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警備員要員計画シフト人件費

警備員24時間配置の必要人数計算

配置箇所数・1日の配置時間・稼働低下率から、警備の月間延べ人時・必要人数・不足人数・月額人件費を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

警備員24時間配置の必要人数計算ツール

月間の延べ人時は配置箇所数×1日の配置時間×月間の配置日数で求めます。既定値では3箇所×24時間×30日=2,160人時。1人が実際に充てられる時間は月所定160時間から稼働低下率12%を引いた140.8時間なので、2,160÷140.8=15.34となり切り上げて16人が必要です。在籍12人なら不足は4人、1人あたりの月勤務時間は2,160÷16=135.0時間。人件費は2,160人時×1,400円に法定福利費16%を加えて3,507,840円となります。

稼働低下率と必要人数の関係(延べ2,160人時の場合)

稼働低下率1人の月実働時間必要人数
0%(欠員なしの理論値)160.0時間14人
6%150.4時間15人
12%(標準的な水準)140.8時間16人
20%(離職や長期欠勤が多い)128.0時間17人

警備業務の区分と配置の考え方

区分主な業務24時間配置の要否
1号業務施設の常駐警備・巡回警備施設の運用時間により必要
2号業務交通誘導・雑踏の警備原則として作業時間帯のみ
3号業務貴重品の運搬警備運行の時間帯のみ
4号業務身辺の警備契約の内容による

※参考計算です。法令・告示・単価は改正されることがあるため、実際の判断は最新の条文と所管窓口、必要に応じて専門家への確認のうえで行ってください。

警備員24時間配置の必要人数計算の詳しい解説

24時間配置の人数計算が狂いやすいのは、延べ人時と在籍人数のあいだに二重の目減りが挟まるためです。まず1人が月に働ける時間は所定労働時間で頭打ちになり、次に有給休暇や欠勤、法定教育、健康診断で実稼働がさらに1割前後落ちます。既定値の月160時間から12%を差し引くと1人あたり140.8時間となり、延べ2,160人時をまかなうには16人が要ります。頭数だけを見て2,160÷160=13.5人と読むと、月の途中で必ず穴が空きます。

判断が分かれるのは、この目減りを人員で吸収するか時間外で吸収するかです。人員を厚くすれば1人あたりの月勤務時間は下がり、離職と割増賃金は抑えられますが固定費は増えます。逆に少人数で回すと1人あたりが上限に近づき、36協定の特別条項や連続勤務の制限に触れやすくなります。警備業務は仮眠時間の労働時間性が争われやすい分野でもあり、断続的労働の許可を受けているかどうかで前提が変わります。

見落とされやすいのはシフトの割り切れなさです。1箇所24時間を8時間3交代で埋めるなら1日3シフト、3箇所なら9シフトとなり、日勤と夜勤で人数を変えている現場では人時の割り算と実際の要員が食い違います。隊員の資格区分や施設への入館登録、制服・装備の貸与数にも上限があるため、名簿上の人数がそのまま充当できるとは限りません。統括責任者や応援要員の工数も延べ人時には現れません。

条件による差も大きく出ます。施設警備は勤務地が固定で移動が生じない一方、巡回警備では移動と引き継ぎが工数に乗ります。都市部は時給の水準が高く募集期間は短い代わりに定着率が低く、地方はその逆になりがちです。人件費は賃金だけでなく社会保険料の事業主負担、通勤費、教育の法定時間分まで含めて見積もる必要があり、この計算では16%を上乗せしています。

契約の見直しの場面では、この計算結果を発注者と共有しておくと交渉が進めやすくなります。配置箇所を1つ減らす、夜間帯だけ巡回に切り替える、休日の配置時間を短縮するといった条件の変更が、必要人数と月額にどれだけ効くかを数字で示せるためです。逆に、要員が確保できないまま契約を維持すると既存の隊員に長時間勤務が集中し、事故と離職の双方の危険が高まります。人数が足りない状態は、シフト表の上では埋まっていても実態としては破綻に近づいています。

業界・現場での使い方

警備会社の受注判断

契約先の配置条件から延べ人時と必要人数を出し、既存の隊員で充足できるかを受注前に確認します。

施設管理者の仕様書作成

24時間配置を求める場合の人時と概算費用を把握し、日勤のみの仕様との差を比較します。

採用計画の立案

不足人数から募集の目標数を決め、教育期間を織り込んだ着任時期を逆算します。

シフト表の検証

1人あたりの月勤務時間が所定内に収まるかを確認し、時間外が集中する箇所を洗い出します。

よくある間違い・注意点

  • 延べ人時を月所定時間でそのまま割る — 有給や欠勤による稼働低下を織り込まないため、必要人数を2〜3人少なく見積もります。
  • 法定教育の時間を稼働に数える — 新任教育や現任教育の受講中は現場に立てないため、その分だけ充当できる時間が減ります。
  • 人件費を賃金だけで計算する — 社会保険料の事業主負担や通勤費が加わり、実際の負担は賃金の1.15〜1.2倍になります。
  • シフト数と人数を混同する — 1日9シフトでも同一人物が別日を担うため、必要な在籍人数はシフト数と一致しません。
  • 仮眠時間を一律に労働時間から除く — 警報対応の義務が残る仮眠は労働時間と扱われる例があり、除外の可否は個別の判断が必要です。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

3箇所を24時間配置すると何人必要ですか?

月30日・所定160時間・稼働低下率12%の既定値では延べ2,160人時に対し16人が必要です。

稼働低下率はどのくらいで見ればよいですか?

有給の取得と欠勤、法定教育を合わせて10〜15%が実務上の目安です。離職が多い事業所では20%前後で見ます。

1日のシフト数はどう決まりますか?

1箇所の配置時間を1シフトの長さで割った数に箇所数を掛けます。8時間シフトで24時間なら1箇所3シフトです。

必要人数に統括責任者は含まれますか?

含まれません。現場に立つ隊員の人数であり、指令室や巡回の管理者は別に見込む必要があります。

人件費に含めるべき項目は何ですか?

基本給と割増賃金のほか、社会保険料の事業主負担、通勤費、制服や装備の費用、教育時間分の賃金です。

警備員1人の月所定時間はどのくらいですか?

週40時間換算で月160〜173時間が一般的です。変形労働時間制を採る場合は期間平均で判断します。

不足人数はどう埋めるのが現実的ですか?

採用には教育期間を含めて2〜3か月かかるため、当面は他現場からの応援や協力会社への発注で埋める例が多く見られます。

警備員の配置に法令上の人数基準はありますか?

警備業法に一律の人数基準はありませんが、交通誘導などでは公安委員会の指定路線で資格者の配置が求められます。