計算ツール
外構エクステリア費用試算境界

庭フェンス費用 計算ツール|長さ・高さ・素材・基礎から総額試算、境界ルール・撤去費用まで

庭・境界のフェンス設置費用を、長さ・高さ・素材・基礎工事・撤去有無から瞬時に算出。アルミ・木製・樹脂・スチール・メッシュ・目隠しなど主要タイプの単価相場、独立基礎とブロック積み基礎の違い、既存撤去費、民法234条(境界からの距離)・境界確定・建築基準法まで、住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)・国交省の公的資料に基づき解説します。

最終更新:2026-08-05/監修:計算ツールズ編集部

庭フェンス費用 計算機

計算式・費用の内訳

本ツールの試算式

総額 ≒ 本体単価(円/m/高さ0.1m) × 長さ × 高さ倍率 + 基礎工事(円/m) + 撤去費 + 施工諸経費(15%)

庭フェンスの費用は「本体材料費 + 基礎工事費 + 撤去処分費 + 施工手間・諸経費」の4要素で決まります。本ツールでは、住宅金融支援機構・リフォーム産業新聞・大手エクステリアメーカー(LIXIL・YKK AP・三協アルミ)の公表相場から中央値を採用しています。

費用が変動する要素

・道路との段差・傾斜(重機搬入可否、擁壁工事)/・敷地内の掘削障害物(岩・埋設物)/・道路使用許可申請の要否/・遠隔地の運搬費/・複雑なコーナー形状/・現場発注品(既製品外)の有無――これらで見積が±30-50%変わります。

素材別 単価・特徴の比較

素材単価目安(円/m・H1.8)耐用年数特徴
メッシュフェンス3,500-6,00015-20年最安価格帯。道路境界・駐車場外周に多用。目隠し性なし
アルミ形材(ボーダー・横格子)10,000-18,00020-30年錆びない・軽量・カラー展開豊富。住宅で最普及
アルミ目隠し(縦格子・ルーバー)18,000-30,00020-30年プライバシー保護。風圧計算に注意
木製(レッドシダー・杉)10,000-25,0007-15年自然な風合い。塗装メンテ3-5年で必要
樹脂・人工木15,000-28,00015-25年木質感+メンテ不要。木製より高価だが総費用は安い
スチール鋳物(洋風装飾)25,000-60,00025-40年重厚・高級感。輸入品は取寄費増、塗装補修必要
板塀(外構材+大工工事)18,000-35,00010-20年自然素材で意匠性高い。腐食対策必要

基礎工事の種類

独立基礎(束石・支柱コンクリート打設)

フェンス柱位置ごとに、直径15-20cm・深さ40-60cmでコンクリートを打設。最も一般的で、H1.8mまでのアルミフェンスに対応。1mあたり4,000-8,000円が目安。

ブロック積み2段+フェンス

目隠しと防犯を兼ねてブロックを2段(約40cm)積み、その上にフェンスを設置。基礎工事費は独立基礎の約2倍。地盤に配筋(縦横鉄筋D10@40cm)が必要。

ブロック積み3段以上+フェンス

合計高さがGL+1.2m超になる場合は建築基準法第62条・施行令第62条の8の構造規制対象。控壁(3.4m間隔)・配筋・厚さ規定を遵守。1980年建築基準法改正前の古いブロック塀は倒壊事例あり。

既存ブロック利用(追加なし)

既存のブロック塀にフェンスをアンカーで取付。ブロックの健全性確認(クラック・爆裂・鉄筋腐食)が必須。既存が2段以上ならフェンス側の風荷重も考慮。

サイズ別 総額早見表(アルミ形材・独立基礎・撤去なし)

長さH1.2mH1.8mH2.0m目隠し
10m約12-18万円約18-28万円約28-45万円
15m約17-25万円約26-40万円約40-65万円
20m約22-33万円約34-52万円約52-85万円
30m約32-48万円約50-78万円約78-125万円
50m約52-80万円約82-128万円約128-205万円

目的別の選び方

道路との境界(防犯・区画)

H0.8-1.2mのメッシュフェンス・アルミ横格子で十分。視認性を残し、開放感を確保。ペット飛び出し防止兼用も。

隣家との目隠し

H1.8-2.0mのアルミ縦格子・ルーバー・板塀。完全目隠しの場合は風圧計算と控柱間隔に注意。近隣説明も忘れずに。

庭のドッグラン・お子様の安全確保

H1.2mのメッシュ+隙間の狭い縦格子。地面との隙間3-5cm以下、支柱は独立基礎で剛性確保。

洋風邸宅のデザイン

スチール鋳物・アイアン装飾・レンガピラー+アイアン。輸入品は納期が3-6ヶ月かかることも。

ナチュラル・和モダン

木製横板張り・竹垣(人工竹)・杉板縦張り。塗装メンテを許容できるかで選択を。

防犯・防音強化

ブロック塀+アルミフェンスの組合せ。ただし高さ2.2m超は近隣への圧迫感と法規制に注意。

境界・民法・建築基準法

民法第234条 境界からの距離

建物は境界から50cm以上離すのが原則(民法234条)。フェンスは「建物」ではなく工作物ですが、地域の慣習で境界から10-20cm下がる例が多い。境界確定していない場合は、隣地所有者の同意なくフェンス設置すると紛争になります。

民法第225条 囲障の設置

両隣地の所有者は共同の費用で境界に囲障(塀・フェンス)を設けることを請求できる(民法225条)。話し合いで費用分担して境界上に設置するケースも実際にあります(境界確定測量が前提)。

建築基準法(ブロック塀の構造)

ブロック塀は建築基準法施行令第62条の8で構造規定あり:高さ2.2m以下、厚さ15cm以上(高さ2m超は15cm・以下は10cm)、控壁3.4m間隔で長さ40cm以上、基礎の根入れ30cm以上、鉄筋径・間隔規定。2018年大阪北部地震のブロック塀倒壊事故(女児死亡)以降、既存塀の安全点検が全国で進行中。

耐用年数とメンテナンス

素材耐用年数メンテ頻度・費用年間コスト目安
アルミ形材20-30年洗浄年1回・実質メンテフリー500-1,000円/m/年
木製7-15年塗装3-5年ごと・1m 800-1,500円1,200-2,500円/m/年
樹脂・人工木15-25年洗浄のみ・退色対策不要800-1,500円/m/年
スチール25-40年塗装補修10-15年・部分錆補修1,000-2,500円/m/年
メッシュ15-20年樹脂被覆剥がれの部分補修300-600円/m/年

ライフサイクルコストで選ぶ

初期費用が高くても、耐用年数と年間メンテコストで割るとアルミ形材・樹脂は生涯コスト最安レベル。木製は自然な意匠と引き換えに年間メンテ負担が最も大きく、DIY塗装の対応可否で選択判断が変わります。

台風・積雪地域の追加配慮

沿岸部(塩害)は樹脂キャップ付きアルミ・ステンレスビス指定、豪雪地は積雪荷重(1㎡あたり100-300kg想定)に耐える基礎補強が必要。メーカーの耐風速適用範囲(34-46m/s)と設置地域の設計風速を照合してください。

見積書のチェックポイント

相見積を取ったら、以下の項目が明記されているか確認してください。不明瞭な見積は後の追加請求トラブルの温床です。

  • 製品型番と数量 ― メーカー・シリーズ・カラー・柱本数まで明記されているか。「一式」表記は要注意。
  • 基礎工事の仕様 ― 独立基礎の径・深さ、ブロック段数・配筋の有無、生コン養生期間。
  • 撤去処分費と廃材の扱い ― 撤去範囲・産廃マニフェスト管理・処分場費用。
  • 養生・道路使用許可 ― 隣家境界・道路使用の許認可費用の有無。
  • 保証内容と保証書交付 ― 塗膜・製品・施工の各保証範囲と期間、保証書の書面交付。
  • 支払条件 ― 着手金・中間金・完了金の割合。全額前金要求は要警戒。
  • 建設業許可・賠償保険加入 ― 500万円超工事は建設業許可必須、施工中の物損・人身事故に備えた賠償保険。

よくある間違い・注意点

  • 境界未確定のまま設置 — 境界杭が不明確な状態でフェンス設置すると、後から越境・撤去要求のリスク。先に土地家屋調査士で境界確定測量を実施しましょう。
  • 近隣説明を省略 — 目隠しフェンスは日照・通風・景観に影響。事前に写真・図面で説明せずに施工すると、後で撤去や差止請求のトラブルに発展します。
  • H1.2m超の目隠しの風圧計算漏れ — 目隠しフェンスは風を受ける面積が大きく、支柱・基礎の設計が甘いと台風で倒壊。メーカーの風速適用範囲(34-46m/s等)を確認。
  • ブロック塀の構造規制違反 — 高さ2m超で厚さ10cmのままだと違法。控壁未設置・鉄筋なしのブロック塀は地震で倒壊し人命事故のリスクあり。
  • 安さだけで即決 — 複数社見積を取らずに1社だけで決めると、相場より20-40%高くなるケースが多発。相見積3社と、外構専門店/エクステリア専門ショップの併用検討を。
  • 撤去費用の見落とし — 既存ブロック塀の撤去・廃材処分は1mあたり8,000-25,000円かかることも。総額見積時に必ず含める。
  • DIYで支柱基礎の深さ不足 — 支柱の根入れが浅いと、風・地盤の影響で数年で傾きます。H1.8mフェンスなら最低40-60cmの独立基礎が推奨です。

関連する規格・法令

  • 建築基準法 第62条 / 施行令第62条の8 ― 補強コンクリートブロック造の塀の構造基準(高さ2.2m以下、厚さ、控壁、鉄筋、基礎)。
  • 民法第234条 ― 建物は境界から50cm以上距離を保つ規定。
  • 民法第225条・第226条 ― 囲障(塀・フェンス)の共同設置と費用分担の規定。
  • 民法第233条 ― 隣地の樹木の枝の越境切除規定。
  • JIS A 6008 ― 建築用ブロックの品質規格。
  • JIS G 3552 ― 金網フェンスの規格。
  • 景観法・地区計画 ― 一部地域ではフェンスの色・高さに制限あり。事前に自治体窓口で確認。

参考文献・公的資料

庭フェンスの設置・境界・法規制について、以下の公的機関・業界団体の一次資料を参照してください。

※本ページの費用試算は概算です。実際の見積は現地状況(地盤・道路・搬入経路・既存構造物)で大きく変動します。ブロック塀の新設・改修・撤去は建築基準法・民法・自治体条例の対象になる場合があり、境界確定を含めて必ず有資格者(建築士・土地家屋調査士・エクステリアプランナー等)と自治体窓口で確認のうえ、複数社見積を取得してください。

よくある質問(FAQ)

庭フェンスの費用相場は?

アルミ形材H1.8m・独立基礎・撤去なしで1mあたり1.5-2.5万円が全国平均。20mで30-50万円が中央値です。メッシュフェンスなら1mあたり5,000-9,000円と半額以下、目隠しルーバーやスチール鋳物なら3-5万円/mになります。地域・現場条件・依頼先で±30%変動します。

フェンスの種類は何がある?

主要素材はアルミ形材・木製・樹脂/人工木・スチール鋳物・メッシュ・板塀の6系統。目隠し性・耐久性・意匠性・価格のバランスで選びます。住宅用途では錆びずメンテナンスフリーのアルミ形材が最普及。木質感が欲しい場合は樹脂・人工木が総費用で有利です。

施工期間はどれくらい?

直線20mで2-4日、30mで3-5日が目安(既存撤去なし・独立基礎)。ブロック積みを併用する場合は+2-3日、雨天・生コン養生で+1-2日。梅雨時期・真夏の炎天下は工程が延びます。近隣挨拶・材料調達を含めた全体日程は2-4週間見ておくと安心です。

メンテナンスはどうする?

アルミ・樹脂は年1-2回の水洗いで十分。木製は3-5年ごとに屋外木部用の塗装(1mあたり800-1,500円)が必要です。スチール鋳物は10-15年で塗装補修と部分錆処理。メッシュは樹脂被覆の剥がれを部分補修。DIYで対応可能な素材と、業者依頼が現実的な素材があります。

DIYは可能?

H1.2m以下のメッシュフェンス・簡易木製ラティスなら可能ですが、H1.8m以上のフェンス、ブロック積み、境界に近い設置は業者施工を推奨。基礎の根入れ不足・支柱の垂直精度不良で数年後に傾く事例が多発しています。境界確定と近隣同意も必須です。

境界にフェンスを立てるには?

境界杭・境界標を確認し、必要なら土地家屋調査士に境界確定測量を依頼(10-30万円)。隣地との合意が取れれば境界線上に共同で設置(民法225条・費用折半)も選択肢。合意なしなら自分の敷地内に数cm下げて設置します。境界不明のまま施工するとトラブル化します。

目隠しフェンスの高さは何mまで?

プライバシー確保にはH1.8-2.0mが一般的。H2.0m超は近隣への圧迫感と風圧・地震荷重が急増するため、控柱・基礎の追加設計が必要です。目隠しは風を受ける面積が大きく、メーカーの風速適用範囲(34-46m/s等)を必ず確認してください。

ブロック塀とフェンス、どちらが安全?

2018年大阪北部地震のブロック塀倒壊事故を受け、H2.2m超・厚さ不足・控壁なし・鉄筋なしのブロック塀は撤去・改修が推奨されています。フェンスは風荷重は受けますが倒壊時の人命被害リスクはブロック塀より低い。新設ならフェンスまたは低ブロック+フェンスの組合せが安全です。

既存ブロック塀にフェンスを追加できる?

可能ですが、既存ブロックの健全性(クラック・鉄筋腐食・傾き)を必ず点検。既存が2段以上でフェンス側の風圧が加わる場合、既存基礎の強度が不足するケースあり。心配な場合は既存を撤去して新設が長期的に安価です。

相見積は何社取るべき?

3社が推奨。ハウスメーカー系エクステリア子会社・地元の外構専門店・エクステリアショップ(LIXILガーデンプラス等)を組み合わせると価格差が見えます。同じ図面・同じ素材で見積依頼し、値段だけでなく施工実績・保証内容も比較してください。

撤去費用はどれくらい?

既存フェンスの撤去は1mあたり2,000-5,000円、ブロック塀撤去は1mあたり8,000-25,000円(高さ・厚さ・処分費で変動)。廃材のマニフェスト管理義務、道路使用許可の要否も見積に含まれているか確認しましょう。

助成金・補助金は使える?

ブロック塀の撤去・改修は市区町村の危険ブロック塀等撤去補助制度で、1mあたり5,000-15,000円・上限10-30万円の助成が受けられる自治体があります。防犯フェンスへの助成金がある自治体も。着工前申請が原則のため、市区町村建築指導課に事前確認を。