計算ツール
暮らし料理計量和食

寿司酢飯 計算ツール|合数から酢・砂糖・塩の分量、江戸前/関西・稲荷・手巻きの黄金比表つき

米の合数を入れるだけで、寿司酢(合わせ酢)の酢・砂糖・塩の分量を瞬時に計算。ちらし寿司・にぎり・巻き寿司・稲荷・手巻きの黄金比、江戸前(辛口)と関西風(甘口)の違い、水加減、酢を切るように混ぜる基本手順、農水省・食品成分表・保健所の食中毒予防ガイドラインまで解説。1合〜10合、家庭用から業務用まで対応します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

寿司酢飯 計算機

計算式と黄金比の基本

基本式

酢(ml) = 合数 × 30 / 砂糖(g) = 合数 × 15 / 塩(g) = 合数 × 5

炊き上がり米重量(g) ≒ 合数 × 330 / 酢飯合計 ≒ 炊き上がり米 + 合わせ酢重量

基本比は酢6:砂糖3:塩1(重量比)。1合(=米150g、水180ml、炊き上がり約330g)に対して、酢30ml・砂糖15g・塩5gが目安です。用途と好みに応じて、江戸前(辛口)は砂糖を半減、関西風(甘口)は砂糖を1.3〜1.5倍に増量します。稲荷寿司や太巻きでは甘さを強め、握り寿司ではネタとのバランスで塩と酸味を強めるのが定石です。

米重量と水加減の目安

米1合 = 150g(=約180ml)/ 水加減 = 米量×1.1〜1.2(寿司飯はやや少なめ)

寿司飯は合わせ酢を吸わせる余地を残すため、通常のご飯より水を1割ほど減らします。実測では米1合につき水170ml前後、昆布や酒を少量加えると香りとうま味が増します。合わせ酢を加えた後の全体重量は米1合あたり約380〜400gが標準です。

塩分濃度の目安

基本比の場合、酢飯全体の塩分濃度は約1.3〜1.5%となり、みそ汁(0.8〜1.0%)よりやや高めです。減塩を意識する場合は塩を4gに、砂糖を12gに減らすことで塩分濃度を1.0%程度まで下げられます。高血圧管理や腎臓病食対応では管理栄養士に相談してください。

用途別・黄金比早見表(米1合あたり)

用途と地域性に応じた合わせ酢の代表的な配合をまとめました。各料理研究家・すし業界団体・大手酢メーカーのレシピを参考にした平均値です。

用途/流派酢 ml砂糖 g塩 g特徴
基本(家庭向け)30155万能型。まず覚える黄金比
江戸前・にぎり3086辛口・キレのある酸味、赤酢文化
関西風・ばら寿司30204甘口、白酢+みりんも可
稲荷寿司30253油揚げの甘辛と調和させる濃甘酢
手巻き寿司25124海苔と具材が主役、軽めで飽きない
ちらし寿司33185具の水分で希釈される想定でやや強め
太巻き(恵方巻き)32185具材の油分と甘さを引き締める
押し寿司・鯖寿司35147締めた青魚と拮抗させる塩強め
減塩仕様30124塩分1.0%目標、高血圧・腎臓病配慮
糖質オフ仕様305(or羅漢果甘味料)5糖質制限中、酸味主体でキレ良く

市販の「すし酢」を使う場合は、米1合につき40〜45ml(メーカー表記に従う)が目安。米の炊き方計算米の消費量計算も併せてご活用ください。

米の水加減と炊飯

寿司飯用の水加減表

米量通常炊飯の水寿司飯の水炊き上がり重量
1合(150g)200ml170ml約330g
2合(300g)400ml340ml約660g
3合(450g)600ml510ml約990g
5合(750g)1000ml850ml約1650g
10合(1500g)2000ml1700ml約3300g

浸水は30分〜1時間(冬場は1時間、夏場は30分)が目安。炊飯直前に切り昆布5cm角、酒大さじ1(3合の場合)を加えると香りとコクが増します。炊飯器の「すしめし」モードがある場合は活用してください。

米の種類別の選び方

寿司飯に向く米は、粘りと硬さのバランスが良い品種。ササニシキ・あきたこまち・ひとめぼれ・つや姫が定番で、コシヒカリは粘りが強めなので酢を通常より少し多めにするとほぐれます。新米は水分が多いので水加減を1割減らし、古米は水を1割増やしてください。

寿司酢の作り方と切り混ぜ手順

  1. 合わせ酢を先に混ぜる:酢・砂糖・塩を耐熱容器で計量し、電子レンジ600Wで20〜30秒加熱、または鍋で弱火にかけ沸騰させずに砂糖と塩を完全に溶かします。冷ましてから使用します。
  2. ご飯を飯台(寿司桶)に広げる:木製の飯台は余分な水分を吸ってつやを保ちます。無ければ大きめのボウルを濡らして使用。
  3. 合わせ酢を全体に回しかける:しゃもじを伝わらせて均等にふりかけ、一部に集中しないようにします。
  4. 切るように混ぜる:しゃもじを縦に立てて、米粒を潰さないようザクザクと切り分ける要領で。混ぜすぎはNG。
  5. うちわで扇ぐ:粗熱を取ることでツヤが出て、余分な水分が飛び、酢の香りが定着します。人肌程度まで冷まします。
  6. 湿らせた布巾をかけて保温:使用直前まで乾燥防止。冷蔵庫には入れず室温で保管し、2〜3時間以内に使い切るのが基本です。

用途別の使いこなし

にぎり寿司

江戸前ならやや強めの塩と酸味で、ネタの脂と拮抗させる。1貫あたり酢飯15〜18gが標準(女性用12g、男性用20g)。10貫食べる場合は米1合で約20貫分作れる計算。赤酢を使うと江戸前らしい琥珀色の酢飯になります。

軍艦巻き・細巻き

軍艦は1貫あたり20g、細巻きは1本80〜90g(切って6貫分)が目安。米1合で細巻き4本、軍艦なら16貫程度。海苔が湿気らないよう酢飯は握った直後に海苔を巻きます。

ちらし寿司・ばら寿司

具材(錦糸卵・椎茸煮・でんぶ・海鮮)から水分が出るため、合わせ酢はやや強め・多めに。3合で4〜6人分、酢を10%増しにすると具材と混ぜても味がぼやけません。

巻き寿司・恵方巻き

1本あたり酢飯150〜180g、米1合で約2本。海苔全形1枚に酢飯を9割広げ、手前1cmを空ける。具材の油分(マヨ・穴子など)に負けないよう塩を1割増しにすると引き締まります。

稲荷寿司

油揚げの甘辛煮の味と拮抗させるため、合わせ酢を甘め(砂糖1.5倍)に。1個あたり酢飯30〜40g、米1合で10〜15個。生姜のみじん切りや白ごまを混ぜると風味が締まります。

手巻き寿司パーティー

1人分の酢飯150〜200gが目安。4人なら3合、8人なら5合。子供が多い場合は甘口寄り、大人中心なら基本比で。海苔1/2切×15〜20枚を準備。

押し寿司・箱寿司

木枠に酢飯を詰めるため、通常より硬めに炊いて塩と酸を強めます。鯖・鯛など締めた青魚と組み合わせる場合、塩を1〜1.5g増量するとバランスが良くなります。

食中毒予防・保存の基本

寿司飯・寿司は常温で細菌が繁殖しやすい食品です。厚生労働省・保健所の食中毒予防原則(つけない・増やさない・やっつける)に基づいた管理が必要です。特に生ものを扱う寿司は、まな板・包丁・手指の一次汚染に加え、握った後の温度管理での二次増殖が主な食中毒原因となります。

主な食中毒菌と対策

  • 腸炎ビブリオ:魚介類に付着、真水と加熱で失活。寿司ネタを流水で洗い低温保管。
  • アニサキス:青魚(サバ・アジ・サンマ等)に寄生。目視除去+-20℃以下24時間冷凍または70℃1分加熱で失活。
  • 黄色ブドウ球菌:手指の傷から。使い捨て手袋着用が有効。
  • サルモネラ・カンピロバクター:卵・鶏肉から。生卵を扱う際は器具の使い分けを。

温度管理の目安

状態推奨温度可食時間目安
作り立て(人肌)25〜30℃2〜3時間以内
室温放置20℃前後4時間以内(夏場は2時間)
冷蔵保存4℃当日中(米が硬くなる)
チルド保存1〜2℃翌日まで可(風味劣化)

生ものを乗せた寿司は、握った直後から菌繁殖が始まるため2時間以内の喫食が原則。持ち帰りや配達では保冷剤(保冷温度10℃以下)で管理し、直射日光を避けてください。

栄養成分と塩分量(基本比・1合分)

文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」の値を参考に算出。

成分基本比・1合分備考
エネルギー約620kcal米150g=534kcal+砂糖15g+塩5g換算
糖質約130g米111g+砂糖15g(すべて糖質)
タンパク質約9g米9g(酢は0.1g程度)
脂質約1g米0.9g
食塩相当量約5.0g塩5g=食塩5g(1日目安6.5〜7.5gの2/3)
食物繊維約0.8g白米は極少、玄米なら6倍

1食(1〜1.5合)で塩分5〜7.5g摂取となり、他のおかず・汁物と合わせると1日の目標塩分(厚労省「日本人の食事摂取基準」男性7.5g/女性6.5g未満)を超えやすいため、減塩仕様の活用も選択肢です。

よくある失敗・注意点

  • 合わせ酢を加熱しすぎて煮詰める — 沸騰させると酢の香りが飛び、砂糖が変質して風味が落ちます。人肌〜60℃で砂糖と塩が溶ける程度に留めてください。
  • 炊き立てすぎるご飯に合わせ酢を投入 — 蒸気が多すぎるとベチャベチャに。炊飯後5分程度蒸らしてから飯台に広げます。
  • ゴムべらや金属で混ぜる — 米粒が潰れて粘り気が出て、寿司飯特有のほろっとした食感が失われます。木製しゃもじを使用してください。
  • 大量の合わせ酢を一気に投入 — 一部にだけ味が集中し均一になりません。しゃもじで散らしながら全体に回しかけます。
  • 冷蔵庫で長時間保存 — 米のデンプンが老化(ベータ化)して硬くパサパサになります。当日中に食べ切るのが原則。翌日食べる場合は電子レンジで50〜60℃に戻します。
  • 混ぜすぎ・練りすぎ — 米粒の表面が壊れて糊状になり、口当たりが悪化。ザクザクと切るように、30秒〜1分で仕上げます。
  • 塩・砂糖の計量ミス — 大さじ1(15ml)と重量(塩18g・砂糖9g)の混同で味が大きく崩れます。デジタルスケールでg単位計量が確実です。

関連する規格・ガイドライン・法令

  • 食品衛生法(厚生労働省) ― 生食用鮮魚介類の取扱い、寿司店営業許可、HACCPに沿った衛生管理の義務規定。飲食店営業の基本法令。
  • 大量調理施設衛生管理マニュアル ― 学校給食・保育園・病院等の集団給食における寿司飯の温度管理・二次汚染防止の指針。
  • JAS法(農林物資の規格化等に関する法律) ― 米・食酢・食塩・砂糖の品質規格。「醸造酢」「合成酢」の表示区分など。
  • 食品表示法・食品表示基準 ― 市販すし酢・寿司弁当のアレルギー表示・栄養成分表示(食塩相当量含む)の義務。
  • 日本人の食事摂取基準(厚生労働省) ― 5年ごと改定される国民向け栄養基準。食塩摂取目標量(男性7.5g/女性6.5g未満)等。
  • 日本食品標準成分表2020年版(八訂) ― 文部科学省が公表する食品成分の公式データ。米・食酢・砂糖・塩の栄養価の一次情報源。
  • 健康増進法 ― 特定給食施設・特別用途食品(減塩商品含む)の基準を定めます。

参考文献・公的資料

より正確なレシピや衛生管理・栄養情報を確認したい場合は、以下の公的機関の資料を参照してください。

※本ページの計算結果および栄養データは目安値です。健康状態(高血圧・糖尿病・腎臓病等)に応じた個別の塩分・糖質管理が必要な場合は、管理栄養士・医師にご相談ください。集団給食・営業用に大量調理する場合は、必ず所轄保健所の指導と大量調理施設衛生管理マニュアルを遵守してください。

よくある質問(FAQ)

寿司酢の黄金比は?

基本は米1合につき酢30ml・砂糖15g・塩5g(重量比で酢6:砂糖3:塩1)。江戸前は砂糖を半減した辛口、関西風は砂糖を1.3〜1.5倍に増量した甘口が伝統です。上部の計算機でプリセットを切り替えられます。

酢飯の混ぜ方は?

木製しゃもじを縦に立て、切るようにザクザクと分けます。混ぜすぎると米粒が潰れて糊状になり、寿司飯のほろっとした食感が失われます。30秒〜1分で仕上げるのが目安です。

うちわで扇ぐ理由は?

粗熱を早く取ることでツヤが出て、余分な水分が飛び、酢の香りが定着します。人肌程度(30℃前後)まで冷まします。ハンディファンやサーキュレーターでも代用可能です。

合わせ酢は温めるべき?

砂糖と塩を溶かすために電子レンジ600Wで20〜30秒、または鍋で弱火で温めます。ただし沸騰させると酢の香りが飛ぶため、60℃程度に留めてください。冷ましてからご飯に加えるのが基本です。

市販の「すし酢」を使う場合の分量は?

メーカー表記に従うのが原則ですが、米1合あたり40〜45mlが一般的な目安。すでに砂糖と塩が入っているため、追加調整は不要です。開栓後は冷蔵保存し、1ヶ月以内に使い切ります。

寿司飯の保存は?

当日中が原則。室温で2〜3時間、夏場は2時間以内が目安です。冷蔵庫では米が硬くパサパサになるためNG。どうしても保存する場合は湿らせた布巾+ラップで乾燥防止し、翌日は電子レンジで50〜60℃に温めます。

水加減は普通のご飯と同じ?

寿司飯はやや少なめにします。合わせ酢を吸わせる余地を残すため、米1合につき水170ml(通常は200ml)が目安。炊飯器の「すしめし」モードがある場合は活用してください。

1合で何人分の寿司ができる?

にぎり寿司なら20貫(大人1〜1.5人分)、巻き寿司なら太巻き2本(4〜6人分)、稲荷寿司なら10〜15個、ちらし寿司なら1〜1.5人分が目安。パーティーでは1人あたり米0.7〜1合で計算してください。

減塩したいときは?

塩を4g、砂糖を12gに減らすと塩分濃度が約1.0%まで下がります。ただし酢の量は変えないでください。米酢を柑橘酢(すだち・ゆず果汁)で1割置き換えると、酸味と香りで塩の少なさをカバーできます。

糖質制限中の寿司飯レシピは?

砂糖を羅漢果甘味料・エリスリトール・ラカントに置き換えると糖質を大幅にカットできます。米自体をカリフラワーライスに置き換える方法もありますが、食感は本来の寿司飯とは異なります。

子供向けに甘くするには?

関西風(砂糖20g/1合)か稲荷仕様(砂糖25g/1合)に切り替えるのがおすすめ。さらに、みりん大さじ1(3合分)を加えると自然な甘みとコクが加わります。塩は逆に4gに減らすと食べやすくなります。

米の種類は何が向いている?

粘りと硬さのバランスが良いササニシキ・あきたこまち・ひとめぼれ・つや姫が定番。コシヒカリは粘りが強めなので、合わせ酢を10%増しにするとほぐれやすくなります。新米は水分が多いので水加減を1割減らします。

飯台(寿司桶)は必須?

木製の飯台は余分な水分を吸ってツヤを保つため理想的ですが、大きめのボウル(ステンレスまたはガラス)を濡らして使えば代用可能。金属ボウルは酢による腐食が心配なので、使用後はすぐに洗浄します。

赤酢と米酢は何が違う?

赤酢は酒粕を長期熟成した酢で、琥珀色と豊かな旨味・コクが特徴。江戸前寿司の伝統素材。米酢はクセが少なく万人向け。赤酢を使う場合は砂糖を減らして酢自体の旨味を活かします。