計算ツール
health計算

避妊費用|方法別の月額と長期の総額を比べる

避妊にかかる費用を計算する無料電卓。低用量ピル・子宮内避妊具(IUD)・コンドームの月額を比べ、年額と5年総額の目安まで確認できます。

最終更新:2026-08-18/監修:計算ツールズ編集部

避妊費用ツール

計算式と前提

月額 = 方法ごとの1か月あたり費用(IUDは装着費用 ÷ 使用可能期間)

本ツールは方法を選ぶと月額の目安を表示します。低用量ピルは月3,000円(自費の薬剤費1シート分の目安)、IUDは月1,500円コンドームは月2,000円です。IUDの1,500円は、装着費用が自費でおおむね3〜10万円、使用可能期間がおおむね5年であることから、90,000円 ÷ 60か月 = 1,500円として按分した値です。既定値は低用量ピルなので、初期表示は月3,000円になります。年額は月額 × 12、5年総額は月額 × 60で求められます。診察料・検査料・処方箋料は含みません。

方法別の費用 早見表

月額は本ツールの出力そのままの値です。年額は月額 × 12、5年総額は月額 × 60で計算しています。

方法月額(本ツールの出力)年額5年総額
低用量ピル3,000円36,000円180,000円
コンドーム2,000円24,000円120,000円
子宮内避妊具(IUD)1,500円18,000円90,000円

費用の発生のしかたの違い

方法支払いのタイミング1回の支払い規模やめたときの扱い性感染症の予防
低用量ピル毎月(薬剤費)数千円翌月から費用が止まる予防効果はない
子宮内避妊具(IUD)装着時に一括3〜10万円(目安)早期に除去すると1か月あたりの負担は上がる予防効果はない
コンドーム使用のつど1個あたり数十〜数百円使わなければ費用は生じない予防効果がある

5年で見るとIUDが90,000円と最も低くなりますが、これは装着費用を60か月に均等按分した結果です。実際には初回にまとまった支出が必要で、途中で除去すれば1か月あたりの負担は跳ね上がります。

避妊費用の構造を詳しく理解する

方法によって月額が変わるのは、費用の発生のしかたが根本的に違うためです。低用量ピルは毎月の薬剤費が実費として出ていくフロー型の支出で、飲み続けるかぎり同じ金額が続きます。子宮内避妊具は装着時にまとまった費用がかかり、その後は数年間ほとんど追加費用が生じないストック型です。本ツールが示すIUDの月1,500円は、自費でおおむね3〜10万円とされる装着費用を、使用可能期間のおおむね5年で割り戻した按分値であり、毎月その額を支払うわけではありません。コンドームは1個あたりの単価に使用回数を掛けた金額なので、頻度によって上下します。同じ「月額」という表示でも、財布からお金が出るタイミングは三者三様です。

実務で判断が分かれるのは、どのくらいの期間続けるかという見通しです。1〜2年以内に妊娠を希望する可能性があるならピル、5年以上継続する前提ならIUDが総額では有利になります。本ツールの水準では5年でピル180,000円に対しIUD90,000円と9万円の差が出ますが、IUDは装着と除去の処置、定期的な位置確認が必要で、途中で除去すれば按分の前提が崩れます。逆にピルは中止した翌月から費用が止まる可逆性があり、体調に合わなければ切り替えやすいという性質があります。金額だけでなく、この可逆性をどう評価するかで結論が変わります。

見落とされやすい点が四つあります。第一に、性感染症の予防効果があるのはコンドームだけで、他の方法は妊娠を避けることだけを目的としています。第二に、避妊の確実性は「正しく使い続けた場合」と「実際の使用」で数値が変わり、飲み忘れや破損の起こりやすさが実効性を左右します。第三に、本ツールの月額には初診料・定期診察料・検査費が含まれていません。第四に、同じ薬でも月経困難症や子宮内膜症の治療として処方される場合は公的医療保険が適用され、自己負担が下がります。避妊のみを目的とする処方は自費です。

条件による違いも小さくありません。年齢、喫煙の有無、血栓症や片頭痛などの既往によって、使えない方法や慎重な検討が必要な方法があります。出産後や授乳中でも選べる選択肢は変わります。また、緊急避妊薬は継続的な避妊法の代替ではなく、限られた時間内に用いるもので、費用も別枠で考える必要があります。取り扱いの制度は見直されることがあるため、最新の情報を確認してください。どの方法が自分に適するかは、健康状態と今後の生活設計をふまえて医師・薬剤師と相談して決める事柄で、費用はその判断材料の一つにすぎません。

よくある間違い・注意点

  • 月額だけを見て比べる — IUDの月額は装着費用を使用期間で割った按分値です。実際には初回に3〜10万円規模の支出があり、手元資金の必要額はピルより大きくなります。
  • 診察料・検査料を計算に入れていない — 本ツールの月額は薬剤費や器具費の目安のみです。初診料、定期の診察、必要な検査の費用は別に見込んでください。
  • 避妊と感染症予防を同じものとして扱う — ピルやIUDに性感染症を防ぐ働きはありません。予防が必要な場面ではコンドームの併用が前提になります。
  • 保険が使えるかどうかを確認しない — 月経困難症などの治療目的では保険適用となる場合があり、自己負担が変わります。目的によって扱いが違うため、受診時に確認してください。
  • 緊急避妊薬を日常の方法として計画に組み込む — 緊急避妊薬は継続的な避妊法ではありません。日常的に使う前提で費用を組み立てるのは適切ではなく、継続する方法の選択について医師に相談してください。

出典・参考資料

※本ツールは公表されている費用水準をもとにした概算で、医学的な助言ではありません。実際の費用は医療機関、薬剤、器具の種類によって変わります。方法の選択、適応の可否、副作用については必ず医師・薬剤師にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

IUDはどのくらい使えますか?

種類によりますが、おおむね5年程度が使用可能期間の目安とされています。本ツールは5年を前提に装着費用を按分しています。実際の交換時期は器具の種類と医師の判断によります。

保険は使えますか?

避妊のみを目的とする場合は自費です。月経困難症や子宮内膜症などの治療として処方・使用される場合は保険適用となることがあり、自己負担額が変わります。受診時にご確認ください。

副作用が心配です

方法ごとに起こりうる症状と注意点が異なります。喫煙、年齢、血栓症や片頭痛などの既往によっては使用できない、または慎重な検討が必要な方法があります。医師に既往歴と生活習慣を伝えたうえで判断してください。

この計算機の月額には診察料が含まれますか?

含まれていません。表示されるのは薬剤費や器具費の目安のみです。初診料、定期的な診察、必要な検査の費用は別に見込んでください。

長く続けるならどの方法が安いですか?

本ツールの水準では5年でIUDが90,000円と最も低く、ピルは180,000円です。ただしIUDは初回にまとまった支出が必要で、途中で除去すると1か月あたりの負担は上がります。継続期間の見通しとあわせて考えてください。

性感染症の予防も兼ねられますか?

兼ねられるのはコンドームだけです。ピルやIUDに性感染症を防ぐ働きはありません。予防が必要な場面では併用が前提になります。

緊急避妊薬の費用はどう考えますか?

継続的な避妊法とは別枠で、本ツールの計算には含めていません。限られた時間内に用いるもので、日常的な方法の代わりにはなりません。取り扱いや入手方法の制度は見直されることがあるため、最新の情報を確認し、医師・薬剤師に相談してください。

途中で方法を変えられますか?

ピルは中止すれば翌月から費用が止まります。IUDは除去の処置が必要で、按分の前提が崩れるため1か月あたりの負担は計算上大きくなります。切り替えの可否と時期は医師と相談して決めてください。