knot↔km/h ノット・時速|船舶・航空機・風速の海里速度変換
ノット(knot、海里/時)とkm/h・m/s・mphの相互変換を即時実行。1ノット=1.852km/h(1海里=1,852m、地球の緯度1分=1/60度)ベースの高精度変換ツール。旅客機の巡航速度480kn(約889km/h)、フェリー25kn、コンテナ船・タンカー20kn、ヨット巡航5kn、自衛隊護衛艦30kn+、台風風速・ハリケーン・ビューフォート風力階級、気象庁の風速m/s、航空管制ATC速度、潮流・海流まで、船舶・航空・気象の全速度単位を100件の早見表で網羅。船員資格・小型船舶免許・パイロット学科試験の対策にも活用できる、実務直結の速度換算解説。
knot↔km/h 変換ツール
換算式と国際定義
1 knot = 1 海里/時 = 1.852 km/h(正確)
= 0.51444 m/s = 1.15078 mph
km/h × 0.539957 = knot
m/s × 1.94384 = knot
1国際海里(nautical mile, NM)= 1,852メートル(正確)。地球の子午線上における緯度1分(1/60度)の平均長さから定義され、1929年の国際水路会議で決定、1959年に国際海里として全世界共通化されました(それ以前は米海里・英海里・独海里で微妙に違う値でした)。ノット(knot)は「海里/時」の速度単位で、船舶・航空機・気象で今も国際共通言語です。
速度単位の相互換算
| 変換元 | knot換算 | km/h換算 | m/s換算 |
|---|---|---|---|
| 1 knot(kn) | 1.000 kn | 1.852 km/h | 0.5144 m/s |
| 1 km/h | 0.5400 kn | 1.000 km/h | 0.2778 m/s |
| 1 m/s | 1.9438 kn | 3.600 km/h | 1.000 m/s |
| 1 mph(miles/h) | 0.8690 kn | 1.6093 km/h | 0.4470 m/s |
| 1 マッハ(音速20℃) | 約667 kn | 約1,235 km/h | 約343 m/s |
ノットと海里の歴史
「ノット(knot=結び目)」の名は17世紀の帆船時代の船速測定法に由来します。船尾から一定間隔(14.4m、7.5フィート×6)で結び目のあるロープを流し、砂時計28秒間で流れる結び目の数を数えて船速を測定。この結び目1個/28秒が「1ノット」の起源です。
海里(nautical mile)は地球の球体を反映した距離単位。子午線1度=60海里=60×1,852m=111,120m(地球円周4万kmを360度で割った値に一致)で、地図上の緯度1分がそのまま1海里となる利便性から、航海術で不可欠となりました。
1929年の国際水路会議で「1国際海里=1,852m」と統一され、1954年米国も追随、1970年英国も追随。以降、船舶・航空・気象の国際規格SI単位系「非SI併用単位」として現役です。日本の航空法・船舶法もノット表記が公式。
knot↔km/h↔m/s↔mph 汎用早見表
| knot | km/h | m/s | mph |
|---|---|---|---|
| 1 kn | 1.85 km/h | 0.51 m/s | 1.15 mph |
| 3 kn | 5.56 km/h | 1.54 m/s | 3.45 mph |
| 5 kn | 9.26 km/h | 2.57 m/s | 5.75 mph |
| 8 kn | 14.82 km/h | 4.12 m/s | 9.21 mph |
| 10 kn | 18.52 km/h | 5.14 m/s | 11.51 mph |
| 15 kn | 27.78 km/h | 7.72 m/s | 17.26 mph |
| 20 kn | 37.04 km/h | 10.29 m/s | 23.02 mph |
| 25 kn | 46.30 km/h | 12.86 m/s | 28.77 mph |
| 30 kn | 55.56 km/h | 15.43 m/s | 34.52 mph |
| 40 kn | 74.08 km/h | 20.58 m/s | 46.03 mph |
| 50 kn | 92.60 km/h | 25.72 m/s | 57.54 mph |
| 100 kn | 185.20 km/h | 51.44 m/s | 115.08 mph |
| 200 kn | 370.40 km/h | 102.89 m/s | 230.16 mph |
| 300 kn | 555.60 km/h | 154.33 m/s | 345.23 mph |
| 480 kn | 888.96 km/h | 246.93 m/s | 552.37 mph |
| 500 kn | 926.00 km/h | 257.22 m/s | 575.39 mph |
船舶の巡航速度早見表
| 船種 | 巡航速度 | km/h | 備考 |
|---|---|---|---|
| ディンギー・カヌー | 3-5 kn | 5.6-9.3 km/h | 手漕ぎ・小型帆船 |
| ヨット(クルーザー) | 5-8 kn | 9.3-14.8 km/h | 巡航速度 |
| プレジャーボート | 15-30 kn | 27.8-55.6 km/h | モーターボート |
| 漁船(沖合) | 10-15 kn | 18.5-27.8 km/h | 燃費優先 |
| タンカー・貨物船 | 12-16 kn | 22.2-29.6 km/h | 大型船経済速度 |
| コンテナ船 | 18-25 kn | 33.3-46.3 km/h | 定期便 |
| フェリー(内航) | 18-25 kn | 33.3-46.3 km/h | ダイヤ準拠 |
| 高速フェリー | 30-40 kn | 55.6-74.1 km/h | ジェットフォイル等 |
| クルーズ客船 | 20-24 kn | 37.0-44.4 km/h | 快適航行 |
| 海上自衛隊護衛艦 | 30 kn+ | 55.6 km/h+ | あきづき型等 |
| 米海軍イージス艦 | 32 kn+ | 59.3 km/h+ | — |
| 原子力潜水艦 | 25-35 kn | 46.3-64.8 km/h | 水中 |
| 水中翼船 | 40-50 kn | 74.1-92.6 km/h | ホバークラフト系 |
航空機の速度早見表
| 機種 | 巡航速度 | km/h | 備考 |
|---|---|---|---|
| セスナ172 | 110 kn | 204 km/h | 訓練用小型機 |
| ドローン | 20-50 kn | 37-93 km/h | 民生機 |
| ヘリコプター中型 | 120-150 kn | 222-278 km/h | Bell 429等 |
| ATR 72(プロペラ) | 275 kn | 509 km/h | 地方路線 |
| Boeing 737 | 450 kn | 833 km/h | 短中距離ジェット |
| Boeing 777/787 | 490 kn | 907 km/h | 長距離ジェット |
| Airbus A380 | 490 kn | 907 km/h | 2階建て大型機 |
| F-15戦闘機(最大) | 1450 kn | 2,685 km/h | マッハ2.5 |
| F-35戦闘機(巡航) | 480 kn | 889 km/h | マッハ1.6最大 |
| コンコルド(退役) | 1176 kn | 2,180 km/h | マッハ2.04 |
| SR-71ブラックバード | 1900 kn+ | 3,530 km/h+ | マッハ3.2、退役 |
風速とビューフォート風力階級
気象庁は風速をm/sで表示しますが、国際航空・海事はノット表記が標準。ビューフォート風力階級(0〜12)は視覚的な海況・被害から風力を推定する古典的指標です。
| 階級 | 名称 | m/s | knot | 陸上の様子 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 平穏 | 0.0-0.2 | 0-1 kn | 煙が真上に上がる |
| 1 | 至軽風 | 0.3-1.5 | 1-3 kn | 風向計反応せず |
| 2 | 軽風 | 1.6-3.3 | 4-6 kn | 顔に風感じる |
| 3 | 軟風 | 3.4-5.4 | 7-10 kn | 木の葉が動く |
| 4 | 和風 | 5.5-7.9 | 11-16 kn | 紙が舞う、小枝が動く |
| 5 | 疾風 | 8.0-10.7 | 17-21 kn | 小さな木が揺れ始める |
| 6 | 雄風 | 10.8-13.8 | 22-27 kn | 傘さしにくい |
| 7 | 強風 | 13.9-17.1 | 28-33 kn | 樹木全体揺れ、歩きにくい |
| 8 | 疾強風 | 17.2-20.7 | 34-40 kn | 小枝折れる |
| 9 | 大強風 | 20.8-24.4 | 41-47 kn | 屋根瓦飛ぶ |
| 10 | 全強風 | 24.5-28.4 | 48-55 kn | 樹木倒れる |
| 11 | 暴風 | 28.5-32.6 | 56-63 kn | 広範な被害 |
| 12 | 颶風 | 32.7以上 | 64 kn+ | 甚大被害 |
台風・ハリケーン基準
気象庁は台風強度を最大風速m/sで区分、米国NHCはハリケーンをサファ・シンプソン階級(5段階)で区分。基準単位が違う点に注意です。
| 区分 | 最大風速m/s | knot換算 | 相当 |
|---|---|---|---|
| 熱帯低気圧 | 17.1未満 | 33 kn未満 | — |
| 台風 | 17.2以上 | 34 kn以上 | TS/STS/T |
| 強い台風 | 33-43 | 64-84 kn | ハリケーン カテゴリ1 |
| 非常に強い台風 | 44-53 | 85-104 kn | カテゴリ2-3 |
| 猛烈な台風 | 54以上 | 105 kn以上 | カテゴリ4-5 |
| ハリケーンCat1 | 33-42 | 64-82 kn | — |
| ハリケーンCat5 | 70以上 | 137 kn以上 | 破滅的被害 |
用途別ノットの使い方
船舶ナビゲーション
GPS航法計・ロラン・レーダーすべてノット表示。海図上の距離が海里単位なので、ノット×時間=海里で航行時間・燃料計算が直感的。小型船舶免許試験もノット表記です。
航空機ATC・パイロット学科
国際民間航空機関ICAO規格でノット・海里が公式。管制官との交信「機速250ノット」「航空路距離50海里」など。日本の航空従事者技能証明試験もノット表記が基本です。
気象・天気予報の風速
日本の気象庁はm/s、米国はmph、国際航空・海事はノット。「1m/s ≒ 2ノット、1ノット ≒ 0.5m/s」の暗算で相互変換。強風注意報基準は陸上13m/s(約25ノット)以上です。
ヨット・ボート・マリンレジャー
アメリカズカップ等の国際ヨットレースはノット基準。レース最適風速10-25ノット、5ノット以下では中止のことも。マリーナ・港湾情報もノット表記が標準です。
コンテナ船・物流
コンテナ船巡航は経済速度18-22ノット。燃費最適化のため近年は「スロースチーミング」(15-18ノット)が主流。輸送日数計算に必須の指標です。
潮流・海流の速度
黒潮の流速は最大5ノット(9.3km/h)、瀬戸内海の海峡潮流は最大10ノット超も。船舶の対地速度=船速+潮流速度で、時間帯選択が航海安全に直結します。
よくある間違い・注意点
- 「ノット/時」と誤表記 — ノット(knot)自体が既に「海里/時」の意味なので、「ノット/時」は誤り。「時速20ノット」も同義反復。正しくは「20ノット」または「毎時20海里」。船員試験・パイロット試験でよく指摘されるミスです。
- 海里とマイルの混同 — 1海里(nautical mile)=1,852m、1マイル(statute mile)=1,609m。約13%違います。「50海里」と「50マイル」で7kmずれ、航行計算では致命的エラー。船舶・航空はほぼ海里、陸上距離はマイル、と使い分けます。
- 気象m/sとノットの暗算誤差 — 「1m/s ≒ 2ノット」は概算で、正確には1.94ノット。10m/s の風は正確には約19.4ノットです。厳密には ×1.944 が必要ですが、実用は ×2 で十分。
- 対気速度(IAS)と対地速度(GS)の混同 — 航空機の速度計は対気速度(機体に当たる空気の速度)を表示、GPSは対地速度を表示。追い風・向かい風で最大±100ノット差が出ます。「巡航480ノット」は通常対地速度基準です。
- マッハとノットの相互換算 — マッハは音速比で、音速は気温・気圧で変わります。地上20℃で1マッハ≒667ノット、高度10,000mでは音速が遅くなり1マッハ≒580ノット。単純換算はできません。
- 台風カテゴリの国際差 — 日本の「猛烈な台風」(54m/s以上)と米国「ハリケーンCat5」(70m/s以上)は基準が違います。同じ数値では国際比較できず、「風速○ノット」で表現する方が正確です。
- ビューフォート階級と現代の風速の関係 — 元は19世紀の目視観測基準で、機器計測時代の風速m/sとは若干の乖離あり。現代では階級名称(強風・暴風など)は残しつつ、実測値m/s/ノットで詳細判断します。
参考文献・公的資料(発リンク)
ノット・海里・風速の国際定義と公的資料は、以下の一次情報で確認できます。
- 気象庁 風の用語解説 ― 風速・風力階級・強風注意報の公式基準。
- 国土交通省 海事局 ― 船舶速度・船員資格試験の公式資料。
- 国土交通省 航空局 ― 航空管制・パイロット技能証明の公式資料。
- 国際水路機関(IHO) ― 国際海里1,852m定義の一次資料。
- 国際民間航空機関(ICAO) ― 航空でのノット・海里公式規格。
- 国際海事機関(IMO) ― 船舶航行の国際規則SOLAS等。
- 米国国立ハリケーンセンター(NHC) サファ・シンプソン階級 ― ハリケーン強度基準。
- 国際度量衡局(BIPM) 非SI併用単位 ― ノット・海里のSI併用単位公式定義。
- 気象庁 台風について ― 台風の強度階級・国際基準比較。
- 海上自衛隊 ― 護衛艦・潜水艦の速度性能公表資料。
よくある質問(FAQ)
1ノットは何km/hですか?
1ノット = 1.852 km/h(正確値)。1ノット=1海里/時で、1国際海里=1,852mと定義されているため。m/s換算は0.5144、mph換算は1.1508。船舶・航空・気象で世界共通の速度単位です。
ジェット旅客機の巡航速度は何ノット?
Boeing 737で約450ノット(833km/h)、Boeing 777/787で約490ノット(907km/h)、Airbus A380も約490ノット。マッハ0.85程度が経済巡航速度。追い風で対地速度は+100ノット、向かい風で-100ノット変動します。
フェリー・客船の速度はどれくらい?
通常フェリー20-25ノット(37-46km/h)、高速フェリー30-40ノット(55-74km/h、ジェットフォイル等)、クルーズ客船20-24ノット(快適航行速度)。コンテナ船は経済速度18-22ノット、近年はスロースチーミング15-18ノットが主流です。
ヨットの実用速度は?
クルーザーヨットで巡航5-8ノット(9-15km/h)、レース艇でも10-15ノット(19-28km/h)程度。追い風下でスピネーカー展開時は15-20ノット出ることも。アメリカズカップの高速艇は50ノット超(水中翼付き)を記録します。
台風の風速はノットで?
台風の階級は最大風速で区分:「台風」17.2m/s以上(34ノット以上)、「強い台風」33m/s以上(64ノット)、「非常に強い」44m/s(85ノット)、「猛烈な台風」54m/s以上(105ノット)。米国ハリケーンCat5は70m/s以上(137ノット)です。
気象庁がm/sを使う理由は?
SI国際単位系との整合と、日本の科学教育がm/sベースだから。国際航空・海事はノット、米国一般はmphで、日本の気象は「陸上向けはm/s、航空・海事向けはノット・km/h」の使い分けです。1m/sを約2ノットとする概算で暗算できます。
1海里はなぜ1,852mなのか?
地球の子午線上における緯度1分(1/60度)の平均長さから定義。地球1周を40,000km(40,000,000m)÷360度÷60分=1,851.85m≒1,852m。海図上の緯度1分がそのまま1海里となり航海術で不可欠。1929年国際水路会議で「1,852m ちょうど」と統一されました。
ハリケーンと台風の違いは?
発生海域による名称の違いです。北大西洋・北東太平洋=ハリケーン、北西太平洋(日本近海)=台風、インド洋・南太平洋=サイクロン。気象現象は同じ熱帯低気圧で、日本の「猛烈な台風」と米国「ハリケーンCat5」は概ね同等の強度です。
マッハとノットの関係は?
マッハは音速比で、音速は気温・気圧で変わります。地上20℃で1マッハ ≒ 667ノット(1,235km/h)、高度10,000m気温-50℃で1マッハ ≒ 580ノット(1,074km/h)。単純換算はできず、高度・気温条件が必須です。
船速の対水速度と対地速度の違いは?
対水速度=水に対する船の速度、対地速度=地面に対する速度(GPS計測)。潮流の影響で両者は異なり、追い潮なら対地>対水、向かい潮なら対地<対水。燃費計算は対水速度、到着時刻計算は対地速度を使います。
航空機の対気速度と対地速度は?
対気速度(IAS/CAS/TAS)=機体に当たる空気の速度、対地速度(GS)=地面に対する速度。追い風・向かい風で最大±100ノット差が出ます。旅客機「東京→ロサンゼルス便で偏西風追い風、対地速度600ノット超」など。パイロットは両方をモニターします。
潮流の速度はどれくらい?
黒潮の流速は最大5ノット(9.3km/h)で世界屈指の強い海流。瀬戸内海の海峡潮流は最大10ノット超(鳴門・関門)、東京湾内は1-2ノット程度。潮流速度を無視すると航路計算が大きくズレるため、海図・潮汐表の潮流予測は航海の基本情報です。