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インプラント費用

インプラントは1本35万円前後、材料や術式によっては60万円前後が目安です。本数と種別から総額を出し、ブリッジや入れ歯との比較、医療費控除で戻る金額まで確かめられます。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

インプラント費用ツール

計算式と前提

合計 = 本数 × 1本あたりの費用(標準350,000円/プレミアム600,000円)

既定の1本・標準なら350,000円です。ここでいう1本の費用は、骨に埋める人工歯根(インプラント体)、その上に立てる土台(アバットメント)、実際に噛むかぶせ物(上部構造)の三つを合わせた総額で、診断のためのCT撮影と手術の費用を含む前提としています。骨の量が足りず骨造成が必要な場合の1部位5万〜30万円、抜歯や仮歯の費用、埋入後の定期検診にかかる費用はこの式には含まれていません。見積もりを比べるときは、どこまでが含まれた金額かを必ず確認してください。

費用の早見表

本数と種別による総額

本数標準(1本35万円)プレミアム(1本60万円)
1本(既定値)350,000円600,000円250,000円
2本700,000円1,200,000円500,000円
3本1,050,000円1,800,000円750,000円
4本1,400,000円2,400,000円1,000,000円
6本2,100,000円3,600,000円1,500,000円

1本の欠損を補う方法の比較

方法費用の目安隣の歯への影響もつ期間の目安
インプラント自費で35万〜60万円削らない10〜15年以上(定期検診が前提)
ブリッジ保険3割で1万〜2万円/自費なら8万〜15万円両隣を大きく削る5〜8年
部分入れ歯保険3割で5千円〜1.5万円金具をかける歯に負担3〜5年
そのままにする0円隣の歯が倒れ、噛み合う歯が伸びる噛み合わせが崩れていきます

インプラント費用の詳しい解説

1本35万〜60万円という価格は、三つの部品と処置の費用が積み上がった結果です。骨に埋める人工歯根が10万〜20万円、その上に立てる土台が3万〜7万円、噛む部分のかぶせ物が10万〜20万円、これに診断のCT撮影と手術の費用として5万〜15万円が加わります。高い価格帯になるのは、骨と結合する実績が長い規格の人工歯根を使い、手術用のガイドを作って埋入位置の精度を上げ、かぶせ物に強度と見た目を両立する材料を選んだ場合です。安い設定では、かぶせ物の材料が変わっているか、CT撮影が別会計のことがあります。

実務で判断が分かれるのは、保険が使えるブリッジや入れ歯と比べたときの位置づけです。1本の欠損なら、保険のブリッジや部分入れ歯は3割負担で数千円〜2万円で済み、金額だけなら桁が違います。それでもインプラントが選ばれるのは、ブリッジが両隣の健康な歯を大きく削る必要があるためです。削った歯は将来的に神経を取ったり抜歯に至ったりする確率が上がるので、1本を補うために2本の寿命を縮める構図になります。一方でインプラントは外科手術であり、下顎では神経、上顎では上顎洞との位置関係を避けて埋める必要があります。喫煙者や血糖のコントロールが不良な糖尿病では骨との結合が得られにくく、適応外と判断されることもあります。

見落とされやすいのは、埋めた後にかかり続ける費用です。3〜6か月ごとの定期検診とクリーニングで年1万〜3万円、歯ぎしりがある方はナイトガードの費用も加わります。手入れが行き届かないとインプラント周囲炎を起こし、進行すれば撤去と再埋入で再び費用が発生します。かぶせ物も消耗品で、10年前後で作り直しになれば数万〜十数万円かかります。骨の量が足りない場合の骨造成は1部位5万〜30万円、抜歯や仮歯の扱いによっても総額は動きます。

支払った年の医療費控除も実質の負担に効きます。1年間に支払った医療費のうち10万円(総所得金額等が200万円未満の方はその5%)を超えた部分が対象です。1本35万円を支払い、ほかに医療費がなく所得税率が20%の方なら、控除額は25万円、軽くなる税額は所得税で約5万円、住民税で約2.5万円の合計7万円台になります。所得税率5%の方なら合計3万円台です。デンタルローンを使った場合は信販会社が立て替えた年が対象年となり、金利や手数料の部分は控除の対象外です。なお前歯は見た目が求められるためかぶせ物の材料費が上がり、奥歯は噛む力が強いぶん太い径や本数の追加が必要になることがあります。適応と必要な本数はCTを含む診査で決まりますので、費用の相談も含めて歯科医師にご確認ください。

よくある間違い・注意点

  • 表示価格がそのまま総額だと思い込む — CT撮影・手術・かぶせ物が別会計の見積もりがあります。三つの部品と処置をすべて含んだ総額どうしで比べます。
  • 骨造成の可能性を見込まずに予算を組む — 骨の量が足りないと1部位あたり5万〜30万円が上乗せされます。必要かどうかはCTを撮るまで確定しません。
  • 埋めたら終わりだと考える — 3〜6か月ごとの検診で年1万〜3万円かかります。手入れを欠くとインプラント周囲炎を起こし、撤去に至ることもあります。
  • 医療費控除で全額戻ると考える — 戻るのは税率に応じた分です。35万円で所得税率20%なら、所得税と住民税を合わせて7万円台の軽減にとどまります。
  • 費用の安さだけで方法を決める — ブリッジは両隣の健康な歯を削ります。1本を補うために2本の寿命を縮める点まで含めて比較します。

参考資料

※金額は一般的な目安で、実際の費用は医療機関ごとに異なります。適応の判断や治療方針は歯科医師に、税務の取り扱いは税理士や所轄の税務署にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

保険は使えますか?

原則として自費診療です。ただし、腫瘍や外傷で顎の骨を広い範囲で失った場合や、生まれつき多数の歯が欠けている場合など、限られた条件で施設基準を満たす医療機関では保険が適用されることがあります。該当するかは受診先でご確認ください。

どのくらいもちますか?

定期検診を続けた場合で10〜15年以上が目安です。人工歯根そのものは長くもちますが、かぶせ物は消耗品で10年前後の作り直しが必要になることがあります。喫煙や歯周病の管理不足は寿命を大きく縮めます。

医療費控除の対象になりますか?

対象になります。1年間に支払った医療費のうち10万円(総所得金額等が200万円未満の方はその5%)を超えた部分が控除され、通院の交通費も含められます。35万円で所得税率20%なら、所得税と住民税で合わせて7万円台の軽減が目安です。

標準とプレミアムでは何が違いますか?

主に、人工歯根の規格、埋入位置の精度を上げる手術用ガイドの有無、かぶせ物の材料の3点です。1本あたり25万円の差はここから生まれます。見た目が重視される前歯や、条件が難しい部位ほどこの差が意味を持ちます。

骨が足りないと言われました。費用はどうなりますか?

骨造成という処置が必要になり、1部位あたり5万〜30万円が本ツールの金額に上乗せされます。手法や範囲で幅が大きく、治療期間も数か月延びます。必要かどうかはCT撮影の結果で決まります。

手術後にかかり続ける費用はありますか?

あります。3〜6か月ごとの定期検診とクリーニングで年1万〜3万円、歯ぎしりがある方はナイトガードの費用も加わります。放置してインプラント周囲炎になると、撤去と再埋入で再び大きな費用が発生します。

ブリッジや入れ歯と比べてどう選べばよいですか?

費用だけなら保険のブリッジや入れ歯が圧倒的に安く済みます。判断の分かれ目は両隣の歯を削るかどうかと、外科手術に耐えられる全身状態かどうかです。喫煙や糖尿病の状況も含めて、歯科医師と相談して決めてください。