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葬儀費用 計算ツール|家族葬・一般葬・直葬・1日葬の総額と相場早見

家族葬・一般葬・直葬・1日葬の費用を比較。会葬人数から飲食・返礼費、お布施、お墓・納骨費、火葬料までを合計し、総額を即時試算します。日本消費者協会「葬儀についてのアンケート調査」公正取引委員会の葬儀業実態調査、生活保護法の葬祭扶助・健康保険埋葬料・国民健康保険葬祭費など、公的補助制度も網羅して解説します。

最終更新:2026-08-02/監修:計算ツールズ編集部

葬儀費 計算機

計算式と費用の内訳

合計金額の基本式

総額 = 葬儀基本料金 + 飲食・返礼費(会葬人数 × 7,000円) + お布施 + お墓・納骨費

葬儀費用は「葬儀本体」「飲食接待費」「宗教者への謝礼(お布施)」「火葬・埋葬関連費」の4分類で構成されます。本ツールでは、日本消費者協会「第12回葬儀についてのアンケート調査(2022年)」および公正取引委員会「葬儀の取引実態に関する調査報告書(2017年)」の平均値を参考に、葬儀タイプ別の基本料金を設定しました。

飲食・返礼費の目安

飲食・返礼費 = 会葬人数 × 7,000円(通夜振舞い+精進落とし+会葬返礼品の平均)

通夜振舞い(1人3,000〜5,000円)、精進落とし(1人3,000〜5,000円)、会葬返礼品(1人1,000〜2,000円)の合計で、会葬者1人あたり約7,000円が全国平均です。家族葬でも1人あたりの単価は変わりませんが、人数が少ないため総額は抑えられます。

お布施と戒名料

読経料と戒名料を含むお布施は、宗派・地域・戒名の位により大きく変動します。信士・信女で20万〜40万円、居士・大姉で50万〜80万円、院居士・院大姉で100万円超が目安。曹洞宗・浄土宗・浄土真宗など宗派ごとに慣習が異なるため、菩提寺と事前相談が必須です。

葬儀タイプ別の相場

葬儀タイプは大きく4種類。会葬者の範囲・儀式の日数・宗教儀礼の有無で費用と負担感が変わります。

タイプ基本料金日数会葬者特徴
一般葬約150万円2日(通夜+告別式)50〜100人親族・友人・職場・地域を広く招く伝統形式
家族葬約100万円2日10〜30人近親者中心。近年は全体の約55%を占める主流
1日葬約70万円1日(告別式のみ)10〜30人通夜を省略。高齢遺族の負担軽減に有効
直葬(火葬式)約30万円0〜1日近親者数名宗教儀式なし。火葬のみ実施

公正取引委員会の調査では、家族葬の平均費用は約110〜120万円、一般葬は約190万円と報告されています。菩提寺との関係や地域慣習によっては、直葬を選ぶと戒名・納骨で後に問題が生じるケースがあり、事前確認が重要です。

費目別の相場早見表

費目相場備考
祭壇・棺20万〜80万円白木祭壇・生花祭壇でランクが分かれる
会場使用料(斎場)5万〜30万円公営は3万円台、民営は20万円以上も
ドライアイス・安置1万〜3万円/日火葬場の混雑で長期化する場合あり
寝台車・霊柩車3万〜10万円移動距離で加算
火葬料0〜7万円公営無料〜市外料金、民営は5万円前後
骨壺・骨箱1万〜10万円白磁・七宝焼など素材で差
通夜振舞い1人3,000〜5,000円寿司・オードブル中心
精進落とし1人3,000〜5,000円会席料理が一般的
会葬返礼品1人1,000〜2,000円お茶・タオル・カタログギフト
お布施(読経+戒名)20万〜100万円超宗派・地域・戒名位により大幅変動
お墓(新規建立)150万〜300万円永代使用料+墓石+工事費
納骨堂50万〜150万円都市部で急増中
樹木葬・海洋散骨10万〜80万円費用重視で選択増加

地域差と斎場・火葬場

火葬料は自治体により大きく異なります。東京23区の民営火葬場は5〜9万円、横浜市営は市内住民1.2万円、大阪市営は市内住民1万円、京都市営は市内住民2万円、政令市の多くは市内住民無料〜1万円台です。市外住民は3〜7万円が上乗せされます。

斎場使用料も公営(3〜10万円)と民営(20〜60万円)で差が大きく、通夜料理の持ち込み可否、生花・供物の指定業者制など、条件次第で総額が数十万円単位で変動します。

地域別の総額相場

火葬料や斎場費だけでなく、参列者の規模や返礼品の慣習によって総額も地域差が出ます。以下は「お葬式に関する全国調査」等の集計をもとにした目安です。

地域総額平均特徴
北海道・東北100〜140万円火葬前告別式など地域独特の慣習あり
関東(東京23区)130〜170万円式場費用が高め。家族葬の比率が高い
中部(東海)130〜160万円愛知は豪華志向で参列者が多い伝統
近畿(大阪・京都)100〜140万円合理的志向。直葬・家族葬の比率が高い
中国・四国100〜130万円地域コミュニティが密で参列者が多い
九州・沖縄120〜160万円親族の参列が多く、返礼品文化が根強い

シーン別の活用例

親の家族葬プランを事前検討

高齢の親のために家族葬(100万円)+会葬20人+お布施30万+お墓の建て替え200万円を試算。総額は約344万円。生前に準備することで、遺族の意思決定負担を軽減できます。

直葬で最小限に抑える

宗教儀礼を省略し、直葬(30万円)+会葬0人+お布施0円+樹木葬30万円で総額60万円に。無宗教または菩提寺のない世帯で増加傾向。生活保護世帯は葬祭扶助(20万円前後)で対応可能。

一般葬・伝統形式の総額試算

地域慣習を重んじる一般葬(150万円)+会葬80人+お布施80万+お墓400万円で総額686万円。相続財産から支払う場合は、相続税申告時に「葬式費用」として控除可能な項目を確認しておきます。

1日葬で遺族負担を軽減

高齢配偶者や遠方の子が集まるケースで、通夜を省いた1日葬(70万円)+会葬15人+お布施30万+納骨堂100万円で総額210万円。移動・宿泊コストも大幅に減らせます。

互助会・葬儀保険との併用

冠婚葬祭互助会の積立(月2,000〜5,000円×20年で50〜120万円)や少額短期葬儀保険を活用。積立残額と本体費用の差額を、給付金・埋葬料でカバーする設計が現実的です。

会社役員・団体長の社葬併用

密葬(家族葬)を先に行い、後日「お別れの会」を社葬として実施する二段階方式。社葬部分は法人経費計上できる範囲があり、税理士・顧問弁護士と事前打合せが不可欠です。

公的補助・給付金制度

制度給付額対象
健康保険 埋葬料(協会けんぽ・組合健保)5万円被保険者が死亡し埋葬した家族
国民健康保険 葬祭費3〜7万円(自治体により)国保加入者の喪主
後期高齢者医療 葬祭費3〜7万円75歳以上の被保険者の喪主
労災保険 葬祭料31.5万円+給付基礎日額30日分業務・通勤災害による死亡
生活保護 葬祭扶助約20万円生活保護受給者または扶助が必要な世帯
遺族基礎年金・遺族厚生年金年額約80万円〜遺族の生活保障(葬儀費用ではないが関連)

いずれも死亡から2年以内に自治体・健保組合・年金事務所で申請が必要です。申請しないと自動給付されないため、葬儀直後の落ち着いた時期に必ず手続きしてください。

申請窓口と手続きの注意点

制度ごとに窓口が異なります。国民健康保険・後期高齢者医療の葬祭費は市区町村の国保窓口へ。金額は自治体ごとに定められ、東京23区は7万円、大阪市・名古屋市は5万円が代表例です。健康保険の埋葬料は加入していた健康保険組合または協会けんぽの支部へ申請し、被扶養者が亡くなった場合は被保険者が「家族埋葬料」として受け取ります。労災保険の葬祭料は労働基準監督署が窓口で、業務上・通勤中の死亡が対象です。

とくに注意が必要なのが生活保護の葬祭扶助で、支給額は大人が約20万円、子どもが約16万円ですが、葬儀を行う前に福祉事務所へ申請する必要があり、事後申請は原則として認められません。その他の給付は時効が2年で、いずれも申請主義です。

故人の預金から葬儀費用を仮払いする制度

2019年7月施行の民法改正(第909条の2)により、遺産分割協議が終わる前でも、故人の預金から一定額を引き出せるようになりました。口座凍結後の葬儀費用の立替えを避けるための制度です。

仮払い可能額 = 相続開始時の預金額 × 1/3 × その相続人の法定相続分(同一金融機関につき上限150万円)

例えば預金600万円、相続人が妻・子2人(法定相続分は妻1/2、子1/4ずつ)の場合、妻は600万円×1/3×1/2=100万円まで、子はそれぞれ600万円×1/3×1/4=50万円まで引き出せます。金融機関の窓口で戸籍謄本など相続関係を示す書類を提示すれば手続きでき、遺産分割協議の完了を待つ必要はありません。引き出した分は、その相続人が遺産を一部先に取得したものとして扱われます。

よくある誤解・注意点

  • 広告の「セットプラン」だけで判断する — 「家族葬29.8万円〜」の広告は、多くの場合ドライアイス2日分・骨壺・寝台車のみ含む最低構成。飲食費・お布施・返礼品・火葬料は別途で、実際の総額は100万円を超えるケースが公取委調査で報告されています。
  • お布施を「相場通り」に画一化する — お布施は宗派・寺格・戒名の位で大きく異なります。菩提寺には「他家ではどのくらい?」と率直に相談するのが最も確実です。決して失礼ではありません。
  • 火葬料の市外料金を見落とす — 住民票所在地の火葬場が満床で市外火葬場を使うと、料金が2〜5倍になることも。事前に故人と喪主の住民票所在地を確認しておきます。
  • 葬儀後の一周忌・三回忌費用を無視 — 葬儀後も四十九日法要(会場・お布施・会食で20〜40万円)、一周忌、三回忌、七回忌…と続きます。5〜10年の中長期予算で見積もりましょう。
  • 相続税の葬式費用控除の対象外を計上 — 香典返し・墓地の永代使用料・法要費用は葬式費用として控除できません。国税庁のタックスアンサーNo.4129で必ず確認を。
  • 互助会解約時の手数料を知らない — 冠婚葬祭互助会は中途解約で15〜20%の手数料を差し引かれます。積立と葬儀本体費用の相殺関係を契約時に確認。
  • 「格安葬儀社」の追加料金トラブル — 見積書に含まれない項目(延長料金・オプション棺・生花追加)で当日追加請求される事例が国民生活センターに多数報告されています。契約前に「これ以外に追加はありませんか」を書面で確認。

関連する法令・制度

  • 墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法) ― 火葬・埋葬・改葬の許可手続を規定。死亡診断書に基づく死亡届(戸籍法)と火葬許可証は同時申請が原則。
  • 健康保険法・国民健康保険法 ― 埋葬料・葬祭費の支給根拠。申請期限は死亡日から2年。
  • 労働者災害補償保険法 ― 業務・通勤災害による死亡時の葬祭料・遺族給付の根拠法。
  • 生活保護法 第18条 ― 葬祭扶助の根拠。世帯単位で申請、事前の福祉事務所相談が原則。
  • 相続税法・国税庁通達 ― 葬式費用として控除可能な範囲を規定。香典返し・墓石・法要費用は対象外。
  • 特定商取引法・消費者契約法 ― 葬儀契約の書面交付義務・不当勧誘の取消権。追加料金トラブルの解決根拠。
  • 割賦販売法(互助会関連) ― 冠婚葬祭互助会の前受金保全・中途解約ルール。

参考文献・公的資料

葬儀費用の相場・公的補助・法制度に関する信頼できる公的情報源は下記を参照ください。

※本ページの計算結果は概算値です。実際の葬儀費用は葬儀社の見積書、菩提寺との相談、地域・宗派の慣習により大きく変動します。契約前に必ず複数社から書面見積を取得し、追加料金の有無を確認してください。公的給付の申請は死亡から2年以内が原則で、期限内の手続きが必要です。相続税・生活保護等の判断は税理士・行政書士・福祉事務所に個別相談してください。

よくある質問(FAQ)

家族葬と一般葬、どちらを選ぶべき?

近親者中心で会葬20〜30人以下なら家族葬(総額110〜150万円)がバランス良好。故人の交友関係が広く、地域・職場との義理も重視するなら一般葬(総額190〜250万円)。家族葬でも「後日訪問される弔問客の対応に負担が集中する」ケースが報告されているため、通夜だけ広く受入れる折衷案も検討価値があります。

直葬(火葬式)だけで済ませても問題ない?

宗教的儀式なく火葬のみを行う直葬は総額30〜50万円で最も費用を抑えられますが、菩提寺がある場合は納骨拒否のトラブルに発展する事例あり。事前に菩提寺と相談し、四十九日法要のみ実施する等の代替案を検討してください。無宗教葬・自由葬という選択肢もあります。

お布施はいくら包めば失礼にならない?

宗派・寺格・戒名の位により20万〜100万円超と大幅に異なります。信士・信女で20〜40万円、居士・大姉で50〜80万円、院居士・院大姉で100万円以上が目安。菩提寺には直接「他家ではどのくらいですか」と率直に相談することが最も確実で、無礼ではありません。地域の総代・世話人に相談する方法もあります。

健康保険からの給付金はいくら?

協会けんぽ・組合健保加入者は埋葬料5万円、国民健康保険加入者は葬祭費3〜7万円(自治体で異なる)、後期高齢者医療は3〜7万円が支給されます。申請期限は死亡から2年。葬儀社が代行することもありますが、原則喪主が加入先の窓口で手続きします。

生活保護受給者の葬儀はどうなる?

生活保護法第18条の葬祭扶助により、直葬相当(20万円前後)が支給されます。申請は死亡前に福祉事務所へ相談が原則。扶養義務者に資力があれば適用されない場合もあります。給付は現物給付方式(自治体が葬儀社に直接支払)が主流です。

相続税の申告で葬式費用は控除できる?

国税庁タックスアンサー No.4129により、通夜・葬儀・火葬・お布施・戒名料は控除可能。ただし香典返し・墓地の永代使用料・法要費用(四十九日以降)・遺体解剖費用は対象外。領収書のないお布施も、支払記録があれば控除対象になります。

互助会に入っておくべき?

月2,000〜5,000円×20年で50〜120万円を積み立てる互助会は、葬儀本体費用の一部(祭壇・棺・霊柩車等)を割引価格で利用可能。ただし飲食・お布施・墓は別途。中途解約手数料が15〜20%かかる点、加入者死亡以外での退会条件を必ず確認してください。

葬儀費用は誰が支払う?相続財産から出せる?

民法上、葬儀費用の負担者に明確な規定はなく、喪主が支払うのが慣習ですが、相続財産から支出することも可能。相続人間で分担する場合は、事前の合意書面化が推奨されます。相続放棄した場合でも、社会通念上相当な葬儀費用の支出は「単純承認」に該当しないとされています。

火葬料が地域で違うのはなぜ?

火葬場は自治体運営(公営)と民間運営があり、公営は住民サービスとして市内無料〜数千円、市外は市内料金の3〜10倍。民営(東京都区部が代表)は5〜9万円が標準。住民票所在地と火葬場の関係で数万円変わるため、事前確認が重要です。

散骨・樹木葬は費用を抑えられる?

樹木葬10〜80万円、海洋散骨5〜30万円、宇宙葬30〜250万円と選択肢が広がっています。永代供養がセットされているケースが多く、後継者不在世帯で人気。ただし遺骨の全散骨は「墓地埋葬法」の解釈上グレーゾーンもあり、業者選定に注意してください。

葬儀の見積書で確認すべきポイントは?

①追加料金の発生条件(延長・オプション棺・生花追加)、②飲食費・返礼品の1人単価と最低保証人数、③火葬料が別途か込みか、④お布施・戒名料は含まれるか、⑤キャンセル規定、⑥支払時期と方法。「これ以外に追加はありませんか」を書面で確認するのが鉄則です。

葬儀ローンや葬儀保険はあるの?

信販会社の葬儀ローン(金利年5〜15%)、少額短期保険会社の葬儀保険(月1,000〜3,000円で100〜300万円保障)、共済(全労済・県民共済)の死亡見舞金など複数の選択肢があります。健康告知の有無、加入年齢制限、保障開始までの待機期間を必ず確認してください。

香典は受け取るべき?

家族葬でも、近親者からの香典は受け取るのが基本です。会葬御礼として2,000〜3,000円の品を用意し、後日いただいた額の半分程度を香典返しとして返礼するのが慣例です。訃報に「香典辞退」と明記すれば受け取らない判断もできますが、後日弔問に来られた方の持参分には柔軟に対応するのが無難です。

戒名は必ず必要?

仏教では戒名(浄土真宗では法名)を授かるのが一般的ですが、法的な義務ではありません。無宗教葬や家族葬では戒名なしを選ぶ方も増えています。ただし菩提寺の墓に納骨する場合は戒名を求められることが多いため、事前にお寺へ相談してください。

菩提寺がない場合はどうする?

僧侶派遣サービス(おおむね5.5万〜16万円)を利用すれば、宗派を指定して読経を手配できます。都市部への転居で菩提寺と疎遠になった場合には実用的な選択肢です。ただし戒名や年忌法要まで含めた長期的な付き合いは前提としていないため、納骨先の方針とあわせて検討してください。

近年の葬儀の傾向は?

家族葬・一日葬・直葬の割合が大きく伸び、一般葬は3割程度まで低下しました。少人数化、オンラインでの参列、後日のお別れ会といった形式が定着し、コスト意識の高まりから平均費用も低下傾向が続いています。

互助会は解約できる?

解約は可能ですが、積立額の15〜20%程度の解約手数料がかかるケースが多く、転居や方針変更で解約すると損失が出ます。加入前に解約条件と、前払式特定取引の保全措置の対象事業者かどうかを必ず確認してください。