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客単価

注文構成から客単価を算出し、施策による引き上げ効果を試算します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

客単価ツール

計算式と考え方

客単価は「主商品の単価 + サイド注文率 × サイド単価 + ドリンク注文率 × ドリンク単価」で求めます。主商品900円、サイド40%×300円、ドリンク50%×400円なら、客単価は1,220円という計算です。1日120人・月26日なら月商約380万円になります。併売率をそれぞれ10ポイント上げると客単価が70円上がり、月商は約21.8万円増える計算です。単価の引き上げは客数の増加より実行しやすく、既存の来店客に対する施策で効果が出ます。

客単価を上げる手段

セットメニュー単品より割安に見せつつ客単価を上げる。最も一般的な手法
おすすめの声かけ注文時の一言で併売率が数ポイント変わる
メニューの構成上位価格帯の選択肢を置くと中位が選ばれやすくなる
値上げ最も直接的だが客数減のリスク。品質と説明が伴うことが前提

客単価の詳しい解説

客単価の引き上げは、飲食店の収益改善において客数の増加より取り組みやすい領域です。客数を増やすには集客への投資が必要ですが、単価は既存の来店客に対する施策で改善できます。最も効果が確実なのはセットメニューの設計です。主商品にサイドとドリンクを組み合わせ、単品合計より割安に設定することで、注文率が大きく上がります。この際、セット価格を単品合計の8〜9割に設定するのが一般的で、割引分を上回る単価上昇が得られます。ここで見落とされやすいのが、上がった単価がそのまま利益になるとは限らない点です。ドリンクのように原価率の低い商品が増えるなら単価上昇分の大半が粗利に残りますが、原価率の高い商品を追加する構成では、単価が上がっても利益の増え方は緩やかになります。声かけの効果も無視できません。注文時にドリンクを一言すすめるだけで、併売率が数ポイント変わるという報告があります。この施策は費用がかからず、教育と習慣化だけで実行できるため、費用対効果が極めて高い領域です。ただし券売機やモバイルオーダーが中心の店では、対面の声かけが働きません。この場合は注文画面での追加提案や、セットを初期の選択状態にする設計が代替手段になります。メニューの構成も単価に影響します。価格帯の異なる選択肢を3つ並べると中位が選ばれやすいという傾向が知られており、最上位の商品を置くことで中位の商品が相対的に選びやすくなります。この効果を意図した設計は多くの飲食店で採られています。値上げは最も直接的な手段ですが、客数減のリスクを伴います。10%値上げして客数が10%減れば売上は変わらず、原価は減るため利益は改善します。この関係を理解したうえで、品質の向上や説明を伴わせることが、値上げを受け入れてもらう条件になります。近年は原材料費の上昇が続いており、値上げを避けて品質を下げる選択のほうが、長期的には客離れを招くという指摘もあります。なお適正な客単価の水準は業態で異なり、同じ手法でも効き方は変わります。同業態の水準と比べることが、自店の位置を測る出発点になります。また併売率には上限があります。すでに8割の客がドリンクを頼んでいる店で、そこからさらに10ポイント引き上げることは現実的ではありません。現状の併売率は会計データから把握できるため、まず実測し、伸びしろの残っている項目に絞ることが、施策の空振りを防ぎます。

業界・現場での使い方

店舗運営

併売率の改善による売上増の規模を試算します。

メニュー設計

セット構成や価格帯の変更による効果を検討します。

スタッフ教育

声かけによる併売率向上の効果を金額で示します。

よくある間違い・注意点

  • 値上げだけで単価を上げようとする — 客数減のリスクがあります。併売率の向上のほうが抵抗が小さくなります。
  • 声かけを軽視する — 費用がかからず数ポイントの改善が見込めます。最も費用対効果の高い施策です。
  • セットの割引率を大きくしすぎる — 単品合計の8〜9割が目安です。割引が大きすぎると単価上昇の効果が消えます。

関連する規格・法規

  • 日本フードサービス協会
  • 中小企業庁

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

客単価の目安は?

業態によります。ラーメン店で900〜1,500円、居酒屋で3,000〜4,500円が一般的です。

併売率はどのくらい上がりますか?

セット設計と声かけで10ポイント程度の改善は現実的です。教育の徹底が前提になります。

値上げの影響は?

10%値上げで客数が10%減れば売上は同じですが、原価が減るため利益は改善します。