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健康歯科医療費控除分割払い

矯正歯科費用 計算ツール|表側/裏側/マウスピース・小児I期II期の総額と医療費控除・分割払い試算

矯正歯科治療は、装置(表側ワイヤー・裏側リンガル・マウスピース/インビザライン・部分矯正・小児I期II期)によって30万〜170万円まで大きな幅があります。本ツールでは、精密検査料・装置料・毎月の調整料(1回3,000〜8,000円×24〜36か月)・保定装置(リテーナー)代・抜歯費用・カウンセリング費まで治療完了までの総額を算出し、医療費控除の還付額(所得税+住民税)、デンタルローン(金利4〜6%)の月額まで一括で試算します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

矯正歯科費用 計算機

総額の計算式と内訳

基本式

総額 = 精密検査料 + 装置料 + 調整料×回数 + 保定装置代 + 抜歯・その他

矯正治療の費用は、以下の要素の合計で決まります。多くの医院ではトータルフィー方式(装置料に調整料含む一括)処置別方式(装置料+毎回の調整料)があります。本ツールは処置別方式(内訳が見える)を基準に、装置料/調整料を分けて算出します。

項目相場備考
初回カウンセリング0〜5,000円無料の医院多い
精密検査(セファロ・CT・型取り)30,000〜60,000円3D撮影・治療計画立案
診断料(治療説明)0〜30,000円検査料に含まれる場合あり
装置料(矯正装置代)300,000〜1,500,000円装置種別で大幅に差
調整料(毎月〜数ヶ月ごと)3,000〜8,000円/回24〜36回程度
保定装置(リテーナー)30,000〜60,000円治療後2年以上使用
抜歯料(1本)5,000〜10,000円小臼歯4本抜歯が多い
親知らず抜歯5,000〜30,000円/本横向き埋伏で高額に

装置別 相場一覧(税込 装置代のみの目安)

装置相場治療期間特徴
表側 メタルブラケット60〜100万円1.5〜3年最も歴史・実績あり。目立つが安価
表側 クリア/セラミック70〜110万円1.5〜3年白いブラケットで目立ちにくい
裏側(舌側/リンガル)110〜170万円2〜3年外から見えない・技術要件高
ハーフリンガル90〜130万円2〜3年上裏側+下表側の折衷
インビザライン(フル)80〜120万円1〜3年透明マウスピース・取り外し可
インビザラインGo40〜60万円3〜10か月前歯5番までの軽度症例
その他マウスピース(キレイライン等)10〜50万円3〜12か月前歯部限定・軽度症例向け
部分矯正(前歯のみ・表側)30〜60万円3〜12か月すきっ歯・軽度叢生向け
小児I期治療(混合歯列期)20〜50万円1〜3年成長期の顎誘導
小児II期治療(永久歯列期)30〜80万円1.5〜3年I期からの継続または単独

装置代に加えて、精密検査(3〜6万円)・調整料(1回3〜8千円×24〜36回=約10〜25万円)・保定装置(3〜6万円)がかかるため、総額はさらに+20〜35万円を見込む必要があります。

小児矯正 I期・II期の費用

小児矯正は、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期(6〜10歳)のI期治療と、永久歯が生え揃った永久歯列期(11〜15歳前後)のII期治療に分けられます。

I期治療(混合歯列期)

顎の成長を利用して土台を整える段階で、床矯正装置・拡大装置・機能的矯正装置(ムーシールド、プレオルソ等)を用います。装置料は20〜50万円で、期間は1〜3年。この段階で終わる軽度症例もありますが、多くはII期治療につながります。

II期治療(永久歯列期)

永久歯列で本格的にワイヤーやマウスピースで歯を並べる段階。I期からの継続の場合、多くの医院でII期治療費が減額(通常の成人矯正から10〜30万円割引)されます。単独でII期から始める場合は成人矯正と同等の費用感になります。

子どもの矯正の医療費控除

小児矯正は「歯並びを整えることで発音・咀嚼・成長発育に問題を起こすことを防ぐ治療」として、医療費控除の対象になります(所得税基本通達73-2)。成人でも同様の「機能改善目的」として認められる範囲が広いですが、明らかな美容目的のみの場合は対象外です。

健康保険が使えるケース

矯正歯科治療は原則自費診療(全額自己負担)ですが、以下の3ケースに該当する場合は健康保険が適用されます。

1. 顎変形症(顎口腔機能診断施設に限る)

骨格性の重度の不正咬合(下顎前突・上顎前突・開咬・非対称等)で、外科的矯正手術(顎の骨切り術)を伴う場合。厚労省指定の「顎口腔機能診断施設」でのみ保険適用。総額の窓口3割負担は約40〜60万円と、自費の1/3程度に抑えられます。

2. 先天性疾患(告示に定める疾患群)

唇顎口蓋裂・ゴールデンハー症候群・ダウン症候群など、告示で指定された60種類前後の先天性疾患に伴う不正咬合。「自立支援医療(育成医療/更生医療)」の対象にもなる場合があります。

3. 前歯3歯以上の永久歯萌出不全

永久歯が3歯以上生えてこない(埋伏歯・欠損)場合の開窓・牽引を伴う矯正治療。

保険適用施設の探し方

厚生労働省地方厚生局のウェブサイトで「顎口腔機能診断料の届出施設」「自立支援(育成・更生)医療機関」を検索できます。全国の矯正歯科医のうち、保険適用施設は約15%程度と限られます。

医療費控除の還付試算

基本式

還付額 = (医療費 - 保険金等 - 10万円or所得×5%) × (所得税率 + 住民税率10%)

矯正治療費が高額なため、多くのケースで「医療費控除の対象額 = 治療総額 - 10万円」が控除対象になります。所得税10%の方で総額100万円の矯正なら、還付は(100 - 10)×(0.10 + 0.10) = 18万円相当になります。

治療総額所得税10%の還付所得税20%の還付所得税33%の還付
50万円80,000円120,000円172,000円
80万円140,000円210,000円301,000円
100万円180,000円270,000円387,000円
130万円240,000円360,000円516,000円
170万円320,000円480,000円688,000円

申告のコツ

治療が2年以上にまたがる場合、「支払った年ごと」に医療費控除を申告する必要があります(発生主義ではなく現金主義)。ローン払いの場合、月々の支払を年ごとに集計します。「デンタルローン契約日ではなく、実際の支払時期」で申告する点に注意。デンタルローン利用時、信販会社が矯正歯科に一括立替した金額は、契約日の年に全額計上できます(所得税基本通達73-1)。

分割・デンタルローン

院内分割(無金利)

治療期間中に月々2〜3万円ずつ支払う分割方式。医院によって上限回数(12〜36回)や条件が異なります。金利ゼロが最大のメリットで、可能なら院内分割を優先すべきです。

デンタルローン(信販会社)

オリコ・ジャックス・アプラス等の信販会社が提供。金利は年3.5〜9.5%と幅広く、実質年率5%前後が多い。医院への一括支払い、患者は信販に月々分割で支払う形。最大84回(7年)まで組めます。

ローン月額の目安(元利均等・金利4.5%)

借入額36回60回84回
50万円14,867円9,321円6,946円
80万円23,787円14,913円11,113円
100万円29,733円18,641円13,891円
130万円38,653円24,233円18,058円

クレジットカード分割

実質年率12〜15%が多く、デンタルローンより高金利。ポイント還元とのバランスで判断します。リボ払い設定は避け、必ず「分割払い」を指定してください。

シナリオ別ユースケース

28歳 女性 前歯のガタガタが気になり相談

軽度〜中等度の叢生。インビザライン(フル)80万+検査4万+調整3万+保定4万=約91万円。所得400万で還付約18万、実質73万円。院内分割36回で月2.5万円。

35歳 男性 営業職 見た目気にせず費用重視

表側メタルブラケット70万+検査4万+調整料5千円×24回=12万+保定3万=約89万円。所得税20%で還付約24万、実質65万円。デンタルローン60回で月1.7万。

42歳 女性 CA(客室乗務員) 裏側希望

フル裏側矯正150万+検査6万+調整料8千円×30回=24万+保定5万=約185万円。所得税33%で還付約68万、実質117万円。院内分割36回で月5万+ローン24回で月4万など併用。

顎変形症(下顎前突)保険適用

顎口腔機能診断施設で診断後、手術(顎の骨切り)+術前術後矯正。総額窓口3割で50〜80万円。高額療養費で入院時の自己負担限度額(標準所得区分ウで約8万/月)まで払い戻し。

10歳 女児 I期治療(上顎前突)

プレオルソ・拡大床など30万円。1〜2年でI期完了。永久歯列でII期に移行する場合は継続割引で+30〜50万円。医療費控除対象。

50代 男性 部分矯正(前歯5本)

加齢による叢生・出っ歯改善。部分矯正40万+保定2万=約42万円。所得税20%で還付6.4万、実質35万円。期間6〜9か月。

よくある間違い・注意点

  • 装置料だけで総額を判断する — 装置料60万でも、調整料(1回5千×30回=15万)、精密検査(4万)、保定装置(4万)、抜歯(3万)を合わせると+25万円以上になります。総額を「装置代+その他」で見積もりを取ることが必須です。
  • 激安マウスピース広告に飛びつく — 「10万円で矯正」の広告は前歯3〜5本の軽度症例のみが対象で、叢生の重症度・咬合が合わない場合はそもそも適応外。安易に契約すると、追加料金や再治療で結局高額になるケースが多いです。
  • 子どもの矯正で「まだ様子見」と言われて放置 — 上顎前突・下顎前突・交叉咬合など骨格性の問題は成長期を逃すと治療が困難になります。7〜9歳頃に一度矯正歯科で相談することを推奨。
  • 医療費控除の申告忘れ — 5年前まで遡って更正の請求ができるので、過去の申告忘れも救済可能。デンタルローン利用時は契約日の年に全額計上でき、控除効果が最大化します。
  • リテーナー(保定装置)を装着しない — 治療後2年以上は必ず装着が必要です。装着を怠ると後戻り(再度の歯列不正)が起きて、再治療が必要になります。リテーナー破損時の再作成料は1〜5万円。
  • 矯正装置装着中の虫歯・歯周病放置 — ワイヤー矯正は歯磨きが難しく、虫歯・歯周病リスクが上がります。3か月に1回の歯科クリーニング(1回3〜5千円)を並行して受けるのが必須です。
  • 転院時の追加費用を確認せず引越し — 転勤・引越しで転院する場合、新しい医院で「転院時の再スタート料金」として15〜30万円かかるケースがあります。事前に転院可否・費用を確認しましょう。

関連する規格・法令

  • 健康保険法 ― 顎変形症・先天性疾患・前歯3歯以上の萌出不全に伴う矯正は保険適用(告示)。それ以外は自由診療で全額自己負担。
  • 厚生労働省告示 顎口腔機能診断料の施設基準 ― 保険適用の外科的矯正を実施できる医療機関の基準。届出施設のみで実施可能。
  • 所得税法 第73条・基本通達73-2 ― 医療費控除。歯列矯正は「機能改善目的(咀嚼・発音・成長)」で対象、明らかな美容目的のみは対象外。
  • 基本通達73-1(医療費控除の実質支払時期) ― デンタルローン利用時は信販会社が立替払いした年に全額計上可能。
  • 自立支援医療(育成医療・更生医療) ― 児童福祉法・障害者総合支援法。先天性疾患による矯正の自己負担軽減制度。
  • 薬機法 ― 矯正装置(ブラケット・ワイヤー・アライナー等)は医療機器該当。薬機法の承認範囲内の製品を使用する必要。
  • 景品表示法・医療広告ガイドライン ― 「絶対に治る」「痛みゼロ」等の表示は違反。ビフォーアフター写真も虚偽・誇大表示に該当する場合は違反。

参考文献・公的資料

※本ページの費用試算は矯正歯科医院の一般的な相場に基づく目安です。実際の費用は医院ごとの料金体系(トータルフィー方式/処置別方式)・症例の重症度・追加処置(親知らず抜歯・虫歯治療・歯周病治療等)で変動します。医療費控除・自立支援医療の適用可否は税務署・行政窓口にご確認ください。矯正治療の方針・装置選択は必ず矯正歯科医(認定医・専門医の受診推奨)と相談の上で決定してください。

よくある質問(FAQ)

矯正治療は医療費控除の対象?

成人の矯正でも「機能改善目的」なら対象です。国税庁タックスアンサーNo.1128で「歯列矯正は、その必要が認められる場合は控除対象、単に容ぼうを美化するためのものは対象外」と明記。歯列不正による咀嚼・発音・成長発育の問題があれば、成人・小児いずれも対象になります。

治療期間はどれくらい?

症例と装置で異なり、部分矯正で3〜12か月、全体矯正で1.5〜3年、保定期間を含めると3〜5年が目安。マウスピース型は交換ペースが早いですが、装着時間が短いと期間が延びます(1日20〜22時間必須)。

子どもの矯正はいつ始める?

骨格性の問題(上顎前突・下顎前突・交叉咬合)がある場合、7〜9歳のI期治療で顎の成長誘導が最も効果的。単純な歯並びの乱れなら永久歯列がそろう10〜12歳からのII期治療でも間に合います。まずは6〜7歳で一度矯正歯科相談を推奨。

インビザライン(マウスピース)は本当に効く?

軽度〜中等度の叢生・すきっ歯・軽い出っ歯には有効です。重度の叢生・骨格性の問題・抜歯を伴う大きな移動ではワイヤー矯正のほうが確実。装着時間(1日20〜22時間)を守れないと計画通りに動かないため、自己管理が苦手な方には不向きです。

抜歯は必要?

叢生(でこぼこ)が強い場合や、口元を大きく引っ込めたい場合は小臼歯4本抜歯が伝統的です。近年はIPR(歯を薄く削る)・拡大装置・アンカースクリューで非抜歯で対応するケースも増えています。抜歯要否は精密検査後に矯正医が判断します。

裏側矯正のデメリットは?

費用が最も高い(110〜170万円)、初期の発音がしにくい(2〜4週間で慣れる)、舌に装置が当たり口内炎ができやすい、医師の技術要件が高く対応可能な医院が限られる、といった点が挙げられます。目立たないメリットとのトレードオフです。

痛みはどれくらい?

装置を装着した直後3〜7日と、月1回の調整後1〜3日は歯が動く鈍い痛みがあります。ロキソニン等の市販鎮痛薬で対応可能な程度が大半です。マウスピース矯正は新しいアライナーに交換した直後1〜2日が痛みのピークで、ワイヤーより痛みは軽いとされます。

治療後の後戻りは?

治療完了後2年以上の保定装置(リテーナー)装着が必須です。装着を怠ると歯が元の位置に戻る(後戻り)ことがあります。就寝時のみ装着でも一定の効果があります。生涯にわたる「就寝時リテーナー」を推奨する矯正医もいます。

矯正歯科の見分け方は?

日本矯正歯科学会の「認定医」「専門医」「指導医」資格を持つ歯科医師のいる医院が安心です。一般歯科でも矯正治療は可能ですが、症例数・専門性は矯正専門医のほうが高い傾向。学会サイトから検索できます。

保険適用のケースは?

(1) 顎変形症で外科手術を伴う矯正、(2) 唇顎口蓋裂等の告示60種類の先天性疾患、(3) 前歯3歯以上の永久歯萌出不全 ― の3ケースで健康保険適用。厚生労働省届出の「顎口腔機能診断施設」でのみ実施可能で、全矯正歯科医院の約15%程度です。

矯正中の虫歯は保険適用?

矯正治療自体は自費でも、虫歯治療・歯周病治療は健康保険適用です。矯正中は歯磨きが難しく虫歯リスクが上がるため、3か月に1回の歯科クリーニングを併用しましょう(保険適用で1回3〜5千円)。

デンタルローンの審査は厳しい?

一般的なクレジットカード審査より緩めで、年収200万以上・勤続1年以上で通ることが多いです。金利は3.5〜9.5%と幅広く、複数社比較を推奨。院内分割(無金利)が使えるならそちらを優先しましょう。