiDeCo活用提案(月68,000円・年80万円の所得控除は最大の節税策)、確定申告時の控除漏れチェック、退職金とiDeCoの受取時期最適化。

企業の福利厚生担当

企業型DC・マッチング拠出の設計、従業員向けiDeCo解説研修、確定給付企業年金からの移行時のシミュレーション。人材採用時の福利厚生アピールにも活用できます。

個人投資家・家計見直し

自身の年間節税額の把握、20年後の資産形成シミュレーション、生保・年金保険との比較検討。特定口座での運用をNISA・iDeCoに切り替える判断材料として使えます。

よくある間違い・注意点

  • 特定口座で運用継続 — NISA・iDeCoで運用可能な資金を特定口座で運用すると、運用益に20.315%の税金が発生。NISA枠が余っている場合はまずNISAを埋め、iDeCoも活用してから特定口座へ移すのが定石です。
  • iDeCo 60歳前解約希望 — iDeCoは60歳まで原則引き出し不可。急な資金需要が発生しても対応不可能。生活防衛資金(6-12ヶ月分)は別途確保しつつ、余剰資金の範囲内でiDeCoを積み立てます。
  • 企業型DCとiDeCoの月55,000円ルール忘れ — 2022年から企業型DCとiDeCo併用時は合算で月55,000円が上限。企業型DCが月40,000円なら iDeCoは月15,000円まで。ルール変更の周知が不十分な人事担当も多く、超過拠出のリスクあり。
  • 受取時の税金 想定不足 — iDeCoは受取時に課税されます。会社の退職金と重なると退職所得控除を使い切って、iDeCo部分に課税されるケースあり。5年ルール(退職金より5年前にiDeCo受給)で控除を分離活用します。
  • NISAで高リスク個別株の集中投資 — NISAは損失時の損益通算・繰越控除ができないため、値下がりリスクは丸受け。長期分散投資(インデックス投信・全世界株式)が原則です。
  • iDeCo手数料の見落とし — 加入時2,829円・毎月171円(国民年金基金連合会)+運営管理機関手数料(0円〜数百円/月)が発生。SBI・楽天・松井は運営管理手数料0円で、金融機関選定で年数千円の差が出ます。
  • NISA枠 満額使い切り妄想 — 年360万円満額拠出できる家計は少数派。年収500万世帯なら年60-120万円が現実的で、無理な満額拠出で生活防衛資金を毀損しないよう注意します。

関連規格・法令

  • 租税特別措置法 — NISA制度(少額投資非課税制度)
  • 確定拠出年金法 — iDeCo制度(個人型確定拠出年金)
  • 所得税法 — 小規模企業共済等掛金控除・退職所得控除・公的年金等控除
  • 金融商品取引法 — 投資信託・株式取引の投資家保護
  • 金融サービス提供法 — 販売業者の説明義務・適合性原則
  • 厚生年金保険法・国民年金法 — 公的年金の位置づけ・iDeCo補完
  • 金融庁 NISA制度改正告示 — 2024年新NISAの詳細規定

※本ツールは公表されている税制・制度に基づく参考計算です。実際の節税額・受取時課税は個人の所得・家族構成・退職金額・受取方法で異なります。投資判断・受取設計は必ず税理士・FP・金融機関等の専門家に相談してください。制度は改正されることがあり、最新の金融庁・国税庁の情報を確認してください。

参考文献・公的資料

よくある質問(FAQ)

NISA・iDeCoはどっちを優先すべき?

iDeCo→NISAの順が原則。iDeCoは掛金全額所得控除で拠出時と運用中の二重節税、NISAは運用益のみ非課税。ただし60歳まで引き出せない拘束性を許容できる資金分に限定。会社員(企業年金なし)なら月23,000円のiDeCo満額+NISA余力充当が定石です。

iDeCoの節税額はいくら?

年間掛金×(所得税率+住民税10%)。会社員・所得税20%で月23,000円(年276,000円)ならiDeCo節税額は276,000×30%=年82,800円。20年で166万円の節税。自営業で月68,000円(年81.6万)なら年24.5万円、20年で490万円の節税になります。

NISA 20年運用の非課税額は?

年60万円積立×20年=1,200万円投資、年利5%で最終資産約2,000万円。運用益800万円が非課税で、約162万円の節税(20.315%相当)。年120万積立なら324万円、年360万積立なら972万円の節税効果。運用期間が長いほど複利で効果が拡大します。

iDeCoは受取時に課税される?

されますが、退職所得控除・公的年金等控除で実質軽課税に。一時金受取は勤続20年で1,600万円まで非課税、年金受取は65歳以上で年110万円まで非課税。退職金と受取タイミングをずらす(5年ルール)と控除を最大活用できます。

企業型DCとiDeCoは併用できる?

可能ですが合算で月55,000円まで(DB併用時は27,500円)。企業型DCが月30,000円なら iDeCoは月25,000円まで(会社員上限23,000円の制約もあり)。2022年からルール変更されて併用しやすくなりました。

NISAとiDeCoの金融機関はどう選ぶ?

ネット証券(SBI・楽天・松井)が手数料無料・商品豊富で最有力②銀行は手数料や商品数で劣ることが多い③一度選ぶと変更手続きが煩雑(特にiDeCo)なので慎重に。運用商品ラインナップ(低コスト・インデックス)と手数料水準で比較します。

専業主婦もiDeCoに入れる?

入れます。月23,000円(年276,000円)まで拠出可能。ただし所得税が発生しない専業主婦は拠出時の節税効果はゼロで、運用益非課税と受取時の控除メリットのみ。共働き前提でパート収入がある場合は、税制上の扶養に入れる年収136万円・本人に所得税がかかり始める年収178万円(いずれも2026年分=令和8年分)と、社会保険の130万円(税制改正では変わりません)の壁とセットで検討します。

NISA・iDeCoでおすすめ商品は?

長期分散投資の観点から全世界株式インデックス(オルカン)・S&P500インデックスが定番。信託報酬0.05-0.1%の低コスト投信を選ぶのが鉄則。個別株・アクティブファンドは長期でインデックスに勝てない統計が多数あります。

iDeCoの手数料はいくら?

加入時2,829円(1回)、拠出時171円/月、運営管理機関手数料0-数百円/月。SBI・楽天・松井は運営管理手数料0円で年間2,052円のみ。銀行系は年数千円〜1万円の運営管理手数料が発生。20年で数万円〜十数万円の差になります。

NISAとiDeCo両方満額使うとどれくらい貯まる?

会社員年360万+iDeCo月23,000円(年27.6万)を20年運用(年利5%)で、NISA約2,400万+iDeCo約940万=合計約3,340万円の資産形成。老後2,000万円問題は余裕でクリアできます。

NISA・iDeCoで元本割れリスクは?

あります。株式インデックス投信でも短期では30-50%下落することも。ただし20年以上の長期分散投資では過去のリターンで元本割れ確率はほぼゼロ(世界株式・米国株式のケース)。長期・積立・分散が鉄則です。

個人事業主のNISA・iDeCo活用は?

自営業者はiDeCoが月68,000円(年81.6万)まで可能で節税効果最大。所得税率33%・住民税10%なら年35万円の節税。小規模企業共済(月7万・年84万)も併用すれば年間160万円超の所得控除が可能で、個人事業主の最強節税策になります。

NISAとつみたてNISA(旧制度)の違いは?

2023年までの旧NISA(つみたてNISA年40万×20年・一般NISA年120万×5年)は2024年から新NISAに一本化。旧NISA分の残高は非課税期間終了まで別枠で保有継続可能。新規追加は新NISAで、より柔軟で使いやすくなりました。

iDeCoから企業型DCへの移換は?

転職・退職時に個人型iDeCoから企業型DCへ、または逆方向の資産移換が手続き申請で可能。放置すると自動移換され、運用停止・手数料負担が発生するため、転職時は必ず所定期間内に手続きします。

iDeCo・NISAの相続時の扱いは?

NISAは相続時に非課税枠は消滅し、時価で相続財産に。iDeCoは死亡一時金として遺族に支給され、みなし相続財産(500万×法定相続人が非課税)扱い。相続対策としてもiDeCoは活用余地があります。