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燃費単位換算 計算ツール|km/L・MPG(US/UK)・L/100km・EV電費を即換算

車の燃費を、日本のkm/L、米国のMPG(mile per gallon)、英国のMPG(imperial)、欧州のL/100km(リッター毎100km)で相互換算。EV(電気自動車)の電費(km/kWh・Wh/km・MPGe)、ハイブリッド車、PHEV、水素燃料電池車(FCEV)まで対応。日本のWLTCモード・JC08モード、米国EPA、欧州のNEDC/WLTPの測定モードの違いと、カタログ燃費と実燃費の乖離、エコカー減税・環境性能割の適用要件、CO2排出量換算まで解説します。

最終更新:2026-08-02/監修:計算ツールズ編集部

燃費 換算計算機

換算式と単位系

基本換算式

1 MPG(US) = 0.425144 km/L 1 MPG(UK) = 0.354006 km/L L/100km = 100 ÷ km/L

日本のkm/L・米国のMPG(US gallon=3.785L)・英国のMPG(UK/Imperial gallon=4.546L)は数値が大きいほど燃費良好ですが、欧州のL/100kmは数値が小さいほど燃費良好と逆になります。米ガロンと英ガロンでは1ガロンの体積が違うため、MPGでも米UKで数値が異なる点に注意してください。

数値の意味

km/L(日本) は「1L(リットル)あたり何km走れるか」。MPG(米/英) は「1ガロンあたり何マイル走れるか」。L/100km(EU) は「100km走るのに何L必要か」。国際比較では同じ車でもモード試験と単位系が違うため、まず単位を統一してから比較する必要があります。

gal(ガロン)とmile(マイル)の基準

1 mile = 1.609344 km 1 US gallon = 3.785412 L 1 UK gallon = 4.546092 L

マイル・ガロンは英米式単位系(imperial/US customary)で、SI(km/L)への換算に上記係数を用います。

燃費単位 早見表

日本カタログ表記の代表的な燃費値を、米国MPG・英国MPG・欧州L/100kmで対応させた表です。

km/L(日本)MPG(US)MPG(UK)L/100km(EU)相当車種の目安
511.814.120.0大型トラック(空車)
1023.528.210.0大型SUV(V6)
1228.233.98.3ミドルSUV(NA)
1535.342.46.7普通乗用車(NA)
1842.350.85.6コンパクトカー
2047.056.55.0ダウンサイジング
2558.870.64.0軽自動車ハイエンド
2865.979.13.6ハイブリッド車
3582.398.92.9ハイブリッド上位車
4094.1113.02.5プリウス級最高水準

WLTC/JC08/EPA/WLTPの違い

燃費カタログ値は測定モード規定に大きく影響されます。日本は2018年からJC08モードに代わりWLTCモードが標準に。米国はEPA、欧州はWLTP(2017年より・従来はNEDC)を採用します。

モード名採用地域特徴
10・15モード日本(旧)1991-2011年の古い試験モード。実燃費との乖離大(30-40%減)
JC08モード日本(旧)2011-2018年。市街地相当。実燃費との乖離約20-25%
WLTCモード日本(現行)2018年〜。市街地/郊外/高速の3モード加重。国際共通で乖離縮小
WLTP欧州(現行)WLTCの欧州版。2017年から採用
NEDC欧州(旧)2017年まで。実燃費との乖離大
EPA米国市街地/高速/複合の3モード。米環境保護庁が策定・厳格
CAFE米国(規制)企業別平均燃費規制。基準未達で罰金

WLTCモード燃費の実燃費との乖離は10-20%程度に縮小され、EPA燃費は乖離5-10%と最も実燃費に近いとされます。国際比較時はモードを明記して比較しないと誤解を招きます。

EV電費とMPGe換算

EV(電気自動車)の燃費相当指標を電費(でんぴ)と呼び、日本ではkm/kWh・Wh/km、米国ではMPGe(mile per gallon-equivalent)が使われます。

基本換算

MPGe = km/kWh × 1.609344(mile/km) × 33.7(kWh/gal ガソリン等価)

米国EPAは1ガロンのガソリンが持つエネルギーを33.7 kWhと定義し、これで割ってMPGe値を算出します。テスラ Model 3の120 MPGe ≒ 5.6 km/kWh(178 Wh/km)。日産リーフの103 MPGe ≒ 4.8 km/kWh(208 Wh/km)。

EV代表車の電費(WLTC)

車種km/kWhWh/kmMPGe
日産リーフ4.8208103
テスラ Model 35.6178120
テスラ Model S4.522297
ヒョンデ IONIQ 54.9204106
Honda e4.522297
日産アリア4.323392
三菱 eKクロスEV7.1141153

実燃費との乖離と改善策

カタログ燃費(WLTC)と実燃費は、走行環境・気候・運転スタイルにより通常10-25%程度乖離します。米国EPA燃費は最も実燃費に近く、旧JC08は乖離が大きめです。

実燃費が悪化する要因

  • 寒冷時(暖機・粘度高オイル):夏比10-30%悪化
  • エアコン使用:夏場5-10%悪化(高温時)
  • 渋滞・短距離走行:市街地の実燃費は郊外の70-80%
  • 高速一定巡航はカタログ超えも可能(60-80km/h域)
  • 荷物満載・上り坂多用:10-20%悪化
  • タイヤ空気圧不足:3-5%悪化

燃費改善の具体策

  • タイヤ空気圧点検(月1回・規定+10%まで可)
  • 加速はアクセル軽く(緩加速)、巡航維持
  • 不要な荷物を降ろす(車重10kg減で燃費0.15%改善)
  • エアコン設定(24-26℃目安・外気導入活用)
  • アイドリング削減(信号待ち以外は極力停止)
  • タイヤ交換(低燃費タイヤで3-5%改善)
  • エンジンオイル(粘度指定・定期交換)

燃費とCO2排出量

燃費からCO2排出量を計算する国際的な換算係数があります。地球温暖化対策や、走行税・環境性能割の算定に使われます。

ガソリン車

CO2 [g/km] = 2,322 [g/L] ÷ 燃費 [km/L]  ※レギュラーガソリン基準

ガソリン1L燃焼で約2,322gのCO2が発生します。燃費20 km/Lの車ならCO2排出量は約116 g/km。年間1万km走行で約1.16トンのCO2排出です。

ディーゼル車

CO2 [g/km] = 2,619 [g/L] ÷ 燃費 [km/L]  ※軽油基準

軽油はガソリンより炭素含有量が多いため、1Lあたり2,619gのCO2排出。燃費20 km/Lなら約131 g/km。

EV(電気自動車)

CO2 [g/km] = 発電端CO2係数 [g/kWh] × 消費電力 [kWh/km]

日本の電力平均CO2係数は約470 g/kWh(2023年度)。テスラModel 3(0.178 kWh/km)ならCO2 = 470×0.178 ≒ 84 g/km。ガソリン車と比べ約30-50%の削減効果があります。再生可能エネルギー電力なら実質ゼロ。

シーン別の応用

🚗 新車購入検討

カタログ燃費(WLTC)は市街地・郊外・高速の3モードで表示。用途に近い数値を参考にする。実燃費は「e燃費」「みんカラ燃費」等のユーザー投稿サイトが実測目安に有用。ハイブリッド車は市街地で有利、ガソリン車は高速巡航で有利です。

🌏 海外通販・並行輸入

米国仕様車のMPGは、25 MPG = 約10.6 km/L(WLTC)相当。並行輸入車のカタログ表記を日本基準に変換する際は、モード差(EPA→WLTC)も考慮する必要があります。

💰 エコカー減税・環境性能割

燃費基準達成度で自動車税(種別割)・自動車重量税・環境性能割が優遇。WLTC燃費値がベース。ハイブリッド・EV・PHEV・FCEVは大幅減税(または免税)。基準は「2030年度燃費基準×%達成」の形式で毎年見直し。

🚛 トラック・大型車の燃費

営業用トラックは重量トンkmあたりの燃費(km/L・車両重量別)で管理。物流企業のグリーン経営認証、荷主のScope3 CO2算定にも使われます。国土交通省の重量車燃費基準(2025・2030)もあり。

🌐 グローバル比較

同じ車種の日本仕様と米国仕様は、モード・単位が違うと数値だけでは比較できません。プリウス日本(WLTC)32 km/L ≒ 米国(EPA複合)56 MPG(=約23.8 km/L相当)は、モード差により2ケタで見えても近似します。

🔋 EV導入検討・電気代

電費(km/kWh)から、年間電気代を試算可能。年間1万km・電費5 km/kWh・電気代27円/kWhなら、電気代=10,000÷5×27=54,000円。ガソリン車(20km/L・レギュラー170円)なら85,000円で、年間3万円強のランニング差。

よくある間違い・注意点

  • 米ガロンと英ガロンを同一視 — 1米gal=3.785L、1英gal=4.546L と2割の違い。米国MPGと英国MPGの数値は同じではありません。
  • L/100kmを「大きいほど良い」と誤解 — L/100kmは「100km走るのに必要なL数」なので小さいほど燃費良好。km/LやMPGとは論理が逆です。
  • WLTC/JC08/EPA/NEDCモード差を無視 — 同じ車でもモードで20-30%差。国際比較・年式比較(2018年前後)では必ずモードを明記。
  • カタログ燃費=実燃費と信じる — 実燃費はカタログの60-80%が一般的。ハイブリッド車は冬場・エアコン使用で大きく悪化する場合あり。ユーザー投稿の実燃費データを参照。
  • MPGeを普通のMPGと直接比較 — MPGeは電気1kWh=33.7 kWh/galのガソリン等価換算。実際の運用コストはEV有利(電気代<ガソリン代)なので、燃料費比較には別途計算が必要。
  • タンク容量を無視して航続距離計算 — 燃費×タンク容量が理論最大航続距離。カタログ航続=モード燃費×タンク容量なので、実航続はこの70-80%程度。ロングドライブでは要注意。
  • ガソリンと軽油のリッター単価差を忘れる — 燃費同じでも軽油は10-20円/L安いためランニングは安上がり。ただしディーゼル車は本体価格・オイル交換代が高め。

関連する規格・法令

  • 省エネ法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律) ― 経済産業省管轄。自動車の燃費基準(トップランナー方式)を規定。2030年度基準など。
  • 自動車税法・自動車重量税法 ― エコカー減税・グリーン化特例・環境性能割の対象燃費基準を規定。
  • 道路運送車両法 ― 型式指定燃費の測定・公表制度の基本法令。
  • WLTC(Worldwide Harmonized Light Vehicle Test Cycles) ― 国連WP.29(自動車基準調和世界フォーラム)策定の国際共通試験モード。日本・EU・韓国等で採用。
  • WLTP ― 欧州のWLTC実装(Regulation EU 2017/1151)。
  • EPA(米環境保護庁) Fuel Economy Regulations ― 米国の燃費表示・CAFE規制。
  • JC08モード試験法 ― 国土交通省告示に基づく旧試験モード(2011-2018)。
  • ISO 20762:2018 ― EV/HEVのエネルギー消費量・電費測定法の国際規格。
  • SAE J1634 ― 米国自動車技術者協会のEV電費測定法。

参考文献・公的資料

燃費・電費の正確な計測法・法制度は、以下の公的機関資料を参照してください。

※本ページの換算値は代表的な国際係数に基づく参考値です。実際の燃費は測定モード(WLTC/JC08/EPA/NEDC/WLTP)・車両条件・運転環境で大きく変動します。新車購入時は必ずメーカー公式のカタログ燃費値と、複数の実燃費レビューを参照してください。エコカー減税・環境性能割・自動車税の適用可否は、購入時期の税制と車両の型式指定に基づき、販売店・税務署でご確認ください。

よくある質問(FAQ)

20 km/L はUS MPGでいくつ?

20 km/L ≒ 47.0 MPG(US)56.5 MPG(UK)5.0 L/100km(EU)です。1 MPG(US) = 0.425 km/Lの換算係数から算出できます。米国MPGとUK MPGは1ガロン容量(3.785L対4.546L)の違いから、同じ車でも数値が異なる点に注意。

L/100kmは大きいほど燃費が良い?

逆です。L/100km(欧州標準)は「100km走るのに必要なL数」なので、数値が小さいほど燃費が良いことを表します。km/LやMPGとは論理が反対なので比較時に混同しないよう注意してください。5 L/100kmなら20 km/Lに相当します。

WLTCモードとJC08モードの違いは?

WLTCは2018年から日本で標準化された国際共通試験モードで、市街地/郊外/高速の3モードで測定。JC08は2011-2018年の旧モードで市街地相当のみ。WLTCのほうが実燃費に近く、乖離が10-20%程度に縮小。同じ車種でもWLTCではJC08より低い値になることが多いです(実測に近づくため)。

カタログ燃費と実燃費はどれくらい違う?

WLTCモードで実燃費の80-90%程度(乖離10-20%)、JC08モードで70-80%(乖離20-30%)、10・15モードで60-70%(乖離30-40%)が目安。米国EPA燃費は複合モードで乖離5-10%と最も実燃費に近いです。「e燃費」などのユーザー実燃費投稿サイトで車種別の実測平均が確認できます。

EVの電費とは?MPGeとは?

電費はEVの燃費相当指標で、日本はkm/kWh(1kWhで何km走れるか)やWh/km(1kmあたり何Wh消費するか)。米国はMPGe(mile per gallon-equivalent)で、1ガロンのガソリン=33.7 kWhと換算した仮想MPG。テスラModel 3の120 MPGe ≒ 5.6 km/kWh、日産リーフ103 MPGe ≒ 4.8 km/kWhです。

燃費とCO2排出量の関係は?

ガソリン車はCO2 [g/km] = 2,322 ÷ 燃費 [km/L]。燃費20 km/Lなら約116 g/km、年間1万km走行で1.16トンのCO2排出。ディーゼルは1L=2,619gCO2でやや多め。EVは電力構成(現在の日本平均470 g/kWh)によりますが、ガソリン車比30-50%削減。再エネ電力なら実質ゼロ。

ハイブリッドとEVはどちらが安上がり?

ランニングコストではEVが有利(電気代<ガソリン代)。ただし本体価格は現状EVが100-300万円高く、初期コスト差の回収に7-15年かかることも。年間走行距離1万km以上、電気代27円/kWh・電費5 km/kWhなら、ガソリン車比で年3万円強のランニング差。補助金・充電インフラを考慮した総合判断が必要です。

エコカー減税の対象燃費は何モード?

2018年以降はWLTCモード。以前はJC08モード。基準達成率(2030年度基準×%)で減税幅が変わり、達成率が高いほど自動車重量税・環境性能割の減免が大きくなります。詳細は購入時の税制で異なるため、販売店で最新情報を確認してください。

タイヤ空気圧で燃費はどれくらい変わる?

指定値より0.2 bar(20 kPa)不足で約1%燃費悪化。0.5 bar不足で3-5%悪化が目安。月1回の空気圧点検で燃費改善+タイヤ寿命延長。ただし過度な高圧(規定+30%以上)は乗り心地悪化・偏摩耗の原因になります。

エアコン使用で燃費はどれくらい落ちる?

夏場の冷房で5-10%、真夏の高負荷時で10-15%悪化が目安。外気導入モード・25-26℃設定・A/Cオフ時のブロワー活用で軽減できます。EVは暖房が電費に大きく影響し、冬場は電費20-40%悪化することも(ガソリン車は排熱を暖房に活用できるため冬場の悪化は小さい)。

燃費計(車載表示)は正確?

近年の車載燃費計は概ね正確(±3%程度)。ただし短距離ではリセット直後の暖機分が反映されるため悪化気味に見えます。長距離・満タン法(給油量÷走行距離)との比較で校正するのが正確。ハイブリッド車の車載燃費は特に信頼度が高いです。

ディーゼルとガソリン、燃費で選ぶなら?

ディーゼルは軽油単価が安く、燃費もガソリン車比10-20%良好。長距離ドライブが多いなら10万km以内で価格差を回収できる場合が多い。一方、市街地中心・年間5,000km未満なら本体価格差(30-50万円)を回収できず、ガソリン車が有利。DPF再生の課題(短距離走行で詰まる)もあるため、走行パターンで判断。