砕石・路盤材の必要トン数計算
路盤の面積・仕上がり厚・単位体積重量・ロス率から、砕石の発注トン数とダンプの台数、必要な層数を算出します。
砕石・路盤材の必要トン数計算ツール
路盤材の数量は面積×仕上がり厚×単位体積重量で求めます。既定値では300m2×0.15m=45.0 m3、2.00t/m3を掛けて90.0 t。ロス率8%を加えると97.2tとなり、0.5t単位に切り上げて97.5 tの発注です。1台4tのダンプで25台、平米あたりは300 kg/m2になります。C-40は1層200mmまで施工できるので150mmは1層で仕上げられ、敷均し厚は締固め率から187.5 mmが目安です。
路盤材の種類と単位体積重量の目安
| 種類 | 単位体積重量 | 1層の上限 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| C-40(クラッシャラン) | 1.90〜2.10 t/m3 | 200 mm | 下層路盤 |
| RC-40(再生) | 1.90〜2.10 t/m3 | 200 mm | 下層路盤 |
| M-30(粒度調整砕石) | 2.00〜2.20 t/m3 | 150 mm | 上層路盤 |
| RM-30(再生粒調) | 2.00〜2.20 t/m3 | 150 mm | 上層路盤 |
厚みごとの平米あたり使用量(2.00 t/m3)
| 仕上がり厚 | 平米あたり | 100m2あたり |
|---|---|---|
| 100 mm | 200 kg | 20.0 t |
| 150 mm | 300 kg | 30.0 t |
| 200 mm | 400 kg | 40.0 t |
| 300 mm | 600 kg | 60.0 t |
※参考計算です。規準・示方書・製品仕様は改定されるため、実施設計では最新の告示と材料メーカーの技術資料で確認してください。
砕石・路盤材の必要トン数計算の詳しい解説
砕石の数量が体積とトン数の二本立てになるのは、設計が厚みで、取引がトンで行われるためです。換算に使う単位体積重量は、締め固めた状態の値であることに注意が必要です。ダンプに積んだばかりのほぐした状態では1.5t/m3前後しかなく、この値で換算すると数量が2割以上不足します。伝票のトン数と現場の出来形が合わないときは、どの状態の重量で話しているかを確かめると原因がつかめます。
判断が分かれるのはロス率です。路盤材は転圧で締まる分だけでなく、路床が軟らかいと下に食い込んで沈む分があります。軟弱地盤では設計厚どおりに敷いても仕上がりが薄くなり、追加の材料が必要になります。乾燥した砂質路床と雨後の粘性土路床では、同じ設計でも消費量が1割以上違うことがあります。既定値の8%は標準的な条件を想定した値で、路床の状態によって見直すべき数字です。
見落とされやすいのは1層あたりの施工厚の上限です。締固め機械の能力には限界があり、厚く敷きすぎると下部まで密度が上がりません。下層路盤で1層200mm、上層路盤の粒度調整砕石で1層150mmが標準の上限とされています。設計厚が300mmなら2層に分ける必要があり、層ごとに転圧と密度管理を行うため工程も工費も変わります。転圧回数と機械の重量も併せて計画します。
種類による違いも整理しておきます。クラッシャランは粒径の幅が広く安価で、下層路盤に使われます。粒度調整砕石は粒度を整えて支持力を高めた材料で、上層路盤に用いられ単価も上がります。再生材は品質が安定してきており多くの自治体で標準採用されていますが、含まれる異物や吸水率の点で新材と挙動が異なることがあります。使用の可否は発注者の仕様書で確認してください。
数量の詰め方としては、まず層構成を決め、層ごとに面積と厚みを拾い、材料ごとに集計してから重量に換算します。層が分かれると材料の種類も変わるため、まとめて計算せず層別に管理すると発注の間違いが減ります。搬入の順序も層構成に従うので、仮置き場所の確保と合わせて計画してください。転圧の完了後に厚さを測って記録しておくと、次層の数量調整にも使えます。
業界・現場での使い方
路盤工の材料発注
層構成ごとに面積と厚みを拾い、材料の種類別にトン数を集計します。
外構・駐車場の造成
小規模な面積でも必要トン数を把握し、ダンプの手配台数を決めます。
見積もりの作成
材料費と運搬費、転圧の歩掛を分けて積み上げます。
現場の出来形管理
搬入伝票のトン数と設計数量を照合し、消費量の妥当性を確認します。
よくある間違い・注意点
- ほぐした状態の重量で換算する — 締固め後の単位体積重量を使わないと、2割以上数量が不足します。
- 1層の上限を超えて敷き均す — 下部まで密度が上がらず、後の沈下やひび割れの原因になります。
- 軟弱路床での食い込みを見込まない — 設計厚どおりに敷いても仕上がりが薄くなり、追加材料が必要になります。
- 層ごとの材料を混同する — 下層と上層で種類も単価も違います。まとめて発注すると使い分けができません。
- 再生材の可否を確認しない — 発注者の仕様書で使用範囲が定められていることがあります。事前の確認が必要です。
関連する規格・公的資料
- 国土交通省 — 建築基準法・土木
- 日本建築学会 — 構造設計規準
- 土木学会 — 示方書・指針
- 日本産業標準調査会 (JISC) — JIS規格
- 建築研究所 — 建築の研究開発
- 土木研究所 — 土木の研究開発
- 日本道路協会 — 道路構造・舗装
- 日本コンクリート工学会 — コンクリート
- 日本建設業連合会 — 施工・積算
- 国土地理院 — 測量・基準点
※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。
よくある質問(FAQ)
300m2を厚さ150mmで施工すると何トン必要ですか?
単位体積重量2.00t/m3で90.0t、ロス8%を加えて97.5 tの発注になります。
平米あたりの使用量の目安は?
2.00t/m3のとき厚さ1mmにつき約2.0kgです。150mmで300kg/m2になります。
C-40とM-30の違いは何ですか?
C-40は粒径の幅が広いクラッシャランで下層路盤用、M-30は粒度を調整した上層路盤用です。
1層で施工できる厚みの上限は?
下層路盤で200mm、上層路盤の粒度調整砕石で150mmが標準です。超える場合は層を分けます。
敷均し厚はどれだけ割り増しますか?
締固めで2割前後縮むため、C-40では仕上がり厚の約1.25倍を目安に撒きます。
再生砕石は新材と同じに扱えますか?
多くの用途で標準採用されていますが、吸水率や異物の点で挙動が異なります。仕様書での確認が必要です。
ロス率はどのくらい見ますか?
標準的な路床で8%前後、軟弱な路床では食い込みを含めて10〜15%を見込むこともあります。
この数量をそのまま発注できますか?
目安です。層構成と路床の状態を現場で確認し、実施数量で確定してください。