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生命保険 生涯コスト 計算ツール|定期・終身・養老・収入保障の月額と一生の総支払

生命保険の生涯コストを計算する無料ツール。定期保険・終身保険・養老保険・収入保障保険の月額目安・生涯総額を、現在年齢・保障額から瞬時算出し、掛け捨てvs積立の総支払差、NISAでの積立との併用戦略、必要保障額の考え方、生命保険料控除(所得税4万円/住民税2.8万円)、遺族年金・団信との重複、見直しのタイミングを、独身/新婚/子育て/退職前のライフステージ別にFP実務基準で整理します。

最終更新:2026-07-28/監修:計算ツールズ編集部

生命保険 生涯コスト 計算機

計算式と保険料の内訳

基本式(月額目安)

定期保険 = 保障額 × 0.02% × 年齢係数

終身保険 = 保障額 × 0.3% × 年齢係数

養老保険 = 保障額 × 0.4% × 年齢係数

収入保障保険 = 定期の約60%(総払込は年数と共に減少)

生涯総支払 = 月額 × 12 × 保障期間

保険料の3成分

保険料は純保険料(予定死亡率)+付加保険料(予定事業費率)+予定利率調整の合成で構成されます。純保険料は死亡確率で決まる不可避コストですが、付加保険料には保険会社の販売手数料・広告費・利益が含まれます。ネット生保・共済は付加保険料が安く、大手対面型は高めの傾向があります。

4タイプの生命保険を比較

定期保険(掛け捨て)

保障期間だけの掛け捨てで、月額が最も安い。保障額3,000万円・35歳男性・20年で月4,000〜6,000円が目安。子供が独立する年齢まで大きな保障を確保する用途に最適。

終身保険

一生涯の保障+解約返戻金あり。月額は定期の10〜15倍と高額ですが、貯蓄性がある分「相続対策・死亡整理資金」に向く。保障が必要かの再検討が重要。

養老保険

満期時に生存していれば満期保険金、途中で死亡なら死亡保険金。貯蓄と保障の両立だがコストが最高。予定利率が低い現在、NISAで積立+定期保険の方が合理的なケースが多い。

収入保障保険

死亡時に月額給付が満期まで続く逓減型定期保険。時間経過で保障額が減る特徴があり、月額保険料は定期より2〜4割安い。子育て世帯の遺族生活費保障に向く。

タイプ別 生涯コストの比較(35歳男性・3,000万円・20年)

タイプ月額目安20年総支払備考
定期保険4,000〜6,000円約120万円掛け捨て、更新時に保険料上昇
収入保障2,500〜4,000円約80万円時間経過で保障減、生活費保障向き
終身保険50,000〜70,000円約1,400万円解約返戻金あり、貯蓄性
養老保険70,000〜100,000円約2,000万円満期時に保険金、コスト最高

必要保障額の考え方

「保障額はいくら必要か」を決める基本式は以下のとおりです。

必要保障額 = 遺族の生活費(末子独立まで+配偶者生涯)− 遺族年金 − 配偶者収入 − 現在の貯蓄

独身・扶養なし

必要保障額はほぼゼロ。葬儀費用200〜300万円分の少額保険で十分。就業不能保険・医療保険の方が優先度が高いケースが多い。

新婚・共働き

子供がいない共働きなら500〜1,000万円で十分。配偶者が働けなくなるリスクは労災・障害年金・傷病手当金でカバー。

子育て世帯(末子0〜10歳)

最も必要保障額が大きい時期。2,000〜4,000万円(末子独立まで生活費+教育費)。収入保障保険で月20万円×15年給付が現実的。

子育て世帯(末子10歳以上)

徐々に必要保障額が減少。1,000〜2,500万円に見直し。保険料の節約と教育費積立への振替を検討。

子供独立後

必要保障額は葬儀・整理資金の200〜500万円に。この時期の見直しで年間10〜30万円の保険料削減が可能。老後資金へ振替が合理的。

退職後・シニア

遺族年金が現役時代より減額されるため、配偶者の生活費として500〜1,500万円。認知機能低下前に見直しと相続対策を実施。

ライフステージ別の戦略

ステージ推奨タイプ月額目安
20代独身共済(葬儀資金)+ 医療保険2,000〜3,000円
30代新婚・共働き定期500万+医療3,000〜5,000円
30代子育て(末子0〜5歳)収入保障月20万+医療5,000〜8,000円
40代子育て(末子5〜15歳)収入保障月15万+医療4,000〜7,000円
50代子育て終盤定期1,000万+医療3,000〜5,000円
60代退職前終身500万(相続)10,000〜15,000円
70代以上終身200〜300万(整理資金)5,000〜10,000円

保険とNISA積立の使い分け

近年のFP実務では「終身保険で貯蓄」より「定期保険+NISA積立」の組合せが合理的とされます。

終身保険の実質利回り

予定利率が0.25〜0.6%の現在、30年払込で実質利回り0〜1%にとどまるケースが多い。手数料負担が大きく、資産形成手段としては効率が悪い。

NISAつみたて枠

年間120万円まで非課税で長期積立が可能。全世界株式インデックスなら期待利回り年3〜5%。30年積立で終身保険の2〜3倍のリターンが期待できます。

掛け捨て+NISAが合理的

定期保険(掛け捨て)で必要保障を確保+余った資金をNISAで積立が現代の主流。同じ月額でも将来資産が数倍になる可能性があります。

終身保険が合うケース

①相続対策で500万円非課税枠を使いたい(法定相続人×500万円)、②貯蓄が絶対苦手、③予定利率が高い旧契約を継続、のケースは終身保険にメリットがあります。

生命保険料控除の実務

生命保険料は所得控除対象で、税負担軽減効果があります。

区分所得税控除上限住民税控除上限
一般生命保険料40,000円28,000円
介護医療保険料40,000円28,000円
個人年金保険料40,000円28,000円
3区分合計上限120,000円70,000円

年収500万円・所得税10%の会社員なら、3区分フル活用で年間19,000円前後の節税効果があります。手続きは年末調整(会社員)または確定申告(自営業)で、10月頃に保険会社から届く「生命保険料控除証明書」を提出します。

見直しのタイミング

結婚・出産時

必要保障額が急増するタイミング。独身時の少額保険から、子育て向けの収入保障保険+医療への切替。1ヶ月以内に見直しを済ませるのが理想。

マイホーム購入時

住宅ローンの団信(団体信用生命保険)が生命保険を代替します。既存生命保険の保障額を減らせる可能性が高く、月5,000〜10,000円の削減余地があるケースも。

子供の独立時

末子独立を境に必要保障額が激減。保険料の最大の削減チャンスで、年間20〜50万円の節約になるケースも多い。老後資金へ振替が定石。

退職前後

収入減・遺族年金水準が変わるタイミング。相続税対策として終身保険の非課税枠(法定相続人×500万円)を活用する検討時期でもあります。

よくある間違い・注意点

  • 独身・扶養なしなのに大きな生命保険 — 必要保障額ゼロなのに月1〜3万円の保険に加入している例が多数。医療保険・就業不能保険への振替を検討してください。
  • 終身保険を「貯蓄」と勘違い — 低金利下では実質利回り0〜1%に留まり、NISAより効率が悪い。相続対策以外では合理性が下がっています。
  • 住宅ローン団信を無視した重複保障 — 団信で数千万円の保障が付いているのに、別途生命保険で同額保障を持つのは重複。ローン契約後は必ず見直しを。
  • 遺族年金の計算を忘れる — 会社員の遺族厚生年金は月10〜15万円が一般的。これを無視して必要保障額を計算すると、過剰保障になります。
  • 子供独立後も同額を継続 — 60代でも子育て時代の3,000万円保障を継続している家庭が多数。年間20〜50万円の払い過ぎになっているケースあり。
  • 更新型定期の保険料上昇を見落とし — 10年更新型は次回更新時に保険料が1.5〜2倍になることも。長期での総払込を必ず計算してから契約を。
  • 保険外交員の勧誘に流される — 大手生保の主力商品は付加保険料が高め。ネット生保・共済との相見積で年5万円以上の差になるケースがあります。

関連する法令・監督基準

  • 保険業法 ― 生命保険会社の免許・監督・重要事項説明・不払い防止等の基本ルール。金融庁所管。
  • 保険法 ― 保険契約の権利義務関係、告知義務・保険金支払・解除・失効の民事ルール。
  • 金融サービス提供法(金融商品販売法) ― 保険の販売時の説明義務・適合性原則・断定的判断の提供禁止。
  • 所得税法(生命保険料控除) ― 一般・介護医療・個人年金の3区分、控除限度額、契約日区分(新旧)の実務。
  • 相続税法(生命保険金非課税) ― 法定相続人×500万円の非課税枠。相続対策で終身保険を使う根拠。
  • ソルベンシー・マージン基準 ― 保険会社の支払余力を測る指標。200%以上が健全性の目安。
  • 金融庁 保険会社向け総合的な監督指針 ― 苦情処理・不適切販売防止・情報開示等の運用基準。

参考文献・公的資料

※本ページの月額保険料・生涯総支払は代表的な保険商品と加入条件に基づく概算値です。実際の保険料は、年齢・性別・健康告知内容・タバコ使用歴・特約有無・保険会社・保障期間で±30〜100%変動します。詳細な保険設計は複数社の見積・独立系FPへの相談を推奨します。加入・解約・見直しの最終判断は、遺族年金・団信・現預金・NISA積立を含めた総合的な家計状況で行ってください。本ツールは特定保険商品の推奨・勧誘を目的とするものではなく、税制上の効果は制度改正で変動します。

よくある質問(FAQ)

生命保険は本当に必要?

独身・扶養なしなら必要性は低い。配偶者・子供のいる家庭は必要保障額を計算した上で「掛け捨て定期または収入保障保険」がFP実務の第一候補。医療保険・就業不能保険の方が優先度が高いケースもあります。

終身と定期、どちらが得?

「必要保障は定期+NISA積立で貯蓄」が現代の主流。終身保険の実質利回りは0〜1%程度で、NISAでの積立(期待利回り3〜5%)に劣ります。ただし相続税対策の500万円非課税枠を使う場合は終身保険にメリットがあります。

医療保険との違いは?

生命保険=死亡・高度障害時、医療保険=入院・手術時。健康保険(高額療養費制度)で医療費は月8〜10万円で上限のため、貯蓄200〜300万円あれば医療保険は不要という考え方もあります。

解約のタイミングは?

子供独立後・住宅ローン完済後が最大の見直し機会。必要保障額が急減するため、保障を減額または解約で年間10〜50万円削減可能。老後資金への振替が定石です。

収入保障保険とは?

死亡時に月額給付が満期まで続く逓減型定期保険。定期より月額が2〜4割安く、遺族の生活費保障に向きます。子育て世帯の主力保障として近年人気が高まっています。

ネット生保と大手対面型の違いは?

ネット生保は付加保険料(販売手数料)が安いため、同じ保障額で月2,000〜5,000円安いケースが多い。健康告知が単純な場合はネット生保、複雑な既往歴がある場合は対面での相談が向きます。

共済との違いは?

共済(都道府県民共済・全労済・COOP共済)は営利目的でなく掛金が割安。ただし保障額の上限が生命保険より低め(500〜3,000万円)で、大きな保障を確保するには生命保険との併用が必要です。

住宅ローンの団信で足りる?

住宅ローン契約時の団信でローン残高分の生命保障が付きます。この分を既存生命保険から減額でき、月5,000〜10,000円の削減余地。契約後の見直しを忘れずに。

遺族年金でどれくらい賄える?

会社員の遺族なら遺族基礎年金+遺族厚生年金で月10〜15万円が目安。子供がいる期間は月15〜20万円、独立後は減額。この額を必要保障額から差し引いて計算します。

保険料控除でいくら節税できる?

3区分フル活用で年収500万円の会社員なら年約19,000円の節税。年収1,000万円なら年約35,000円。年末調整または確定申告で控除証明書を提出します。

告知義務違反の影響は?

健康状態・既往歴を故意に告知しなかった場合、契約解除・保険金不払いのリスク。加入から2年以内は特に厳しく審査されます。告知は正確に、迷ったら保険会社・代理店に事前確認を。

保険会社が破綻したら?

生命保険契約者保護機構により、責任準備金の90%まで保護されます。ただし予定利率が引き下げられる可能性あり。ソルベンシー・マージン比率200%以上の会社を選ぶことでリスクを低減できます。