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エクステリア防犯照明計画電気工事

屋外照明 計算ツール|面積・用途から必要灯数・照度・費用を即算出

庭・アプローチ・駐車場・門柱・防犯用途の屋外照明を、面積・器具タイプ・用途から必要灯数と工事費用を瞬時に算出。ポール灯・スポットライト・センサー付・ソーラー・フットライトの単価、防水IP規格、電気工事士の要否、JIS Z 9110の推奨照度、警察庁の防犯照度指針、環境省の光害対策ガイドラインまで、公的資料に基づき解説します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

屋外照明 計算機

計算式・照度と灯数

本ツールの試算式

必要灯数 = 対象面積 ÷ 1灯あたりカバー面積(用途・器具別)

総額 ≒ 灯数 × 器具単価 + 配線工事(円/m×距離) + 諸経費 15%

屋外照明の設計は「用途に応じた推奨照度(lx)」と「器具1灯のカバー面積(㎡)」から必要灯数を決めます。屋内と異なり、光の広がりは器具のビーム角・設置高さで大きく変わるため、ここでは実務でよく使われる「1灯あたりカバー面積」の目安値を採用しています。

灯数概算表

用途推奨照度1灯カバー面積
アプローチ・玄関先30-100 lx10-15 ㎡
庭・ガーデニング5-30 lx15-25 ㎡
駐車場50-200 lx12-20 ㎡
防犯・境界75-150 lx8-15 ㎡(人感センサー時)
壁面ライトアップ20-100 lx3-6 ㎡(ビーム角次第)

JIS推奨照度・防犯照度

屋外の推奨照度はJIS Z 9110「照明基準総則」で用途別に規定。防犯照度は警察庁「安全・安心まちづくり」推進指針で目安値が示されています。

場所・用途推奨照度出典
玄関ポーチ50-100 lxJIS Z 9110
通路・階段20-75 lxJIS Z 9110
駐車場(住宅)30-75 lxJIS Z 9110
駐車場(商業・パーキング)75-200 lxJIS Z 9110
公園・庭3-30 lxJIS Z 9110
防犯灯(道路)3-5 lx警察庁・国交省
顔識別 4m距離3-4 lx以上警察庁指針
顔識別 10m距離10 lx以上警察庁指針

器具タイプ別 特徴と単価

ポール灯(ガーデンライト)

高さ0.6-1.5mの支柱型。庭・アプローチを面で明るくする定番。1灯7,000-25,000円(LED本体込み)。カバー面積10-20㎡。

スポットライト(ステーク式)

植栽・壁面をピンポイントで照らす。ビーム角10-60度で選択。1灯5,000-20,000円。夜景演出・シンボルツリー照明に。

ブラケット(壁付照明)

玄関・車庫扉横に設置。防雨型が必須。1灯6,000-30,000円。センサー付は+3,000-8,000円。

フットライト

階段・段差・アプローチ縁に埋込。転倒防止・落ち着いた雰囲気。1灯4,000-15,000円。防水IPX5以上推奨。

センサー付防犯灯

人感(PIR)で自動点灯。防犯効果と省電力の両立。1灯5,000-15,000円。感度・保持時間・点灯範囲の調整が可能。

ソーラーライト

配線工事不要、太陽光パネル+蓄電池内蔵。1灯1,500-8,000円。日照時間・北向き設置での性能低下に注意。

防水IP規格の読み方

屋外照明はIEC 60529 / JIS C 0920「電気機械器具の外郭による保護等級」で防水・防塵性能が規定されています。表記は「IP○○」の2桁で、1桁目が防塵、2桁目が防水の等級。

等級防水性能推奨用途
IPX3散水(60°まで)に耐える庇下・軒天付近
IPX4全方向の飛沫に耐える壁面ブラケット標準
IPX5あらゆる方向の水噴射ポール灯・スポット標準
IPX6強い水噴射・波浪豪雨地域・沿岸
IPX71m水没30分庭池・埋込床下
IPX8継続水没プール・水中演出

屋外用途では最低IPX4以上、屋根のない場所はIPX5以上を選ぶのが実務標準です。塩害地域(海岸2km以内)は樹脂/ステンレス製の耐塩仕様も検討を。

用途別の設計ポイント

アプローチ・玄関先

足元50-100 lxで転倒防止。ポール灯またはフットライトの点在配置。玄関ドア面もブラケットで顔識別可能な明るさに。

庭・ガーデニング

植栽・水景を主役に、光を「見せる」設計。スポットライトのビーム角と設置角度で樹形を強調。3000K以下の電球色が緑と相性◎。

駐車場・カーポート

停車位置+動線を75-200 lxで確保。カーポート下は器具間隔3-5m。防眩型・LEDセンサー併用で夜間の視認性と省エネ両立。

防犯(境界・裏庭)

センサー付+広配光。侵入経路を面で照らす。近隣への光害配慮でカットオフ型(下方配光)を選定。

壁面ライトアップ

下から上へのアッパー配光で建物・塀を演出。ビーム角15-30度で狙い撃ち。近隣視線への漏れ対策。

ソーラー活用(配線困難地)

電源が引けない離れの植栽・境界に。ソーラー+蓄電で夜間4-8時間点灯。日照確保が必須条件。

電気工事士と電気工事

100V配線を伴う屋外照明の新設・移設は「電気工事士法」により電気工事士(第二種以上)の資格が必要です。無資格施工は同法違反で罰則対象。屋外用防水コンセントから引く場合も回路増設・分電盤工事は資格者施工です。

電気工事士 不要な工事

  • 既存の屋外コンセントに市販プラグ式照明を挿すだけ
  • ソーラーライト(電源工事なし)の設置
  • 12V/24Vのローボルト照明トランス以降の配線(メーカー仕様確認)

電気工事士 必要な工事

  • 屋外配線の新設・地中埋設・防水ボックス設置
  • 分電盤への回路増設・専用ブレーカー設置
  • ポール灯の柱内配線・ジョイントボックス施工

光害と近隣配慮

過度な屋外照明は「光害(ひかりがい)」として、天文観測・生態系・近隣睡眠に影響します。環境省「光害対策ガイドライン」では、以下の配慮を求めています。

  • 近隣の窓面照度が屋内の照度を著しく上回らない(10 lx以下目安)
  • 器具はフルカットオフ型(水平以下配光)を優先
  • 色温度は昼白色(5000K)以上より、電球色〜温白色(3500K以下)を推奨
  • タイマー・センサーで常夜灯を最小化
  • 景観条例のある地域(京都・鎌倉等)は色温度・光量に制限あり

よくある間違い・注意点

  • 防水等級を確認しないで購入 — 「屋外用」と書かれていてもIP等級が低い商品あり。IPX4未満の器具を軒下以外に設置すると数年で内部腐食・断線・漏電の危険。
  • 無資格で100V配線工事 — 電気工事士法違反。感電・火災リスクだけでなく、火災保険の免責事由になるケースも。プロに依頼するか、資格取得後に施工を。
  • 防犯灯を明るくしすぎて逆効果 — 明るすぎる照明は影を濃くし、侵入者の隠れ場所を作る場合も。均一照明とセンサー併用が防犯上有効です。
  • 近隣への光漏れ・眩しさで苦情 — 隣家寝室に光が入る、道路の運転手を眩惑するといったトラブル多発。配光角と設置角度を必ずシミュレーション。
  • ソーラーライトの日照不足 — 北向きや樹木の影で日中に十分充電できず、夜間点灯時間が短い。設置前に半日日照を確保できるか確認。
  • ローボルトDC線の埋設深さ不足 — 12V配線でも、庭作業時のシャベル切断リスクあり。埋設深さ15-30cm・保護管入りが安全。
  • プラグ式照明の防雨コンセント未対応 — 屋外コンセントに一般家電用プラグを直挿しは短絡・感電の恐れ。防雨カバー付き専用プラグと屋外コンセントを使用。

関連する規格・法令

  • JIS Z 9110 ― 照明基準総則。屋内外の推奨照度・グレア・色温度の基準。
  • JIS C 0920 / IEC 60529 ― 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)。屋外機器の防水・防塵。
  • 電気工事士法 ― 100V/200V配線工事に関する資格要件・罰則。
  • 電気事業法 ― 一般用電気工作物の技術基準(電技解釈)。
  • 環境省 光害対策ガイドライン ― 屋外照明の光害配慮基準。
  • 警察庁 安全・安心まちづくり推進指針 ― 防犯照明の照度・配光の目安。
  • PSE法(電気用品安全法) ― 家庭用電気用品の安全基準(PSEマーク)。

参考文献・公的資料

屋外照明の設計・法規制・防犯配慮について、以下の公的機関の一次資料を参照してください。

※本ページの試算は概算です。100V/200Vの屋外配線工事は電気工事士法により有資格者施工が義務。実際の設計は照明器具メーカーの配光データ・製品仕様、および現場の日照・地盤・近隣状況に基づいて行ってください。景観条例・防犯条例のある地域では自治体窓口への確認を推奨します。

よくある質問(FAQ)

屋外照明の必要灯数はどう決める?

用途別の推奨照度(JIS Z 9110)と、1灯あたりカバー面積から算出します。玄関アプローチなら10-15㎡/灯、庭のガーデニングなら15-25㎡/灯、駐車場なら12-20㎡/灯が目安。器具のビーム角・設置高さで実効カバー面積が変わるため、メーカーの配光図・照度分布図で最終確認が推奨です。

ソーラーライトのメリット・デメリットは?

メリットは配線工事不要・電気代ゼロ・停電時も点灯。デメリットは日照不足時に光量低下、蓄電池寿命2-4年、明るさが100V器具より弱いこと。北向き設置や樹木の影で日中充電できないと、夜間点灯時間が短くなります。補助照明・防犯灯として使うのが実務的です。

センサー付き照明の価格上乗せは?

非センサー品の+30-50%が目安。人感(PIR)+明暗センサー組合せで、夜間のみ人が近づいたときに点灯する仕組み。省エネ効果と防犯効果の両立で、追加投資は3-5年で回収可能なケースが多い。感度・保持時間・点灯範囲の調整で誤動作を減らせます。

防犯効果はある?

あります。センサー付き照明は空き巣の侵入抑止効果が警察庁・都道府県警の調査で確認されています。犯罪者は「見られる」「気づかれる」ことを最も嫌うため、突然点灯するセンサー灯は心理的抑止力大。均一照明・死角を作らない配置・カメラとの併用が効果的です。

電気工事士の資格は必要?

100V/200Vの配線工事は必要(電気工事士法・第二種以上)。無資格施工は罰則対象で、火災保険免責の理由にもなります。既存屋外コンセントにプラグ式照明を挿すだけ、ソーラーライト、低電圧(12V/24V)トランス以降の配線は不要な場合が多いですが、施工内容は仕様書で必ず確認を。

IP等級はどれを選ぶ?

屋根がある軒下はIPX3-4、雨ざらしはIPX5以上、地面近くの散水域はIPX5-6、埋込・水景はIPX7以上が推奨。「IP44」等の表記の2桁目が防水等級です。塩害地域(海岸2km以内)は樹脂/ステンレス製の耐塩仕様も検討ください。

色温度は何Kが良い?

庭・ガーデニング・演出には電球色2700-3000K(暖かい)、防犯・駐車場には昼白色5000K(明るく識別しやすい)、玄関ポーチは温白色3500Kが好まれます。近隣への光害配慮では低色温度が推奨されます。

LEDの寿命はどれくらい?

屋外用LED器具の寿命は40,000-60,000時間(毎日6時間点灯で18-27年)。ただし光束は10年で7-8割に低下(L70)。屋外は温度サイクル・湿度・紫外線で寿命が短くなる傾向。信頼できるメーカーの型番と保証期間を選ぶのが安心です。

電気代はいくらかかる?

LED10W器具×5灯×1日6時間×365日 = 109.5 kWh/年。31円/kWh(従量電灯B第2段階目安)なら年間約3,400円。センサー付なら実点灯時間が1-2時間/日に短縮され、年間1,000円以下も可能です。

光害は問題になる?

過剰な照明は近隣睡眠・生態系・天文観測に影響し、環境省が「光害対策ガイドライン」で配光・光量の配慮を求めています。フルカットオフ型(水平以下配光)を優先し、隣家の窓に直接光が入らない設置角度を選びましょう。景観条例のある地域は色温度・光量に制限あり。

DIY設置で気をつけることは?

ソーラーライト・プラグ式(既設屋外コンセントに挿すタイプ)はDIY可能。100V配線を伴う工事は電気工事士資格必須です。DIY時も設置高さ・防水等級・光害配慮を守りましょう。屋外コンセントを新設したい場合はプロに依頼を。

費用相場は?

ガーデンライト5灯・配線あり・電気工事込みで15-35万円が中央値。ソーラー中心なら5-15万円で可能。センサー付き防犯灯を追加すると+1万円/灯、壁面ライトアップの本格施工は30万円超になることも。3社相見積で価格差20-40%の差が出る領域です。