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介護時間目安(要介護度別) 計算ツール|要介護度・介護場所から1日介護所要時間を即算出

要介護度(要支援1〜要介護5)・介護場所(在宅/施設)から1日の介護所要時間を即算出。厚労省の要介護認定基準時間をベースに、家族介護負担・施設人員配置・ケアプラン設計・レスパイト検討・介護保険サービス支給限度額との整合性まで、ケアマネ・介護事業所・家族介護者・自治体福祉担当が現場で使える1画面ツール。地域包括ケアシステムの中核判断を支援します。

最終更新:2026-07-29/監修:計算ツールズ編集部

介護時間目安(要介護度別)ツール

計算の根拠と要介護認定基準時間

1日介護時間(在宅) = 要介護度別の基準時間(認定調査ベース)

1日介護時間(施設) = 基準時間 × 0.6(集約効率係数)

要介護認定制度では、認定調査員が74項目の調査を実施し、コンピュータ判定(1次判定)で「要介護認定等基準時間」という指標が計算されます。

これが日常生活における必要介護時間の推計値で、厚労省が定める要介護度区分の基準となっています。要支援1で25分未満、要介護5で110分以上と、5分刻みで7段階に分類されます。

本ツールは要介護度別の代表値(要支援1:25分、要介護1:50分、要介護3:110分、要介護5:240分)を採用し、在宅の場合はこの値を、施設の場合は集約効率係数0.6を掛けた値を表示します。

施設では複数の入所者へのケアが同時並行で行われ、共同スペース(食堂・浴室・レクリエーション)での介護効率が高まるため、1人あたりの実質介護時間が減少する効果を反映しています。

本ツールの初期値(要介護1・在宅)では1日約50分、要介護5(在宅)では240分=4時間と表示されます。

要介護5では実質的に24時間の見守り・介助が必要で、家族介護のみでは共倒れリスクが高く、施設入所・重度介護対応の訪問介護・小規模多機能型居宅介護の活用が現実的な選択肢となります。

要介護度別 時間目安と支給限度額

要介護度認定基準時間本ツール表示(在宅)本ツール表示(施設)月間支給限度額(2024)
要支援125分未満25分15分50,320円
要支援232分未満32分19分105,310円
要介護132-50分50分30分167,650円
要介護250-70分70分42分197,050円
要介護370-90分110分66分270,480円
要介護490-110分160分96分309,380円
要介護5110分以上240分144分362,170円

介護時間目安の詳しい解説

要介護認定は「介護保険サービスを利用するための入り口」で、市町村が実施する認定調査と主治医意見書をもとに、介護認定審査会が要介護度を判定します。

認定調査員74項目の調査結果はコンピュータで「認定等基準時間」に換算され、これが要介護度区分の一次判定となり、審査会での二次判定で最終確定します。

認定期間は原則6か月〜12か月で、状態変化があれば区分変更申請が可能です。

要介護度は認定基準時間の長さで7区分されます。要支援1(25分未満)は日常生活の一部に見守り・軽介助が必要な段階、要介護1(32-50分)は排泄・入浴等に部分介助、要介護3(70-90分)は基本的な生活動作すべてに介助が必要、要介護5(110分以上)はほぼ寝たきりで全介助必要、というのが典型的な状態像です。

ただし、認知症の周辺症状(BPSD)や医療的ケア(喀痰吸引・胃瘻)がある場合、基準時間より実質的な負担が大きくなる傾向があります。

介護保険制度では、要介護度に応じて月額の支給限度額が設定されており、要介護1で16.7万円、要介護3で27万円、要介護5で36.2万円と段階的に上限が上がります。

この範囲内で訪問介護・通所介護(デイサービス)・訪問看護・福祉用具貸与・ショートステイなどのサービスを組み合わせるのがケアマネジャーの実務です。

限度額を超えた分は10割自己負担となるため、限度額内での効率的な配分が家計にも影響します。

2000年に介護保険制度がスタートしてから25年、日本の高齢化率(65歳以上人口比率)は29%を超え、要介護認定者は約700万人に達しています。

地域包括ケアシステム(住まい・医療・介護・予防・生活支援の一体提供)の中核として、要介護度の適切な把握と資源配分は、介護財政の持続可能性の観点からも極めて重要な政策課題となっています。

介護行為の時間内訳

1日の介護所要時間は、以下の主要な介護行為の合算で構成されます。要介護度が上がるほど、各行為に要する時間が増加します。

介護行為要介護1要介護3要介護5備考
食事介助15分×3回=45分30分×3回=90分45分×3回=135分咀嚼・嚥下困難で延長
排泄介助10分×4回=40分20分×6回=120分25分×8回=200分おむつ交換・トイレ介助
移乗・体位変換5分×3回=15分10分×6回=60分15分×12回=180分褥瘡予防で2時間ごと
入浴介助週2回×30分/日換算=8分週2回×60分=17分週2回×90分=26分特殊浴槽・機械浴含む
更衣・整容10分25分40分着脱衣・整髪・口腔ケア
服薬管理5分15分20分誤薬防止の確認含む
見守り・安全確認随時随時+夜間常時徘徊・転倒防止

特に注目すべきは「排泄介助」の負担増加です。要介護5では排泄関連だけで1日3時間以上を要し、家族介護者の負担感の最大要因となります。

夜間帯のおむつ交換・体位変換は2〜3時間ごとに必要で、介護者の睡眠時間を大幅に削ります。介護者の慢性的な睡眠不足が「介護うつ」の主要リスク要因になっています。

地域包括支援センター・ケアマネジャーへの相談で、夜間対応型訪問介護・小規模多機能型居宅介護等の活用検討が推奨されます。

ケアプラン作成ワークフロー

ケアマネジャーが要介護認定を受けた利用者のケアプランを作成する標準的な流れです。

ステップ1:アセスメント(現状把握)

認定調査結果・主治医意見書の確認、本人・家族へのヒアリング、日常生活動作(ADL)・IADL・認知機能・家族状況・住環境の総合評価。全国共通様式のアセスメントシートを使用。

ステップ2:ニーズと目標設定

本人・家族の希望する生活(「自宅で最期まで」「家族の負担軽減」)を明確化。長期目標(半年〜1年)と短期目標(3か月)を設定。ADL維持・QOL向上・介護者負担軽減が主軸。

ステップ3:サービス提供者との調整

訪問介護・訪問看護・デイサービス・福祉用具貸与・ショートステイなど、必要サービスの事業者を選定・調整。限度額内での組み合わせ、事業所ケアマネ会議での役割分担決定。

ステップ4:ケアプラン確定・同意

サービス提供計画書を作成、本人・家族への説明・同意取得(署名捺印)。サービス担当者会議(月1回)で多職種の共有。介護給付費明細書での実費請求。

ステップ5:モニタリングと見直し

月1回以上の訪問・状況確認、サービス提供事業者からの記録収集、目標達成度評価。状態変化時は再アセスメント・プラン変更。区分変更申請の判断も。

施設別の人員配置基準

介護施設は施設種別ごとに厚労省が定める人員配置基準があり、要介護度に応じた介護時間確保の根拠になっています。以下、主要施設の基準を整理します。

施設種別人員配置基準対象者1人あたり月額目安
特別養護老人ホーム(特養)入所者3:介護職員1要介護3以上10-15万円
介護老人保健施設(老健)入所者3:介護職員1要介護1以上、在宅復帰支援10-16万円
介護療養型医療施設入所者4:介護職員1+医師医療必要度高15-20万円
介護医療院入所者6:介護職員1(Ⅰ型)長期療養・医療13-20万円
グループホーム入所者3:介護職員1認知症の要介護1以上14-20万円
特定施設(有料老人ホーム)入所者3:介護職員1要介護1以上15-40万円
サービス付高齢者向け住宅個別契約60歳以上10-30万円

この配置基準は最低限の基準であり、実際は各施設が加配して手厚いケアを提供するケースが多いです。

特養で入所者2:介護職員1、有料老人ホームで1.5:1という高配置施設もあり、月額料金の差異は主に人員配置の違いに起因します。

加算算定(認知症加算・看取り介護加算等)による報酬向上も、人員配置の質を左右する要素です。介護報酬改定(3年ごと)の動向を注視し、施設運営の持続可能性を計るのが経営実務です。

介護計画ケーススタディ

実際のケアプラン例を3ケース紹介します。要介護度・家族構成・居住形態の違いによるサービス構成の変化を把握することで、自身の状況に近い相場感を得られます。

ケースA:要介護1・独居高齢者(75歳女性)

軽度の変形性膝関節症で日常生活は自立だが入浴・買い物に不安。訪問介護(週2回・生活援助)+デイサービス(週2回)+福祉用具貸与(歩行器)で月額15万円のプランを構成、支給限度額内(16.7万円)。

1割自己負担(1.5万円/月)+デイの食費・雑費で実質2.5-3万円/月の負担。ケアマネが月1回訪問して見守り・調整。緊急通報装置(自治体貸与)や配食サービス(社協)との組み合わせで独居生活の継続を支援。

ケースB:要介護3・認知症高齢者(82歳男性・妻75歳)

アルツハイマー型認知症で徘徊・BPSD(行動心理症状)あり、妻が主介護者だが疲弊。地域密着型小規模多機能型居宅介護(通い・訪問・宿泊)月額20万円+訪問看護(週1回)3万円+福祉用具(車椅子・特殊寝台)2万円で計25万円、支給限度額内(27万円)。妻の介護負担軽減のため月4-5日ショートステイを組み込み。

ケースC:要介護5・寝たきり高齢者(88歳男性・特養入所)

脳梗塞後遺症で完全寝たきり、経管栄養・尿留置カテーテル管理あり。特別養護老人ホーム多床室に入所、月額12万円(食費・居住費・介護保険負担限度額認定含む)。家族の身体的負担ゼロ化、看取り期は看取り介護加算算定の看護体制強化。家族は月2-3回面会、施設との連携で人生の最終段階を穏やかに。

レスパイトケアと家族負担

要介護度が上がるほど家族介護の負担は急激に増加します。介護保険制度は介護者の負担軽減も重要な政策目標としており、複数のサービスを組み合わせて活用します。

家族介護者の身体的・精神的負担を軽減するレスパイトケア(一時的休息)は、介護保険制度の重要な柱です。

ショートステイ・デイサービス・訪問介護・小規模多機能型居宅介護など、複数サービスの活用で家族の睡眠・外出・仕事継続を可能にします。

要介護3以上の家族介護は、統計上1日8時間以上の介護時間+夜間対応が発生し、就労両立が困難になります。

介護離職者は年間10万人前後(総務省・就業構造基本調査)で、経済的損失は年8兆円規模と試算されています。

政府は「介護離職ゼロ」を政策目標に、介護休業・介護休暇・両立支援制度の拡充を進めていますが、地域資源の充足度は自治体により大きな差があります。

ケアマネジャー・地域包括支援センター・自治体福祉課との連携で、①限度額内のサービス最大活用、②要介護度の見直し(区分変更申請)、③介護者相談会・家族会への参加、④社会福祉協議会の生活支援サービス、⑤NPO・ボランティア団体の支援、を組み合わせるのが実務です。

介護者自身のメンタルヘルス(介護うつ)への配慮も重要で、心療内科・カウンセリング・介護者支援団体への接続も検討すべきです。

介護テック・DX動向

介護業界は深刻な人手不足に直面しており、テクノロジー活用による生産性向上が急務です。厚労省・経産省の後押しで、介護テック(介護×IT)のスタートアップが急増しています。

見守りセンサー・IoTデバイス

ベッドセンサー(体位・呼吸・心拍のモニタリング)、離床センサー、トイレセンサー、動線分析システムが施設で普及。夜間見回りの省人化、転倒・徘徊の早期検知、看取り期の状態変化把握に活用。パナソニック・オムロン・ケアコムなどが主要ベンダー。

介護ロボット・移乗支援機器

介護職員の腰痛予防・身体負担軽減のため、装着型パワーアシストスーツ(HAL、Muscle Suit等)、移乗リフト、自動排泄処理装置などが導入。厚労省・経産省の介護ロボット開発促進事業で普及が加速。

ICTケアプラン・記録システム

電子ケアプラン・介護記録システム(ワイズマン、カナミック、NDソフト等)による業務効率化。多職種連携情報共有、実地指導対応、加算算定の適正化に貢献。厚労省の科学的介護情報システム(LIFE)にも連携。

AI・ビッグデータ活用

認知症の状態悪化予測、転倒リスク予測、看取り期のバイタル異常検知、要介護度悪化予測などにAIを活用する研究が進行。LIFEに集積される全国データが解析基盤となり、個別ケアの根拠強化に期待。

2040年の介護財政と将来展望

2040年には65歳以上人口が3,900万人でピーク、75歳以上が2,200万人に達すると推計されています。要介護認定者は約900万人前後まで増加、介護給付費は年20兆円規模に膨張する見込みです。

介護保険料の負担増

2000年制度発足時の月2,900円から、2024年は月6,014円まで倍増。2040年には月9,000円前後まで上昇する試算(厚労省)。応能負担の強化(所得別3-4割負担)、給付範囲の見直しなどの制度改革が継続的な議論。

「介護難民」問題の深刻化

都市部を中心に、特養入所待機者100万人超・介護職員100万人不足の深刻な状況。地方では過疎化で介護事業所の廃業も相次ぎ、地域による介護サービス格差の拡大が懸念されています。

地域包括ケアシステムの深化

医療・介護・予防・住まい・生活支援の一体提供、看取りの在宅シフト、フォーマル/インフォーマル資源の総合活用が政策の柱。市町村主導の地域ケア会議、生活支援コーディネーター、認知症カフェ等の草の根活動が重要性を増しています。

外国人介護人材の受入

EPA介護福祉士候補者、在留資格「介護」、特定技能1号・2号など、外国人介護人材の受入枠拡大。ベトナム・インドネシア・フィリピン・ミャンマー等からの人材確保、日本語教育・技能実習の高度化が実務課題。

業界・現場での使い方

ケアマネジャー(介護支援専門員)

ケアプラン作成時の根拠、家族・利用者への説明資料、サービス調整会議の判断基盤。要介護度と実サービス量のバランス検証、支給限度額内の効率的配分。

介護事業所(訪問介護・デイ・特養等)

入所受入判定、人員配置計画、加算算定の根拠。事業計画・収益予測の基礎データ。処遇改善加算・特定処遇改善加算での職員配置最適化。

地域包括支援センター

予防支援・総合相談時の情報提供、要介護認定申請支援、家族の負担把握、地域資源とのマッチング。介護予防プラン作成の基準。

家族介護者

介護負担の見える化、レスパイト検討の判断、要介護度変更申請の判断、介護と仕事の両立可能性の評価。介護保険の合理的活用の検討材料。

自治体福祉担当・介護保険課

要介護認定業務の参考、給付適正化、地域ケア会議での多職種共有、介護保険財政の見通し試算。第9期(2024-2026)介護保険事業計画の基礎データ。

看護師・PT・OT・ST

訪問看護・訪問リハビリの介入計画、ADL評価との整合性検証、多職種連携でのリハ目標設定。回復期・維持期のリハプラン設計。

よくある間違い・注意点

  • 認定基準時間を絶対視 — 認定基準時間はあくまで平均像。認知症のBPSD、医療的ケア(喀痰吸引・胃瘻)、独居・キーパーソン不在で実質負担は倍以上になることも。個別性を常に評価。
  • 本人希望のみでプラン設計 — 「家族に迷惑をかけたくない」「サービスを受けたくない」等の本人希望が家族の共倒れを招く例多発。家族の疲弊状態も客観評価。
  • 支給限度額まで使い切り — 限度額いっぱいまで使うと自己負担も最大化(1割で3.6万円/月・要介護5)。世帯収入と自己負担割合(1〜3割)を踏まえた合理的な配分が必要。
  • 認定期間内の状態変化を放置 — 状態悪化時は区分変更申請で要介護度を見直せる(即時判定)。介護時間目安が変わればサービス量も見直し可能。
  • 施設と在宅の負担を単純比較 — 施設は「介護時間×0.6」で効率化されるが、施設側から見た1人当たりコスト(職員人件費+施設維持費)は在宅より高い。家族の身体負担がゼロになる価値をコスト面と別建てで評価。
  • 認知症の周辺症状(BPSD)を軽視 — 徘徊・暴言・不眠等のBPSDは介護時間を大幅に膨らませる。認知症サポート医・認知症疾患医療センターとの連携で薬物治療・非薬物療法の適切な導入を。
  • 医療的ケアの見落とし — 経管栄養・喀痰吸引・在宅酸素療法・インスリン注射は要介護時間に加算される負担。訪問看護・訪問診療との連携が必須。
  • 介護者のメンタルヘルス無視 — 「介護うつ」「介護虐待」リスクは負担の長期化と共に増大。ケアマネの心理観察、家族会・カウンセリング・レスパイト活用の提案が予防策。

関連する規格・法規

  • 介護保険法 ― 介護保険制度の基本法、要介護認定・給付・保険料の根拠。2000年施行、3年ごとの改正。
  • 老人福祉法 ― 特別養護老人ホーム等の福祉施設運営、老人福祉計画の根拠。
  • 厚労省 要介護認定基準時間 ― 認定調査74項目とコンピュータ判定ロジックの公的基準。
  • 厚労省告示 指定居宅サービスの人員・設備・運営基準 ― サービス種別ごとの人員配置基準の根拠。
  • 介護報酬告示 ― 3年ごとの改定、各サービスの単価・加算・減算の詳細規定。
  • 地域包括ケア推進法 ― 医療介護総合確保推進法、地域包括ケアシステム構築の政策枠組み。
  • 介護支援専門員(ケアマネ)試験基準 ― 都道府県実施の資格試験、ケアプラン作成の基礎技能。
  • 認知症施策推進大綱 ― 新オレンジプランの後継、認知症の予防・共生施策。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際のケアプラン・給付判定・要介護認定は最新の告示・審査会判定および担当ケアマネジャー・自治体の判断に従ってください。

参考文献・公的資料

介護保険・要介護認定・ケアマネジメントについては、以下の公的機関の一次資料を参照してください。

※本ページの計算結果は概算です。実際のケアプラン設計・要介護度判定・介護保険給付は最新の告示・審査会判定および担当ケアマネジャー・地域包括支援センター・所轄自治体の判断に従ってください。要介護認定申請・区分変更申請・給付適正化に関する疑義は、居住地の市区町村介護保険課にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

要介護3の1日介護時間目安は?

約110分(在宅)、施設では66分が目安。ただし認知症のBPSD、医療的ケア、独居等の要因で実質負担は倍以上になることも。個別状況の評価が必須です。

要介護度はどう決まる?

市町村が実施する認定調査(74項目)+主治医意見書をもとに、コンピュータ判定(1次判定)+介護認定審査会(2次判定)で決定。認定基準時間の長さで7区分。認定期間は原則6か月〜12か月で、状態変化時は区分変更申請が可能です。

認知症の場合の介護時間は?

認知症のBPSD(徘徊・暴言・不眠・妄想等)は認定基準時間より実質負担が1.5〜2倍になる傾向。特に夜間の対応で家族が疲弊。認知症加算算定のグループホーム、認知症デイサービス、認知症疾患医療センターとの連携が推奨されます。

支給限度額はどれくらい?

要介護1で16.7万円/月、要介護3で27万円/月、要介護5で36.2万円/月(2024年)。この範囲内で1〜3割自己負担でサービス利用可能。超過分は10割自己負担。所得段階により自己負担割合が変動。

要介護5でも自宅で介護できる?

可能ですが家族の負担は極めて大きい(1日4時間以上+夜間対応)。24時間対応の定期巡回・随時対応型訪問介護看護、小規模多機能型居宅介護、看取り期の在宅ホスピスサービス等を組み合わせて成立させます。独居・老々介護では現実的に困難な場合が多く、施設入所も検討。

特別養護老人ホーム(特養)の入所条件は?

原則要介護3以上(2015年の制度改正)。要介護1-2でも、認知症・虐待・独居等の特例で入所可能な場合あり。入所待機者は都市部で数百〜数千人待ちの施設もあり、複数施設への並行申込みが一般的です。

ケアマネジャーの選び方は?

①経験年数、②同居家族の状況理解、③連携先事業所の質、④コミュニケーションの取りやすさ、で判断。合わない場合は他事業所への変更可能(利用者の権利)。地域包括支援センターに相談。

介護保険料はどう決まる?

65歳以上(第1号被保険者)は所得段階別で市町村ごとに設定(全国平均月6,014円・2024年)。40-64歳(第2号被保険者)は健康保険料と合算徴収。3年ごとに介護保険事業計画に基づき見直し。

ショートステイの利用限度は?

連続30日以内、認定期間中の利用は原則要介護度別支給限度額の枠内で自由。長期的な介護継続を可能にするレスパイトケアの中核。人気の施設は数か月待ちも珍しくありません。

介護離職はどう防ぐ?

①介護休業(93日、育児・介護休業法)、②介護休暇(年5日/対象家族1人)、③時短勤務、④テレワーク活用、⑤介護と仕事の両立支援制度(企業独自)、を組み合わせ。会社の人事担当・産業医への相談、地域包括支援センターとの連携が有効。

介護保険で使えないサービスは?

①医療サービス(医療保険別枠)、②生活支援の一部(掃除・洗濯以外の家事一般)、③娯楽・趣味活動、④住宅改修の大規模工事(限度額20万円超過分)、⑤65歳未満で特定疾病以外の要介護者。自費サービス・介護保険外サービスで補完します。

介護保険の自己負担割合は?

原則1割。所得により2割(2015年〜)・3割(2018年〜)の対象拡大。単身年金収入280万円以上で2割、340万円以上で3割が目安(2024年基準)。世帯収入・課税標準額で市町村が判定。

要介護認定申請の期間は?

申請から認定通知まで原則30日以内。認定調査(在宅または施設訪問)、主治医意見書取得、介護認定審査会審査を経て決定。緊急時はサービス利用の暫定プラン作成も可能。

要支援と要介護の違いは?

要支援(1-2)は日常生活の一部に支援が必要な段階、介護予防が主目的。要介護(1-5)は身体的介助が必要な段階。要支援は地域包括支援センター、要介護は居宅介護支援事業所のケアマネがプラン作成を担当。

介護施設の月額費用は?

特養で10-15万円/月、老健で10-16万円/月、有料老人ホームで15-40万円/月、サ高住で10-30万円/月。特養は低所得者向け負担軽減(補足給付・介護保険負担限度額認定)あり。有料老人ホーム・サ高住は入居一時金型は別途100万-1億円+。

看取り期の介護時間は?

看取り期(死亡前1-2週間)は要介護度に関わらず24時間見守り・症状緩和が必要。訪問看護・在宅療養支援診療所・看護小規模多機能型居宅介護・特養看取り介護加算などの体制で対応。事前の意思決定支援(ACP)が重要。

介護と医療の連携はどうなる?

訪問診療医・訪問看護師・薬剤師・ケアマネジャーの多職種連携(地域包括ケア)が推進中。医療介護連携情報システム、退院時カンファレンス、在宅医療・介護連携推進事業(市町村実施)で情報共有。