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交通誘導警備工事資格者警備費

交通誘導警備の費用計算

工事日数・配置人数・資格者比率・中止日数から、交通誘導警備の延べ人日と警備費、諸経費込みの総額を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

交通誘導警備の費用計算ツール

稼働する日数は工事日数−中止日数で、既定値では60日−6日=54日。延べ人日は54日×4人=216人日となり、検定合格者の比率50%で108人日ずつに分かれます。警備費の小計は108×24,000円+108×18,000円=4,536,000円。中止6日分は平均単価21,000円の50%を補償するとして6日×4人×21,000円×50%=252,000円、これらの合計に諸経費12%の574,560円を加えて総額は5,362,560円となります。

配置人数の目安(道路上の工事)

現場の条件1日の配置人数資格者の比率
片側交互通行(見通し良好)2〜3人1人以上
片側交互通行(カーブ・坂)3〜4人半数程度
車線規制のある幹線道路4〜6人半数以上
公安委員会の指定路線現場ごとに算定1人以上を必ず配置

中止・待機の取り決めの例

連絡の時期補償の目安備考
前々日までの連絡0%他現場への振替が可能です
前日の連絡30〜50%要員は確保済みとなります
当日朝の連絡50〜100%出勤済みの場合は全額の例もあります
現場到着後の中止100%実費の交通費も加算されます

※参考計算です。法令・告示・単価は改正されることがあるため、実際の判断は最新の条文と所管窓口、必要に応じて専門家への確認のうえで行ってください。

交通誘導警備の費用計算の詳しい解説

交通誘導警備の費用が読みにくいのは、工事日数と実際に警備員が立つ日数がずれるためです。雨天や資材待ち、近隣調整で工事が止まる日は一定割合で発生し、既定値の60日の工程でも6日前後は動きません。この日数を差し引かずに人日を積むと1割の過大見積になり、逆に前日連絡での中止に補償を払う取り決めがあれば、稼働しない日にも費用が出ます。工程の実態と契約条件の両方を織り込まないと実額に近づきません。

判断が分かれるのは資格者の比率です。交通誘導警備業務検定の合格者は、公安委員会が指定した路線での工事に配置が義務づけられており、指定路線かどうかで必要人数が変わります。指定外であっても、幹線道路や見通しの悪い区間では資格者を厚く置く発注者が多く、単価差は1人日あたり5,000円前後になります。安全を優先して比率を上げるか、有資格者を要所に置いて残りを一般の隊員で構成するかは、事故が起きたときの責任の重さと照らして決める判断です。

見落とされやすいのは諸経費の性格です。警備会社の諸経費には隊員の交通費、資機材の運搬費、現場責任者の巡回費、保険料、そして募集と教育の費用が含まれます。工期が長く隊員を固定できる現場ではこの率を下げやすい一方、複数現場を掛け持ちする短期の工事では移動と調整の負担が大きく、率は上がります。また、規制材の設置や撤去にかかる時間、朝礼への参加時間が拘束時間に含まれるかどうかも、実質的な単価に影響します。

条件による差も大きく出ます。都市部の夜間工事は単価が高く、一般の隊員でも2万円を超えることがあり、地方の日中工事とは3割前後の開きがあります。年度末は公共工事が集中して需給が締まり、確保そのものが難しくなるため単価が上振れします。公共工事では設計労務単価を基礎に警備費が積算されるため、民間工事とは価格の決まり方が異なる点にも注意が必要です。

発注の実務では、警備員の手配を工事の着手直前に行う例が今も多く見られます。しかし人員の確保には募集と教育の時間が必要で、直前の依頼ほど単価が上がり、資格者の充足も難しくなります。工程表が固まった段階で概算の人日を伝えておけば、警備会社は要員を先に押さえられ、単価の交渉の余地も生まれます。工事が延伸した場合の追加や、逆に短縮した場合の減額をどう扱うかも、着手前に取り決めておくと精算が円滑に進みます。

業界・現場での使い方

土木・建設会社の実行予算

工程表の日数と配置人数から警備費を積算し、実行予算に組み込みます。

警備会社の受注見積

資格者比率を変えた場合の総額差を示し、発注者と配置計画を詰めます。

発注者の予定価格の検討

設計に計上した警備費が現場条件に見合うかを確認します。

工程変更時の費用再計算

雨天中止が続いた場合の補償費を含めた見込み額を更新します。

よくある間違い・注意点

  • 工事日数をそのまま稼働日数にする — 雨天や資材待ちの中止日を差し引かないと、延べ人日が1割前後過大になります。
  • 中止日の補償を計上しない — 前日連絡での中止は日額の30〜50%を補償する契約が多く、稼働しない日にも費用が出ます。
  • 資格者の配置義務を確認しない — 公安委員会の指定路線では有資格者の配置が必要で、後から人員の入れ替えが生じます。
  • 諸経費を値引きの対象と考える — 交通費や資機材の運搬費が原資であり、削ると別途請求の形で戻ってきます。
  • 朝礼や規制設置の時間を数えない — 実働の前後に拘束時間が生じ、1日の単価に見合わない現場が出ます。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

60日の工事で1日4人配置するといくらですか?

中止6日・資格者比率50%・諸経費12%の既定値で総額5,362,560円、延べ216人日となります。

検定合格者は何人配置すればよいですか?

公安委員会の指定路線では1人以上の配置が必要です。指定外でも幹線道路では半数程度を置く例が一般的です。

雨天中止の日は費用がかかりますか?

前日までの連絡なら30〜50%、当日朝の連絡なら50〜100%を補償する取り決めが多く見られます。

1人日単価の相場はどのくらいですか?

一般の警備員で15,000〜20,000円、検定合格者で20,000〜26,000円が目安です。地域と時期で幅があります。

諸経費率はどの程度が妥当ですか?

10〜15%が一般的です。短期で移動の多い現場ほど高く、長期で固定できる現場ほど低くなります。

夜間工事の場合はどう変わりますか?

深夜割増が加わるため1人日単価が2〜4割上がります。交代要員も必要になり配置人数も増える傾向があります。

公共工事の場合の積算はどうなりますか?

公共工事設計労務単価を基礎に積算されるのが通例で、民間工事の相場とは決まり方が異なります。

警備員が確保できない場合はどうしますか?

年度末は需給が締まるため、工程を前倒しするか、複数の警備会社に分散して発注する対応が採られます。