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建設機械燃料費機械経費時間単価

建設機械の燃料費と時間単価

定格出力・負荷率・燃料消費率・軽油単価から、建設機械の燃料消費量と1日の燃料費、時間当たり原価を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

建設機械の燃料費と時間単価ツール

燃料消費量は定格出力×負荷率×機種係数×燃料消費率÷1000÷軽油の密度0.83で求めます。既定値では85kW×60%×1.00×230g/kWh=11.73kg/hを密度で割って14.1L/h。実働7時間で98.9L、単価155円なら1日15,334円です。オイルやグリースを燃料費の12%とみて1,840円、リース料45万円を20日で割った22,500円を加えて7時間で割ると時間単価は5,668円、月間の燃料費は306,676円になります。

機種別の負荷係数と出力の目安

機種負荷係数代表的な出力燃料の目安
バックホウ0.45m³級1.0085kW前後13〜16L/h
ブルドーザ20t級1.10110kW前後18〜24L/h
ホイールローダ2.1m³級0.9590kW前後12〜16L/h
振動ローラ10t級0.8575kW前後9〜12L/h
ラフテレーンクレーン25t0.70150kW前後10〜14L/h

作業内容と負荷率の目安

作業負荷率状況
硬い地盤の連続掘削75〜90%エンジンをほぼ使い切ります
一般的な土工作業55〜70%掘削と旋回を繰り返します
整地・仕上げ作業35〜50%微操作が中心になります
待機・アイドリング10〜20%燃料は消費し続けます

※参考計算です。実機の性能表・整備要領書・法令の告示が優先されるため、作業前に必ず該当する仕様書で確認してください。

建設機械の燃料費と時間単価の詳しい解説

建設機械の燃料消費が出力の数値どおりにならないのは、エンジンが定格で回り続けることがないからです。掘削と旋回を繰り返す作業では、負荷が最大になるのは1サイクルのうち数秒だけで、残りは軽負荷か無負荷です。この時間平均を表したのが負荷率で、一般的な土工では0.6前後、仕上げ中心なら0.4前後まで下がります。燃料消費率のほうは1kWhを発生させるのに要する燃料の質量で、最近の機種は220g/kWh台まで下がっていますが、部分負荷では効率が落ちるため実測は大きめに出ます。

判断が分かれるのは、待機中の燃料をどう扱うかです。アイドリング中も1時間あたり2Lから3Lは消費し、これを実働時間に含めるか別に数えるかで日量が1割前後変わります。自動アイドリングストップを備えた機種では差が縮まりますが、油圧を保つために完全には止められない場面もあります。日報の燃料補給量と計算値が合わないときは、この待機分と回送時の走行分が抜けていることが多く見られます。

時間単価を出す際に見落とされやすいのは、燃料以外の変動費です。作動油とフィルタ、グリース、履帯やバケット刃先といった消耗品は稼働時間に比例して減り、機種によっては燃料費の1割から2割に達します。回送費、オペレータの労務費、現場までの日々の移動時間も原価に含めるべき項目です。リース料は月額で発生するため、稼働日数が減るほど時間単価が跳ね上がり、月10日しか使わない機械は購入や日建てのレンタルと比べる価値があります。

規模や地域による違いもあります。軽油の単価は地域と購入量で数十円の幅があり、現場給油と自社タンクからの給油では価格差が出ます。寒冷地では暖機時間が長く、消費量が1割前後増えるのが通例です。燃料費の削減は負荷率の低い時間を減らすことが最も効き、機種の大型化より作業手順の見直しのほうが効果が大きい場面が少なくありません。

燃料費を実績で管理するには、給油量と稼働時間を機械ごとに記録するのが基本です。計算値と実測が大きく離れる機械は、負荷率の見立てが違うか、噴射系や油圧系に不具合が生じている可能性があります。稼働時間計の値と日報の実働時間の差からは、待機や暖機に費やした時間も読み取れます。数字を並べるだけで改善点が見えることは多く、月ごとの推移を残しておく価値があります。

業界・現場での使い方

工事原価の積算

機械の時間単価を算出し、直接工事費の機械経費として計上します。

リースと購入の比較

稼働日数を変えて時間単価を比べ、保有すべきか借りるべきかを判断します。

燃料の手配計画

月間の消費量からタンクの補充頻度とローリーの手配時期を決めます。

燃費改善の効果測定

アイドリング削減で負荷率が下がった場合の燃料費の差を数値で示します。

よくある間違い・注意点

  • 定格出力で燃料を計算する — 負荷率を掛けないと実測の1.5倍以上になります。作業内容に応じた負荷率が必要です。
  • 待機中の燃料を数えない — アイドリングでも毎時2〜3L消費します。日量が1割前後ずれる原因になります。
  • 燃料費だけで機械原価を出す — 作動油、フィルタ、刃先などの消耗品が1割から2割加わります。
  • リース料を稼働時間で割らない — 月額固定のため稼働が少ないほど時間単価が上がります。日数を変えて確認してください。
  • 回送費と労務費を忘れる — 現場間の移動と運転手の費用は機械経費とは別に計上する必要があります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

85kWのバックホウは1時間に何L使いますか?

負荷率60%・燃料消費率230g/kWhの既定値で14.1L/h、1日7時間なら98.9Lが目安です。

負荷率はどう決めますか?

硬い地盤の連続掘削で0.75〜0.90、一般的な土工で0.55〜0.70、仕上げ中心で0.35〜0.50が目安です。

燃料消費率の値はどこで確認しますか?

機種のカタログや取扱説明書に記載があります。不明な場合は同クラスの220〜250g/kWhで概算します。

軽油の密度はいくつで換算しますか?

一般に0.83kg/L前後で換算します。温度により多少変動します。

オイル代を12%とするのはなぜですか?

作動油やグリース、フィルタの費用が燃料費のおよそ1割から2割に収まるという実務上の目安によります。

時間単価にオペレータの費用は入りますか?

この計算には含まれていません。労務単価は別に加算してください。

稼働日数が少ないと単価はどうなりますか?

リース料が月額固定のため時間単価が上がります。月10日程度なら日建てのレンタルとの比較が有効です。

寒冷地では消費量が変わりますか?

暖機時間が長くなるため1割前後増えるのが通例です。燃料の性状も冬季用に切り替わります。