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健康医療往診保険点数

医師 往診費用 計算ツール|日中・夜間・深夜・休日・緊急の料金と保険3割負担早見

急な発熱・体調不良・呼吸苦・急変で自宅に医師を呼ぶ往診の費用を、時間帯区分(日中・夜間・深夜・休日)、緊急性、保険負担割合(1〜3割)から即算出。往診料720点、夜間加算650点、深夜加算1,300点、緊急往診加算325点、患家診療時間加算100点/30分など2026年度診療報酬点数を反映。定期的な訪問診療との違い、救急相談センター#7119の使い分け、コロナ禍で拡大した往診サービスまで、厚生労働省・日本救急医学会の公的資料に基づいて解説します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

医師往診費用 計算機

計算式と診療報酬点数

基本式

窓口自己負担 = (往診料 + 加算 + 初再診料 + 患家診療時間加算) × 10円 × 負担割合

往診は診療報酬点数1点=10円で医療費総額が決まり、患者は年齢・所得に応じた1〜3割を窓口で支払います。時間帯・緊急性で加算が異なります。

2026年度診療報酬点数(往診の主要項目)

項目点数3割自己負担
往診料(基本)720点2,160円
緊急往診加算(在支診以外)325点975円
緊急往診加算(在支診・機能強化型)850点2,550円
夜間・休日往診加算650点1,950円
深夜往診加算1,300点3,900円
患家診療時間加算(30分超1時間まで)100点300円
患家診療時間加算(1時間超30分ごと)+100点+300円
初診料288点864円
再診料73点219円

時間帯区分の目安

時間帯目安時刻典型的な点数総計(初診+往診)
日中8:00〜18:001,008点(3,024円)
夜間18:00〜22:001,658点(4,974円)
深夜22:00〜6:002,308点(6,924円)
休日日祝・年末年始1,658点(4,974円)
緊急・日中発症後速やか1,333点(3,999円)

往診と訪問診療の違い

「往診」と「訪問診療」は混同されがちですが、診療報酬上は明確に区別されます。

項目往診訪問診療
目的急変時の臨時対応計画的・定期的な診療
要求主体患者・家族からの依頼医師の判断による計画
頻度不定期・随時月1〜4回等の定期
点数(基本)720点/回888点/回(同一建物以外)
時間帯加算夜間・深夜・緊急加算基本的になし
包括月額在宅時医学総合管理料あり
対象通院可能でも急変時は可通院困難な患者に限定

訪問診療の詳細は在宅医療月額計算ツールを、往診と組み合わせた在宅療養は高額療養費計算もあわせてご参照ください。

往診の主な加算

緊急往診加算(325〜850点)

「発症後速やか」に対応する必要のある往診に加算されます。標準の医療機関で325点、在宅療養支援診療所(在支診)なら650点、機能強化型在支診なら850点。往診依頼から即時対応した記録が必要です。

夜間・休日往診加算(650点)

18時〜22時の夜間、または日曜・祝日・年末年始の往診に加算。深夜(22時〜6時)は別途1,300点の深夜加算。時間帯は医療機関の標榜時間ではなく、実際の往診時刻で判定されます。

患家診療時間加算(100点/30分)

患家での診療時間が30分を超えた場合、30分ごとに100点加算。処置・点滴・症状観察等で時間を要した場合に算定。カルテに開始・終了時刻の記録が必須。

在宅ターミナルケア加算

末期の患者を看取った場合の加算。死亡前14日以内に2回以上の往診があった場合、6,000〜8,500点(在支診の種別による)が算定されます。

看取り加算・死亡診断加算

在宅で看取り、死亡診断書を作成した場合の加算。看取り加算3,000点+死亡診断加算200点。ご家族の意向を尊重した在宅看取りを支援する制度設計です。

特別地域加算・へき地加算

離島・へき地等の特別地域では加算(75〜300%)があり、費用総額が上がりますが患者負担も加算対象。医療保険で軽減されます。

往診と救急外来の使い分け

状況推奨する対応
意識障害・激しい胸痛・呼吸困難・大量出血・けいれん迷わず救急車(119)
高熱でも意識清明・会話可能#7119で相談後、往診または救急外来
通院可能な軽症急性期近隣クリニック・夜間休日診療所
寝たきりの高齢者の急変かかりつけ医の往診
末期がん・在宅看取り在宅療養支援診療所の往診
子どもの急な発熱・嘔吐小児救急電話相談#8000で相談
コロナ・インフルエンザの発熱発熱外来または往診サービス

命に関わる症状は迷わず救急車を要請してください。往診は「通院は困難だが直ちに命に関わる症状ではない」状況で適応されます。

利用シーン別の使い方

寝たきり高齢者の急な発熱

肺炎・尿路感染症等の疑いで通院困難な場合、かかりつけ医の往診で診察・採血・点滴・抗生剤処方まで受けられます。日中の往診で3割負担3,000〜4,000円、夜間なら5,000〜6,000円が目安です。

末期がん患者の症状悪化

疼痛・呼吸苦・意識レベル低下等で在宅療養支援診療所の医師が往診。緊急往診加算(在支診850点)が付き、家族の看取りをサポートします。24時間対応体制の医療機関を選ぶことが重要。

コロナ・インフルの発熱で外出困難

発熱外来の予約が取れない場合等に、往診サービスが対応するケースが増えました。オンライン診療併用型のサービスもあり、抗原検査キット・処方薬を自宅に届ける形態も一般化しています。

小児の急な発熱・嘔吐

#8000(小児救急電話相談)で保健師・看護師に相談後、往診・救急外来・様子見の判断。都市部では小児対応の往診サービスも複数存在。医療費は乳幼児医療費助成で自己負担が大幅軽減されます。

神経難病・障害者の緊急対応

ALS・パーキンソン・脳性麻痺等で通院困難な患者の急変時。指定難病医療費助成の対象なら月額自己負担上限(2,500〜30,000円)まで軽減。訪問看護と連携した往診が理想です。

老々介護世帯の緊急時

高齢配偶者の急変で介護者が付き添えない場合。往診で自宅対応が可能なら、無理な通院搬送を避けられます。地域包括支援センターと連携するかかりつけ医の確保が重要です。

近年の往診サービスの動向

2020年以降のコロナ禍で、スマホアプリから往診依頼できる民間往診サービスが急速に拡大しました。都市部を中心に「ファストドクター」「みてね家族相談医」「みんなのかかりつけ医」などが対応エリアを広げています。

特徴従来型往診(かかりつけ医)民間往診サービス
対応時間診療所の裁量による24時間365日対応が中心
依頼方法電話アプリ・Webサイト
費用保険適用+実費(交通費等)保険適用+サービス費(初診料等)
対応疾患継続診療前提単発の急性症状が中心
薬の処方診療所の処方箋 or 院内処方処方箋または配送薬局と連携
継続診療可能原則単発、翌日以降はかかりつけへ

民間往診サービスは厚労省が定める保険診療のルールに則って運営されており、自己負担は通常の保険診療と同様1〜3割です。ただし特別対応料(呼出料等)を自費で別途請求するサービスもあるため、事前に料金体系の確認をしてください。

救急相談センター#7119の活用

「救急車を呼ぶべきか迷う」時は、救急安心センター #7119に電話すると、看護師・救急救命士が症状の緊急度を判定してくれます。全国22都府県(2024年時点)で対応。判定は下記の通り。

判定推奨対応
赤(緊急)救急車要請/救急外来
黄(準緊急)1時間以内に医療機関受診
緑(低緊急)翌日以降に受診で可
白(非緊急)健康相談・様子見

小児は#8000(小児救急電話相談)で全国対応。土日祝・夜間も対応する自治体が多く、通話料のみで相談できます。往診を呼ぶ前にまず#7119/#8000で相談すると、適切な対応方針が判断できます。

よくある間違い・注意点

  • 命に関わる症状で往診依頼 — 意識障害・胸痛・呼吸困難・大量出血・けいれんは、往診を待つより救急車(119)が原則です。往診到着は最短でも30分〜数時間かかります。命の危険がある症状で待機時間を作らないでください。
  • 訪問診療と往診を混同 — 訪問診療は計画的定期訪問、往診は急変時の臨時訪問です。同じ月に訪問診療の在宅時医学総合管理料算定と往診料算定は併算定できるため、費用がやや変則的になります。
  • 民間往診サービスの自費請求を保険と誤解 — 一部の民間往診サービスは特別対応料・呼出料等の自費項目があります。「保険適用でも自費+保険」で総額が高くなる場合があるため、事前に確認してください。
  • 時間帯加算の適用時刻を勘違い — 夜間加算は往診到着時刻ではなく診療開始時刻で判定される場合があります。医療機関により運用が異なるため、明細書で確認しましょう。
  • 「往診=無料」だと思い込む — 往診は保険診療であり、日中でも3割負担で3,000円前後、深夜なら6,000〜10,000円が目安。無料の医療サービスではありません。
  • 交通費の別途請求を知らない — 保険適用往診でも、遠距離(片道16km超等)の場合はタクシー実費等が別途請求されるケースがあります。事前確認を推奨。
  • #7119を活用しない — 「救急車が過剰かも」と迷った時に#7119で相談すれば、緊急度判定と適切な受診先を案内してもらえます。全国22都府県で無料で利用可能です。

関連する規格・法令

  • 診療報酬点数表(2026年度改定) ― 厚生労働省告示。往診料(C000)、緊急往診加算、夜間・休日往診加算、深夜往診加算、患家診療時間加算などの点数と算定要件を規定。
  • 健康保険法・国民健康保険法 ― 医療保険給付の根拠法。往診も保険給付の対象で、年齢・所得により1〜3割負担。
  • 医師法第19条(応召義務) ― 「診療に従事する医師は、診察治療の求があった場合には、正当の事由がなければ、これを拒んではならない」と規定。往診も同義務の対象。
  • 救急医療対策実施要綱 ― 都道府県の救急医療体制整備の根拠。二次救急・三次救急・救急告示医療機関の指定。
  • 保険医療機関及び保険医療養担当規則 ― 保険診療の運用ルール。往診の算定要件・カルテ記載事項を規定。
  • 特別地域加算の告示 ― 離島・へき地等における往診料の加算基準を規定。
  • 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法) ― コロナ・インフル等の届出対象疾患を規定。往診時の対応も準用。

参考文献・公的資料(発リンク)

※本ページの計算結果は2026年度診療報酬改定に基づく概算値です。実際の負担額は医療機関の施設基準加算・地域加算・処置内容・投薬・診療時間により変動します。往診料と併算定される検体検査料・処置料・薬剤費・特定保険医療材料費は含まれません。民間往診サービスは会社ごとに料金体系(保険適用範囲・自費項目)が異なるため、依頼前に必ずサービス提供者の重要事項説明書を確認してください。命に関わる緊急症状(意識障害・胸痛・呼吸困難・大量出血・けいれん等)は往診を待つより救急車(119)の要請を優先してください。

よくある質問(FAQ)

医師の往診料はいくらかかる?

2026年度診療報酬点数で往診料720点+初診料288点(または再診料73点)が基本です。日中・初診なら3割負担で約3,024円、夜間・再診なら約4,900円、深夜・初診なら約6,924円が目安となります。加えて処置・投薬料が別途加算されます。

往診と訪問診療の違いは?

往診は急変時の臨時対応訪問診療は計画的な定期訪問です。訪問診療は月2回等の定期スケジュールで在宅時医学総合管理料が算定されますが、往診は不定期・随時で緊急・夜間・深夜加算が付きます。同じ月に両方の算定も可能です。

夜間・深夜の往診はどれくらい高い?

18時〜22時の夜間加算は650点(1,950円/3割)、22時〜6時の深夜加算は1,300点(3,900円/3割)、休日加算も650点です。日中の往診が3割負担3,000円前後なのに対し、深夜だと7,000円前後まで上がります。それでも救急外来搬送のトータルコストより安価なケースが多い。

民間往診サービス(ファストドクター等)の費用は?

保険診療部分は通常の1〜3割負担ですが、特別対応料・呼出料等の自費項目が加算されるサービスもあります。総額の目安は3割負担で7,000〜15,000円/回(日中〜深夜による)。依頼前にアプリ・Webサイトで料金体系を確認してください。

救急車を呼ぶべきか、往診を呼ぶべきか迷ったら?

まず救急安心センター #7119(全国22都府県)、子どもは#8000(小児救急電話相談)に電話。看護師・救急救命士が症状の緊急度を判定してくれます。意識障害・激しい胸痛・呼吸困難・大量出血は迷わず救急車(119)を要請してください。

コロナ・インフルの発熱でも往診してもらえる?

コロナ禍以降、発熱対応の往診サービスが拡大しました。抗原検査キットの実施・処方薬(解熱剤・抗ウイルス薬)の配送まで対応する事業者もあります。感染防護のため防護服着用での対応が中心で、事前に「発熱・咳・味覚異常」等の症状を正確に伝えてください。

子どもの発熱で往診は使える?

小児対応の往診サービスは都市部を中心に増えています。まず#8000(小児救急電話相談)で相談し、看護師の判定に基づき往診・救急外来・様子見を選択します。乳幼児医療費助成対象なら医療費自己負担は大幅軽減されます。

往診の医師は薬を持ってきてくれる?

院内処方か処方箋発行かは医療機関により異なります。院内処方であれば必要な薬剤(解熱剤・抗生剤・鎮痛剤等)を持参して当日投薬。処方箋発行の場合は、24時間対応の調剤薬局または配送薬局と連携するケースが多いです。

寝たきり高齢者の往診はどこに頼めばいい?

まずかかりつけ医に相談。かかりつけ医が対応困難な場合は、地域の在宅療養支援診療所(24時間対応)を紹介してもらえます。地域包括支援センターも相談窓口として活用できます。

末期がんの看取りで往診してもらえる?

在宅療養支援診療所の医師が対応します。緊急往診加算(在支診850点)・在宅ターミナルケア加算(6,000〜8,500点)・看取り加算(3,000点)等が算定され医療費総額は上がりますが、高額療養費で自己負担は月8〜17万円の上限まで軽減されます。

往診の交通費・タクシー代は請求される?

基本的に往診料に含まれます。ただし片道16km超の遠距離や、患家が指定する特別なタクシー費用は別途実費請求されることがあります。事前に医療機関の重要事項説明書または電話で確認してください。

保険適用でなく自費の往診とは?

健康診断・美容医療・自由診療(未認可治療等)は保険適用外の自費往診となります。またVIP対応・観光地でのホテル往診等も自費が中心。1回2〜5万円が相場ですが、サービス提供者により大きく異なります。