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Azure VM料金 計算ツール|B/D/E/F 26種の月額・年額・3年予約・スポット価格を即算出

Microsoft Azure Virtual Machine の料金を、B(バースタブル)・D(汎用)・E(メモリ最適化)・F(コンピュート最適化)シリーズ26種で比較する無料電卓。東日本リージョン・Linux/Windows・従量課金・1年予約・3年予約・スポット・Azureハイブリッド特典まで対応し、月額・年額・円換算を即算出。AWS EC2・Google Compute Engine相当インスタンスとの対照表、Reserved Instance/Savings Plan の効果比較まで対応します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

Azure VM料金 計算機

料金計算式と考え方

基本式

月額料金 = 時間単価(USD/h) × 稼働時間(h/月) × 割引率

稼働時間(h/月) = 1日稼働時間 × 30.44 日

円換算 = USD × 為替レート(円/USD)

Azure VMは秒単位課金で、Azure Portalで停止・割当解除中はコンピュート課金が停止(ディスク・IPは継続課金)。試算では730時間/月(24時間×30.44日)を標準とし、割引率は課金モデルで大きく変動します。

OSライセンス料の考慮

Windows Server VMはLinuxより約1.4倍の料金。既存Windows Serverライセンス(Software Assurance有)がある場合はAzureハイブリッド特典で最大40%オフに。Red Hat Enterprise Linux・SUSE Linuxはさらに追加ライセンス料が発生します。

付帯コストの考慮

VM本体料金以外に、マネージドディスク(Premium SSD P10で約$19/月)、パブリックIP($3/月)、送信帯域(1TB無料、以降$0.12/GB)、Load Balancer・Application Gatewayなどが必要。実TCO試算では10〜30%上乗せを見込むと安全です。

VMシリーズの選び方

Bシリーズ(バースタブル汎用)

低〜中負荷用途向け。CPU使用率が低い間にクレジットを蓄積し、負荷時に消費してバースト。WebサーバのDev/Test、社内システム、低トラフィックの本番に最適。B2sは月$30前後で高コスパ。

Dシリーズ(汎用)

vCPU:メモリ比 1:4 の標準構成。Intel Xeon Platinum 8370C/8171M。Webサーバ・小規模データベース・アプリケーションサーバ・エンタープライズ本番で最も広く使われる主力シリーズ。

Eシリーズ(メモリ最適化)

vCPU:メモリ比 1:8 の高メモリ構成。SQL Server・Oracle・SAP HANA・大規模インメモリキャッシュに最適。E8s_v5(8vCPU/64GB)は月$400前後。ライセンス付きDBは高コスト。

Fシリーズ(コンピュート最適化)

vCPU:メモリ比 1:2 の高CPU構成。ゲームサーバ・バッチ処理・機械学習推論・Webフロント大量APIに最適。F8s_v2(8vCPU/16GB)は月$200前後、Dシリーズよりコスパ良好。

N/H/M シリーズ(専門用途)

N:GPU計算(AI/ML/レンダリング)、H:HPC/科学計算、M:超巨大メモリ(SAP HANA向け256GB〜)。単価が高く、時間課金では月数千ドル。本ツールはB/D/E/Fに絞って扱います。

Ls(ストレージ最適化)

NVMe SSD 直付け型で、Cassandra・Elasticsearchなど大量ローカルI/Oが必要な用途向け。IOPS性能が特徴で、TCO評価はディスク単価との相殺が鍵。

課金モデル別の料金

課金モデル割引率コミット用途
従量課金(Pay-as-you-go)0%(基準)なしDev/Test・短期
1年予約(Reserved Instance)約30〜40%オフ1年拘束安定運用の本番
3年予約(Reserved Instance)約55〜65%オフ3年拘束長期安定運用
スポットVM平均70〜90%オフ中断ありバッチ・レンダリング
Azureハイブリッド特典約40%オフ(Windows)SA必須既存WinSvrライセンス
開発/テスト用サブスク50〜80%オフ非本番のみMSDN会員・SBP

本番運用では3年予約が最もコスパ良好で、安定稼働なら60%程度の削減が可能です。バッチ・映像レンダリング等の中断耐性がある処理はスポットVMが有力。中断確率は東日本リージョンで10〜20%程度が公表されています。

B/D/E/F シリーズ料金早見(東日本・Linux・月額USD)

2025年下期時点のMicrosoft公式料金ページに基づく参考値。実際は為替・地域・キャンペーンで変動します。

VMサイズvCPU/メモリ従量1年予約3年予約
B1s1 / 1GB$7.9$5.6$3.4
B1ms1 / 2GB$16$11$7
B2s2 / 4GB$30$21$13
B2ms2 / 8GB$62$44$27
B4ms4 / 16GB$125$88$54
B8ms8 / 32GB$250$175$108
D2s_v52 / 8GB$70$49$30
D4s_v54 / 16GB$140$98$60
D8s_v58 / 32GB$280$196$120
D16s_v516 / 64GB$560$392$240
D32s_v532 / 128GB$1,120$784$481
E2s_v52 / 16GB$100$70$43
E4s_v54 / 32GB$200$140$86
E8s_v58 / 64GB$400$280$172
E16s_v516 / 128GB$800$560$344
E32s_v532 / 256GB$1,600$1,120$688
F2s_v22 / 4GB$50$35$21
F4s_v24 / 8GB$100$70$43
F8s_v28 / 16GB$200$140$86
F16s_v216 / 32GB$400$280$172
F32s_v232 / 64GB$800$560$344

Windows OSは上記に約$40〜100/月(vCPU数×$5前後)を加算。詳細はAzure料金計算ツール(公式)で最新値を確認してください。

Reserved Instanceの活用

予約インスタンスは、1年または3年コミットで大幅割引を得る仕組み。従量課金比で1年約30〜40%、3年で55〜65%削減できます。

購入の3つの支払オプション

  1. 前払い一括:最大割引率、キャッシュフローに影響大
  2. 月払い:一括と同等の割引、平準化された支出
  3. スケジュール支払い:3年予約でのみ選択可

スコープと交換

予約はサブスクリプション、リソースグループ、または共有スコープに適用可能。VMサイズの変更は同一シリーズ・リージョン内で柔軟に交換可能で、需要変動にも対応できます。使用しない期間があってもコミット料金は発生するため、稼働率75%以上のワークロードで採算が取れます。

Savings Planとの比較

2022年に導入されたCompute Savings Planは、時間あたりの支出コミット(1年/3年)で最大65%割引。RIより柔軟でシリーズ跨ぎOK、リージョン跨ぎもOK。安定した支出があるが、VM構成を頻繁に変える現場向け。

Azureハイブリッド特典

既存のWindows Server・SQL Server ライセンス+Software Assurance(SA)を持つ組織は、Azure VMでもそのライセンスを再利用でき、大幅なコスト削減が可能です。

Windows Server

ライセンス持ち込みでOS部分の料金が実質無料に。Linux VMと同じ料金でWindowsが使えます。大企業のオンプレWinサーバ移行で40%削減のインパクト。

SQL Server

Enterprise/Standardエディションを予約と組み合わせると、最大85%削減。オンプレ削減とクラウド活用の両立が実現可能。

組合せ効果

Windows Server+SQL Server+3年予約で、従量課金の10%程度まで圧縮可能。TCO試算では、Enterprise Agreement(EA)契約の割引も併用検討を。

要件と注意

ライセンスにSoftware Assuranceが必要。SA満了時は特典終了、切れ目のない更新が必須。特典適用状況はAzure Portal → 「ハイブリッド特典」で管理。

AWS EC2/GCP対応表

用途AzureAWS EC2GCP Compute
バースタブル小B2s (2/4GB)t3.mediume2-medium
汎用中D4s_v5 (4/16GB)m6i.xlargen2-standard-4
汎用大D16s_v5 (16/64GB)m6i.4xlargen2-standard-16
メモリ最適化E8s_v5 (8/64GB)r6i.2xlargen2-highmem-8
CPU最適化F8s_v2 (8/16GB)c6i.2xlargec2-standard-8
GPUNCasT4_v3g4dn.xlargen1+T4
予約割引RI 1/3年RI/SP 1/3年CUD 1/3年
スポットSpot VMsSpot InstancesPreemptible

単純な単価比較では大差はありませんが、付帯サービス(マネージドDB、AI、ネットワーク等)の統合性で総TCOが変わります。既存のMS製品資産(Office/AD等)があるならAzureが有利です。

よくある間違い・注意点

  • 停止と割当解除を混同 — Azure Portalの「停止」はコンピュート課金が続きます。コスト削減には「停止(割当解除)」を選択する必要があります。CLI/PowerShellでは`az vm deallocate`が正しいコマンド。
  • ディスクを削除し忘れる — VMを削除してもマネージドディスクは残り課金され続けます。Premium SSD P10で月$19、大容量では月数百ドル。Azure Portalの「リソースグループ」から関連リソース一括削除を推奨。
  • 予約を過剰購入 — 3年予約で60%削減の魅力に釣られ、必要以上のインスタンスを予約すると逆に高コスト。使用率75%以上で採算ラインを超えます。Azure Advisorで予約推奨レポートを活用。
  • 送信帯域を無視 — Azureからインターネットへの送信データは1TB無料、以降$0.12/GB。日次データ移動が大きい場合、月数千ドルに膨らむことも。CDN・データ圧縮で対策。
  • Windows特典を忘れる — Windows Server SA持ちなのに従量課金で契約する例が多発。Azureハイブリッド特典で年間数百万円節約できるケースもあります。
  • 予備インスタンス費用 — 高可用構成(Availability Set/Zone)ではLoad Balancer・追加インスタンスで倍以上のコスト。SLA要件と予算のバランスを取ります。
  • 為替リスク — Azure料金は USD で、円換算は毎月為替で変動。1ドル150円→160円で7%の月額増。長期予算では為替ヘッジや米ドル建て予算も検討を。

関連規格・契約規約

  • Microsoft Online Service Level Agreement (SLA) ― 単一インスタンス99.9%、可用性セット99.95%、可用性ゾーン99.99%の保証。
  • Azure Customer Agreement ― マイクロソフトとの標準契約書。オンラインサインアップ形式。
  • Enterprise Agreement (EA) ― 大企業向け包括契約。ボリューム割引・請求書払い・予算管理機能。
  • Cloud Solution Provider (CSP) ― 販売パートナー経由の契約。月次課金・日本語サポート・支払柔軟性。
  • Microsoft Product Terms ― Windows Server・SQL Server等のライセンス規約。ハイブリッド特典の適用条件。
  • ISO/IEC 27001 ― Azure全リージョンで情報セキュリティマネジメントの認証取得。
  • SOC 1/2/3 ― 米国公認会計士協会の内部統制監査報告書。金融・医療分野で必要。
  • 日本の個人情報保護法 ― 東日本・西日本リージョンで日本国内データ保持可能。越境データ移転の同意規定。
  • PCI DSS ― クレジットカード情報取扱いの国際基準。Azure PCI DSSレベル1準拠。

参考文献・公的資料

※本ページの料金は、Microsoft Azure公式サイトの公表値(2025年下期時点)を参考にした概算です。実際の料金はAzure料金計算ツール(公式)および公式VM価格ページで最新値をご確認ください。為替・キャンペーン・地域・契約形態(EA/CSP)で異なります。TCO試算・調達判断には、Microsoft認定パートナーへの見積依頼をおすすめします。

よくある質問(FAQ)

BシリーズとDシリーズの違いは?

B(バースタブル)は低負荷時にCPUクレジットを蓄積し、高負荷時に消費してバースト。D(汎用)は常時フル性能で安定した処理速度。低〜中負荷ならB、安定運用ならDが最適。B2sは月$30、D2s_v5は月$70で価格差2倍程度。

スポットVMは実運用で使える?

中断耐性がある処理(バッチ・レンダリング・機械学習学習)なら70〜90%割引で強力。ステートレスなワーカー・ジョブキュー処理に最適。ただし30秒前予告で強制停止するため、Webサーバ・データベースには不適です。

3年予約と1年予約、どちらがお得?

使用率確実な本番なら3年予約(55〜65%オフ)がお得。1年予約(30〜40%オフ)は予算枠が短い場合に。3年間確実に稼働させるなら、単純比較で3年予約が年間15〜25%多く節約できます。

Azureハイブリッド特典を使うには?

既存のWindows Server + Software Assurance(SA)が必要。Azure PortalでVM作成時に「Azureハイブリッド特典を使用する」チェックを入れるだけで即適用。Linux VM相当料金でWindowsが稼働、月40%削減。SQL Serverでも同様の特典があります。

VMを停止すれば課金は止まる?

Azure Portalの「停止(割当解除)」ならコンピュート課金は停止(ディスク・IPは継続)。通常の「停止」だけではコンピュート課金が続きます。夜間停止でコスト圧縮するには、自動シャットダウン+自動起動スケジュールを設定してください。

予約購入後の変更は可能?

1年/3年予約でも、同一シリーズ・地域内でサイズ変更可能。VM機種変更が必要な場合は「交換」機能で残期間分を新予約に振替。全額払戻(30日以内)・部分キャンセルも条件付きで可能。柔軟性は高い設計です。

個人でも予約を購入できる?

可能です。Azure個人アカウントでもクレジットカード決済で予約購入可能。ただし前払いの場合はまとまった支出になるため、月払いオプションを推奨。個人ホビー用途ではB1s(月$8)・B2s(月$30)で十分。

データセンター(リージョン)による料金差は?

東日本(東京)と西日本(大阪)は同料金。米国(East US 2)は東日本より20%程度安価。データ保持義務・遅延・BCPを考慮して選択。日本国内個人情報を扱う場合は東・西日本の使用が現実的です。

Azureと AWS、GCPどれが安い?

同等スペックの汎用VMでは大差なし(月$70〜80)。付帯サービス(マネージドDB・LB・AI・ネットワーク)と既存資産(MS製品ライセンス・GCP開発者向け割引・AWSアフィリエイト)で総TCOが変わります。POC実施での試算が現実的です。

コスト最適化の第一歩は?

Azure Advisorで未使用リソース・予約推奨をチェック、②Cost Management + Billingでタグ別コスト可視化、③夜間自動シャットダウン、④3年予約 or Savings Planで50%以上削減、が定石。月次でレビュー体制を作るのが重要です。

マネージドディスクの料金は?

Premium SSD P10(128GB)で月$19.71、P30(1TB)で月$135。Standard SSDならP10相当$9.60/月と半額。Standard HDDならさらに安い($5.28/月)。用途(IOPS要件)に応じて選択します。

Azureの日本語サポートはどう?

Basicは無料で技術問合せなし。Developer(月$29)で技術問合せ可・8営業時間対応。Standard(月$100)で24/7・重大障害1h対応。Professional Direct(月$1,000)で優先度サポート。エンタープライズなら電話・アドバイザリー含む契約を推奨。