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企業補助金

企業向けの主要な補助金について、制度ごとの補助上限額と補助率を確認できる無料ツール。IT導入・小規模事業者持続化・新事業進出の3制度に対応しています。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

企業補助金ツール

計算式と前提

交付見込み額 = min(補助対象経費 × 補助率, 補助上限額)

自己負担額 = 補助対象経費 − 交付見込み額

本ツールが表示するのは、選んだ制度の補助上限額と補助率そのものです。既定の「IT導入補助金(デジタル化・AI導入補助金/通常枠)」であれば最大額4,500,000円・補助率50%、「小規模事業者持続化補助金(創業型)」では2,000,000円67%(2/3)、「新事業進出補助金」では90,000,000円50%と表示されます。実際に受け取れる額は、補助対象経費に補助率を掛けた金額と上限額のうち小さいほうです。上限額がそのまま交付されるわけではありません。

主要な企業向け補助金の早見表

制度別の上限額・補助率

制度補助上限額補助率補助額の下限主な対象経費
IT導入補助金(デジタル化・AI導入補助金/通常枠)450万円1/2(50%)※要件を満たすと2/35万円ソフトウェア導入費、クラウド利用料など
小規模事業者持続化補助金(創業型)200万円(インボイス特例で250万円)2/3(67%)販路開拓の広告費、展示会出展費、機械装置費など
小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)50万円2/3(67%)同上(創業要件なし)
新事業進出補助金(事業再構築補助金の後継)2,500万〜9,000万円(従業員規模別)1/2(50%)750万円建物費、機械装置・システム構築費など

本ツールの選択肢は上の表の1・2・4行目に対応します。持続化補助金の200万円は創業型の上限で、創業要件のない一般型の通常枠は50万円です。

補助対象経費別の交付見込み額(上限で頭打ち)

補助対象経費IT導入 通常枠(1/2・上限450万円)持続化 創業型(2/3・上限200万円)新事業進出(1/2・上限9,000万円)
100万円50万円66.7万円対象外(補助額が下限750万円に届かない)
300万円150万円200万円(上限)対象外
600万円300万円200万円(上限)対象外
900万円450万円(上限)200万円(上限)対象外
1,500万円450万円(上限)200万円(上限)750万円
1億8,000万円450万円(上限)200万円(上限)9,000万円(上限)

持続化補助金の創業型は補助対象経費300万円で上限に届きます。新事業進出補助金は補助額に750万円の下限があるため、補助対象経費が1,500万円に満たない投資では申請できません。

補助率と上限額がその水準になる理由、そして採択後に効いてくる論点

補助率が1/2や2/3という半端な数字になるのは、補助金が「事業者にも身銭を切らせる」ことを前提にした制度だからです。全額を公費でまかなうと投資判断が甘くなり、本来なら成立しない事業まで動いてしまうため、必ず自己負担を残す設計になっています。体力の弱い小規模事業者向けの制度では自己負担を3分の1に抑えて2/3、投資規模が大きく予算総額が膨らむ制度では1/2にする、という切り分けが一般的です。上限額も同じ発想で、想定する投資の規模から逆算されます。ソフトウェア導入を想定する制度は450万円、建物や生産設備を伴う新事業への進出を想定する制度は9,000万円という具合です。

実務でもっとも判断が分かれるのは、資金繰りの設計です。補助金は原則として精算払い、つまり後払いです。採択されても先に自社で全額を支払い、事業完了後の実績報告と検査を経て交付額が確定します。事業完了から入金まで数か月かかることも珍しくないため、補助率の高い制度を選ぶより「自社が立て替えられる規模の制度を選ぶ」ほうが現実的です。つなぎの融資を組む場合はその利息も実質的な費用になります。申請代行を使う場合の成功報酬も同じで、交付額の1〜2割を支払えば、補助率50%の制度は実質40%台まで下がります。

見落とされやすいのは交付後に続く義務と税務です。補助金は原則として収益に計上され、法人税や所得税の課税対象になります。固定資産の取得に充てた場合は圧縮記帳という方法で課税を先送りできることがありますが、適用の可否は制度と資産の内容によって変わるため、税理士にご確認ください。加えて、多くの制度では交付後に数年間の事業化状況報告が求められ、賃上げなどの要件を満たせなかった場合に返還を求められる枠もあります。補助対象経費の範囲も狭く、既存事業の運転資金や自社の人件費、汎用的なパソコンなどは対象外とされるのが一般的です。「経費の半分が戻る」という理解のまま計画を立てると、対象外経費の分だけ自己負担が膨らみます。

条件による違いとして、制度は公募回ごとに枠・上限・要件が入れ替わります。事業再構築補助金は2025年3月の第13回をもって公募を終了し、その役割は新事業進出補助金に引き継がれました。この後継制度は従業員規模によって上限が2,500万円から9,000万円まで変わります。IT導入補助金も名称がデジタル化・AI導入補助金に変わりました。採択率も公募回と枠によって大きく振れ、おおむね3割から6割の幅で動きます。

よくある間違い・注意点

  • 上限額がそのままもらえると考える — 実際は「補助対象経費×補助率」と上限額の小さいほうです。新事業進出補助金のように補助額の下限(750万円)が設けられ、小さい投資では申請できない制度もあります。
  • 補助金を先に受け取れると考える — 原則は精算払いで、自社が全額を立て替えたあとに交付されます。事業完了から入金まで数か月かかることもあり、つなぎ資金の手当てが要ります。
  • 補助金は非課税だと考える — 原則として収益に計上され課税対象になります。固定資産に充てた場合の圧縮記帳が使えるかは制度と資産によって変わるため、税理士にご確認ください。
  • 前年の条件のまま計画を立てる — 枠・上限・補助率・要件は公募回ごとに変わります。事業再構築補助金は2025年3月で公募を終了しており、名称の変わった制度もあります。必ず最新の公募要領で確認してください。
  • 代行手数料を計算に入れない — 申請代行の成功報酬は交付額の1〜2割が一般的です。補助率50%の制度でも、実質は40%台まで下がります。自力申請の工数と比べて判断してください。

参考になる公的機関・資料

※本ツールは公表されている制度の上限額と補助率を表示する参考情報です。枠・要件・金額は公募回ごとに変わります。申請の可否や税務上の取扱いについては、最新の公募要領を確認のうえ、税理士・中小企業診断士などの専門家にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

上限額がそのまま交付されるのですか?

いいえ。実際の交付額は「補助対象経費×補助率」と上限額の小さいほうです。たとえばIT導入補助金の通常枠(補助率1/2・上限450万円)で補助対象経費が300万円なら交付は150万円、900万円以上でようやく上限450万円に届きます。制度によっては補助額の下限も設けられています。

採択率はどのくらいですか?

公募回と枠によって振れ幅が大きく、おおむね30〜60%の範囲で動きます。加点項目の充足状況や申請件数によって同じ制度でも回ごとに変わるため、直近の公募結果を確認してください。事業計画の具体性と、要件を満たしていることの示し方が評価を左右します。

いつ入金されますか?

原則は精算払い(後払い)です。採択後にまず自社で全額を支払い、事業完了後に実績報告を提出して検査を受け、交付額が確定してから振り込まれます。事業完了から入金まで数か月かかることもあるため、その間の資金繰りを先に設計してください。

申請代行に頼むといくらかかりますか?

着手金に加えて交付額の1〜2割の成功報酬という形が一般的です。補助率50%の制度でも成功報酬を差し引くと実質は40%台まで下がります。自力申請にかかる工数と比べたうえで判断してください。

補助金に税金はかかりますか?

原則として収益に計上され、法人税や所得税の課税対象になります。固定資産の取得に充てた場合は圧縮記帳により課税を先送りできることがありますが、適用できるかは制度と資産の内容によります。個別の判断は税理士にご相談ください。

事業再構築補助金はまだ申請できますか?

事業再構築補助金は2025年3月の第13回公募をもって終了しています。役割は新事業進出補助金に引き継がれ、補助上限は従業員規模に応じて2,500万円から9,000万円、補助率は1/2、補助額の下限は750万円です。本ツールの3番目の選択肢はこの後継制度の数値を表示しています。

IT導入補助金の補助率は本当に1/2ですか?

通常枠の補助率は原則1/2以内で、一定の要件を満たす場合に2/3以内となります。本ツールは基本となる1/2(50%)を表示しています。制度の名称もデジタル化・AI導入補助金に変わっており、枠によって上限額と補助率が異なるため、申請前に公募要領をご確認ください。

持続化補助金の200万円はどの枠の金額ですか?

創業型の補助上限です。産業競争力強化法にもとづく特定創業支援等事業の支援を受けていることなどが条件になります。創業要件のない一般型の通常枠は上限50万円で、インボイス特例に該当すると創業型は250万円まで引き上げられます。補助率はいずれも2/3です。