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解体産業廃棄物発生量積算

解体廃棄物の発生量計算

【ご注意】このページの計算結果・情報は参考値です。正確性・最新性は保証できません。税務・法務・お金・設計・施工・安全などに関わる判断は、公式の資料と専門家の確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。免責事項

建物の構造と延床面積から、解体で出る廃棄物の総重量と品目別の内訳を計算します。ダンプの台数は重量と容積の大きいほうで決まるので、両方を出して判定します。処分費の概算と建設リサイクル法の対象判定も表示します。

最終更新:2026-09-20/監修:計算ツールズ編集部

解体廃棄物の発生量計算ツール

延床面積 × 原単位

解体で出る廃棄物の量は、延床面積に構造ごとの原単位を掛けて概算します。

発生量(t) = 延床面積(m²) × 原単位(t/m²)

原単位の目安は、木造0.55、S造0.70、RC造1.20 t/m² です。延床120 m² の木造なら 66.0 t、同じ面積のRC造なら 144.0 t になります。構造が違うと2倍以上違うので、まずここを間違えないことが肝心です。

ダンプの台数は重量と容積の大きいほう

運搬の台数は、積載重量で決まる場合と荷台の容積で決まる場合があります。両方を計算して、多いほうを採ります。

台数 = max(総重量 ÷ 積載量, 総容積 ÷ 荷台容積)

木造のがらはかさ比重が0.45 t/m³ 程度と軽いため、重量より先に容積で一杯になります。66 t の木造なら容積は約147 m³。4t ダンプ(容積5 m³)だと重量基準17台に対し容積基準30台で、30台が答えになります。コンクリートがらは逆に重いので重量で決まります。

構造別の原単位(目安)

構造原単位延床100m²の発生量主な廃棄物
木造約0.55 t/m²約55 t木くず・コンクリートがら
S造(鉄骨)約0.70 t/m²約70 tコンクリートがら・金属くず
ブロック造約0.95 t/m²約95 tコンクリートがら
RC造約1.20 t/m²約120 tコンクリートがら
SRC造約1.35 t/m²約135 tコンクリートがら・金属くず

※築年・仕様で大きく変わります。同じ木造でも土壁の古民家と現代の在来工法では重量が違います。

品目ごとのかさ比重

品目かさ比重10 m³ の重量1 t の容積
アスファルトがら1.6 t/m³16.0 t0.63 m³
コンクリートがら1.5 t/m³15.0 t0.67 m³
金属くず1.0 t/m³10.0 t1.0 m³
ガラス・陶磁器くず1.0 t/m³10.0 t1.0 m³
石膏ボード0.5 t/m³5.0 t2.0 m³
木くず0.3 t/m³3.0 t3.3 m³
混合廃棄物0.25 t/m³2.5 t4.0 m³
廃プラスチック0.1 t/m³1.0 t10.0 m³

ダンプの規格

規格積載量荷台容積重量で満載になる比重
2t ダンプ2 t約3 m³0.67 t/m³ 以上
4t ダンプ4 t約5 m³0.80 t/m³ 以上
10t ダンプ10 t約9 m³1.11 t/m³ 以上

※この比重より軽い廃棄物は、重量が残っていても容積で満載になります。木くずや混合廃棄物がこれにあたります。

※入力した内容はお使いのブラウザの中だけで処理され、サーバーには送信されません。原単位・かさ比重・単価は地域と時期で大きく変わります。ここに置いてある数値は一般的な目安であり、特定の処理業者の料金ではありません。実際の見積りは処理業者の単価表と、許可の範囲でご確認ください。法令の適用判断は所轄の自治体にご相談ください。

解体廃棄物の発生量計算の詳しい解説

解体工事の見積りで最初に必要になるのが、廃棄物の発生量です。処分費も運搬費も重量または容積で決まるため、ここの精度が金額を左右します。概算は延床面積に構造ごとの原単位を掛けるだけですが、構造を間違えると倍半分ずれます。木造0.55 t/m² に対してRC造は1.20 t/m²。同じ120 m² でも66 t と144 t の差です。

原単位そのものも幅があります。同じ木造でも、土壁の古民家は壁土が大量に出るため重くなり、現代の在来工法で石膏ボードとグラスウールなら軽くなります。築年数が古いほど重い材料が使われている傾向があり、逆に新しい建物ほど軽量な建材が多い。「木造だから0.55」と機械的に当てはめるのではなく、現地を見て補正するのが実務です。このツールで原単位を直接入力できるようにしているのは、見積書に書かれた値やご自身の経験値を使えるようにするためです。

次に運搬です。ここで見落とされやすいのが、台数を決めるのが重量とは限らないということです。4t ダンプの積載量は4t ですが、荷台の容積は約5 m³。つまり比重0.80 t/m³ より軽い廃棄物は、重量が残っていても荷台が一杯になります。木くずのかさ比重は0.3 t/m³ 程度なので、4t ダンプに積めるのは1.5 t 分だけ。積載量の半分も載りません。木造解体の運搬費が見積もりより膨らむのは、たいていこれが原因です。

逆にコンクリートがらは1.5 t/m³ と重いので、容積が余っていても重量で先に上限に達します。10t ダンプに9 m³ 積めば13.5 t になり、過積載です。同じダンプでも、積むものによって「満載」の意味が変わります。混載する場合はさらに複雑になるため、品目ごとに分けて運ぶのが結果的に効率的なことも多いのです。

法令面では建設リサイクル法が関わります。床面積80 m² 以上の建築物の解体は対象工事となり、分別解体と再資源化が義務づけられ、発注者は着手7日前までに都道府県知事へ届け出る必要があります。特定建設資材はコンクリート、コンクリートと鉄からなる建設資材、木材、アスファルト・コンクリートの4品目です。これらは現場で分別し、再資源化施設へ搬出します。実際の再資源化率は高く、コンクリート塊とアスファルト塊はおよそ98%が再利用されています。

そしてもっとも金額を左右しうるのがアスベストです。2022年以降、解体・改修工事では規模にかかわらず事前調査が義務化され、一定規模以上は結果の報告も必要になりました。含有が判明すると、除去工事の方法によっては費用が数倍に跳ね上がります。事前調査をせずに着工することはできませんし、見積りの段階で調査結果がなければ金額は確定しません。解体費用の見積りを比べるときは、アスベスト調査と除去がどこまで含まれているかを必ず確認してください。

業界・現場での使い方

解体工事の見積り

構造と延床面積から発生量を出し、処分費と運搬費を積み上げます。

運搬計画

かさ比重から台数を出し、重量で決まるか容積で決まるかを判断します。

相見積もりの検証

業者の見積書にある数量が妥当かを、原単位から逆算して確かめます。

処分先の手配

品目別の内訳から、それぞれの受入先と許可の範囲を確認します。

建設リサイクル法の届出

対象工事かどうかを面積から判定し、届出の要否を確認します。

よくある間違い・注意点

  • 構造を取り違える — 木造とRC造で発生量が2倍以上違います。まずここを確定させます。
  • ダンプの台数を重量だけで決める — 木くずは容積で先に満載になります。両方を計算して多いほうを採ります。
  • 基礎や土間を忘れる — 延床面積に含まれないことがあります。別に拾ってください。
  • アスベスト調査を見積りに入れない — 規模にかかわらず義務です。含有が判明すると費用が大きく変わります。
  • 残置物を産業廃棄物として扱う — 家財などは一般廃棄物になる場合があります。扱いが変わります。

関連する規格・公的資料

※本ツールは公的基準に基づく参考計算です。医療・法務・税務の判断は最新の告示・規格および専門家の判断に従ってください。

よくある質問(FAQ)

解体で出る廃棄物の量はどう計算しますか?

延床面積に構造ごとの原単位を掛けます。木造0.55、S造0.70、RC造1.20 t/m² が目安です。

木造120 m² だと何トンですか?

約66 t です。同じ面積のRC造なら約144 t になります。

ダンプは何台必要ですか?

重量基準と容積基準の両方を計算し、多いほうを採ります。木くずは容積で決まります。

4t ダンプに4t 積めないのはなぜですか?

荷台容積が約5 m³ だからです。比重0.80 t/m³ より軽いと容積で満載になります。

木くずのかさ比重はいくつですか?

約0.3 t/m³ です。10 m³ で3 t にしかなりません。

建設リサイクル法の対象はどこからですか?

建築物の解体では床面積80 m² 以上です。発注者が着手7日前までに届け出ます。

再資源化率はどのくらいですか?

コンクリート塊とアスファルト塊はおよそ98%、金属くずはほぼ100%が再資源化されています。

アスベストの調査は必ず必要ですか?

必要です。2022年以降、規模にかかわらず事前調査が義務化されています。

原単位は自分で入れられますか?

できます。見積書に原単位が書かれていれば、その値を入れてください。

残置物があると変わりますか?

重量が増えるうえ、家財などは一般廃棄物として別の扱いになる場合があります。