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Cloudflare料金計算|Free/Pro/Business/Enterpriseと Workers・R2・Pages の月額

CloudflareのFree($0)・Pro($20)・Business($200)・Enterprise(要見積)プランと、Workers・R2・Pages・KV・D1・Zero Trust・Stream・Argo Smart Routingの従量課金を試算。US$→日本円換算(1USD=150円想定)、大手クラウド系・老舗エンタープライズ系・開発者向けといった他の主要CDNとの価格比較、無料枠の使い切りポイント、法人契約時の消費税・請求書対応まで、Cloudflare公式Pricingページに基づき解説します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

Cloudflare 月額試算

料金体系と計算式

プラン基本料

プラン料金 = Free($0) / Pro($20) / Business($200) / Enterprise(要見積$5,000〜)

Cloudflareの月額料金は、CDN・WAF機能を提供するプラン基本料と、追加サービスの従量課金の合算です。プラン料金はドメイン(Zone)1つあたりの月額で、複数ドメインなら本数分の料金が発生します。Enterpriseは営業経由の年間契約が基本で、価格は非公開。

Workers 従量課金

Workers料金 = max($5, ((リクエスト数 - 1000万) / 100万) × $0.30)

Workers(エッジ関数)はStandardプランで月$5から利用可能、月1,000万リクエストまで無料。以降100万リクエストごとに$0.30。CPU時間 <10ms/リクエストが標準で、実質サーバレスとして使えます。

R2 ストレージ料金

R2料金 = (容量 - 10GB) × $0.015 + クラスA操作 × $4.50/百万 + クラスB操作 × $0.36/百万

R2は業界標準となったオブジェクトストレージAPIに互換のストレージで、egress(下り転送)無料が最大の特徴。10GBまで無料、以降GBあたり$0.015/月。書き込み系(Class A)が$4.50/百万リクエスト、読み込み系(Class B)が$0.36/百万リクエスト。

プラン別機能比較

機能FreePro $20Business $200Enterprise 要見積
グローバルCDN
DDoS対策基本強化強化専用対応
WAF(Web Application Firewall)基本強化フルカスタムフルカスタム
SSL/TLSUniversal SSLAdvanced SSLSNIカスタム専用SSL
画像最適化 Polish
モバイル最適化 Mirage
PCI DSS準拠
SLA保証99.9%100%
サポートCommunityEmailPriority Email24/7 Phone
カスタム証明書アップロード
Cloudflare Access(Zero Trust)50ユーザーまで無料フルパッケージ
Pages(静的サイトホスト)無制限無制限無制限無制限

個人ブログ・スタートアップはFree/Proで十分。ECサイト・金融系はBusiness以上でPCI DSS・SLA保証が求められます。

Workers・R2 の従量課金

Workers 料金プラン

プラン月額基本無料リクエスト超過料金CPU時間
Workers Free$010万リクエスト/日10ms/req
Workers Standard$51000万リクエスト/月$0.30/百万req30秒/req
Workers Unbound(旧)移行済

R2 ストレージ料金

項目無料枠超過料金備考
ストレージ容量10GB/月$0.015/GB/月大手クラウドの標準ストレージの2/3程度
Class A(PUT/POST/List等)100万回/月$4.50/百万書き込み系
Class B(GET/HEAD等)1000万回/月$0.36/百万読み込み系
Egress(下り転送)無制限$0(無料)最大の特徴

R2のegress無料は業界の特異点です。大手クラウドのオブジェクトストレージでは下り転送1GBあたり$0.09(=100GB配信で$9)が別途発生するのに対し、R2は容量課金のみ。大量配信サイトでは月数十万円の差がつきます。

Workers KV / D1 の料金

KV(キーバリューストア)は読み取り1000万回/日まで無料、書き込み1000回/日まで無料。それ以降は$0.50/百万読み取り、$5/百万書き込み。D1(SQLite互換DB)は500万行読み取り/日まで無料、書き込み10万行/日まで無料。

Pages・KV・D1 の無料枠

Pages(静的サイトホスト)

主要なGitホスティングサービスと連携して自動デプロイ。無料枠が破格で、月500ビルド、リクエスト無制限、帯域無制限、100サイトまで。個人ポートフォリオ・SPAには最適で、他の静的ホスティングサービス(無料枠は月100GB帯域程度が一般的)より枠が広いのが特徴です。

KV(Key-Value Store)

グローバル分散KVS。読み取り1000万/日無料、書き込み1000/日無料。セッション・A/Bテスト・Feature Flagに最適。書き込み系はプランで制限。

D1(SQLite互換DB)

2024年GA。SQLiteベースのグローバル分散DB。500万行読/日、10万行書/日、5GBまで無料。小〜中規模Webアプリに最適。

Durable Objects

単一インスタンス状態管理。WebSocket・ゲームサーバー・共同編集アプリ用。月100万リクエストまで無料、以降$0.15/百万req+CPU時間課金。

Queues

メッセージキュー。月100万操作まで無料、$0.40/百万操作。バッチ処理・Webhook配信・非同期タスクに。

AI Gateway・Vectorize

LLM API のキャッシュ・レート制限(Gateway無料)、ベクターDB(Vectorize:500万Q/月まで無料)。RAG構築に有用。

Zero Trust・Cloudflare One の料金

プラン月額ユーザー数主要機能
Zero Trust Free$050ユーザーまでAccess・Gateway・DNS Filtering
Zero Trust Standard$7/ユーザー/月1〜1000Free機能+高度な脅威検知
Zero Trust Enterprise要見積1000〜フルSASE・専任サポート
Cloudflare One要見積Zero Trust+Magic WAN統合

50人以下の中小企業・スタートアップはZero Trust Freeで十分。VPN代替として使えます。50人超えは$7/ユーザー×人数。

他の主要CDNとの比較

項目Cloudflare大手クラウド系CDN開発者向けCDN老舗エンタープライズCDN
最小プランFree/月$201TBまで$85月$50〜$1,000〜/月
下り転送単価プラン込$0.085/GB$0.12/GB要見積
ストレージegressR2: 無料標準ストレージ: $0.09/GB
エッジ関数Workers: $5〜$0.60/百万req月$50〜$0.60/百万req
DDoS対策Free/全プラン込上位保護サービス $3,000/月プラン込専用サービスの別料金
グローバルPoP数300+都市410+PoP75PoP4,000+
WAFPro以上込$1/百万リクエストプラン込専用製品の別料金
日本語サポート△(英語主)

Cloudflareはegress無料・DDoS対策込み・シンプルな定額が強み。大手クラウド系や老舗エンタープライズ系は、細分化された機能と大企業向けのSLA・日本語サポートが強みです。中小規模ならCloudflare、大企業や厳密なSLAが要る案件なら大手クラウド系・老舗系、というのが定石です。

用途別プラン選び

個人ブログ・ポートフォリオ

Free + Pages(静的ホスト)で完結。月$0で世界配信・SSL自動・DDoS対策込み。独自ドメインもFreeで運用可能。

Webサービス・SaaS(月10万PV)

Pro $20 + Workers $5 = 月$25(約¥3,750)。画像最適化Polish、高度なWAF、Advanced SSLで安全運用。

ECサイト(月100万PV)

Business $200 + Workers $5-20 + R2で在庫画像。合計$250-300(約¥45,000)。PCI DSS準拠でカード決済対応。

動画配信サービス

Stream $1/1000分視聴 + R2でオリジン。1万ユーザー×10分/日 = 3百万分/月 = $3000/月。egress無料の恩恵大。

大規模メディア(月1000万PV)

Business $200 + Argo Smart Routing $5/GB + Cache Reserve。合計$500-1000/月。より高速なグローバル配信。

金融・官公庁レベル

Enterprise($5,000〜/月)。100% SLA、24/7電話サポート、Bot Management、Advanced DDoS、専任アカウントマネージャー付き。

請求・消費税・法人契約

支払方法

クレジットカード(主要国際ブランド)払いが基本。Enterpriseは請求書(NET30/60日)・銀行振込対応。日本円建て請求は不可で、USD建て請求のみです。カード会社の為替レート(TTMまたは仲値+手数料)で日本円換算されます。

消費税・インボイス

2023年10月からのインボイス制度対応:Cloudflare Inc.(米国法人)からの請求のためリバースチャージ方式が適用され、原則として日本の消費税は課税対象外。ただし特定課税仕入れ(電気通信利用役務)に該当する可能性があり、税務上の取扱いは税理士に相談を。

法人契約のポイント

Enterprise契約では専任アカウントマネージャー(AM)と技術サポート(SE)が付き、契約は年間コミット。日本法人(クラウドフレアジャパン株式会社)経由で日本語対応も可能。契約前にPoC(概念実証)期間の設定を推奨。

よくある間違い・注意点

  • 「Freeなら完全無料」の誤解 — Free CDNは無料だが、Workers・R2・Pages Functions・KVは無料枠を超えると別途課金。月末に予期せぬ請求が発生する例も。使用量アラート必須。
  • プラン料金がドメインごとの誤解 — Pro/Business/Enterpriseはドメイン(Zone)1つあたり。10ドメイン運用ならProで月$200になります。
  • R2 egress無料に頼りすぎ — R2は下り転送無料だが、Class A(書き込み)は$4.50/百万で大手クラウドの標準ストレージより高い。使い方(読み8:書き2)で有利不利が変わります。
  • Workers CPU時間の見落とし — Standardプランでも1リクエストあたりCPU 30秒までは無料だが、超過は$0.02/百万msの課金。重い処理は要注意。
  • DNSだけFreeでOKと判断 — DNS応答は速いが、DDoS対策のフルパワー(L7 WAF・Bot Management)はPro以上で有効。攻撃を受けるサイトはPro以上必須。
  • Zero Trust Free 50ユーザー超えで急に有料 — 51人目から$7/ユーザー×全員に課金され、月$357〜の急増。人数管理が重要です。
  • Enterprise「要見積」を軽視 — 実際は$5,000/月〜。中小企業には過剰。Business+Workers/R2の組み合わせで十分なケースが多い。

関連する規約・仕様

  • Cloudflare Self-Serve Subscription Agreement ― Free/Pro/Business契約の正式条項。米カリフォルニア法準拠。
  • Cloudflare Enterprise Master Services Agreement (MSA) ― Enterprise契約の正式条項。個別交渉可能。
  • Cloudflare Data Processing Addendum (DPA) ― GDPR/日本個人情報保護法対応のデータ処理契約。
  • PCI DSS v4.0 ― Business/Enterpriseで対応。カード決済サイトの必須要件。
  • SOC 2 Type II ― Cloudflare全プラン範囲で年次監査。監査報告書は法人契約で開示可能。
  • ISO 27001 / 27018 ― 情報セキュリティ・クラウド個人情報の国際認証。
  • 個人情報保護法(日本) ― 越境データ移転(Cloudflareの米国サーバー処理)の適法性確認が必要。
  • GDPR(EU一般データ保護規則) ― EU圏ユーザーのデータ取扱い規則。CloudflareはDPA対応。
  • Cloudflare 依存関係の SLA ― Business 99.9%、Enterprise 100%(クレジットバック方式)。

参考文献・公式ドキュメント

※本ページの試算は各サービスの公式Pricing情報を基にした概算です。実際の請求額はプラン変更・追加サービス・為替レート・キャンペーンで変動します。契約前には必ず公式ページで最新料金をご確認ください。法人契約・Enterprise見積り・税務処理については、Cloudflare営業窓口・税理士・法務担当にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Cloudflareは本当に無料で使える?

Free プランでCDN・SSL・DDoS対策・基本WAF・無制限帯域が完全無料で利用可能です。個人ブログ・ポートフォリオ・小規模SaaSなら追加費用ゼロで運用できます。ただしWorkers・R2などの従量サービスは無料枠を超えると課金され、月末の予期せぬ請求を防ぐには使用量アラートの設定が推奨されます。

Pro $20とBusiness $200の違いは?

Proは画像最適化Polishと強化DDoS/WAFが追加。Businessはさらにモバイル最適化Mirage、カスタムSSL証明書、PCI DSS対応、99.9% SLA保証、優先メールサポートが加わります。EC・金融・医療サイトはBusiness以上が必須です。

Workersはどのくらいの規模まで無料?

Workers Freeプランで月10万リクエスト/日(=月300万リクエスト)まで無料。Workers Standardは月$5で1000万リクエスト/月まで含まれ、以降100万リクエストごとに$0.30。CPU 30秒/リクエストまで含まれます。

R2は大手クラウドのストレージより安い?

egress(下り転送)を頻繁に使う場合、R2が圧倒的に安いです。大手クラウドの標準ストレージはegressが$0.09/GB かかるのに対し、R2は無料。100GBを月10回配信する(=1TB egress)と、前者は$90/月、R2は$0で月$90の差になります。ストレージ単価もR2の$0.015/GB は大手クラウドの$0.023/GB より安い水準です。

Enterpriseはいくらから?

営業経由の年間契約で、価格は非公開。実際の相場は月$5,000(年間$60,000)以上。100% SLA、24/7電話サポート、Bot Management、Advanced DDoS、専任アカウントマネージャーが含まれます。中小企業には過剰でBusiness+Workers/R2の組み合わせが実務的です。

Pagesの無料枠を超えるとどうなる?

ビルド500回/月まで無料。以降は月$20のPro相当プラン加入で月5000ビルドまで可能。帯域・リクエスト数は無料枠でも無制限で、静的サイトホストとしては業界最も無料枠が広い部類です。

日本円で請求される?

いいえ、USD建て請求のみ。クレジットカード会社の為替レートで自動換算されます。法人はEnterprise契約で請求書(USD)+銀行振込対応が可能。日本法人(クラウドフレアジャパン)経由でも通貨はUSDです。

消費税・インボイスの扱いは?

Cloudflare Inc.(米国法人)からの請求のためリバースチャージ方式が原則で、日本の消費税は課税対象外。ただし電気通信利用役務に該当する可能性があり、特定課税仕入れの検討が必要。税務処理は税理士に相談を推奨します。

大手クラウドのCDNと比べて安い?

使い方次第です。転送量が多い(月100GB以上)ならCloudflareが圧倒的に安く、従量課金型の$0.085/GBだと月$8.5以上かかるところ、Cloudflareは転送量無料でPro $20固定。逆に月数GB程度の低トラフィックなら、従量課金型のCDNのほうが安く収まることもあります。

Zero Trust Freeの50ユーザーを超えたら?

51人目から$7/ユーザー×全員に課金され、月$357(=51人×$7)に急増します。50人以下で運用するか、有料プランに切り替える判断が必要。人数管理を怠ると請求が跳ね上がります。

複数ドメインでプランを共有できる?

Pro/Business/Enterprise料金はドメイン(Zone)1つあたり。10ドメイン運用ならPro×10 = 月$200になります。ただしFreeは無制限ドメイン可、Workers・R2・Pagesはドメイン数無関係で利用可能です。

途中でプラン変更できる?

Free→Pro→Businessへのアップグレードはダッシュボードから即時可能。ダウングレードも即時対応。日割り計算で月内変更にも柔軟対応。Enterprise契約は年間コミットのため中途解約に別途条件があります。