HEX↔RGB↔HSL↔CMYK カラー変換|sRGB・CSS Color Level 4・WCAGコントラスト・印刷CMYKまで一気に
Webデザイン・UIデザイン・DTPで使うカラーコードのHEX(#RRGGBB)・RGB(0-255)・HSL・HSV・CMYKを相互変換。カラーピッカー付きでプレビューしながら、W3Cが定めたsRGB色空間・CSS Color Level 4準拠のカラーコード、Photoshop・Illustrator・Figma・Sketch・Adobe XDのカラーピッカーと同じ数値、印刷入稿で必要なCMYK 4色分解、WCAG 2.2アクセシビリティのコントラスト比4.5:1(AA)・7:1(AAA)判定、マテリアルデザイン・iOS Human Interface Guidelineの標準色、輝度計算(0.299R+0.587G+0.114B)、補色計算、色覚多様性を考慮したパレット設計までカバー。Web制作会社・DTPオペレーター・ブランドデザインの現場で即使える実務ツールです。
カラー変換 計算機
HEX↔RGB↔HSLの変換式
HEX → RGB:#RRGGBB を各2桁に分割し、16進→10進変換
RGB → HEX:各値を16進2桁で連結(padStart 2, '0')
RGB → HSL:max/min計算後、色相H・彩度S・明度L算出
輝度(Luminance)= 0.299R + 0.587G + 0.114B(ITU-R BT.601 / NTSC規格)
WCAG相対輝度 = 0.2126R + 0.7152G + 0.0722B(sRGBガンマ補正後)
コントラスト比 =(L1 + 0.05)÷(L2 + 0.05)※L1が明るい方
HEX(Hexadecimal、16進表記)は#RRGGBB形式で赤緑青を各256階調(00-FF)、合計16,777,216色(True Color)を表現。RGBはこれを10進の0-255で示す等価な形式で、CSS Color Module Level 4以降はrgb(29 78 216)(カンマ省略)・rgb(29 78 216 / 0.5)(不透明度付き)の新記法も利用可能です。HSLは色相(0-360°)・彩度(0-100%)・明度(0-100%)の3軸で、「もう少し暗く・薄く」など人間の感覚に近い調整ができるため、CSS変数と組み合わせたテーマ設計で多用されます。
主要カラーモデルの用途
| モデル | 表記 | 色数 | 主用途 |
|---|---|---|---|
| HEX(16進) | #1D4ED8 | 16.7M | Web・CSS・HTML |
| RGB(10進) | rgb(29,78,216) | 16.7M | プログラミング・API |
| RGBA | rgba(29,78,216,0.5) | 16.7M+α | 透明度指定 |
| HSL | hsl(224,72%,48%) | 16.7M | 直感的な色調整 |
| HSV/HSB | hsv(224,87%,85%) | 16.7M | Photoshop等DTPソフト |
| CMYK(4色) | cmyk(87,64,0,15) | プロセスカラー | オフセット印刷 |
| LAB / OKLCH | oklch(48% 0.20 264) | 知覚均等 | CSS Color 4新規格 |
| Pantone(PMS) | PMS 2728 C | 特色 | ブランド色・スポットカラー |
色空間の歴史とsRGB規格
Web上の色表記は1994年ネットスケープ社が16進表記「#RRGGBB」を採用したのが始まり。HTML 3.2(1996年W3C)で正式仕様化され、後にCSS Color Module Level 1(1996年)で色名(red、blueなど16色)とHEXが統一されました。CSS Color Level 3(2011年)でRGBA・HSL・HSLA、Level 4(2022年)でOKLCH・LAB・color()関数・HWBが追加され、より知覚均等な色調整が可能になっています。
sRGB色空間は1996年にIEC 61966-2-1で標準化されたWeb・OS・多くのデジタル機器の標準色空間。Windows・macOS・Android・iOS・ほぼすべてのWebブラウザがデフォルトでsRGBを想定します。より広色域のP3・Rec.2020・Adobe RGB(1998年)はプロ写真・映像向けで、CSS Color 4のcolor(display-p3 1 0 0)記法でWebでも指定可能に。
CMYK(Cyan・Magenta・Yellow・Key/Black)は印刷の4色分解プロセスで、19世紀のオフセット印刷技術に由来。RGB(加法混色・光の三原色)とCMYK(減法混色・インクの三原色)は本質的にガンマット(色域)が違い、鮮やかな青紫・蛍光色はCMYKで再現不可のケースが多くあります。DTPではICCプロファイルを用いてsRGB→Japan Color 2001 Coated等の印刷色空間に変換するのが標準です。
カラーフォーマット一覧
| フォーマット | 記述例 | 特徴 |
|---|---|---|
| HEX 6桁 | #1D4ED8 | Web最標準、16.7M色 |
| HEX 3桁 | #1E7 | #11EE77の省略形 |
| HEX 8桁 | #1D4ED880 | 末尾は透明度(80=50%) |
| rgb() 従来 | rgb(29, 78, 216) | CSS3、カンマ区切り |
| rgb() 新記法 | rgb(29 78 216) | CSS Color 4、スペース区切り |
| rgba() / rgb()/α | rgb(29 78 216 / 0.5) | 透明度50% |
| hsl() | hsl(224 72% 48%) | 色相・彩度・明度 |
| hwb() | hwb(224 11% 15%) | 色相・白量・黒量 |
| lab() | lab(37% 22 -74) | 知覚均等・広色域 |
| lch() | lch(37% 77 287) | 色相角度・彩度・明度 |
| oklch() | oklch(48% 0.20 264) | 2022年OKLab、CSS推奨 |
| color() | color(display-p3 0.11 0.31 0.85) | 広色域P3指定 |
| named-color | royalblue, tomato | CSS 148色名 |
Webデザイン標準色
マテリアルデザイン・iOS・Bootstrap・Tailwindでよく使われる基本色。ボタン・リンク・アクセントの初期値としてすぐ使えます。
| 色名 | HEX | RGB | 用途 |
|---|---|---|---|
| 純粋な赤 | #FF0000 | 255,0,0 | エラー・警告 |
| 純粋な緑 | #00FF00 | 0,255,0 | — |
| 純粋な青 | #0000FF | 0,0,255 | — |
| 白 | #FFFFFF | 255,255,255 | 背景・カード |
| 黒 | #000000 | 0,0,0 | 本文・アイコン |
| マテリアルブルー500 | #2196F3 | 33,150,243 | プライマリボタン |
| マテリアルブルー700 | #1976D2 | 25,118,210 | 強調・リンク |
| マテリアルレッド500 | #F44336 | 244,67,54 | 削除・エラー |
| iOS システムブルー | #007AFF | 0,122,255 | iOS標準UI |
| iOS システムグリーン | #34C759 | 52,199,89 | 成功・通知 |
| Bootstrap Primary | #0D6EFD | 13,110,253 | ボタン標準 |
| Bootstrap Success | #198754 | 25,135,84 | 成功メッセージ |
| Tailwind blue-600 | #2563EB | 37,99,235 | Utilityクラス |
| Tailwind slate-800 | #1E293B | 30,41,59 | ダークテキスト |
| Twitter/X ブルー | #1DA1F2 | 29,161,242 | ブランドカラー |
| Facebook ブルー | #1877F2 | 24,119,242 | ブランドカラー |
| LINE グリーン | #06C755 | 6,199,85 | ブランドカラー |
| YouTube レッド | #FF0000 | 255,0,0 | ブランドカラー |
主要ブランドカラー
主要ブランドの公式ガイドラインに準拠したブランドカラー。SNSシェアボタン・ロゴ実装で正確な指定が必要です。
| ブランド | HEX | Pantone | 備考 |
|---|---|---|---|
| Apple グレー | #A3AAAE | Cool Gray 4 | Apple公式 |
| Google レッド | #EA4335 | — | ロゴR |
| Google グリーン | #34A853 | — | ロゴg |
| Google イエロー | #FBBC04 | — | ロゴl |
| Google ブルー | #4285F4 | — | ロゴGe |
| Microsoft レッド | #F25022 | — | — |
| Microsoft グリーン | #7FBA00 | — | — |
| Amazon オレンジ | #FF9900 | PMS 1375 | — |
| Netflix レッド | #E50914 | PMS 1795 | — |
| Spotify グリーン | #1DB954 | — | — |
| Slack パープル | #4A154B | PMS 2695 | — |
| Discord ブラープル | #5865F2 | — | — |
| TikTok ブラック | #010101 | — | ロゴ黒 |
| Instagram グラデ | #F58529→#DD2A7B→#8134AF→#515BD4 | — | 公式グラデ |
WCAGコントラスト早見表
WCAG 2.2アクセシビリティガイドラインでは、本文はコントラスト比4.5:1以上(AA)、大文字(18pt以上)は3:1、AAAレベルは7:1が要求されます。以下は文字色×背景色の合否早見です。
| 文字 | 背景 | コントラスト比 | AA本文 | AAA本文 |
|---|---|---|---|---|
| #000000(黒) | #FFFFFF(白) | 21:1 | 合格 | 合格 |
| #333333 | #FFFFFF | 12.6:1 | 合格 | 合格 |
| #666666 | #FFFFFF | 5.7:1 | 合格 | 不合格 |
| #888888 | #FFFFFF | 3.5:1 | 不合格(本文) | 不合格 |
| #1D4ED8 | #FFFFFF | 8.6:1 | 合格 | 合格 |
| #0D9488(teal-600) | #FFFFFF | 4.5:1 | 合格(境界) | 不合格 |
| #F97316(orange-500) | #FFFFFF | 3.0:1 | 不合格(本文) | 不合格 |
| #FFFFFF(白) | #000000(黒) | 21:1 | 合格 | 合格 |
| #FFFFFF | #1D4ED8 | 8.6:1 | 合格 | 合格 |
| #FFFFFF | #0EA5E9 | 3.2:1 | 大文字のみ合格 | 不合格 |
| #FFFFFF | #F97316 | 3.0:1 | 大文字のみ境界 | 不合格 |
目安として「明度の差が50%以上」でAA合格することが多く、明るい背景に淡色文字(グレー・パステル)は要注意。デザインシステム設計時は色ペアごとにWebAIM Contrast Checkerで実測するのが確実です。
現場別のカラー運用
Webデザイン(HEX基本)
HTML/CSSでは#RRGGBBが最も一般的。ロゴなどブランドカラーはHEXで支給されることが多く、CSS変数(--brand: #1D4ED8;)で一元管理。HSLに変換して調整すれば「同じ色相で明度違い」のトーン展開が数式で完結します。
UIデザイン(Figma・Sketch)
Figma・Sketch・Adobe XDのカラーピッカーはHEX+不透明度が標準。プロトタイプの色変更はローカル/スタイルライブラリで一元管理し、開発者に「変数名+HEX」で伝えるのが実務。Design Tokens(W3C)形式でJSON化するとフロントエンドに直接受け渡し可能です。
DTP(Illustrator・InDesign)
印刷入稿はCMYK 4色分解が必須。Illustratorでカラーモードを「CMYK」に切り替え、Japan Color 2001 Coated / Uncoatedプロファイルで色分解します。K100(純粋な黒)とリッチブラック(C40M30Y30K100)の使い分けもDTP実務の基本。
プログラミング(Canvas・SVG)
JavaScript・Pythonの画像処理・SVG描画はrgb()・rgba()・HEX文字列のいずれも受け付ける。ctx.fillStyle = '#1D4ED8'やfill="rgb(29,78,216)"で指定。色数式(同色相の連番トーン生成)はHSLでのループが最も楽で、hsl(224, 72%, ${i*10}%)のパターンが定番です。
アクセシビリティ設計
WCAG 2.2で本文4.5:1・見出し3:1・非文字要素(アイコン等)3:1のコントラスト比が最低要件。ダークモード対応・色覚多様性配慮(赤緑色覚異常は男性8%)が現代の必須条件。色だけで情報を伝えない(アイコン・下線・パターンを併用)がユニバーサルデザインの原則です。
ブランドガイド運用
大企業のブランドガイドはPantone(PMS)・CMYK・RGB・HEXの4種を明記。Web用にHEX、印刷用にCMYK、Tシャツ・グッズ用にPantoneを使い分け。ロゴの色は必ずガイドの数値通りで、目分量調整はNGとされるのがブランドマネジメントの基本です。
印刷CMYKと画面RGBの差
RGB(sRGB色空間)は約100%色域カバー、CMYKは約70%程度で表現可能な色域が狭いため、鮮やかな青紫・蛍光色・ネオンカラーは印刷で再現不可のケースが多いです。
| 色 | 画面RGB | 印刷CMYK変換 | 再現性 |
|---|---|---|---|
| 純粋な赤 | #FF0000 | C0 M100 Y100 K0 | 高 |
| 純粋な緑 | #00FF00 | C100 M0 Y100 K0 | 低(くすむ) |
| 純粋な青 | #0000FF | C100 M100 Y0 K0 | 低(紫寄り) |
| マゼンタ | #FF00FF | C0 M100 Y0 K0 | 高 |
| シアン | #00FFFF | C100 M0 Y0 K0 | 高 |
| イエロー | #FFFF00 | C0 M0 Y100 K0 | 高 |
| ロイヤルブルー | #4169E1 | C80 M65 Y0 K0 | 中 |
| 蛍光ピンク | #FF00A0 | C0 M100 Y10 K0 | 低(不可能) |
| 蛍光グリーン | #00FF00 | C60 M0 Y100 K0 | 低(不可能) |
| 純粋な黒(K100) | #000000 | C0 M0 Y0 K100 | 高(文字向き) |
| リッチブラック | #000000 | C40 M30 Y30 K100 | 高(面塗り向き) |
印刷校正時のポイント:①モニターキャリブレーション(sRGB表示調整)、②Adobe RGBの制作物はsRGB変換してから確認、③紙媒体は必ず色校(本紙校正)でチェック、④蛍光色・金銀は特色(Pantone)で追加刷りが実務対応です。
よくある間違い・注意点
- HEX 3桁と6桁の混同 —
#F00と#FF0000は同じ純赤ですが、#F1Aのような不規則な3桁は#FF11AAと展開されます。細かい色調整には必ず6桁を使用し、CSS変数管理でも6桁で統一するのが実務標準です。 - RGB→CMYK直接変換で入稿 — Photoshopの「モード変換」でRGB→CMYKにすると色がくすみます。ICCプロファイル(Japan Color 2001 Coated等)を指定して変換し、Illustratorではオブジェクト単位で色分解を確認。校正刷りなしで納品すると「青が紫に、緑がくすむ」クレームの原因になります。
- WCAGコントラスト比の判定ミス — 「見た目でOK」ではなく実測でAA 4.5:1以上が要件。特に薄いグレー本文(#888など)、パステル背景の白抜き文字は3.0:1で不合格のケース多発。デザインシステム設計時はWebAIM Contrast Checkerで数値確認を。
- rgb()の記法変更を知らない — CSS Color Level 4でスペース区切り(
rgb(29 78 216))・アルファ付き(rgb(29 78 216 / 0.5))が追加。旧来のカンマ区切りrgba(29,78,216,0.5)と混在すると保守で混乱するため、プロジェクト内で記法を統一。 - 色相環(Hue)の起点の誤解 — HSLの色相Hは0°=赤、60°=黄、120°=緑、180°=シアン、240°=青、300°=マゼンタ、360°=赤に戻る。「色相を-30すれば橙」など算術で色をずらす際、360°の剰余(modulo)を忘れると意図しない色に。
- 色の数値を目分量で決める — Figma上で「もう少し暗く」と目分量指定すると、HSL明度Lを段階的に-5%で系統立てないと、他のUIパーツと比較して不揃いに。Tailwind CSSの50-950(11段階)のような系統立てたトーン設計が保守性を上げます。
- ダークモード対応の色反転ミス — 単純に「白背景→黒背景・黒文字→白文字」の反転ではプライマリブルーが眩しすぎる・彩度が強すぎるケース多数。ダークモードでは明度L 60→L 45への調整、彩度Sを10-20%下げるのが視認性の基本です。
- 色覚多様性への配慮不足 — 男性の約8%(日本)が赤緑色覚異常。赤字グラフ・緑字ボタンの対比だけで情報伝達すると、識別不能。形・位置・パターン・下線を併用し、Sim Daltonism等のシミュレーターで確認するのがユニバーサルデザインの実務です。
- Adobe RGB制作物をsRGBで公開 — Adobe RGB(1998)はsRGBより広色域で、そのままWebアップロードすると色が変わる問題。写真編集後は「Web用に保存」でsRGB変換+sRGBプロファイル埋込を必ず実施。プリント用データはAdobe RGBのまま入稿します。
- Pantone色をHEX/RGBで代用 — Pantone(PMS)は特色インクで刷る単色ブランドカラーで、HEX/RGB近似値では正確に再現できません。ブランドロゴのTシャツ・パッケージ・カタログはPantone指定が必須で、Web用に近似HEXを別途明示するのがブランドガイドの標準運用です。
参考文献・公的資料(発リンク)
カラーコード・色空間・アクセシビリティの一次資料は以下でご確認ください。
- W3C CSS Color Module Level 4 ― HEX/RGB/HSL/OKLCH/color()記法の公式仕様書。
- W3C WCAG 2.2 アクセシビリティ規格 ― コントラスト比4.5:1(AA)・7:1(AAA)の要件定義。
- WebAIM Contrast Checker ― カラーペアのWCAG判定ツール(現場デファクト)。
- ISO/IEC 61966-2-1 sRGB色空間標準 ― Web・OSの標準色空間規定。
- IEC 国際電気標準会議 ― sRGB・BT.601等の映像色空間規格発行元。
- 日本産業標準調査会(JISC) ― JIS Z 8781(測色)・JIS Z 8721(色の表示方法)等日本規格。
- International Color Consortium(ICC) ― ICCプロファイル規格の策定団体(DTP・映像業界標準)。
- Google Material Design 3 Color ― マテリアルデザインの色システム仕様書。
- Apple Human Interface Guidelines Color ― iOS/macOS標準色ガイド。
- Pantone Matching System ― ブランドカラー・特色の国際標準体系。
よくある質問(FAQ)
HEXとRGBは同じ色を表しますか?
はい、まったく同じ色を別記法で表します。#1D4ED8 = rgb(29, 78, 216)で、HEXは16進表記(#RRGGBB)、RGBは10進表記(0-255)。1D(16進)=29(10進)、4E=78、D8=216と各2桁ずつ変換すれば同じ数値になります。WebではHTML/CSSはHEXが最短、JavaScript・Canvas APIはrgb()関数が扱いやすく、用途に応じて使い分けます。CSS Color Level 4ではrgb()もカンマ省略の新記法rgb(29 78 216)が推奨されています。
HSLはなぜWebデザインで人気ですか?
HSL(Hue色相・Saturation彩度・Lightness明度)は「もう少し暗く・薄く」と人間の感覚に近い調整ができるためです。同じ色相でトーン展開する場合、hsl(224, 72%, 30%)〜hsl(224, 72%, 90%)と明度Lを変えるだけで系統立てたパレットが作れます。Tailwind CSSやMaterial Designの50〜950の11段階も、内部的にはHSL・OKLCHで数式的に生成されています。CSS変数と組み合わせたテーマ切替(ライト/ダーク)もHSL変換で簡潔に実装可能です。
CMYKへの正確な変換方法は?
Web上の簡易計算式(当ツールも採用)はあくまで参考値です。印刷入稿には必ずICCプロファイルを指定:日本の一般オフセット印刷は「Japan Color 2001 Coated」(コート紙)「Japan Color 2001 Uncoated」(上質紙)、米国は「US Web Coated (SWOP) v2」。PhotoshopのCMYK変換前に編集→カラー設定でプロファイルを設定し、Illustratorではオブジェクト単位でK100(純黒)とリッチブラック(C40M30Y30K100)を使い分けるのがDTP実務の標準です。
WCAGコントラスト比の測り方は?
コントラスト比 =(明るい色の相対輝度 + 0.05)÷(暗い色の相対輝度 + 0.05)で、1:1(同一)〜21:1(黒白)の範囲。相対輝度は0.2126R + 0.7152G + 0.0722B(sRGBガンマ補正後)で計算します。WCAG 2.2は本文4.5:1・大文字(18pt/14pt太字以上)3:1(AAレベル)、AAAは7:1・4.5:1。実務ではWebAIM Contrast Checker、Figma Contrastプラグイン、Chrome DevToolsのContrast機能で数秒で判定可能です。
色相環でトライアド・補色を作るには?
HSLの色相Hを基準に:補色=H+180°、トライアド=H・H+120°・H+240°、テトラード=H・H+90°・H+180°・H+270°、アナログ=H±30°。例えばH=224(青)の補色はH=44(オレンジ)=hsl(44 72% 48%)。彩度S・明度Lを揃えれば統一感のあるパレットになります。360°を超える場合はmod 360で剰余を取り、H=350のトライアド2番目はH=110(緑)です。Adobe Colorやcoolors.coで自動生成できます。
ダークモード対応時のカラー調整方針は?
「黒背景・白文字の反転」だけでは彩度が強すぎる・眩しい問題が発生します。実務推奨:①ライトモードのプライマリブルーは明度L 48→ダークではL 60-65に上げる、②彩度Sは10-20%下げる、③背景は#0F172A(slate-900)等の完全な黒ではないダーク、④テキストは#F1F5F9(slate-100)等の完全な白ではないオフホワイト。Material Design 3・iOS Human Interface Guidelineが公式にトーン変換ルールを規定しており、参考になります。
Web Safe Color 216色とは何ですか?
1990年代の8bitディスプレイ(256色表示)で共通して再現できた216色パレット。RGB各値を0/51/102/153/204/255の6段階に制限した6³=216色。現代のディスプレイはTrue Color(1670万色)・sRGB全域表示が標準のため、Web Safe Colorに配慮する必要はなくなりました。ただしメール本文HTMLや旧いフィーチャーフォンなど色再現の乏しい環境向けの互換性として、指定文書がまだ残っているケースがあります。
OKLCHやOKLabは何が違いますか?
2021年にBjörn Ottossonが提案した知覚均等な色空間で、CSS Color Level 4に採用されました。従来のHSL/HSVは「彩度・明度を同じ数値にしても色相ごとに見え方が違う」問題(黄色は明るく見え青は暗く感じる)がありましたが、OKLCHは人間の知覚に近く数式的な調整で違和感がないのが特徴。oklch(48% 0.20 264)はL=48%(明度)・C=0.20(彩度)・H=264(色相角)で、モダンWebデザイン・デザインシステムでは次世代標準とされます。
写真編集の色空間はsRGBかAdobe RGBか?
用途で使い分けます:Web公開・SNS投稿はsRGB(多くのブラウザ・スマホがsRGB前提)、プリント・写真集はAdobe RGB(1998)(色域が広くCMYK変換時のロス少)。Adobe RGBで撮影・編集してsRGB書き出しでWeb公開、Adobe RGBのままプリント入稿するのが写真家標準。iPhone・Android標準カメラはsRGBで撮影のため、Web公開のみなら意識不要ですが、一眼レフのRAW現像時は要選択です。
ブランドカラーの正確な指定方法は?
大企業ブランドガイドラインは4種併記が標準:①Pantone(PMS)(Tシャツ・パッケージ・特色印刷)、②CMYK(4色オフセット印刷)、③RGB(画面表示・映像)、④HEX(Web・CSS)。Pantone→CMYK→RGBは公式変換値で発行され、目分量で決めません。「同じ青」でもPantone 286 CとPMS 2728 Cは別色で、ブランドの識別性を守るためガイドライン厳守が原則。中小企業でもNotion・Figma上に4種併記した1ページのカラーガイドを作成するのがベストプラクティスです。
Photoshopの色をブラウザに正確に表示する方法は?
①カラー設定を「Web/インターネット用-日本」(sRGB IEC61966-2.1)に統一、②「Web用に保存」でsRGBプロファイル埋込+変換、③モニターはキャリブレーター(i1 Display・Spyder等)で色調整、④「校正設定→モニタRGB」でシミュレーション表示。この4点でPhotoshopの見た目とブラウザ表示の差を最小化できます。iPad・スマホなど広色域端末(P3対応)ではsRGB画像も鮮やかに表示されるため、複数端末での確認が実務推奨です。
色覚多様性への配慮はどう設計する?
日本人男性の約8%(約400万人)、女性の約0.2%が赤緑色覚異常(P型・D型)です。設計原則:①色だけで情報を伝えない(アイコン・下線・パターン併用)、②赤×緑の対比を避ける、③明度差で情報を区別、④色覚シミュレーター(Chrome Vision Deficiencies、Sim Daltonism)で検証。特にグラフ・地図・エラー表示は要注意で、色+文字+形の三重冗長化が推奨です。NHK・国土交通省・厚労省の公式資料もこの原則で作られています。