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モバイルバッテリー登山充電装備計画

山行のモバイルバッテリー計算

日数・機器ごとの消費・充電回数から、山行に必要なモバイルバッテリーの容量と重量、余裕率を算出します。

最終更新:2026-05-06/監修:計算ツールズ編集部

山行のモバイルバッテリー計算ツール

1日の消費はスマートフォンの容量×消費率+GPS時計の消費で、既定では4,000×60%+200=2,600mAhです。3日分で7,800mAh、そこにカメラ2回分2,400mAhとランプ1回分1,000mAhを足した11,200mAhが機器側の必要量になります。モバイルバッテリーは電圧変換と発熱のため公称容量の65%程度しか使えず、11,200÷0.65=17,231mAhが必要な公称容量です。市販の刻みから20,000mAhを選ぶと重量はおよそ380g、余裕率は16.07%になります。

機器ごとの消費の目安

機器1回または1日備考
スマートフォン2,000〜4,000mAh地図アプリの常用で増えます
GPS時計150〜400mAh記録間隔で変わります
カメラの電池1個1,200mAh前後寒いと減りが早まります
ヘッドランプ1,000mAh前後内蔵充電式の場合

容量別の重量と使える日数の目安

公称容量重量スマホのみの日数
5,000mAh100g前後1日
10,000mAh190g前後2〜3日
20,000mAh380g前後4〜5日
26,800mAh500g前後6〜7日

※参考計算です。気象・体調・装備の個体差で結果は変わるため、実際の行動計画は現地の予報と装備の実測値で確認してください。

山行のモバイルバッテリー計算の詳しい解説

モバイルバッテリーの容量選びで外すのは、公称容量がそのまま使えると考えるからです。表示されているmAhは内部のセルを3.7Vで数えた値で、5Vに昇圧して機器へ送る過程と発熱で3割前後が失われます。10,000mAhの製品から実際に取り出せるのは6,500mAh程度で、4,000mAhのスマートフォンなら1.6回分にしかなりません。必要量を積み上げたら0.65で割るという一手間が要ります。

判断が分かれるのは容量と重量の折り合いです。20,000mAhは380g前後あり、これは1日分の食料に匹敵します。日数が短いなら10,000mAhに落として機内モードを併用するほうが総重量は下がります。逆に写真や動画を多く撮る行程では、電池切れで記録そのものができなくなるため余裕を持つ意味があります。予備日を含めるかどうかでも選ぶ容量は変わります。

見落とされやすいのは低温と充電速度です。氷点下ではリチウムイオン電池の内部抵抗が上がり、取り出せる容量が減るうえ充電も受け付けにくくなります。就寝時に寝袋の中へ入れておく対策が一般的です。加えて20,000mAhを空から満たすには数時間かかるため、山中での充電は行動中や就寝中に回す段取りが必要になります。ケーブルの規格が機器ごとに違う点も忘れがちです。

運用の工夫でも必要量は変わります。地図アプリを常時表示にするか画面を消すかで消費は倍以上違い、機内モードにするだけで1日の消費が3割から4割下がります。GPSの記録間隔を延ばす、写真の枚数を絞るといった調整も効きます。航空機に持ち込む場合は容量に制限があるため、遠征では各社の規定を事前に確認してください。

複数人で行く場合は分担も選択肢になります。20,000mAhを1台持つより10,000mAhを2台に分けたほうが、1台が故障したときの影響を抑えられます。ケーブルの規格を揃えておけば、どの機器も相互に充電できます。山小屋の充電サービスを使える行程なら、必要な容量そのものを1段階下げられる場合もあります。ただし営業期間や利用の可否は小屋ごとに異なるため、事前の確認が前提になります。

業界・現場での使い方

縦走や遠征の装備計画

日数と機器から必要容量を出し、持参するモバイルバッテリーの容量を決めます。

登山用品店の提案

公称容量と実効容量の差を示し、容量選びの根拠を説明します。

山岳ガイドの事前案内

参加者に必要な容量を伝え、行動中の充電計画を共有します。

撮影を伴う山行

カメラの充電回数を含めた総量を計算し、記録が途切れないようにします。

よくある間違い・注意点

  • 公称容量をそのまま使えると考える — 変換ロスで3割前後が失われ、実際に使えるのは65%程度です。
  • カメラやランプの充電を数えない — カメラ2回とランプ1回で3,400mAhが加わり、想定を超えます。
  • 低温での性能低下を無視する — 氷点下では取り出せる容量が減り、充電も受け付けにくくなります。
  • 容量の大きさだけで選ぶ — 20,000mAhは380g前後あり、日数が短い行程では過剰な重量になります。
  • 航空機での持ち込み制限を確認しない — 容量によっては持ち込めない場合があり、遠征では事前確認が必要です。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

3日の山行に必要な容量はどのくらいですか?

既定値では公称17,231mAhが必要で、市販の20,000mAhが推奨になります。

公称容量の何割が実際に使えますか?

電圧変換と発熱で3割前後が失われ、おおむね65%程度です。

1日の消費はどのくらいですか?

スマートフォン4,000mAhの60%とGPS時計200mAhで2,600mAhです。

機内モードでどのくらい節約できますか?

圏外での電波の探索が止まるため、1日の消費が3〜4割下がることがあります。

寒いところではどう扱いますか?

就寝時は寝袋の中に入れて保温します。氷点下では容量が減り、充電も受け付けにくくなります。

充電にはどのくらい時間がかかりますか?

20,000mAhを空から満たすには数時間かかります。行動中や就寝中に充電する段取りが必要です。

太陽光パネルは実用的ですか?

晴天が続く行程では補助になりますが、樹林帯や悪天候では発電量が安定しません。主たる電源にはしにくい方法です。

飛行機には持ち込めますか?

容量による制限があり、預け入れができない場合もあります。利用する航空会社の規定を事前に確認してください。