営業日 計算ツール|土日祝除く稼働日数・期日逆算・年間営業日数
営業日・稼働日数を土日除外/土日祝除外で正確に計算。契約履行期日・請求書支払サイト・労基法の割増賃金基礎日数・N営業日後の期日設定まで実務に耐える精度で試算します。「国民の祝日に関する法律」の16祝日、振替休日、国民の休日、大型連休(GW・お盆・年末年始)を反映した年間営業日数240〜250日の考え方まで解説します。
営業日 計算機
計算式と用語定義
営業日 = 期間総日数 − 土日日数 − 祝日日数(土日と重ならない祝日のみ)
「営業日」は金融機関・行政・企業が業務を行う日で、暦日(すべての日)から土日祝を差し引いた日数を指します。労働基準法・民法・銀行法・下請法などでは「営業日」「就業日」「稼働日」「取引所営業日」等が使い分けられており、契約書の解釈で紛争の原因になることが多い用語です。
営業日と暦日の違い
| 用語 | 定義 | 使用場面 |
|---|---|---|
| 暦日(れきじつ) | 暦の1日(0時-24時) | 民法140条初日不算入、賃貸借契約 |
| 営業日 | 土日祝を除く平日 | 契約履行期日、支払サイト |
| 就業日 | 会社が定めた勤務日 | 労基法36協定、年5日有給義務 |
| 銀行営業日 | 銀行法施行令5条の休業日以外 | 振込・小切手・手形決済 |
| 取引所営業日 | 東証等の取引所が開場する日 | 株式決済、投信基準日 |
特に「銀行営業日」は独自の休業日(12/31、1/2、1/3)が上乗せされる点に注意。「土日祝除外」だけでは銀行の稼働と一致しないケースがあります。
日本の祝日一覧(16祝日)
「国民の祝日に関する法律」(祝日法)で定められた16祝日を掲載します。2026年時点で16日、振替休日・国民の休日を含むと年間17〜18日になります。
| 祝日名 | 期日 | 備考 |
|---|---|---|
| 元日 | 1月1日 | — |
| 成人の日 | 1月第2月曜 | ハッピーマンデー |
| 建国記念の日 | 2月11日 | — |
| 天皇誕生日 | 2月23日 | 令和天皇 |
| 春分の日 | 3月20〜21日 | 暦要項で確定 |
| 昭和の日 | 4月29日 | — |
| 憲法記念日 | 5月3日 | — |
| みどりの日 | 5月4日 | — |
| こどもの日 | 5月5日 | — |
| 海の日 | 7月第3月曜 | ハッピーマンデー |
| 山の日 | 8月11日 | 2016年新設 |
| 敬老の日 | 9月第3月曜 | ハッピーマンデー |
| 秋分の日 | 9月22〜23日 | 暦要項で確定 |
| スポーツの日 | 10月第2月曜 | ハッピーマンデー |
| 文化の日 | 11月3日 | — |
| 勤労感謝の日 | 11月23日 | — |
祝日が日曜日と重なる場合は翌月曜が振替休日となり、祝日と祝日に挟まれた平日は国民の休日となります(祝日法3条)。
年間営業日数の内訳
1年365日(うるう年は366日)から、土日104〜105日、土日と重ならない祝日14〜17日を差し引くと、年間営業日は244〜248日が目安です。年末年始休暇・お盆休暇を会社カレンダーで独自に設ける場合は、さらに減ります。
| 項目 | 2025年 | 2026年 | 2027年 |
|---|---|---|---|
| 暦日 | 365日 | 365日 | 365日 |
| 土曜日 | 52日 | 52日 | 52日 |
| 日曜日 | 52日 | 52日 | 52日 |
| 祝日(土日重複除く) | 12日 | 15日 | 15日 |
| 振替休日・国民の休日 | 3日 | 2日 | 1日 |
| 年間営業日数(土日祝除外) | 246日 | 244日 | 245日 |
厚生労働省「毎月勤労統計調査」による所定労働日数の全国平均は、2024年で年244日前後。多くの企業では加えて年末年始5〜7日、夏季休暇3〜5日を独自に設定するため、実質年235〜240日の勤務日となります。
月別営業日数の目安
| 月 | 暦日 | 土日祝除外の営業日 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 31日 | 19〜20日 | 元日・成人の日、年始休暇 |
| 2月 | 28〜29日 | 18〜19日 | 建国記念日・天皇誕生日 |
| 3月 | 31日 | 20〜21日 | 春分の日、年度末 |
| 4月 | 30日 | 20〜22日 | 昭和の日 |
| 5月 | 31日 | 18〜20日 | GW(憲法・みどり・こども) |
| 6月 | 30日 | 20〜22日 | 祝日なし(最多営業日月) |
| 7月 | 31日 | 21〜22日 | 海の日 |
| 8月 | 31日 | 20〜21日 | 山の日、お盆休暇 |
| 9月 | 30日 | 19〜21日 | 敬老・秋分の日 |
| 10月 | 31日 | 21〜22日 | スポーツの日 |
| 11月 | 30日 | 19〜21日 | 文化・勤労感謝の日 |
| 12月 | 31日 | 19〜21日 | 年末休暇 |
6月は祝日ゼロで年間最多の営業日、5月はGWで最少です。プロジェクト計画で「月間20営業日」と均等割りすると、5月・8月・12月で1〜2日ズレるため、月別実数を確認してください。
こんな実務で使えます
契約書の履行期日設定
「契約締結後30営業日以内に納品」等の期日計算。土日祝を除く実質稼働日で締切を設定し、暦日勘定との齟齬を防止。BtoB取引の与信管理・履行保証で頻用。
請求書の支払サイト管理
「月末締め翌月末払い」「請求後30営業日払い」等のキャッシュフロー予測。下請代金支払遅延等防止法(下請法)の「60日以内支払」も暦日ベースで計算し、営業日と混同しないよう注意。
労基法の割増賃金基礎日数
月給制の日割り計算で「所定労働日数」を分母に使用。年間営業日÷12(≒20.2日)や暦日÷12(30.4日)等、就業規則で定められた分母を確認して割増を計算。
プロジェクト工数見積り
ガントチャートで工程を営業日換算。「30営業日で完成」を暦日にすると約6週間、GW/お盆を挟むとさらに伸びる点に注意。上流工程で必ず祝日カレンダーと突合。
行政手続の期日計算
官公署への申請・提出は暦日と営業日が混在。特許出願・確定申告・許認可申請では、期日が土日祝の場合は翌営業日に延長されるルール(民法142条)が適用されるため注意。
物流・SCM・納期回答
受注から出荷までの「リードタイム3営業日」等をシステムで自動計算。土日出荷停止の倉庫では、月曜受注・水曜出荷ではなく金曜出荷になるケースがあります。
起算日と週休の扱い
起算日は初日算入か翌日算入か
民法140条は「日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は、算入しない」(初日不算入の原則)と定めています。ただし、契約や労働基準法で「初日を算入する」と明示がある場合はそれに従います。営業日カウントでも、「本日から30営業日後」というときに、本日を含めるか翌日を1日目とするかで期日が1日ズレる点に注意してください。
週休二日制の考え方
労働基準法35条は「使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも1回の休日を与えなければならない」と定めるのみで、週休2日は義務ではありません。週休2日制の企業では土日を休日とすることが多いですが、シフト勤務の職場(医療・介護・小売・運輸等)では平日休みが混在。営業日計算は「その会社の所定休日」を確認することが第一歩です。
ハッピーマンデー制度
1998年施行の祝日法改正で、成人の日・海の日・敬老の日・スポーツの日の4祝日が「◯月第◯月曜」に移動しました。これにより3連休が増え、経済波及効果と余暇活用が期待される一方、システム開発では「祝日=固定日」の想定が崩れ、カレンダー更新が必要になった経緯があります。
期日計算のルール(民法140条〜142条)
期日計算には民法の期間計算通則が適用されます。契約書に別段の定めがなければ、以下のルールが標準です。
- 民法140条 初日不算入 ― 期間の初日は算入しない。ただし、その期間が午前0時から始まる場合はこの限りでない。
- 民法141条 期間満了の時点 ― 期間は、その末日の終了をもって満了する。
- 民法142条 期日の休日 ― 期日または期間の末日が日曜日、国民の祝日、その他の休日にあたるとき、取引をしない慣習がある場合に限り、期日または期間は翌日に満了する。
- 民法143条 暦による期間の計算 ― 週、月又は年によって期間を定めたときは、その期間は暦に従って計算する。
142条の「取引をしない慣習」は個別判断が必要で、金融取引・行政手続では「休日→翌営業日」が原則ですが、業種によっては異なります。
よくある間違い・落とし穴
- 暦日と営業日を混同 ― 「30日以内」と「30営業日以内」は約2週間の差。契約書は必ずどちらかを明記。特に下請法の60日ルール(暦日)と混同しないこと。
- 「◯日後」の初日算入 ― 民法140条により初日は算入しないのが原則。「本日から3営業日後」は本日を含めず、翌日を1日目としてカウントします。契約書で明示的に「本日を含む」と定義する場合を除きます。
- 振替休日・国民の休日を忘れる ― 祝日が日曜と重なると翌月曜が振替休日。祝日と祝日に挟まれた平日は国民の休日。土日祝除外モードでは自動的に除外されないカレンダーもあります。
- 銀行の独自休業日を無視 ― 12月31日、1月2日、1月3日は土日祝ではないが銀行休業。振込決済の期日設定では銀行営業日カレンダーを別途参照が必要です。
- 末日が休日の場合の翌日延長 ― 民法142条により期日の末日が休日なら翌営業日まで延長。ただし「翌営業日」の定義(土日祝除く/銀行営業日/取引所営業日)は業界で異なります。
- 年またぎ計算の祝日ロジック抜け ― システム開発で年をまたぐ期間を計算するとき、翌年の祝日カレンダーが未確定の場合があります。春分・秋分の日は前年2月に官報の暦要項で確定するため、システム更新のタイミングに注意。
- 会社独自の休業日を含めない ― 年末年始休暇(12/29〜1/3)、夏季休暇(8/13〜16)等の会社独自休業は祝日法では休日ではないため、営業日カウントに含まれてしまうと実際に取引不能な日が発生します。
参考文献・公的資料
営業日・祝日に関する正確な情報は、以下の公的機関の資料を参照してください。
- 内閣府 国民の祝日について ― 祝日法の全文、翌年以降の祝日一覧、振替休日・国民の休日の解説。CSVダウンロード可能。
- 国立天文台 暦要項 ― 春分の日・秋分の日は前年2月1日に官報で公示。天文学的な算出根拠。
- e-Gov 民法(明治二十九年法律第八十九号) ― 期間計算の通則(140〜143条)、期日の休日規定。
- 厚生労働省 労働基準法関係 ― 労働基準法35条(休日)、36協定、割増賃金基礎日数の解説。
- 厚生労働省 毎月勤労統計調査 ― 全国平均の所定労働日数、就業形態別の勤務日数統計。
- 全国銀行協会 ― 銀行の営業日・システム稼働時間、全銀システムの休業日情報。
- 日本取引所グループ 取引カレンダー ― 東京証券取引所の営業日カレンダー。株式・投信の受渡日算定に必須。
- 公正取引委員会 下請法 ― 下請代金の支払期日(受領後60日以内、暦日ベース)、遅延利息の算定。
- e-Gov 国民の祝日に関する法律 ― 祝日法の全文。振替休日・国民の休日の法的根拠。
よくある質問(FAQ)
営業日と暦日はどう違う?
暦日はカレンダー上のすべての日で、営業日は土日祝を除く平日のみを指します。「30日以内納品」と「30営業日以内納品」では約2週間の差があり、契約書ではどちらかを明記する必要があります。下請法の「60日以内支払」は暦日ベースなので混同しないでください。
日本の祝日は何日ある?
2026年時点で「国民の祝日に関する法律」に定められた祝日は16日。これに振替休日(祝日が日曜と重なった翌月曜)と国民の休日(祝日と祝日に挟まれた平日)が加わり、年17〜18日程度になります。ハッピーマンデー制度で成人・海・敬老・スポーツの日が第◯月曜に移動しています。
年間営業日数は何日が標準?
365日−土日104〜105日−祝日16〜18日=約240〜245日が目安。厚生労働省「毎月勤労統計調査」による全国平均の所定労働日数は年244日前後です。多くの企業は年末年始・夏季休暇を独自に設定するため、実質は年235〜240日勤務になります。
「本日から3営業日後」はいつ?
民法140条の初日不算入原則に従うと、本日を含めず翌日を1日目としてカウント。例えば火曜日から3営業日後は金曜日(水・木・金)です。ただし途中に祝日があれば、その日を飛ばして翌営業日にずれます。契約書で「本日を含む」と明示があればそれに従います。
期日が土日祝と重なったらどうなる?
民法142条により「取引をしない慣習」がある場合、期日は翌営業日に延長されます。銀行取引、行政手続、契約の履行期日はほぼこのルールが適用されます。個別契約で異なる定めをする場合は、契約書に明記が必要です。
振替休日と国民の休日の違いは?
振替休日は祝日が日曜と重なった場合の翌月曜日(祝日法3条2項)。国民の休日は祝日と祝日に挟まれた平日(祝日法3条3項)で、5月4日が2007年にみどりの日となる前はこの規定で休みでした。
土曜日は営業日?
祝日ではないため祝日法上は平日ですが、多くの企業・金融機関は週休2日制で土曜も休日としているため、営業日カウントでは通常除外します。医療・介護・小売等の業種では土曜が営業日として稼働するケースもあります。会社の就業規則を確認してください。
銀行の営業日は土日祝除外と同じ?
厳密には異なります。銀行法施行令5条により12月31日、1月2日、1月3日は土日祝ではありませんが銀行休業日です。振込・小切手・手形決済のタイミングでは全国銀行協会のカレンダーを別途確認してください。
下請法の60日ルールは営業日?暦日?
下請代金支払遅延等防止法2条の2の「60日以内」は暦日ベースです。受領日から60暦日以内に支払わないと遅延利息(年14.6%)が発生します。土日祝を除いた60営業日と勘違いすると法令違反のリスクがあるため注意してください。
春分の日・秋分の日はどう決まる?
国立天文台が天文学的計算に基づき算出し、前年2月1日に官報で公示されます。地球の公転軌道により変動するため、数十年先の日付は現時点で未確定。長期契約でこの日付を含む期間計算をするシステムでは、年次カレンダー更新が必須です。
特許申請・確定申告の期日が休日ならどうなる?
特許法・国税通則法とも、期日が休日の場合は翌営業日まで延長されます。確定申告の3月15日、法人税申告の事業年度終了後2ヶ月以内等が土日祝と重なると期日が延びます。ただし早めの提出が原則です。
取引所営業日と一般営業日の違いは?
東京証券取引所は土日祝と12月31日、1月1〜3日が休業。株式の受渡日(T+2)計算では取引所営業日のみを数えます。投信の基準日算定、外国為替の営業日換算でも取引所カレンダーが適用されるケースが多く、金融実務では別途JPXカレンダーを参照してください。