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ペット予防接種費用 計算ツール|狂犬病・混合ワクチン・フィラリア・ノミダニの年額試算

犬・猫の1年間の予防接種・予防医療コアコストを即時算出。狂犬病予防注射(犬のみ狂犬病予防法で年1回接種義務)5種/8種混合ワクチン3種混合(猫)フィラリア予防(犬・4〜11月)ノミダニ駆除薬の相場を反映。WSAVA(世界小動物獣医師会)ガイドライン、日本獣医師会、環境省、各都道府県の公的スケジュールに基づき、子犬子猫の初年度費用から成犬成猫の年次費用まで解説します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

ペット予防接種費用 計算機

計算式と単価の内訳

基本式(犬・成犬・年額)

狂犬病(犬3,500円) + 混合ワクチン(5種7,000円/8種10,000円) + フィラリア(約8,000円) + ノミダニ(15,000円/年)

= 総額 33,500〜36,500円/年

単価の相場

項目相場(円/回)頻度年額目安
狂犬病予防注射(犬)3,000-4,000年1回(法定)3,000-4,000
狂犬病 登録手数料(自治体)3,000(初回のみ)生涯1回
5種混合ワクチン(犬)5,000-8,000年1回5,000-8,000
8種混合ワクチン(犬)8,000-12,000年1回8,000-12,000
10種混合ワクチン(犬)10,000-15,000年1回10,000-15,000
3種混合ワクチン(猫)4,000-6,000年1回4,000-6,000
5種混合ワクチン(猫)6,000-8,000年1回6,000-8,000
フィラリア予防(内服)800-1,500/月4〜11月(8ヶ月)6,000-12,000
フィラリア予防(注射)8,000-15,000年1回8,000-15,000
ノミダニ予防(スポットオン)1,200-2,000/月通年推奨14,000-24,000
フィラリア検査2,000-3,000春先1回2,000-3,000

混合ワクチンの種類と選び方

混合ワクチンは狂犬病以外の感染症(パルボ、ジステンパー、レプトスピラ症等)から犬を守るもので、法定義務ではありませんがWSAVA(世界小動物獣医師会)ガイドラインで強く推奨されています。

犬の混合ワクチン内訳

種類含まれる病気費用推奨
2種ジステンパー、パルボ3,000-5,000円低リスク環境の高齢犬など
5種(コア)ジステンパー、パルボ、アデノ2種、パラインフルエンザ5,000-8,000円室内飼い一般
7種5種 + レプトスピラ2種(カニコーラ、イクテロヘモラジー)7,000-9,000円散歩+田畑・山林
8種7種 + コロナウイルス8,000-12,000円アウトドア中心
10種8種 + レプトスピラ2種追加10,000-15,000円山林・キャンプ・水辺

猫の予防接種スケジュール

猫は狂犬病予防注射は法定義務ではありません。混合ワクチンのみで運用します。WSAVAのコアワクチンは3種混合。

種類含まれる病気費用推奨
3種(コア)猫汎白血球減少症、猫ヘルペス、猫カリシ4,000-6,000円室内飼い全て
4種3種 + 白血病(FeLV)5,000-7,000円外出可・多頭飼育
5種4種 + クラミジア6,000-8,000円外出可・保護活動先
7種5種 + カリシ2種追加7,000-10,000円ブリーダー・多頭

猫エイズウイルス(FIV)ワクチンは効果と安全性のトレードオフから、WSAVAでは選択的接種扱いになっています。獣医師と相談のうえ判断してください。

フィラリア・ノミダニ予防

フィラリア症予防(犬)

フィラリア症は蚊が媒介する寄生虫感染で、心臓に成虫が寄生し重篤化・死亡に至る恐ろしい病気。国内発生地域は北海道を除きほぼ全域。予防薬(月1回内服 or 年1回注射)が確実で、治療費は数十万円かかることから予防のほうが圧倒的に経済的です。

  • 内服薬: 月1回チュアブル・タブレット、4〜11月の8ヶ月分。1回800-1,500円。
  • 注射薬: 年1回注射で1シーズン持続。8,000-15,000円。飲み忘れリスクなし。
  • 春の抗体検査: 前年感染していないか事前チェック、2,000-3,000円。

ノミ・マダニ予防(犬・猫)

ノミ・マダニは通年活動(暖冬化で冬期も活動)、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の媒介リスクもあり、通年予防が推奨されます。

  • スポットオン(首元滴下): 月1回、1,200-2,000円。
  • 内服チュアブル: 月1回、1,500-2,500円。
  • フィラリア+ノミダニ複合剤: 月1回、2,000-3,500円。犬向け。

初年度と成犬・成猫の年間スケジュール

子犬の初年度スケジュール(生後2ヶ月〜1年)

時期実施内容費用
生後6-8週初回混合ワクチン5,000-8,000円
生後9-12週2回目混合ワクチン5,000-8,000円
生後13-16週3回目混合ワクチン + 狂犬病予防注射8,000-12,000円
91日以内犬の登録(自治体)3,000円
春先フィラリア予防開始800-1,500円/月
通年ノミダニ予防1,200-2,000円/月

子犬の初年度は約40,000〜60,000円が予防医療の総費用目安。

成犬の年間スケジュール

狂犬病(4-6月) + 混合ワクチン(年1回・任意時期) + フィラリア(4-11月) + ノミダニ(通年) で年間約30,000〜40,000円が目安。

成猫の年間スケジュール

3種混合ワクチン(年1回) + ノミダニ予防(通年推奨) で年間約19,000〜30,000円が目安。外出可能な猫や多頭飼育では4〜5種混合ワクチンに切替。

シニア期(7歳以上)の予防医療

高齢化に伴い予防接種の抗体反応が弱まる可能性から、抗体価検査を年1回導入すると同時に、健康診断(血液検査・尿検査・レントゲン)を年1〜2回組み入れる家庭が増えます。予防+定期健診で年5〜8万円になるケースも。早期発見が長寿・QOL向上につながります。

ワクチン副反応と対応

ワクチン接種後に副反応が出るケースはまれ(1%未満)ですが、発生時の対応を知っておくことで重篤化を防げます。

代表的な副反応

症状発生時期対応
接種部位の腫れ・痛み接種直後〜2日通常は自然軽快。持続する場合は動物病院へ
発熱・元気消失接種当日〜2日安静を保ち様子見。48時間経過しても改善しなければ受診
下痢・嘔吐接種当日〜翌日脱水注意。頻回・血便なら早急に受診
顔面浮腫(ムーンフェイス)接種15分〜24時間アナフィラキシーの前兆。緊急受診
虚脱・意識低下接種15分〜1時間アナフィラキシーショック。緊急受診(1時間以内が生存の分かれ目)
接種部位の肉芽腫(猫のFISS)接種数週間〜数ヶ月後猫の接種部位肉腫は稀だが悪性化リスク。しこりが3ヶ月以上残る場合は生検

過去に副反応歴がある個体は、事前に獣医師に伝えて抗ヒスタミン薬の前投与や、複数ワクチンを分割接種するスケジュールで対応します。接種は午前中の来院を選び、当日は動物病院受診可能な時間帯まで自宅で経過観察するのが原則です。

代表的な使用シーン

ペットを迎える前の予算試算

年間3〜4万円の予防医療費が15年続く=生涯45〜60万円の医療コスト。食費・保険料と合算して、飼育開始前に持続可能な家計計画を立てられます。

アウトドア用途向けワクチン切替

キャンプ・登山・トレッキング等、水辺や山林で犬と過ごす予定がある場合の、8種→10種混合切替時の年間コスト差の把握。

ペットホテル・トリミング利用時の証明書

多くのペットホテル・トリミングサロン・ドッグランは混合ワクチン接種証明書の提示を求めます。年1回の接種スケジュールを計画的に管理し、旅行前に間に合わせる。

多頭飼育の年間コスト

2頭以上の場合、狂犬病+混合+フィラリア+ノミダニで頭数分の費用が発生。ある動物病院ではリピーター割引で頭数割引が入るケースもあり、年間予算感が変わります。

集合注射 vs 個別接種の比較

春の集合注射(自治体主催)は個別より1,000〜2,000円安いが、体調不良時のリスクや個別問診の充実度が異なる。費用対リスクの判断材料になります。

ペット保険の予防カバー確認

多くのペット保険は予防接種・予防医療を対象外としますが、一部の保険には健康診断・予防給付の特約あり。年間予防費用と特約保険料を比較検討する材料に。

よくある間違い・注意点

  • 狂犬病予防注射を忘れる/怠る — 犬は狂犬病予防法で年1回の予防注射が法定義務。違反時は20万円以下の罰金です。日本は狂犬病清浄国ですが、周辺国では発生があり、水際でのリスク管理として法制度が維持されています。
  • 集合注射で個別体調管理を省略 — 春の集合注射は費用が安いメリットがある反面、注射前の詳細な体調確認や個別問診が薄くなる可能性。持病がある犬、老犬、初回の子犬は動物病院での個別接種が安全です。
  • 混合ワクチンを毎年打たず「隔年」で済ませる — 一部の獣医師は隔年接種を推奨しますが、WSAVAガイドラインではコアワクチン(3年ごと)+ノンコア(毎年)の使い分けが推奨。獣医師と相談し、抗体価検査で判断するのがベター。
  • フィラリア予防を4月頭から始めない — 蚊の活動時期に合わせ4月〜11月が標準スケジュール。開始が遅れると感染リスクが上がります。北海道など寒冷地は5月開始でも可。
  • ノミダニ予防を冬にサボる — 温暖化で冬期でも屋内・車内・室外機付近でノミダニが越冬。SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の媒介リスクもあり、通年予防が推奨されています。
  • ワクチン後アレルギー反応の兆候を見逃す — 接種後1〜24時間以内に顔面浮腫・下痢・嘔吐・虚脱等のアナフィラキシー症状が出ることがあります。接種は午前中に済ませ、当日は動物病院受診できる時間帯まで様子を見るのが原則。
  • 抗体価検査を活用しない — WSAVA推奨のように、抗体価検査で免疫が残っていれば混合ワクチンをスキップする選択も可能。特にコアワクチンは3年程度有効です。過剰接種によるアレルギーリスクを避けたい飼い主に有効。

関連する法令・基準

  • 狂犬病予防法(昭和25年法律第247号) ― 犬の登録・年1回の予防注射・鑑札装着・注射済票装着を義務化。厚生労働省所管。
  • 動物の愛護及び管理に関する法律 ― 適正飼養義務。環境省所管。
  • 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 ― 狂犬病(4類感染症)。厚労省所管。
  • SFTS(重症熱性血小板減少症候群) ― マダニ媒介の人獣共通感染症。国立感染症研究所が動向監視。
  • WSAVA Vaccination Guidelines Group ― 世界小動物獣医師会の予防接種ガイドライン。日本国内の獣医療でも広く参照。
  • AAFP(米国猫医療協会) Feline Vaccination Guidelines ― 猫の予防接種の国際ガイドライン。

参考文献・公的資料

ペット予防接種について正確な情報は、以下の公的機関・獣医師団体の資料が一次情報源です。

※本ページの計算結果および単価は概算値です。実際の予防医療費は動物病院・地域・時期・体格・持病の有無で大きく変わります。予防接種スケジュールは必ずかかりつけの獣医師と相談してください。狂犬病予防注射は法定義務で、違反時の罰則(20万円以下の罰金)が科される可能性があります。年に1回、鑑札装着・注射済票装着を欠かさないでください。

よくある質問(FAQ)

狂犬病予防注射は法定?

犬のみ狂犬病予防法(1950年制定)で年1回接種が法定義務です。生後91日以上の犬が対象で、違反時は20万円以下の罰金(狂犬病予防法第27条)。あわせて市区町村への登録と鑑札・注射済票の装着も義務。猫は法定義務ではありませんが、混合ワクチンは強く推奨されます。

猫の必須ワクチンは?

WSAVAコアワクチンとして3種混合(汎白血球減少症・ヘルペス・カリシ)が推奨されます。年1回、4,000-6,000円が相場。外出可能な猫、多頭飼育、保護活動先では白血病(FeLV)を含む4〜5種混合が推奨されます。

費用節約のコツは?

動物病院で価格差が大きいので、同一地域の複数病院に問い合わせるのが基本。また、春の集合注射(狂犬病)は個別接種より安く、フィラリア+ノミダニ複合薬は個別購入より若干安い場合があります。ただし価格だけでなく獣医師の説明や対応の質も重要なため、安さ一辺倒は非推奨です。

5種と8種のどちらが良い?

室内飼いのみで散歩も舗装路のみなら5種で十分。散歩コースに田畑・山林・水辺が含まれるなら7種または8種(レプトスピラ含む)、キャンプ・登山・トレッキングに同伴するなら10種を推奨します。ライフスタイルに合わせて獣医師と相談してください。

混合ワクチンは毎年打つ必要がある?

WSAVAガイドラインではコアワクチンは3年ごと、ノンコアワクチンは毎年が推奨。日本国内では慣習として毎年接種が主流ですが、抗体価検査(3,000-5,000円)で免疫が残っていれば延期可能です。ただしペットホテル・トリミング等の証明書要件で毎年接種が必要な場合があります。

フィラリア予防はいつから始める?

蚊が活動を始める4月上旬〜蚊の活動が終わって1ヶ月後(11月)までが標準スケジュール。北海道は5月開始でも可。スタートが遅れると感染リスクが上がります。開始前に春の抗体検査(前年感染チェック)を実施するのが安全です。

ノミダニ予防は冬もいる?

温暖化と暖房で冬期も屋内・車内・室外機付近でノミダニが越冬・繁殖するため、通年予防が推奨されます。特にSFTS(重症熱性血小板減少症候群)はマダニ媒介の人獣共通感染症で致死性が高く、飼い主の健康リスクも防ぐ観点で通年予防の意義があります。

予防接種はペット保険でカバーされる?

ほとんどのペット保険で予防接種・予防医療は対象外です(健康保険の予防と同じ扱い)。ただし一部の保険には健康診断・予防給付特約があり、月上限で給付されるものもあります。特約付き保険料と実費を比較して加入判断してください。

接種後の副反応が心配です

まれにアナフィラキシー(接種後15分〜1時間以内の顔面浮腫・下痢・嘔吐・虚脱等)が発生します。接種は午前中に済ませ、当日は動物病院受診できる時間帯まで様子を見るのが原則。過去に副反応歴がある場合は事前に獣医師に伝え、必要に応じて抗ヒスタミン薬前投与や単独接種で対応します。

子犬・子猫はいつから接種する?

生後6-8週で初回、9-12週で2回目、13-16週で3回目という3回接種スケジュールが標準。母子免疫が抗体産生を妨げる時期を過ぎるまで複数回打つことで確実に免疫を獲得します。犬の狂犬病予防注射は生後91日以降。

複数のワクチンを同日接種してもいい?

可能です。ただし体格の小さい犬・猫、子犬・子猫、高齢動物では副反応リスクを避けるため間隔をあけることも。一般的には狂犬病+混合ワクチンを同日接種、または1〜2週間あけるスケジュールが多いです。獣医師の判断に従ってください。

集合注射と動物病院どっちがいい?

集合注射(自治体主催)は費用が1,000-2,000円安く便利ですが、詳細な体調確認や個別問診が薄いことがデメリット。初回接種の子犬、持病がある犬、高齢犬、体調不安がある場合は動物病院での個別接種を推奨します。かかりつけ医との継続的な関係構築にもつながります。