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大判プリントロール面付け歩留り

大判プリント ロール取り数計算

ロールの幅と長さ、出力物の寸法・余白・枚数から、横の取り数・必要本数・残尺・1枚あたりの材料費を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

大判プリント ロール取り数計算ツール

横の取り数はロール幅÷(出力物の幅+余白×2)の切り捨てです。既定値では1,370÷(594+20)=2.23で2面。送り方向は841+20+カット代5で866mmとなり、30mロールなら30,000÷866=34行、1本で34×2=68枚取れます。200枚には3本必要で、実際に使う長さは100行×0.866=86.6m、残尺は90−86.6=3.4mです。材料費は3本×12,000円÷200枚=1枚180円になります。

主なロール材の幅と用途

ロール幅主な材質向く出力物
610mmポスター用紙・合成紙A1縦・店内POP
914mmマット紙・光沢紙A0・図面出力
1,067mm塩ビ粘着シート車両・ガラス面の装飾
1,370mmターポリン・クロス横断幕・懸垂幕
1,524mm以上厚手ターポリン大型の壁面幕

出力物サイズ別の横の取り数(ロール幅1,370mm・余白10mm)

出力物の幅余白込みの幅横の取り数
420mm (A2)440mm3面
594mm (A1)614mm2面
728mm (B1)748mm1面
841mm (A0)861mm1面

※参考計算です。車両仕様・機材・商慣習・取引条件によって数値は変わるため、実際の運用条件で検証してください。

大判プリント ロール取り数計算の詳しい解説

大判プリントの材料費が読みにくいのは、連続したロールから矩形を切り出すため、幅方向に何面並ぶかで歩留りが階段状に変わるからです。幅1,370mmに対し出力物が594mm、余白を左右に10mmずつ足して614mmなら2面が並び、残る142mmは帯として捨てられます。幅がわずかに増えて686mmを超えると1面しか置けず、材料費はほぼ倍になります。面積だけで見積もると実額とずれるのはこのためです。

判断が分かれるのは余白とカット代の取り方です。フチなし仕上げなら塗り足しを含めて実寸より大きく出力し、裁断で落とす前提になります。一方でハトメや縫製がある幕では折り返し代が要り、余白を詰めると仕上がりで柄が欠けます。自動裁断機の有無でも詰められる寸法は変わり、裁断誤差をどこまで余白に織り込むかで取り数が1面変わることがあります。

見落とされやすいのはロールを使い切れない点です。必要な長さが86.6mでも30mロールなら3本、90m分を購入します。端に残る尺は次の案件で色や質感の合うロットとは限りません。さらにインク量、ラミネートの追加、試し出しの1面、機械の頭出しで捨てる先端も実費です。材料費だけを割り戻すと、実際の原価より1割から2割低く出ます。

条件による違いも大きく、屋内のポスター用紙は914mmや1,067mm、屋外の幕は1,370mmから3,200mmまで選べます。同じ図柄でも縦横を入れ替えると面数が増えることがあり、文字の向きに制約がなければ回転させたほうが歩留りは上がります。少量では段取り時間の比重が大きく、面付けの最適化より作業を止めない段取りのほうが原価に効きます。

発注の実務では、同じ図柄を複数のサイズで作る案件が多く、サイズごとに最適なロール幅が異なる点も悩みどころになります。すべてを一本の材料に寄せれば段取りは楽になりますが歩留りは落ち、材料を分ければ在庫と保管の場所が増えます。年間の出力量がある程度読めるなら、頻度の高いサイズに合わせた幅を主力に据え、例外の寸法だけ別の材料で処理する形が現実的です。端材は小型の卓上POPや色の確認に回せるよう、幅と長さを記録して保管しておくと無駄が減ります。仕入れの単位を一本から箱に変えると単価は下がりますが、資金と保管の負担は増えます。

業界・現場での使い方

サイン・看板の見積もり

幕やシートの寸法から必要なロール本数を確定し、材料費と端材の量を提示します。

印刷会社の受注判断

手持ちのロール幅で何面取れるかを確認し、仕上がり寸法の微調整を提案します。

展示会・イベントの制作

バナーやポスターの枚数から材料の発注量を決め、予備を含めた本数を手配します。

社内の出力室の運用

在庫のロール幅ごとに1枚あたりの材料費を比べ、案件に割り当てる材料を選びます。

よくある間違い・注意点

  • 面積だけで材料費を見積もる — 幅方向は整数の面数で決まるため、面積按分では端の捨て幅が抜け落ちます。
  • 余白と塗り足しを寸法に入れない — 仕上がり寸法だけで面付けすると裁断で柄が欠け、出力のやり直しになります。
  • ロールを使い切れる前提で計算する — 端に残る尺は色ロットが変わると使えず、実際は本数単位で費用が発生します。
  • 試し出しと頭出しの分を数えない — 色確認の1面と先端の捨て分で、少量案件ほど1枚あたりの単価が跳ね上がります。
  • 縦横の向きを固定したまま計算する — 回転させれば面数が増える寸法があり、向きの検討だけで歩留りが改善します。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

ロール幅1,370mmでA1のポスターは何面取れますか?

余白を左右10mmずつ取ると614mmとなり2面です。余白を5mmに詰めても3面には届きません。

残尺はどのくらい見ておけばよいですか?

既定値では90m仕入れて86.6m使用、残尺3.4mです。頭出しと試し出しで1m前後は追加で消えると見ておくと安全です。

ロス率が20%前後になるのは高すぎませんか?

幅の合わない材料では珍しくない水準です。ロール幅を変えるか出力物の向きを変えると数ポイント改善します。

カット代は何mm見るべきですか?

手裁断で5mm前後、自動裁断機なら2〜3mmが目安です。厚手のターポリンは刃の逃げが出るため多めに取ります。

材料費以外に何が原価に乗りますか?

インク、ラミネート、ハトメや縫製の加工費、裁断の手間賃が加わります。屋外用は加工費の比重が大きくなります。

少量でも同じ計算でよいですか?

枚数が少ないほど段取り時間と試し出しの比重が上がるため、材料費に段取り分を上乗せして見積もる必要があります。

複数サイズを混ぜて面付けできますか?

幅の合計がロール幅に収まれば混載できます。この計算は単一サイズが前提のため、混載時は幅ごとに分けて試算してください。

屋外の幕でも余白は同じ考え方ですか?

折り返しとハトメの位置を確保する必要があるため、屋内より余白を大きく取ります。仕様書の折り返し寸法を確認してください。