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BCP備蓄防災企業南海トラフ首都直下

BCP備蓄食料計算 計算ツール|人数×備蓄日数から非常食・水・アルファ米・トイレ・毛布まで一括算出

人数×備蓄日数から企業BCP必要食料・水を即算出。防災管理者・BCP担当・自治体防災担当・マンション管理組合の実務ツール。内閣府「事業継続ガイドライン」・東京都「帰宅困難者対策条例」・中小企業庁「事業継続力強化計画」に準拠し、南海トラフ地震(30年内発生確率70〜80%)・首都直下地震(30年内発生確率70%)・線状降水帯災害への備蓄計画を1画面で完結。賞味期限管理・ローリングストック運用・補助金活用まで含めた実務判断を支援します。

最終更新:2026-07-29/監修:計算ツールズ編集部

BCP備蓄食料計算ツール

計算式と単位系

食料 = 人数 × 3食/日 × 備蓄日数

飲料水 = 人数 × 3L/日 × 備蓄日数

アルファ米 = 食料 × 0.7(構成比目安)

内閣府「南海トラフ地震における具体的な応急対策活動計画」および「事業継続ガイドライン」で3日分備蓄が推奨基準、可能なら7日分が望ましいとされています。企業BCPでは滞留者(従業員+来客+派遣スタッフ+帰宅困難者)×日数で計画し、社会機能停止72時間を最低ラインとします。100人企業の3日備蓄は900食+900L水+アルファ米630食が概算値です。

1人あたり水3L/日の内訳は飲料2L+調理・衛生1L。厚労省・内閣府共通の国際的な災害備蓄基準で、日本の企業・自治体・マンション管理組合の全てで採用されています。食料は主食(アルファ米・パン缶・非常食パスタ)を中心に、副食(缶詰・レトルト)・お菓子(エネルギー補給)・調味料の4カテゴリーで構成するのが実務標準です。

備蓄目安(1人3日分)

品目数量相場単価
アルファ米・パン缶9食300-500円/食
飲料水(長期保存)9L200-400円/2L
簡易トイレ15回分50-150円/回
毛布(アルミブランケット)1枚200-500円
マスク6-9枚10-30円/枚
救急用品(絆創膏・消毒剤)個人分1000-2000円/セット
ウェットティッシュ1個(50枚)150-300円
使い捨てカイロ3-6個50-100円/個

BCP備蓄食料計算の詳しい解説

BCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)備蓄は災害時の従業員生命維持のための最重要準備です。内閣府ガイドラインで3日分推奨、南海トラフ地震想定地域や東京都心の帰宅困難者受入対策では7日分が推奨されます。100人企業3日分なら900食・900L水が必要で、備蓄倉庫スペース(重量900kg+アルファ米400kg=約1.3t)を考えると相当な保管計画が必要です。

実務では「賞味期限管理・入替コスト」が最大の課題。アルファ米5-7年・レトルト2-3年・水5年など期限が異なり、ローリングストック(消費しながら補充)方式が効率的です。1人あたり年間備蓄コスト2000-3000円、100人企業なら年20-30万円の維持コストが発生。加えて初期投資として1人1-2万円(100人企業なら100-200万円)が必要で、中小企業にとって無視できない費用です。

災害の想定シナリオは南海トラフ地震(30年内発生確率70〜80%)首都直下地震(30年内発生確率70%)が2大リスク。中央防災会議の被害想定では、東京都心で最大数百万人の帰宅困難者、静岡・愛知・和歌山・高知で最大32万人の死傷者が予測されています。企業・自治体の備蓄計画はこの被害想定を前提に、事業継続と社会機能維持の両立を目指します。

加えて近年は線状降水帯・大型台風による長期停電・断水が頻発。2019年千葉県台風15号、2020年熊本豪雨、2024年能登半島地震では、地震のみならず気象災害でも72時間以上の孤立・避難が発生しました。従来「南海トラフ・首都直下だけ」だった備蓄想定を、気象災害・断水・停電を含む複合災害へと拡張することが実務トレンドです。

内閣府ガイドラインと自治体条例

内閣府「事業継続ガイドライン」

企業のBCP策定・運用の基本指針。第1版(2005年)から改訂を重ね、現行は第3版(2013年)。事業影響度分析(BIA)、目標復旧時間(RTO)、事業継続戦略の3ステップを提示。備蓄食料は「従業員生命維持」を最重要と位置付け、3日分以上を標準としています。

東京都「帰宅困難者対策条例」(2013年施行)

東京都心の企業に対して、従業員数の3日分の水・食料・毛布・簡易トイレの備蓄を努力義務化。首都直下地震想定で発生する515万人の帰宅困難者(2012年推計)への対応策として、企業に社会的責任を要請。従業員以外の外部帰宅困難者受入も視野に、標準10%増の備蓄を推奨しています。

中小企業庁「事業継続力強化計画」認定制度

2019年開始の認定制度。中小企業がBCPを策定・実行すると経産大臣が認定し、税制優遇・補助金加点・低利融資を提供。備蓄設備は認定要件の1つとして評価対象。BCP補助金(最大1,000万円クラス)の申請に有利。

自治体別の追加条例

横浜市・川崎市・名古屋市・大阪市・福岡市など主要都市も独自の帰宅困難者対策条例を制定。備蓄計画のガイドラインを自治体ごとに公開。地方の中小企業にも影響が拡大しています。

備蓄食品の分類と特徴

備蓄食品は保存期間・調理性・栄養バランス・嗜好性で選定します。主要カテゴリーを整理します。

アルファ米

米飯を急速乾燥した長期保存食。水またはお湯で戻して食べる。賞味期限5〜7年、味のバリエーション豊富(白飯・炊込・チキンライス等)。1食300-500円。備蓄食品の主力。

パン缶(缶入りパン)

缶入りで賞味期限5年を実現したパン。開封してすぐ食べられる調理不要が最大の利点。ふわふわの食感、味も多彩(プレーン・チョコ・オレンジ等)。1食400-600円。

レトルト食品

カレー・シチュー・パスタソース・スープ等。賞味期限2〜3年と短めだが、日常食としても消費しやすくローリングストックに向く。加熱手段(カセットコンロ等)が必要。

缶詰(魚・肉・果物)

ツナ缶・鯖缶・焼鳥缶・フルーツ缶等。賞味期限3〜5年。副食としてタンパク質・ビタミン補給。日常消費と両立しやすく、ローリングストックの中心。

ビスケット・カロリーメイト・羊羹

調理不要ですぐ食べられる補助食。賞味期限3〜5年。エネルギー補給・血糖値安定・避難所での配布に適する。子供・高齢者にも食べやすい。

飲料水(長期保存水)

賞味期限5年・10年の長期保存水が備蓄の中心。通常ペットボトル(1年)は入替頻度が高くコスト嵩む。500mL・2L・20Lポリタンクの3種を組み合わせるのが実務標準。

特殊食(乳児・高齢者・アレルギー)

粉ミルク・液体ミルク・介護食(嚥下食)・アレルギー対応食は別途備蓄が必要。人口構成比に応じて全体の5-10%を確保。忘れられがちだが必須項目。

調味料・その他

塩・醤油小袋・砂糖・粉末飲料・お茶パック等。長期保存が容易で、避難所生活の食事の満足度を大きく上げる。小袋タイプが個別配布に便利。

ローリングストックと賞味期限管理

ローリングストックは「消費しながら補充する」備蓄手法。従来の「備蓄=倉庫に眠らせる」方式から、日常消費と災害備蓄を統合するアプローチへと転換が進んでいます。

ローリングストックの仕組み

備蓄品を日常的にも消費し、消費した分だけ買い足す。常に一定量の備蓄が維持され、賞味期限切れの廃棄ロスも回避できます。カレー・パスタ・缶詰・水など日常食との親和性が高い品目でスタートし、徐々に対象を拡大するのが導入セオリー。

期限管理システム

100人企業で900食+900L水を管理するには、期限管理表(Excel)またはBCPアプリが必須。品目・購入日・賞味期限・数量・保管場所を記録し、期限3ヶ月前アラートを設定。SIIやiPadアプリで無料の期限管理ツールも普及しています。

入替の実務フロー

賞味期限1ヶ月前に、期限切れ間近品目を全社員に配布(社内消費)または近隣避難所・こども食堂・フードバンクに寄付。同時に新規購入を発注。年1〜2回のまとめ入替が管理効率的です。

年間コスト試算

100人3日備蓄(初期投資150万円)のローリングストック運用は、年間30-50万円の入替コストが目安。廃棄ロスがなければ実質「保険料」相当の管理コストで済み、経営判断としては十分許容可能なレンジです。

保管環境・倉庫計画

倉庫スペース算定

100人3日備蓄では、水900L(容積約1m³・重量900kg)、食料900食(容積約2m³・重量300kg)、簡易トイレ1500回(容積約3m³)、毛布・その他(容積約2m³)で、合計約8m³・重量1.5tが必要。専用備蓄倉庫として最低6畳スペース(容積約10m³)、床耐荷重500kg/m²以上を推奨します。

温度・湿度管理

備蓄食品は常温15-25℃・湿度60%以下が理想。夏場30℃超・冬場5℃未満は保存期間が短縮。空調管理された屋内、または断熱・遮光された専用倉庫が望ましい。直射日光・雨水侵入は絶対避ける。

分散配置の重要性

単一倉庫に全て集めると、災害でその場所が使えなくなった場合に全滅リスク。3〜5箇所への分散配置を推奨。オフィス各フロアに小分けする、支社・拠点に分ける、地震時に人が集まる会議室・食堂近くにも分置する等。

避難時の持ち出し容易性

備蓄品は基本「その場に留まる」前提だが、火災・浸水・建物損傷で移動が必要な場合に備え、持ち出しやすい包装・重量・容器が重要。1袋10kg以下、複数人で分担持ち出し可能な設計。

防災訓練と使い方の周知

備蓄を「揃えるだけ」で終わらせないためには、年1〜2回の防災訓練と使い方の周知が必須です。せっかくの備蓄も、災害時に使えなければ機能しません。

基本訓練プログラム

従業員・住民を対象に、①避難訓練(避難経路の確認)、②備蓄倉庫の場所確認、③備蓄品の使い方実演(アルファ米調理・簡易トイレ組立)、④救急救護訓練(AED・止血・応急手当)を実施。年1回は総合訓練、四半期に一度は分野別の短時間訓練が理想。

アルファ米の作り方訓練

アルファ米は水(15分)またはお湯(15分)で戻す。作業手順書に「1袋あたり水160mL」など具体量を明記。実際に食べる体験を訓練に組み込むと、災害時のストレス下でも作れるようになります。

簡易トイレの組立訓練

凝固剤+吸水シート+袋のセットの組立と処理を実演。使用後の処理(1回分ずつ密封して臭気対策)も含めて訓練。事前体験がないと災害時に「使い方がわからず放置」が発生します。

避難所運営訓練

マンション管理組合・自治体では、避難所の開設・運営(受付・食料配布・トイレ管理・情報発信)の役割分担訓練が重要。事前に役割を決めておかないと災害時に混乱します。

訓練成果の記録と改善

訓練後はアフターアクションレビュー(AAR)を実施し、①想定通りに動けたか、②備蓄品は必要十分か、③使い方でつまずいた点はどこか、を記録。次年度の備蓄計画・訓練内容にフィードバックします。継続改善サイクルが備蓄の質を高めます。

近隣・自治体との連携

単独企業・単独マンションでは対応力に限界。近隣企業・町内会・自治体との相互応援協定を締結し、備蓄品の共有・避難所受入・情報共有の連携体制を整備。訓練にも近隣関係者を招くと実効性が上がります。

従業員教育とBCP文化の醸成

新入社員研修・年次社員研修にBCP教育を組み込み、備蓄・避難計画・連絡体制を全員が理解する状態を作ります。BCPを「担当者だけの仕事」にせず、組織全体の文化として根付かせることが災害時の実効性を大きく左右します。

補助金・支援制度

事業継続力強化計画認定 [中小企業庁]

認定を受けると設備投資減税(税額控除)、政策金融公庫の低利融資、補助金加点。備蓄設備・非常用電源・耐震補強とセットで最大1,000万円クラスの補助が発生。

ものづくり補助金・小規模事業者持続化補助金

中小企業のBCP整備が加点項目。備蓄倉庫の整備、非常用発電機との一体導入で優先採択されるケースあり。

自治体防災補助金

東京都・横浜市・大阪市などが独自の企業BCP補助金を実施。備蓄品購入費の1/2〜2/3補助が典型。年度予算枠で早期申請必須。

マンション管理組合向け助成

東京都・神奈川県の一部自治体で、マンション管理組合の共用備蓄倉庫整備に対する助成金あり。防災訓練の実施が要件。

業界・現場での使い方

企業BCP(オフィス・工場)

従業員向け備蓄計画。事業継続力強化計画認定と一体で整備。100〜1000人規模で年間20-500万円の維持コスト。防災訓練・避難訓練とセット運用。

自治体防災(避難所)

公民館・小中学校・体育館の避難所指定施設への備蓄。人口規模×3日分が基本。地方創生臨時交付金・防災対策交付金で整備。

マンション管理組合

住民向け備蓄倉庫計画。管理組合予算で共用備蓄を整備。マンション住民1人あたり3日分の水・食料が目安。エレベーター停止対策・非常灯備蓄も並行。

学校・保育園・幼稚園

児童・生徒・教職員の3日分備蓄。保護者引取までの待機時間を想定。アレルギー対応食・粉ミルクなど特殊食の比率が高い。

病院・診療所・介護施設

入院患者・入所者・スタッフの72時間備蓄。医療機器維持用の電源、食事療法対応食が特殊要件。BCP補助金の対象になりやすい。

ホテル・宿泊施設

宿泊客受入対策。帰宅困難者となる宿泊客のための備蓄が近年増加。外国人観光客向けの多言語対応・ハラル対応食も。

商業施設・オフィスビル

テナント・買い物客の一時受入対策。オフィスビル管理会社が実施。ビル内備蓄+テナント個別備蓄の二層構成が主流。

データセンター・工場

72時間BCP要件の中核。備蓄食料+非常用電源+ネットワーク維持を三位一体で整備。金融・情報通信・エネルギー業界で標準。

よくある間違い・注意点

  • 賞味期限切れ放置 — 期限管理・入替計画必須。期限管理表(Excel)またはBCPアプリで一元管理し、期限3ヶ月前アラートを設定。放置すると廃棄ロスが年数十万円規模になる。
  • 水以外の必需品忘れ — 簡易トイレ・毛布・マスク・救急用品・使い捨てカイロ等の総合計画が必要。食料・水だけで満足すると避難所生活の衛生・保温が破綻。特に簡易トイレは1人1日5回×3日=15回分が最低ライン。
  • 滞留者数の想定甘い — 来客・派遣・帰宅困難者・臨時スタッフも想定。従業員数の1.2〜1.5倍で計画するのが実務標準。東京都心の帰宅困難者対策では従業員数+10%の外部受入分の推奨。
  • 単一倉庫への集中保管 — 災害で倉庫が使えなくなると全滅リスク。3〜5箇所への分散配置を推奨。オフィス各フロア・支社・食堂近く等に小分けする。
  • 特殊食の想定漏れ — 乳児(粉ミルク・液体ミルク)、高齢者(嚥下食)、アレルギー対応食は忘れられがち。人口構成比の5-10%は特殊食を確保する必要あり。
  • 使い方の周知不足 — 備蓄品を配ったが「アルファ米の作り方がわからない」「簡易トイレの使い方がわからない」で機能しない例が多発。年1回以上の防災訓練でシミュレーションが必須。
  • 保管環境の劣化 — 高温多湿・直射日光・水漏れで賞味期限より早く品質劣化。空調管理された屋内、または断熱・遮光された専用倉庫が理想。
  • ローリングストック未実施 — 「倉庫に眠らせる」方式は廃棄ロス・入替コスト増の原因。日常食との統合で管理効率化を。

関連する規格・法規

  • 内閣府「事業継続ガイドライン」第3版 — 企業BCPの標準指針。備蓄食料3日分以上を推奨。
  • 内閣府「南海トラフ地震における具体的な応急対策活動計画」 — 政府の応急対策の基本計画。備蓄計画の前提となる被害想定。
  • 東京都「帰宅困難者対策条例」(2013年) — 都内企業に従業員数×3日分の備蓄を努力義務化。10%増の外部受入分を推奨。
  • 中小企業庁「事業継続力強化計画」認定制度 — 中小企業BCPの認定制度。備蓄設備が認定要件の1つ。
  • 厚生労働省「災害時保健医療活動指針」 — 災害時の食料・水・医療品供給の指針。1人3L/日の水量根拠。
  • 消防法・災害対策基本法 — 避難所指定・防災体制の根拠法。
  • ISO 22301(事業継続マネジメントシステム) — 国際BCP規格。日本ではJIS Q 22301として整備。
  • 食品衛生法 — 備蓄食品の表示・保存基準。賞味期限表示の根拠。

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。実際の設計・施工・法令適用は最新の告示・規格および所轄官庁の判断に従ってください。

参考文献・公的資料

企業BCP・自治体防災の備蓄計画については、以下の公的機関の一次資料を参照してください。

※本ページの計算結果および費用・補助金の目安は概算です。実際の備蓄計画の策定にあたっては、最新の公的資料および専門家(防災士・BCPコンサルタント・自治体防災担当)にご相談ください。事業継続力強化計画認定申請、備蓄倉庫の建築基準法適合、避難所指定などは、所轄の中小企業庁・特定行政庁・消防署の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

100人3日分の備蓄は?

食料900食、水900L、アルファ米約630食、簡易トイレ1500回分、毛布100枚、マスク900枚が概算。初期投資100-200万円、年間維持コスト20-30万円が目安。備蓄倉庫スペースとして最低6畳(容積10m³以上)を確保。

備蓄日数の目安は?

企業は3日以上推奨、可能なら7日。南海トラフ地震想定地域・東京都心の帰宅困難者受入対策では7日推奨。災害拠点(病院・データセンター・金融)は72時間を絶対ライン、7日以上を目標。

アルファ米の賞味期限は?

5-7年(製品による)。パン缶5年、レトルト2-3年、缶詰3-5年、長期保存水5-10年、通常ペットボトル1年。品目ごとに期限が異なるためローリングストックが理想。

備蓄コストの相場は?

1人年2-3千円+初期投資1-2万円/人。100人企業で初期100-200万円、年20-30万円の維持コスト。ローリングストックで廃棄ロスを最小化すれば実質「保険料」相当。

ローリングストックとは?

「消費しながら補充する」備蓄手法。備蓄品を日常的にも消費し、消費した分だけ買い足す。常に一定量の備蓄が維持され、賞味期限切れの廃棄ロスも回避できる。カレー・パスタ・缶詰など日常食との親和性が高い品目でスタートするのが導入セオリー。

簡易トイレはどのくらい必要?

1人1日5回×日数分が最低ライン。100人3日なら1500回分。断水時のトイレ問題は避難所生活の衛生・尊厳に直結するため軽視できない。凝固剤+吸水シート+袋のセットタイプが実用的。

特殊食(乳児・高齢者・アレルギー)の準備は?

人口構成比の5-10%は特殊食を確保。粉ミルク・液体ミルク・介護食(嚥下食)・アレルギー対応食が必要。忘れられがちだが必須項目。事前アンケートで従業員・住民の特殊食ニーズを把握しておく。

備蓄倉庫のスペースはどのくらい必要?

100人3日備蓄で最低6畳(容積約10m³)、床耐荷重500kg/m²以上。水900L=900kg、食料300kg、簡易トイレ・毛布類含めて合計1.5t規模。単一倉庫でなく3-5箇所に分散配置が推奨。

補助金は利用できる?

中小企業庁「事業継続力強化計画」認定で税制優遇・低利融資・補助金加点。ものづくり補助金・小規模事業者持続化補助金も加点対象。自治体独自の防災補助金(東京都・横浜市等)も併用可。年度予算枠で早期申請必須。

賞味期限が近づいた備蓄品はどうする?

期限1ヶ月前に、期限切れ間近品目を全社員に配布(社内消費)または近隣避難所・こども食堂・フードバンクに寄付。同時に新規購入を発注。SDGs観点でも寄付・消費が推奨される。

備蓄食料の温度管理は?

常温15-25℃・湿度60%以下が理想。夏場30℃超・冬場5℃未満は保存期間が短縮。空調管理された屋内、または断熱・遮光された専用倉庫が望ましい。直射日光・雨水侵入は絶対避ける。

備蓄した水は開封後どれくらい持つ?

開封後は常温24時間以内、冷蔵庫で3-5日以内に消費が推奨。長期保存水も開封後は通常水と同じ扱い。備蓄用は封を切らずに保管し、避難時に必要分だけ順次開封する運用が基本。

マンション管理組合の備蓄はどう決める?

住民1人あたり3日分の水・食料を管理組合で確保するのが基本。マンション住民の総人数×3日分を管理組合予算で整備。防災訓練と併せて年1〜2回の使い方説明会も実施すると効果的。